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模倣犯



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模倣犯の評価: 4.04/5点 レビュー 411件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.04pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全287件 21~40 2/15ページ
No.267:
(5pt)

人には全て人格がある

宮部みゆき氏はキャラクターを贅沢に使い捨てする人という印象がある。最近はシリーズ物も書いているようだが、キャラクターに感情移入したりしないのだろうか?と思っていた。

 本作はその最たるものだ。キャラクター設定を丁寧に精緻に行って、そしてあっさり殺してしまう。そして、それこそが本作の主題だと思う。
 大量殺人物だ。殺される各々の被害者にも人格がある。それが主題だ。
 ミステリー小説の体裁を装った文学作品だ!とはいえ私は文学作品の定義を知らない。さっぱり判らない。だから村上なんちゃらがノーベル文学賞にノミネートされるのならば、宮部みゆき氏にもその資格があるのでは?と思ってしまう。

本作は1q84より先に発表された作品だが1q84への反論にすら思える。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
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No.266:
(4pt)

なかなかおもしろかったです

長編とか書いてあったので、どんなものかと思って聞いてみました。宮部先生の作品で「ソロモンの偽証」が高校で裁判する話だったと思いますが、想定がありえないし、変でおもしろくなかったので、読むのを躊躇していました。またこれより先に「火車」を聴いていたので、それも関連してどうかなあと思っていました。1を聴いてからは次々と聞きたくなり、夜の寝る間も惜しんで聞いてしまいました。買い物途中でも運転中でも聞いて最後まで聞きました。いろいろな立場の人の目でそれぞれ物語が進んていく方式は最近では、他でも見られますので、今までにある手法とは思いましたが、なかなかおもしろく聞かせてもらいました。今回は聞いてとてもよかったと思いました。読んでいただいた方 加藤さん とても聞きやすく、調べるとやはり声優さんですね。休憩の前と後もほとんどわからないくらいに、すべて同じように読んでいただき、とても聞きやすく快適でした。内容もいろいろ考えさせられるものでした。宮部先生の作品もまた聞いてみようと思いました。ありがとうございました。
模倣犯1 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯1 (新潮文庫)より
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No.265:
(5pt)

小説を読んで完徹したのは初めて…

これまで小説といえば叙情的なものを好んで読み、ミステリーはほぼ初めて読みました。特にこんな長編のものは…。まさかこんなに止まらなくなるとは。漫画を読んでるような感覚、やめられずに完徹して読みました。読書経験として一生記憶に残ると思います。読後、活字への抵抗が一気になくなり、むしろ飢えるようになり、いつも何か本を読みたい気持ちになっています。

内容は重くて辛いですが、読んでよかったです。ぜひ読んで欲しいと人に勧めたい本。真っ当で必要な価値観があり、娯楽として単純に面白いものって、貴重じゃないでしょうか。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
409379264X
No.264:
(5pt)

良いです

直ぐに商品が届きました。すごく喜んでいます。
模倣犯〈4〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯〈4〉 (新潮文庫)より
4101369275
No.263:
(4pt)

昔読んだのを読み返した

楽園の方がよかった
模倣犯1 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.262:
(4pt)

小説のタイトルが、なぜ「模倣犯」なのか理解できた。

上下2巻からなる、しかも1ページに上下に書かれている長編小説である。登場人物も多く、メモを作って人間関係を記録して読んだ方が、理解が増すと思う。
 ミステリー小説なので、詳しく書くことを控えるが、犯人と直接対決する、TV局での場面は迫力がある。
模倣犯〈下〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈下〉より
4093792658
No.261:
(5pt)

読後も完結せずに残り続ける世界。タイトルの意味が秀逸

4巻のラストで執筆を宣言したピースが、真犯人存在説を携え、メディアに颯爽と現れる。
時代の寵児となった彼だが、一方で事件の関係者や彼に接した人々の中には少しずつ不信感を募らせていく者も出始める。

デスク係の刑事・武上の娘が匿名の掲示板で発掘した目撃情報や、子供の拾った携帯電話、滋子が突き止めた別荘のアジトなど、真犯人を追い詰める材料は着々と揃えられていく。しかし完璧に見えた犯罪の幕切れは予想外の形で訪れる。
自身の作った物語を滋子によって猿真似と罵倒され、模倣犯だと糾弾されたピースが自ら罪を認めてしまうのだ。その不用意さはピースの過剰な自意識の裏返しでもあった。初めて、そして唯一、ピースという存在に血が通っていることを思わせるシーンでもあった。

ところで作者は嫁姑の確執を描写するのが妙にうまい(実体験かと勘繰ってしまう)。本作ではライター・滋子とその夫・昭二の衝突が繰り返し描かれ、そこに姑が絡んでくる。嫁姑の対立場面は直木賞受賞作の「理由」でもあった。
登場人物達にとっては非常に重要な問題だが、事件にはまったく関係がない。それでもこの場面を描くからこそ、登場人物が実態のある存在としてイメージできる。その意味で、物語には欠かせないシーンでもあった。
近年、多くの小説ではストーリーに重要な事柄だけが描かれ、余計な描写は省かれる傾向にある。そこに生きる人々は都合の良い紐人形でしかなく、読み終えて本を閉じた瞬間に消えてしまう。
しかし宮部みゆきは事件のみ切り取るのではなく、現代社会そのものを描き、登場人物は確かに生きている人間として存在する。だから読後も世界は完結せず、ずっと続いていくような茫漠たる高揚感に襲われるのだ。

「理由」もそうだが、描かれるすべての登場人物に妙な親近感を覚えた。しかし樋口めぐみだけはどうしても感情移入できなかった。ただただ不快感だけが残る。
由美子の死後、両親やお見合い相手の篠崎刑事の視点でその死が描写されていないため、少し物足りなく感じた。

3500枚という分量はどうしても冗長に感じるが、それに相応しい密度の傑作であり、深く考えさせられることも多かった。火車や理由に惹かれた読者なら必ず楽しめる一作だろう。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
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No.260:
(4pt)

宮部みゆきの代表作にして社会派ミステリの傑作

火車、理由に続いて社会派ミステリである本作を読んだ。
ここでは一巻についてのみ言及するが、連続女性誘拐事件を多角的に捉え、深く広く掘り下げられている。
一般的なミステリが事件を描くのに対し、宮部みゆきは事件ではなく社会全体を描いてみせる。そのため、どうしたって本筋とは無関係な部分についても細かく描写する必要があり、現代人には冗長に映るかもしれない。
だがこれは好みの問題で、個人的にはとても好きである。事件だけを切り取って都合よく作られたフィクションの世界よりよほどいい。

『有馬義雄は途方もない孤独のなかにいた。しかも、それはまだ始まったばかりだった。』という文章が読後に心に残った。
模倣犯1 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯1 (新潮文庫)より
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No.259:
(4pt)

読み手の語り口がいい

読み手の語り口、声のトーンがいいので落ち着いて聞けるし物語に入っていける。今まで聞いた中では「火車」の三浦友和さんのナレーションが最高すぎたけど、この人も十分及第点。
模倣犯2 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯2 (新潮文庫)より
4101369259
No.258:
(5pt)

Apple Watchに何回も呼吸してと言われた

一気読みするくらい面白かった
誰が主人公と言うわけでもなく、たんたんと進んでいって、どんな風に解決するかのかドキドキしながら読んだ
模倣犯1 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.257:
(5pt)

宮部みゆきを信じて良かったと、納得する感動のラスト。

やはり宮部みゆきを信じて良かったと、納得する感動のラストだった。由美子の自殺あたりから、涙腺が緩み、有馬老人が真犯人に言葉を投げ掛ける頃には、感涙していた。これだけ沢山の伏線を、納得のいくよう丁寧に回収して見せた手腕には脱帽するよりない。

  タイトルに込められた意味合いが、ラストでようやく解る構成も流石。前巻で疑問を感じた、心理描写のない真犯人の描き方も、最後の最後に馬脚を表す彼の醜さの、効果的な演出になっていたと思う。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.256:
(4pt)

究極の人間愛に涙した。

3巻は2巻に引き続き、栗橋浩美のストーリー。全体のストーリーは全く渋滞したままで、エンタメ小説としては疑問符を付けざるを得ないけれど、高井和明の投入に宮部みゆきらしい優しさを感じた。最後の車中での会話で、栗橋浩美が真相を知らされ、車が転落炎上する場面の描写は圧巻。愚鈍なイジメられっ子が、酷薄なイジメっ子を見捨てず、最後に身を捧げて友人の人間性を取り戻させるー客観的に見ればあり得ないけれど、究極の人間愛に、私は涙した。人間はここまで優しくなれるものか。
模倣犯3 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯3 (新潮文庫)より
4101369267
No.255:
(4pt)

エンタメ小説なのに、冗長な純文学的アプローチを試みた挑戦を評価

2巻を読み始めてまず、いきなりまるで別のストーリーが始まったのかと思った。もちろん繋がってるのは知っているので、しばらくしてやっと、あの犯人達がどのような生い立ちを経て、反社会的パーソナリティを形成したのかを語っているのだ、と気付いた。
  十分な筆力を持って丁寧に描いているので、読み応えは十分だが、ミステリーと言うエンタメ小説としては、冗長と捉えられても仕方ないと思う。あえてこんな純文学的アプローチを試みた挑戦は高く評価したいが。
模倣犯2 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯2 (新潮文庫)より
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No.254:
(5pt)

宮部みゆきの真骨頂を示す、社会派ミステリの大作

社会派と言うのだろうか。宮部みゆきの真骨頂を示す、読み応え抜群の作品だった。序盤からグイグイ引き込まれる、見事なストーリーテリングで、子供っぽい謎の犯人がこれでもかと人の心を踏みにじり、冷酷無比な連続殺人を世間に見せびらかす劇場型犯罪の恐怖と、犯人への嫌悪を強く感じさせられた。一見アッサリ解決したかのように見せて、真相はまだ隠されてると思うと、後を読まずにはいられない。

  吐き気を催すような、人の悪意をクローズアップして見せるので、重く暗鬱な読後感だったけど、良識派の作者なら大丈夫だろうと、この後も読む気にさせるのは、宮部みゆきの信用のなせる業だ。
模倣犯1 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.253:
(5pt)

とても長大な話です!

途中から結末が予想できてしまったのですが、それでも大変楽しませてもらいました。
最後に犯人がゲロってしまうところは、少しあっけなく感じました。多分みなさん、そう感じたと思いますが、犯人の性癖を考えると、あのゲロも理解できなくはありません。
それにしても、宮部さんのストーリーは、どれも面白くて、感心する話ばかりです。
また次の作品も聞いてみたいと思います。
模倣犯〈5〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯〈5〉 (新潮文庫)より
4101369283
No.252:
(5pt)

超すごい!これこそ宮部!

最終巻まで辿りつけなかった方もいるようですが、これこそ宮部みゆきです。3回読みなおしました!展開が素晴らしくどんどん引き込まれていきます。これは満点です。しかし、この期待の勢いで「ソロモン」に行くと大けがをしますよ。模倣犯は話の展開が早いですが、ソロモンは停滞する時間が長い!登場人物が子供!厳しい戦いになります。
私は耐えられませんでした。見切りをつけて今は「柚月裕子」にはまっています。
模倣犯1 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.251:
(5pt)

映画にもなったものの原作です。

宮部みゆきさんの小説が好きでよく読んでいます。模倣犯は特にミステリーの中でボリュームも奥の深さも相当な小説で圧倒されます。面白いです。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
409379264X
No.250:
(5pt)

面白かったです。

宮部みゆきさんの小説が好きでよく読んでいます。模倣犯は特にミステリーの中でボリュームも奥の深さも相当な小説で圧倒されます。面白いです。
模倣犯〈下〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈下〉より
4093792658
No.249:
(5pt)

純文学的ミステリー

火車、理由...と、少なくとも90年代の宮部三部作は、最初に事件が起こって、後は登場人物すべてのこれまでの人生がそこに行き着く、というスタイルですよね。端役にまできっちり人格と人生があって、もしこの端役にも子供時代にこういう親や教師に会わなければ、あの事件は起こらなかった...みたいなプロットの組み立て方。それがものすごく丁寧だから、宮部作品は長い。18,19世紀のヨーロッパ文学なんてこんな感じだけど、純文学の王道を行くミステリーみたいな、いわば罪と罰的な作りが宮部みゆき前期3部作。
模倣犯1 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:模倣犯1 (新潮文庫)より
4101369240
No.248:
(5pt)

緻密な構成です

上下巻、とても長い作品です。ですが、読み始めると止まらなくなります。集中して読める時間がある時に読んだ方がよいでしょう。とにかく面白いです。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
409379264X

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