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模倣犯



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模倣犯の評価: 4.04/5点 レビュー 411件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.04pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全287件 261~280 14/15ページ
No.27:
(4pt)

心のひだ。

 超長編&そして尚ロングセラーを誇る「模倣犯」、さて本作品がなぜここまで多くの人に読まれるのか?宮部みゆきという人気作家の小説であることを差し引いても、充分頷ける。それはなぜかと言うときっとここにあると思う。―登場人物一人一人の心情、環境が手に取る様に解かり自分自身と置き換えながら読む楽しさを味わわせてくれるから― 宮部作品の特徴の一つ「登場人物の描写の詳しさ」この作品中で作者が言いたかったことがなぜ伝わるのかは、そこにあると思う。読者がそれぞれ、有馬の祖父さんや慎一君、滋子etc.に自分を置き換えたのではないか?行間を読むまでもなく全てが書かれ、事件は勝手に解決されていく。だからこの作品は推理小説でもサスペンスでもなく、読者の心をゆすぶり続けているの!で!はないだろうか? 長すぎると敬遠してる方、それは大きな間違いデス。宮部みゆきの伝えたかったことが全てかかれてあるのだと解釈して欲しい。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
409379264X
No.26:
(4pt)

宮部さんの「挑戦作」

正直いって、作品の完成度からいって星5つはちょっと厳しいと思い4つの評価にしました。それは皆さんも書いておられるように、内容と文章量の釣合に疑問が残る点、いつもであれば疑いをはさまないで物語世界にのめりこめるはずの宮部ワールドに、多少のツッコミをいれたくなる点等々・・・でも、おそらく宮部さんはこの作品に相当の力と思い入れを持って臨まれたんだろう、ということはひしひしと伝わってきます。きっと、この作品のあとに、新しい宮部ワールドがさらに広がることを期待したいと思います。それにしてもこの作品の映画化、大変でしょうね(笑)
模倣犯〈下〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈下〉より
4093792658
No.25:
(4pt)

確かに長かった…

読んでも読んでも終わらないんじゃないかって位長かった。でも、重複部分や、なくてもいいかな?という描写を除いても、一冊一冊が多少薄くなる程度でしょう。ミステリやサスペンスと思って読むのは辛い作品かもしれません。あまりに厚いので、なかなか買う勇気も読む勇気も無く、先にレビューをたくさん読んでしまったせいかもしれないけど、滋子さんへの嫌悪感(?)はあまり感じませんでした。確かに彼女が何もしなくても、真犯人が誰かわかるのは時間の問題だったけど、警察が普通に逮捕するだけでは、真犯人にも世間にもあれだけの衝撃はなかったはずだし、あのハッタリはカッコ良かった。真一くんが高校生にしては大人過ぎるという意見もありますが、彼の背負ってしまった背景からすれば仕方のない事だし、宮部作品の“少年”は、いつも、皆、現実よりは大人すぎるし。それよりも、有馬のおじいさんみたいな人は、現実には絶対にいないんじゃないかな。真犯人以上に。いてもごく少数。有馬さんみたいな老人の多い世の中だったら、ピースみたいな人間は出てこないし、現実の日本もこんなにおかしな国じゃなかったはずだと思う。
模倣犯〈下〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈下〉より
4093792658
No.24:
(5pt)

読まないと後悔します。

宮部みゆきの模倣犯をとうとう読みました。去年から気になっていたのですが、あの本の厚さを考えると果たして読めるだろうかという躊躇が先にきて、手にとることができませんでした。しかし、昨年度のトップランクに入るこの本を読まなければ、もしかたら一生後悔するかもしれないとおもい(ちょっと大げさかもしれません)、思い切って読んでみることにしました。上巻下巻あわせて1400ページはあるのですが、一気によんでしまいました。というよりも読むのをやめることができませんでした。なぜだろう、どうなるのだろうという気持ちを抑えることができませんでした。あたかも登場人物たちはまるで自分の知り合いのような感覚さえ起こしてしまいました。最初は淡々と読んでいたのですが最後の章はほんとに手に汗握る思いで読みました。久しぶりに小説を堪能しました。読んでよかった。ただひとつだけ惜しむらくは、後半の主人公の少年があまりにも論理がしっかりしているので作者の影が見えてしまったことです。今後も宮部みゆきの本は読んでみたいとおもいました。
模倣犯〈下〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈下〉より
4093792658
No.23:
(5pt)

宮部ワールドにハマリマシタ

初めて読んだ宮部ワールドが、この超大作だった。。しかし、文字が多かった。。入り組んだ時間軸をまとめた構成能力には驚かされました。読んでる最中は人を信じるのが怖くなってしまうほどでした。上巻を読み終えると、下巻は一気に通過してしまいます。森田芳光が監督で映画化が決定したと聞きました。主演が中居くんと山崎努とは!なかなかするどいキャスティングで期待大であります。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
409379264X
No.22:
(4pt)

作者の思い入れが伝わってくる作品

読み始めたら止まらなくなって、2日間家から出ずに読み耽ってしまった。とにかく、被害者の人々にとてもリアリティーがあって、おもわず感情移入して泣けてきてしまう場面が幾度となくあった。逆に、主犯の性格に少々突飛な印象を受けたことが唯一の残念なポイントだ。彼の生い立ちや過去を、もう少し詳しく描写してほしかった。物語をもう少し凝縮すれば、もっと洗練された完成度の高い小説になったとは思うが、逆に宮部氏の思想が色々なところから垣間見れて面白かった。普通の人間をごく自然に描くのが本当にうまい女性だと思う。謎解きミステリーが好きな人にはお薦めではないが、人間の脆さ、エゴ、絶望、そして優しさ、共感、再生に触れてみたい人にはお薦めだ。ただし、時間がある時に読むべし。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
409379264X
No.21:
(5pt)

リアリティあふれる犯罪小説

2冊のボリュームに恐れおののきながらページを繰る。一度読み始めると指の動きさえもじれったくなるほどの緊迫感、そして次々に発展・展開していく連続事件。犯罪に取り憑かれたとしか思えない犯人と劇場型犯罪に群がるマスコミ。被害者の遺族を取り巻く冷たい社会環境。どれをとっても非常にリアリティのある、言葉を変えれば現在の社会に如何にもありそうな、いや、露見していないだけできっと存在すると思えるタッチで描かれている。現に読んでいる時、ニュースを見ていて、そういえばあの事件って…などと「模倣犯」のなかの事件に思いをめぐらせてしまったこともあった。二重三重に張り巡らされている伏線、そして人の数だけドラマが存在するということをスマートに表現している。ひとつの事件を多面的に捉えた犯罪小説。一読の価値あり。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
409379264X
No.20:
(4pt)

はずれなし

読了までの都合6日間楽しませていただいた。次は!次は?と厚さが苦にならなかった。宮部みゆきという人の頭の中ってどうなってるんだろう。高村薫の『レディ・ジョーカー』のときも感じたことだが、こういう重層的な話というのはどうやって組み立てるのだろう。同一平面状で登場人物が動く物語であってもなかなか難しいのに、こういう風に現実的に物語を構成できるのはすごいことだと思う。高井家を巡って、被害者の祖父有馬氏を巡って、ルポライター前畑滋子を巡って、過去の一家皆殺し殺人の生き残り真一を巡って、その他にも刑事の家庭や、様々な視点で物語りはイロイロなピースが別々に語り始める。読者が、ひとつのピースの景色の全貌を読み取り、「もっと!」となったところで場面は展開していく。腹八分目で次々別のメニューを食することになる。無論、最終的には全てが旨くつながり、収束し、フルコースを味わい終えるわけだが。でも、本当はもっといろいろな方向にそれぞれのピースが拡大していく可能性も多々感じられたしもったいないかも…という部分もあった。この辺が宮部みゆきの強みであり弱みでもあるかも。遠くはなれて群集を描くから、とことん一つの気分に染まり浄化されるということがない。残るのは結局「全部あり」なんだよね…という真実ではありながら毒にも薬にもしがたいメッセージなのだもの。謎解きではなく、コロンボや古畑任三郎のように最初から読者には犯人が明かされ、それが解決していく様をヤキモキしながら肩入れし楽しむのだが…最後の最後は真一の存在が
模倣犯〈下〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈下〉より
4093792658
No.19:
(5pt)

一気に読めた

この本をネットで購入してからどこにも行かず、何もせずに一気に読んだ。とにかく、読んでる途中で犯人に逃げられてしまいそうで必死で追いつこうとした感じで読んでいた。しかし、最後の方では、なんとなく尻すぼみな感じを受けてしまった。あんなあっさり終わられると少し拍子抜けした感じです。登場人物が多すぎて、またその一人一人の描写が細かかった割には、それを生かしているようには感じられなかった。もっとピースの内面を掘り下げて欲しかったかな・・・。でも、面白かったです。もう一度読み直そうと思ってます。
模倣犯〈下〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈下〉より
4093792658
No.18:
(5pt)

初めての宮部作品

初めて宮部さんの作品を読ませて頂いたのがこの模倣犯。買うには勇気がいりましたが、買って正解でした。読んでいて、世間では一時的な事件ではあってもその事件に関わった人たちは、人生をも狂わせてしまうのだということが、ひしひしと伝わってきました。この本を読んで自分がいかに恵まれた環境にいるか幸せな人生を送っているのかを実感させられました。そして、このような事件は小説の中だけで終わらせて欲しいものです。また、私にとってこの本に出会うことで、今は宮部さんの作品にはまっています。長い物語だけに簡単にお勧めすることが出来ませんが、出来るだけ多くの人に読んでもらえたらいいなぁと思っています。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
409379264X
No.17:
(5pt)

殺人事件が作る数々の悲劇、そして重さ……

 5年がかりの大力作だそうで、確かに分厚い。長い。細かい。重い。書きに書かれたディテールの数々。登場人物の多さ。視点の数々。テーマの遍在。 事件そのものは連続女性殺人事件。それもかなりにサイコっぽいものなのだけれど、そこは日米の違いと言うか、映画『セブン』のサイコパスのようなモンスターではなく、本当に新聞の一面を騒がせそうな、どこにでもいる青年とでも言いたくなるような、普通の日常から産み落とされた犯罪者の中に生まれ出たモンスター性の狂気。 犯人はあるところで読者側には明かされる。むしろ読者にはことの様々な真相がディテールに渡るまで種明かしされてしまう。そうシンプルな真実ではないけれど、だからこそ狂気に流れてゆく流れが怪しく不気味である。 真相である第二部を第一部と第一部がサンドイッチした形で、事件に関わる人たちの人生が描かれてゆくのだが、この部分に作者が投下した物語の比重が、常識の殻を打ち破るくらいに重く丹念で、かつ大きい。首をひねりたくなるくらいに多くの雑多な人々の日常までをチェイスしてゆく手法は、87分署シリーズを思い起こさせるような作者の俯瞰的なまなざしを感じさせる。日本小説ではあまりない視点と思う。 犯人、彼の犠牲者、マスコミ、警察、目撃者、目撃者に関わる人々……と事件の影響が如何に裾野を広く持ってしまうかということに作者は渾身を傾けているように見える。奇しくも白川道『天国への階段』でも事件は当事者だけではなく、周囲のものに広範囲にいつまでも長く影響を及ぼすという記述があった。犯罪への同じ視点を違う作家が違う場所で同じように持って書いたということになる。 過去の凡百の推理小説や犯罪小説から離れて、事件そのものよりも事件に関わった人間たちの切なさ、悲しみ、傷痕という部分を、それも一人だけではなく多くの人間の多様な傷痕を描くということ。宮部みゆきの優しさと残酷さが混在したかのような神の視点は、そうした地平にあまねく降り注がれているかに見える。 それだけに読み応えのある大作になったし、凡百のミステリーを退ける凄みのある作家になった宮部みゆきを実感してしまった。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
409379264X
No.16:
(5pt)

逆説の模倣犯

上巻を読み終わった時に 大阪教育大付属小学校の児童殺傷事件が起こり著書の内容と現実がオーバーラップ、あまりの痛ましさに下巻を開くことができなくなってしまった。 ようやく繙いた下巻だったが 犯罪犠牲者の遺族 真一や義男の現実に立ち向かう姿や 優しい子だった和明を悼む老教師の一こまに救われ ほっとした思いで下巻を閉じることができた。感銘の一書。
模倣犯〈下〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈下〉より
4093792658
No.15:
(5pt)

模倣犯

華々しくTVに登場したピース。しかし、嘘に嘘を重ねた綻びが出てきて・・・、クライマックスのピースと滋子のやり取りは、何度読み返した事か・・・。現代の少年犯罪の根底にあるものに触れた気がしました。ただ、登場人物が多すぎて内容にまとまりが無かった気がします。私としては、ピースと栗原浩美の犯罪を犯している時の心理描写がもっと欲しかったです。ピースの心は壊れていたのか?犯人が分かったところで終わりにせず、ピースの裁判まで書いて欲しかったです。でも、読み応え充分!!宮部さんの作品の中で一番好きな作品です。
模倣犯〈下〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈下〉より
4093792658
No.14:
(5pt)

展開がすばらしい!

この作者の本は、たいていは読んでいますが、「理由」に続き、この内容の展開も深い、と思った。全ては、計画通り。現在の社会にある様々な面や事柄がそれぞれの人生に関わり事件と綱っていく。 一つの「シナリオ」をもとに・・・すべては行われていく。緻密かつ、人々のこころを揺り動かし。いろんな人に、一気に読んでもらいたい、ちょっと難しいかもしれないけど・・・そんな本です。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
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No.13:
(4pt)

模倣犯

長編が好きで、しかも宮部ファンの私は、この小説をプレゼントされた時、期待で胸が膨れ、早速読み始めました。登場人物に実在感を持たせることに定評のある彼女が、何人かいる主人公の過去・それがもたらした現在を語る力量には脱帽。どんどん、引き込まれていきます。でも、3日間、睡眠時間を削ってまで読んだのに、火車を読み終えたときのような、言葉を無くすほどの満足感がないのが残念でした。犯人が世間に分かる辺りが余りにも短絡的で、どうも現実味がないのが最大の不満。ウソでしょ?ってつい思ったのは私だけでしょうか。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
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No.12:
(5pt)

『模倣犯』というタイトルに意味

この本のタイトル『模倣犯』は、いったいどこから取っているのか? それをいつも考えながら、読み続けた。それが分かるのは劇的な最後の場面!! そうだったのか!!物語の途中、様々な方向へ、話が広がり読み続けるのがちょっと疲れるが、返ってそれで、最後の思わぬ展開が、読者の心に残るのではないのか? 最愛の孫を失った老人が最後に犯人へ語る言葉!!とても痛快、でもとても悲しい
模倣犯〈下〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈下〉より
4093792658
No.11:
(5pt)

夢中になった

この本、宮部みゆきさんの本の中でも一番楽しかったです。ただの殺人サスペンスとかではなく、人の心が病んでいくさまや、それを取り囲む人間関係また本当の私達の日々の生活の中にもこれと同じような偶然の偶然が重なって・・・・と言うような事起こり得るって感じがして。読み甲斐がありました。本って本当に楽しいです。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
409379264X
No.10:
(5pt)

模倣犯~ それぞれの人生

引き込まれて行く、どんどん引き込まれて行く。不思議な感覚。 最初は、いわゆる「宮部みゆきの新作」「猟奇殺人」などの 先入観で読んだ。しかし、そんな事は徐々に関係無くなって 来る。『被害者の家族』の心情が切々と語られる。 突然、『加害者の家族となった者』についても語られる。 犯罪者、それを追う警察、マスコミ、ライター、上記家族 が織り成す世界。もはや「社会派」「本格派」の分類が無意味 にすら思える程の圧倒的な臨場感を持つ作者渾身の作品。 犯罪を通奏低音とし、様々なメロディーがその上を舞う ち密なオーケストラを聞くような感動をおぼえる。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
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No.9:
(5pt)

宮部作品中最高の傑作

これは単なるミステリーではない。登場人物一人一人の人生が見える。そして、前半では断片的に語られる登場人物達の人生が、読み進むにしたがって加速度的に交錯していく。かなり長い作品ではあるが、読み出したら絶対にやめられない。 もう一度言う、これは単なるミステリーではない。人間たちの最高の群像劇だ。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
409379264X
No.8:
(5pt)

二週間で読みきりました。

変ですね。最後読み進むうちに涙が出てきてしまいました。上巻で話を広げるだけ広げておいて、この話をどうまとめるのかと興味つつで読み進んでいたのですが。本当の犯人がわかった後でも癒されない、被害者の家族、関係者の悲しみ、やるせなさ。ページをめくるたびに涙が出てしまいました。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
409379264X

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