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模倣犯



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模倣犯の評価: 4.01/5点 レビュー 405件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.01pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全279件 261~279 14/14ページ
No.19:
(5pt)

一気に読めた

この本をネットで購入してからどこにも行かず、何もせずに一気に読んだ。とにかく、読んでる途中で犯人に逃げられてしまいそうで必死で追いつこうとした感じで読んでいた。しかし、最後の方では、なんとなく尻すぼみな感じを受けてしまった。あんなあっさり終わられると少し拍子抜けした感じです。登場人物が多すぎて、またその一人一人の描写が細かかった割には、それを生かしているようには感じられなかった。もっとピースの内面を掘り下げて欲しかったかな・・・。でも、面白かったです。もう一度読み直そうと思ってます。
模倣犯〈下〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈下〉より
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No.18:
(5pt)

初めての宮部作品

初めて宮部さんの作品を読ませて頂いたのがこの模倣犯。買うには勇気がいりましたが、買って正解でした。読んでいて、世間では一時的な事件ではあってもその事件に関わった人たちは、人生をも狂わせてしまうのだということが、ひしひしと伝わってきました。この本を読んで自分がいかに恵まれた環境にいるか幸せな人生を送っているのかを実感させられました。そして、このような事件は小説の中だけで終わらせて欲しいものです。また、私にとってこの本に出会うことで、今は宮部さんの作品にはまっています。長い物語だけに簡単にお勧めすることが出来ませんが、出来るだけ多くの人に読んでもらえたらいいなぁと思っています。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
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No.17:
(5pt)

殺人事件が作る数々の悲劇、そして重さ……

 5年がかりの大力作だそうで、確かに分厚い。長い。細かい。重い。書きに書かれたディテールの数々。登場人物の多さ。視点の数々。テーマの遍在。 事件そのものは連続女性殺人事件。それもかなりにサイコっぽいものなのだけれど、そこは日米の違いと言うか、映画『セブン』のサイコパスのようなモンスターではなく、本当に新聞の一面を騒がせそうな、どこにでもいる青年とでも言いたくなるような、普通の日常から産み落とされた犯罪者の中に生まれ出たモンスター性の狂気。 犯人はあるところで読者側には明かされる。むしろ読者にはことの様々な真相がディテールに渡るまで種明かしされてしまう。そうシンプルな真実ではないけれど、だからこそ狂気に流れてゆく流れが怪しく不気味である。 真相である第二部を第一部と第一部がサンドイッチした形で、事件に関わる人たちの人生が描かれてゆくのだが、この部分に作者が投下した物語の比重が、常識の殻を打ち破るくらいに重く丹念で、かつ大きい。首をひねりたくなるくらいに多くの雑多な人々の日常までをチェイスしてゆく手法は、87分署シリーズを思い起こさせるような作者の俯瞰的なまなざしを感じさせる。日本小説ではあまりない視点と思う。 犯人、彼の犠牲者、マスコミ、警察、目撃者、目撃者に関わる人々……と事件の影響が如何に裾野を広く持ってしまうかということに作者は渾身を傾けているように見える。奇しくも白川道『天国への階段』でも事件は当事者だけではなく、周囲のものに広範囲にいつまでも長く影響を及ぼすという記述があった。犯罪への同じ視点を違う作家が違う場所で同じように持って書いたということになる。 過去の凡百の推理小説や犯罪小説から離れて、事件そのものよりも事件に関わった人間たちの切なさ、悲しみ、傷痕という部分を、それも一人だけではなく多くの人間の多様な傷痕を描くということ。宮部みゆきの優しさと残酷さが混在したかのような神の視点は、そうした地平にあまねく降り注がれているかに見える。 それだけに読み応えのある大作になったし、凡百のミステリーを退ける凄みのある作家になった宮部みゆきを実感してしまった。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
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No.16:
(5pt)

逆説の模倣犯

上巻を読み終わった時に 大阪教育大付属小学校の児童殺傷事件が起こり著書の内容と現実がオーバーラップ、あまりの痛ましさに下巻を開くことができなくなってしまった。 ようやく繙いた下巻だったが 犯罪犠牲者の遺族 真一や義男の現実に立ち向かう姿や 優しい子だった和明を悼む老教師の一こまに救われ ほっとした思いで下巻を閉じることができた。感銘の一書。
模倣犯〈下〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈下〉より
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No.15:
(5pt)

模倣犯

華々しくTVに登場したピース。しかし、嘘に嘘を重ねた綻びが出てきて・・・、クライマックスのピースと滋子のやり取りは、何度読み返した事か・・・。現代の少年犯罪の根底にあるものに触れた気がしました。ただ、登場人物が多すぎて内容にまとまりが無かった気がします。私としては、ピースと栗原浩美の犯罪を犯している時の心理描写がもっと欲しかったです。ピースの心は壊れていたのか?犯人が分かったところで終わりにせず、ピースの裁判まで書いて欲しかったです。でも、読み応え充分!!宮部さんの作品の中で一番好きな作品です。
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No.14:
(5pt)

展開がすばらしい!

この作者の本は、たいていは読んでいますが、「理由」に続き、この内容の展開も深い、と思った。全ては、計画通り。現在の社会にある様々な面や事柄がそれぞれの人生に関わり事件と綱っていく。 一つの「シナリオ」をもとに・・・すべては行われていく。緻密かつ、人々のこころを揺り動かし。いろんな人に、一気に読んでもらいたい、ちょっと難しいかもしれないけど・・・そんな本です。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
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No.13:
(4pt)

模倣犯

長編が好きで、しかも宮部ファンの私は、この小説をプレゼントされた時、期待で胸が膨れ、早速読み始めました。登場人物に実在感を持たせることに定評のある彼女が、何人かいる主人公の過去・それがもたらした現在を語る力量には脱帽。どんどん、引き込まれていきます。でも、3日間、睡眠時間を削ってまで読んだのに、火車を読み終えたときのような、言葉を無くすほどの満足感がないのが残念でした。犯人が世間に分かる辺りが余りにも短絡的で、どうも現実味がないのが最大の不満。ウソでしょ?ってつい思ったのは私だけでしょうか。
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No.12:
(5pt)

『模倣犯』というタイトルに意味

この本のタイトル『模倣犯』は、いったいどこから取っているのか? それをいつも考えながら、読み続けた。それが分かるのは劇的な最後の場面!! そうだったのか!!物語の途中、様々な方向へ、話が広がり読み続けるのがちょっと疲れるが、返ってそれで、最後の思わぬ展開が、読者の心に残るのではないのか? 最愛の孫を失った老人が最後に犯人へ語る言葉!!とても痛快、でもとても悲しい
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No.11:
(5pt)

夢中になった

この本、宮部みゆきさんの本の中でも一番楽しかったです。ただの殺人サスペンスとかではなく、人の心が病んでいくさまや、それを取り囲む人間関係また本当の私達の日々の生活の中にもこれと同じような偶然の偶然が重なって・・・・と言うような事起こり得るって感じがして。読み甲斐がありました。本って本当に楽しいです。
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No.10:
(5pt)

模倣犯~ それぞれの人生

引き込まれて行く、どんどん引き込まれて行く。不思議な感覚。 最初は、いわゆる「宮部みゆきの新作」「猟奇殺人」などの 先入観で読んだ。しかし、そんな事は徐々に関係無くなって 来る。『被害者の家族』の心情が切々と語られる。 突然、『加害者の家族となった者』についても語られる。 犯罪者、それを追う警察、マスコミ、ライター、上記家族 が織り成す世界。もはや「社会派」「本格派」の分類が無意味 にすら思える程の圧倒的な臨場感を持つ作者渾身の作品。 犯罪を通奏低音とし、様々なメロディーがその上を舞う ち密なオーケストラを聞くような感動をおぼえる。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
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No.9:
(5pt)

宮部作品中最高の傑作

これは単なるミステリーではない。登場人物一人一人の人生が見える。そして、前半では断片的に語られる登場人物達の人生が、読み進むにしたがって加速度的に交錯していく。かなり長い作品ではあるが、読み出したら絶対にやめられない。 もう一度言う、これは単なるミステリーではない。人間たちの最高の群像劇だ。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
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No.8:
(5pt)

二週間で読みきりました。

変ですね。最後読み進むうちに涙が出てきてしまいました。上巻で話を広げるだけ広げておいて、この話をどうまとめるのかと興味つつで読み進んでいたのですが。本当の犯人がわかった後でも癒されない、被害者の家族、関係者の悲しみ、やるせなさ。ページをめくるたびに涙が出てしまいました。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
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No.7:
(5pt)

とにかく、感動しました

怖いお話でした。ホラーの怖さではなく、人間の恐ろしさが。最後の方で殺人事件の被害者の老人が、真犯人を、「世間を舐めるんじゃねえよ。世の中を甘く見るんじゃねえ。あんたにはそれを教えてくれる大人がいなかったんだな。ガキのころに、しっかりとそれをたたき込んでくる大人がいなかったんだな。だからこんなふうになっちまったんだ。この、人でなしの人殺しめ。私の言いたいことは、それだけだ」としかりつけます。 著者は、他の主要な登場人物についてはその人のバックグラウンドを描き、ある程度 読者の共感を呼び起こすような書き方をしていましたが、真犯人にはそれが最後までありませんでした。でも、この言葉に、著者が本当にやさしい人であることがあらわれていたように思います。それにしてもこの本、上下巻の大冊です。宮部みゆきさんを読んだことのない人が途中で投げ出したら、人間不信に陥らないか心配です。読む人は、絶対に最後まで読んでください。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
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No.6:
(5pt)

宮部みゆきの最長、最高の傑作

発売当初から気になっていながら、その長さに腰が引けていたのですが、上巻を手にした途端、満員電車の中で時間を忘れて読みふけりました。「殺人事件の被害者の家族の苦悩」の問題、「誰もが加害者になる潜在的可能性」があるゆえに軽んじられがちな加害者の罪の問題、人間の肥大した自尊心や虚栄心が引き起こす猟奇的殺人、これら現代社会の身近で難しいテーマに正面から取り組み、登場人物が傍で息づいているようなリアリティーを持っています。 タイトルの「模倣犯」の意味を最後に謎解きし、犯人を急転直下晴天の下にさらけ出すラスト。「’大衆’なんてものは存在しない。 焼かれたり死んだりしたときは、みんな一人一人の人間だったんだ。本当のことは、どんなに遠くに捨てても必ず帰ってくるのだ」という被害者の遺族の一人が殺人犯に対して吐く言葉の重量感、等等。ミステリーとか純文学といった区分けを完全に凌駕した、これぞ小説といった醍醐味を堪能できること間違いありません。
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No.5:
(4pt)

時をさかのぼることができれば…

後悔をした事の無い人間はいないはずだ。 上巻では登場人物たちが平凡な幸せを奪われる経緯が鮮明に語られている。彼らのもしもあの時…と言う後悔が読者の心に住みついていく。上巻を読み終える頃、読者は完全に被害者の家族になっていることだろう! これ以上の悲劇を起こさないで!と叫びながら、読者は下巻へと巻き込まれていく。
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No.4:
(5pt)

やっぱりすごい宮部みゆき

”理由”から久々ですが、”火車”を読んだ時の興奮をおもいだしました。なんて時代をキャッチした小説でしょう。サスペンスでありながらちゃんと人間に訴えるメッセージを持っている作品です。電車で読んだのですが最初の方で主人公の彼に引き取ってくれたおばさんが彼の憎むべき犯人に対する気持ちを訴えるシーンと作品のラストのどこにでもいる母親が願いを語るシーンでは目をウルウルさせてしまいました。(そして人物配置のうまいこと!) 教科書にのせてみんなに読んでほしい。みんな愛する人がいて、守りたいと思っている、それが一番大切なんだと・・・
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No.3:
(5pt)

とにかく多くの人に読んで欲しい、こんな時代だからこそ

「理由」で失望した人、「蒲生邸」で離れた人、宮部みゆきはやはりすごかった。巧みなストーリー構成はそのままに、厚みや凄み、深みまで増した宮部みゆき。とにかく上巻を読んで、下巻に急げ。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
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No.2:
(5pt)

ミステリ界のノーベル文学賞をあげたい。

軽い文庫本10冊分くらいの分量で、読み終わるまで一苦労だけど、それだけの値打ちはあります。とりわけ高井兄妹の切ない運命など、ここまで書き込んだからこそ「やっと受け入れられた」ような気がします。一口で言えば、作家的膂力を感じさせる大作、大作にもかかわらず とても”引き”の強い 愛すべき物語です。 犯罪者、被害者、犯罪者の家族、被害者の家族、ジャーナリスト、社会の空気、警察までが書き込まれ、様々に対決し、波紋を広げていくミステリなんて今まで あったかしら?しかも信じがたいことに、このお話はきれいに収束する。ラスト近くに、犯罪者の娘と被害者の息子が対峙して、息子の方が「俺は、おまえのこと、やっぱり許せない」「‥だから、誰かほかに、おまえを助けてくれる人を探しなよ」というあたり背筋が逆立ちました。言葉にすると「殺人に取り返しなどつかない。だがお前は生きろ」という息子の赦しの言葉なんですけど、作者には、この超大作に取り掛かったとき、このエンディングが見えていたのかしら?そうね~、あえて欠点を挙げると、このお話を お説教くさく感じる人、さすがに長すぎると感じる人はいると思う。けれども、読まずに語ることなかれ、本作は10年に一度の傑作かもしれない。「火車」に引き続き2度までも、このレベルの傑作を物した作者は賞賛に値する。
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
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No.1:
(5pt)

名人芸!

宮部みゆき久しぶりの現代ミステリー。でも待っただけのことはある。上下巻合わせてかなりのボリュームだが、ラストが近づくにつれ「あ~もう終わっちゃうよ~」と叫びたくなるほどの宮部ワールドが広がっている。宮部ファンはもちろん、そうでない人にも絶対オススメ!
模倣犯〈上〉Amazon書評・レビュー:模倣犯〈上〉より
409379264X

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