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模倣犯
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模倣犯の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全287件 241~260 13/15ページ
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| 文庫本もそろそろ出そうなのに、宮部みゆきということで買ってしまった。一言で言えば、宮部みゆきでなければ「かなりの傑作!」といったところ。 作者にとっては「メディアを利用した劇場型犯罪」といった今日的題材にピースというキャラクターを以って挑戦し、これまで誰も描かなかった世界を見事に構築したのだが、宮部の実力って「こんなもんじゃあ無いでしょう」という読後感が残った。 基本となるプロットはそう悪くない。豆腐屋の主人や高井由美子などのキャラは「さすが宮部みゆき」なのだが、栗林浩美になると随分弱く、ピースに至ってはステロタイプな描写ばかりで、新手の純粋の悪というものの納得がいく描き方がされていないのが不満足の原因。 ボイスチェンジャーを使っても声紋が変えられないことも知らない「知能犯」など、イライラさせられるディテイルも多かったです。 しかし、土日外出もせず、持ち帰った仕事にも手を付けず、上下巻を一気に読みきってしまわせる力は十分ありました。だけど、私にとって再読する可能性はゼロでしょう。本を売れない、捨てられない人は、場所ふさがりの大部なので文庫本になってから買いましょう。 | ||||
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| あまり本を読まない人間だったのですが、最近ふとしたきっかけで、宮部さんの作品のファンになりました。なので、あんまりえらそうな事は言えないんですけど。この作品は結構前から気にはなってはいたんですけど(だってすごく長そうだったので)やっと読む気になりました。 二年前に映画を観た時は全く意味が分からなくて(特にラストが)あんまりどういうストーリーだったか覚えていなかったので、思い出しながら読んでいきました。私は和明が浩美に説得している場面が好きす。その後の事故死がなんとも切なく感じました。後は、第三部になって真犯人がどのように登場するのか気になりましたが、結構地味な登場でしたよね。そこで初めて本名が明かされるわけですが、読んでいる方は真犯人が分かっているので、「いつどのようなバレ方をするんだろう」と思いながら読んでいきましたが、報道番組の滋子とのシーンはすごく爽快な気分になりました。でも、読み終わった感想は、網川の心の闇の様子が書かれていなかったので、少し物足りなさを感じました。あと、最後まで和明の声紋鑑定もどうなったのかうやむやのまま終わってしまい、長い割に最後は簡単にまとめてしまった感じがしたので、星四つです。映画と違った結末だったので、読んでみてよかったです。 | ||||
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| Undoubtedly you could find out some of the inconsistent points in this long story. But the content and character design might represent a breakthrough in Japanese mystery fiction, The two sides described in Part I & II on the same incident and time frame is still a shock after my reading for a year. | ||||
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| ものすごく深みのある、重厚な作品でした。でもノンストップでとくに下巻は一日で読めました。すっごい面白かったです。タイトルが非常に女性らしく意地悪でした。オリジナルであることに価値観を置いた人を人前で貶めたのですから酷いです。それをタイトルにするというのもすごい。あの時滋子さんがああいったのは、別に網川の破滅を願ってのことではないでしょう。だって警察はもう動いてた。読者にはわかることですが、携帯だって見つけられた。カズの声紋も発見されるでしょう。別にこれは探偵小説ではないのです。追い詰める者と犯人がぞくぞくするような言い争いを繰り広げたりはしない。警察はきちんと捜査して証拠をそろえて、犯人を逮捕します。だけどそうやって事件が「解決」したって、網川は別に傷つきはしなかったでしょう。むしろ堂々と作者だと名乗れると喜んだかもしれない。作中で、「商品化された女性」のイメージは幾度も強調されます。彼女たちは傷つけられ、貶められる。それでも黙って殺されるわけじゃない。かわいそうだねと、運が悪かったんだよと、だけど女性にも過失があったんじゃないかと、そんな風に片付けられたくはない。誰よりも悪いのはいつだって手を下した者です。だから、必ず、必ず、報いがなくてはならない。復讐されなくてはならないのです。だからあの言葉を言うのは、真一くんでもおじいさんでもなくて、傷つけられて追い詰められた滋子さんだというのは私にとって非常に価値がありました。真一にとって恐怖となる少女とか、網川の声紋を調べるきっかけになった告発をした女性がのっぽであるとか、そういう細かさもとても上手かったです。視点と筆力の凄さに鳥肌立ちました。一読の価値はあります。 | ||||
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| とてもよくできたサスペンス小説で,作者のストーリーテラーとしての素質が生きている。まだ読んでいない人は,すでにたくさん書かれたカスタマーレビューを参考に,読んでみて損はないと思う。ただテーマとなっている「悪」がどれだけ描けているかとなると,いまいち深みと真実みが感じられない。作者の世界観がその理由としてあげられるのではないか。 本作以前にも,宮部氏の作品は大好きで,単行本を買うお金はなかったので,文庫を片端から読んでいった。だが,どうも『模倣犯』を最後に,失速してしまったようで,少し悲しい。 そもそも宮部氏の作品の魅力は,登場人物たちの交わりの人情味あふれるところに拠るところが大であったと思う。しかし,その人情味は,超越的なものへの志向性を欠き,昔ながらの落語にでも出てきそうな,人生の酸いも甘いも熟知して,善悪や白黒をつけることのできない,善いこともすれば悪いこともする,人間くさい人間を理解し受け入れましょうというような,池波正太郎的な世界観に終始するものであった。池波のように,時代小説ならばこれでもいいのかもしれないが,こうした世界観だけで現代(の問題)と切り結んでいこうとしたのでは,やがて力尽きるだろうということは,考えてみればはじめから予測できた。 『模倣犯』を最後の輝きにしないために,宮部氏には世話物的世界観を乗り越えてほしい。 | ||||
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| 事件には犯人だけではなく、被害者、被害者の家族や友人、犯人の家族や友人、そのまた家族や友人、そして警察とマスコミがいる…そして、宮部みゆきは、その一人一人の心境を何一つ省くことなく展開していく。犯罪心理だけではなく、あらゆる関係者の心理を鋭く追究する名作。読んでいる間、自分自身の心理状態も不安定になってしまうほど、引き込まれました。 | ||||
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| 上下巻、一気に読みました。上巻の中盤で、ミステリー性はなくなりますが、登場人物一人、一人のその時々の事件が起きたときの、状況や心境が書かれており、私としてはあの本の厚さになってしまうのは、いたしかたないと思いました。今の時代、無差別犯罪が多くなってきていますが、考えさせられる一冊ですので、ぜひ、読んでいただきたいです。 | ||||
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| 過去、これほど多くの人々の思いを綴った犯罪小説があったでしょうか。加害者とその家族、被害者の家族、警察、マスコミ、目撃者、そして網川の言葉を借りるならば一般大衆。ひとつの事件をめぐる個人個人の見解、それが今回宮部さんが伝えたかったことなのだろうと解釈しました。模倣犯に登場するあらゆる立場の人々のあらゆるストーリー。共通していることは、こうした事件は関わる全ての人を不幸にしてしまうという悲しい事実のみ。決してこの物語は長いとは思えなかった、さすが宮部みゆきだとうならされました。 | ||||
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| とりあえず読み終わりました。夏休みだからというのもあってか、読むのにかかった時間は上下巻あわせて20日。約1400Pです。内容は、描写の仕方がとてもリアルで臨場感がありました。ただ、長いのと登場人物が多いのとで、フッと名前がでてきても「アレ?この人誰だっけ?」と思ってしまうところがしばしば。読み進んでいくうちに「あぁ。はいはい。ここででてきた人か。」と思い出すんですがやっぱり脇役が多すぎかな、と思います。内容はホントにすごくおもしろいけど時間がないと一生読めない気がします。1400Pといっても1Pを上と下に分けてあるので、実質は2500Pぐらいあるんじゃないかな。 | ||||
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| 手放しでおもしろかった! 「作者はどうやってこの犯人の心理をリサーチするのだろう??」と思うほど、リアルで生々しい心理描写が素晴らしい。かなり分厚いハードカバーで上・下巻ありますが、時間をかけても読む価値ありと思います。 「長すぎる」「無駄な部分が多すぎ」「結末が拍子抜け」等の意見もあるようですが、、、。人間形成って、とても複雑なものですよね。その人がなぜそういう人間になったのか、なんて説明できるものじゃない。それを極力伝えようとしたのが、この作品なのではないか?と思います。結末が拍子抜け、という意見に対しても、伏線としての真犯人の人間形成過程が鮮明に描かれているからこそ、違和感なく感じられました。 | ||||
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| 全部を通読しての感想なので,上下巻両方のレビューに同内容で投稿させてもらいました.多くの人が書かれているように,物語世界の全体を俯瞰するためとはいえ長過ぎると思いますし,所謂「犯罪小説」が好みの人には登場人物のキャラクターや最後の真犯人の稚拙さが納得できないかもしれません.また,やはり「火車」を超えていないと言われたら,そうかもしれないとも思います.でも,それなら読むに価しないかと問われたら,やはり読む価値は有ると思うのです.ちょっと甘いかもしれませんが,5つ星にしたのはそのためです.最近巷に溢れる犯罪小説の犯人は頭が良くてスマートな人間が多くなってきました.でも,彼等が散々に猟奇的犯罪を犯した挙げ句に「だから人間の本質は残酷なのだ」みたいな㡊??とを言われても,本当にもう結構という気しかしないのです.いつからか犯罪者がヒーローのように扱われる本が巷に溢れているのに違和感を感じるーーそういう感覚を持っている人になら,この本は絶対にお勧めできます.その意味で,本書の山場は前畑が真犯人と直接対決をするところではなくて,有馬義男と真犯人が電話を挟んで対峙するあのシーンにあると思うのです.連続殺人者でありながら自らの知性と正義に耽溺する真犯人に対し,「それでも犯罪者は愚かだ」と叫び,反駁し,論破してくれる彼の2ページに渡る台詞こそが,作者の書きたかった言葉なのではないでしょうか.最初に述べたような箇所で批判するのは易しいでしょう.それでも私は,特に最後の50ページは,読む価値が有ると思うのです. | ||||
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| しっかりしたストーリーで素晴らしい。だから☆五個なんですが、個人的には途中無意味な長さがあるような感じがします。そしてもう少し被害者の悲しみが欲しかったような。ちょっと偉そうになっちゃったかな。 | ||||
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| 本当に面白かった。宮部作品の中で最高の作品だ。下巻の初頭に大きな山場がある。大作(ここまででも十分に大作だ)のエンディングにもふさわしい。しかし、その山場を乗り越えポシャリもせずに一気に最後まで読み通させる筆力にはただただ感嘆!なお題名だが,多くの読者は何の違和感もなく読み進むだろう。やがて、なぜ模倣犯なのか次第に不審に思い始めるだろう。しかし、最後の最後で納得させてくれる。宮部作品と限定せずに最高の傑作と断言する。 | ||||
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| 読む前は、こんな分厚い本、読めるかな、と思いました。でも、かなり読まれている本だから、きっとおもしろいんだろうな、とも。 この本の前半部分、第1部の終わりで、あっさりと、事件が終わってしまいます。あれ? ほんと? って感じです。 第2部は、違った視点から、事件を再度、なぞって行くのです。 結構おもしろく読めました。少なくとも、『下』を読みたいと思うくらいにはおもしろい。 『犯人は誰か?』というミステリ性はこの本にはありませんが、何故題名が『模倣犯』なのか?という謎解きは、この本にあります。 私は、主に通勤時間を使って読みましたが、そういう細切れに少しずつ読むような読み方の方が(一気に読むより)、この本には合っているような気がしました。 | ||||
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| 宮部みゆきさんの小説が「くどい!」とか他にこの小説が中学生レベルの内容だ、とか言う意見も耳にしたことがありますがそんな意見とはうらはらに実際、読み進むとますます深い人間群像の心象風景、事件の解明が気になり、長編小説の活字を追う楽しさの醍醐味がここにありました。「くどい」のではなく長編ゆえの構成として私はくどく感じませんでした。中学生レベルというのはショックですが人気がある小説として様々な意見が噴出するのも仕方ないことでしょうか。上巻では登場人物で「カズ」がなぜかとても身近に思えまし。下巻はまだ途中読みですが、読み終わるのが淋しい気がしてしまうくらい上巻同様、ますます面白いです。 | ||||
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| 各賞を総なめにした大作。「これでもか」の書き込み、描き込み。これだけの複雑怪奇な世界を破綻無くまとめあげる宮部みゆき、恐るべし・・・ | ||||
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| 上巻は5つ星、下巻は4つ星。上巻は被害者の家族の目線で、下巻は犯人の目線で描いています。次は一体どうなるのかと思うと、違う場面になり先を読みたいあまりにはまっていくという感じですね。2001年度のこのミス始めミステリーの1位を総ナメにした作品。 | ||||
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| これほどの重量があり、インパクトのある作品を女流作家で読めるとは思わなかった。宮部氏の筆力には定評があるが、これはまさに真髄を極めたと言っていいと思う。中でも、登場人物(被害者)の一人一人の生い立ちを細かく記しているところが、著者のこだわりを感じさせた。ほぼラストまで読まないとなぜ「模倣犯」なのか理解できないところも、ミステリーのやり方であろう。しかし、ただ「ミステリー」というジャンルではなしに、これは様々なジャンルが盛り込まれていると思う。人間の弱さを盛り込むことで、時には本当に切なくなるが、人間という動物の感情を考えさせられた。ここ数年で、自分の中では一番ヒットな作品であった。 | ||||
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| 確かに重いし、二段組だし、長いし、でもホントに面白いんです。私は大好きです。秋元康さんがどこかで、この本を読むと、自分にはこういうものは書けないことが思い知らされ、そうすると却って自分が能力を発揮できるのは違う部分だ、ということを確認させられた、というような意味のことを言っておられましたが、このストーリーの構成力、文章力、登場人物のパーソナリティの描写等は圧巻です。映画も見に行きました。どうしても、これだけの長さのものを数時間におさめているので、原作を読んでいない人がどれだけ、この映画を理解できるのか?と思いました。映画だけしか見てないで判断するのはとってももったいないです。ぜひ、原作を読んで面白さを堪能してください。 | ||||
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| ここまでドキドキしながら読んだ本は久しぶりです!続きが気になって気になって、夜な夜な読みっぱなしでした。とっても分厚い本だったので読み始めるまでは途中で嫌になっちゃうかも・・・なんて思ってたのが嘘のように~。。。是非是非映画を見る前に読んで欲しいです! | ||||
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