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模倣犯
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模倣犯の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 81~82 5/5ページ
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上下の値段を考えると、ついかみさんに「買ってみたら」といったのが、まず第1の間違い。ここで2週間の足止めをくらってしまいました。そして妻の「もう**でてきた、んん話しちゃ悪いな」という不敵な笑いを受けながら読みつづけなければならなかったことが、第2の行き違い。そして、本当の誤算は、この作品は宮部みゆきらしくないのではないか、という思いです。すばらしい作品、現代日本の中でも最高水準の作品、であることは間違いないのですが。なぜか彼女の圧倒するような迫るような「思い」が伝わってこないのです。対社会に対する戦い、少年の悪に対する絶対的絶望的な戦い、そんな過去の作品群が持つ「彼女の思い」が明確に書かれていないのではないか。これはちがった作品作法になっているのではないか、という疑問です。あの宮部ですから、これも作品つくりの周到な作戦なのかな。 | ||||
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久々の超大作。そして、眠い目をこすりながらも、重い本を抱えながらも、一気に読み終えた。それほど、ストーリ自体は、展開方法も面白くまたある間隔を置いて読者をあきさせない構成に出来上がった秀作と思うけど・・・しかし、読み終えた翌日、じっくり振り返ると「火サス」程度のTVドラマ的な面白さかなあというのが正直なところ。映画「セブン」や懐かしいところでは、「スティング」のような、最終局面での「大どんでんがえし」を期待しすぎていたのかもしれない。犯人は、上巻の途中でわかってしまうので、その後の、犯人にまつわる人間関係や、警察の捜査、また、真犯人があばかれるという、最終局面での盛り上がりがいまひとつだった。 理由はなんだろうか? 犯罪そのものに対する、憎悪や、愛するものをなくしたものの悲しみなど精神面での捉え方は非常にうまくできているのだが・・・ それは、きっと、犯罪者の背景は普通の家庭環境とは異なる、特殊なものに設定されてしまったからなのではないか?もっと、普通の環境で育った人間がもつ、内部に潜む凶悪性を見たかった。 途中から犯人がわかってしまっているだけに、このストーリーをどのように終わらせるか、著者は悩んだと思う。 しかし、結局、ハッピーエンド(とはいいきれないまでも)で、読者に平静さを与えてしまった感がある。現代人の普通の生活者の心の中に潜む凶悪性、暴力性があらわせることができたら、後味はわるかったかもしれないが、非常に心に残るミステリーに仕上がったのではないか? 非常に期待している作家だけに、多くの時間を費やして読んだモノとして、今後のもっともっと大胆なストーリーを期待したい。 | ||||
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