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コルトM1851残月



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【この小説が収録されている参考書籍】
コルトM1851残月
コルトM1851残月 (文春文庫)

コルトM1851残月の評価: 4.65/5点 レビュー 20件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.65pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全19件 1~19 1/1ページ
No.19:
(4pt)

楽しめました。

江戸の末期を舞台にした、ミステリー仕立てのストーリーです。
武士でなく、商人が主人公の一風変わったハードボイルドというか、ノワールですね。
ただ、著者のミステリーは仕掛けが大振りなので、途中で展開が読めるのが少し残念でした。
途中、命より大事な銃をある女に持たせて撃ち方を丁寧に教え始めたら、その後の展開も想像がつくというものです。
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No.18:
(5pt)

美品

早々の対応、ありがとうございました!!
とても美品です!!
またよろしくお願いします!!
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No.17:
(5pt)

弾を装填する描写の凄み

雷管、薬莢、火薬、弾丸が一体化している弾を込めるレボルバーではなく、それぞれを別につめなきゃいけないパーカッション式のレボルバーが登場する映画は「ペール・ライダー」だが、ここでも弾倉ごと交換するシーンこそ描かれるが、一発ずつ弾を込めて火薬を入れてグリスを塗って雷管をはめるなんてシーンは出てこない。日本映画でも連発銃と表現されて登場するレボルバーもそんなシーンはない。それを丁寧に描いた本作を読んで、やられたと思った。装填に時間がかかるし、事情を知らない者は何をやっているのかわからない。「ひとーつ、ふたーつ」と数えながら装填していくシーンは凄みがある。なんとなれば、装填中に襲われたらひとたまりもない。だが、それでも冷静に装填していく。まさに死へのカウントダウンかのような・・・
アウトローを描いて魅力的であることは実は難しい。読者の共感を得られるにはなんらかのポイントが必要だから。
それを描けるのが月村さんだと思う。
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No.16:
(4pt)

機龍警察より面白い

廻船問屋の番頭さんが六連発コルトを操る悪辣非道なガンマンという設定がまず奇抜で面白い。
主人公の生い立ちや暗い情念描写から漂うノワール感にゾクゾクとした戦慄を覚えます。
ガンダムとかエヴァンゲリオンの類に全く興味のないロートルのせいか「機龍警察」より楽しめました。
「残月の朗次」が登場する続編を期待したい。
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No.15:
(5pt)

ワクワクしながら読みました。

面白かった。
一気読みしました。
あんまり面白かったので、機龍警察シリーズを読み始めたら これも、どっぷりハマってしまい、
出ているシリーズを全巻揃えてしまいました。
見てるだけで幸せ。年末年始は 機龍警察シリーズで乗り切ります。
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No.14:
(5pt)

馳星周が解説を書くことに納得

なるほど、これはノワール、だ。これより頭一つ抜けた作品と賞を分け合うってどれだ。調べてみたら既読のあの傑作だった。
 さてこの作品ですが、映画「用心棒」や「レッド・サン」、あるいは坂本龍馬の拳銃などの影響で、なんとなく金属薬莢の回転式拳銃(ピースメーカーなど)は、江戸末期には当然あったものと思い込んでいました。実際には、こんなに面倒くさい銃だったんですね。装弾するまで210秒というのは、著者の練習体験に基づくものか?ここが無敵の6連発の泣き所で肝なんですね。この武器を隠して殺しに長けた「その筋」がバックに存在すると周囲に思い込ませることが、主人公の命綱という設定は、実に面白かったです。ありそうにない話に読者を引きずり込むだけの力を持った快作でした。深夜に読了し、思わず続編の購入ボタンをクリックしてしまいました。
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No.13:
(5pt)

古式銃ヲタならツボに嵌まること間違いなし!

かつて日本の小説で、パーカッション式リボルバーの黒色火薬と弾丸と雷管の装填について、ここまで詳しく書かれた作品があっただろうか?いやない(たぶん
幕末アクションながら、主人公が侍でも浪人でもなく町人(密貿易フロント企業のヤクザ!)という辺りが不夜城とかの現代ハードボイルドみたいで斬新でした。
ただ、もともと主人公より「銃の設定先にありき」と作者がコメントしただけあって「美しく、それでいて持ち主を破滅させる拳銃」には、日本ハードボイルド小説の草分けだった大藪春彦の「凶銃〇〇」シリーズを彷彿とさせる、拳銃への愛を感じますw
ただ、大藪作品では女は裏切るものと相場が決まっていますが、本作のヒロインは最後まで共に在りました。
悲劇的な結末でも、読後感が悪くなかったのはヒロインのお陰だと思います。
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No.12:
(5pt)

時代劇版 “不夜城” !!

巻末の解説で馳星周が“既知感がある”と言っていますが、この作品は自分にとってまさに時代劇版”不夜城”でした。読んでいると、主人公の朗次は劉健一、育ての親の祝屋儀平は楊偉民に思えてきてしまうのですが、単なる不夜城の時代劇版焼き直しにならないのは、作者が、初めにこの銃ありきで主人公や物語の肉付けをしたと語る作品のタイトルにして主人公の相棒である“コルトM1851”の設定が絶妙だからに他ありません。(コルトM1851を知らない人は、松本零士作品に出てくる“戦士の銃・コスモドラグーン”を少しコンパクトにしたような銃だと思ってください。)不夜城は純愛ドラマという別の顔ももっていましたが、その面ではこの作品も負けていません。似たもの同士ゆえに悲劇で終わる不夜城の二人より、破れ鍋に綴蓋の本作の二人のほうが共感が持てるし、ヒロインのツンデレぶりはたまりません。今のとこ自分の中で、月村作品の中で機龍警察シリーズの次に好きな作品です。
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No.11:
(4pt)

当作家はよく読ませて貰っている

当作家はよく読ませて貰っているが、私の思いの内容とちょっと違う感じだった。でも内容はいいです。
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No.10:
(5pt)

ハラハラ、ドキドキの連続は月村了衛ならでは

ひたすら単純に面白かった。1日で読めるほどだった。彼の作品を知ったことは幸運だった。
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No.9:
(4pt)

龍機警察に通じる凄惨だが、爽やかな西部劇風味の時代劇

まず、コルトM1851というチョイスが、「わかっているなぁ」という渋い選択です。
コルト社製のいわゆるパーカッション式リボルバーの完成形と言われる拳銃です。しかも、作中ではその扱いについてかなり紙面を割いて詳細に説明されており、通心をくすぐります。

心情的にはどいつもこいつもクズでなかなか感情移入できない印象はありますが、主人公の「あくまで上り詰めてやろう」という妄執とそれに伴う悲劇はなかなかに日本人が好きな、かつ西部劇風味のヒーローを作り上げることに成功していると思います。

後続作品があるようなので楽しみです。
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No.8:
(5pt)

異物のもたらす面白さ

個人的に面白い話の作り方の一つに、舞台に場違いな異物を放り込むという手法があると思います。
この小説の場合、舞台が江戸時代で、異物がコルトM1851という拳銃です。
主人公はとある経緯で、当時としては最先端の六連発式拳銃を一人だけ入手する事に成功します。
江戸時代ではほぼ無敵のこの武器を使って、主人公が江戸の裏社会で暗躍していきます。
とはいえこの銃にも弱点はあり、パーカッション式リボルバーなので六発撃ち尽くすと再装填に時間がかかるし、弾丸や雷管も貴重品なので節約しながらちまちま使っていく必要があります。
ここら辺の、主人公に与えられた強みと弱みのバランス感覚が上手いと思いました。
物語としても、絶望的な世界で、拳銃一つで運命を切り開こうとするのは非常に滾る。
読んで損はない作品です。
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No.7:
(5pt)

斬新さ満載

特に面白いと思ったのは、闇の組織の大幹部である主人公が、一夜にして無残に失脚しながら、表の顔だけはしばらく維持し続けるところ。現代の経済ヤクザでいえば、若頭補佐を解任されながら企業フロントの専務取締役には留任するような状態に置かれるのである。この奇妙な中途半端状態が全体の半分近くに及び、復讐劇に何ともいえないオフビート感をかもし出している。
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No.6:
(5pt)

暗くて重厚な世界に浸る極上の読書タイム

前半部と後半部のどちらがより好きか?
と問われたなら迷わず答えられますが、
それは単に好みの問題。

兎に角、頭の先から足のつま先まで
重厚で暗い世界観に
どっぷりつかりながら
楽しく読み終えました。
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No.5:
(5pt)

時代小説なのにSFとハードボイルド小説が合わさったようなエンターテイメント

5時間ほどで読めた。
抜荷で稼ぎ裏社会でのし上がっている札差の元で、
会計を任されている主人公が当時では考えられなかった六連式の銃、
コルトを相棒に逆境を乗り切っていく様が時代小説なのにSFとハードボイルド小説が合わさったようなエンターテイメント小説に描かれています。
時間を数えながら弾をこめる描写が想像を掻き立てられました。
210秒よりどうもはやくならねえっていうセリフも粋ですね。
初めはアウトローで人に本性を見せない主人公ですが、
後半になるにつれ自分の過去に苦しみ人間臭さを出すことで好感を持つようになりました。
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No.4:
(5pt)

大藪春彦賞受賞の驚愕の時代小説。

これまでの時代小説の概念を覆す全く新しい、大藪春彦賞受賞の驚愕の時代小説。解説で馳星周が時代小説ノワールと呼んでいるが、作品の素晴らしさを表す見事な表現だと思う。

舞台は江戸時代。昼は廻船問屋の番頭、夜は裏金融を牛耳る儀平一味の大幹部、残月の郎次は裏切りの果てに一味に孤独な闘いを挑む。

少しずつ明らかになる郎次の過去と最新式のコルト六連発銃との邂逅。そして、まるで銃に魂を操られるかの如く硝煙と血風の真っ只中に身を投じていく郎次。果たして、結末や如何に…
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No.3:
(5pt)

「俺は、憎んだ。奪った者と、奪われた者。」

「両方か。敵と味方のすべてが憎いのか。」
「分かるはずだ、残月、おまえには。」

粋がるチンピラの西部劇風アクションで物語は始まる。
おいおいこいつが主人公かい、と思いつつ物語を読み進む
につれ、郎次の陰影はぐんと深くなり、明け方まで残る月、
残月に化けてゆく。
筆者の文体のリズムがとても心地良い。

回船問屋の抜け荷を取り仕切る郎次が往くのは、瘴気に満ちた
金と色欲の流れ。
その中を、奇妙な縁で入手した Colt M1851を得物に、悲しき
アウトローが流離う。

アウトロー商人物でありながら、江戸を舞台にした西部劇風でもあり、
粋なアウトロー人情物でもある。 

・・・ああそうか、銀魂のギャグなしリアル版とも言える。
快作である。
4.5星。  
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No.2:
(4pt)

コルト1851残月

月村了衛著「コルト1851残月」タイトルを含め、時代小説に風穴をあけた異色作で、侍でもない、やくざでもない江戸のアウトロー「残月の郎次」が特異な武器で己の道を切り開いていく。面白かった。85点。月村了衛の作品をおっかけたい。
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No.1:
(5pt)

新境地が拓かれた

主人公はダンディだ。自堕落な生活は見せない。時代小説だ。
本来の引き締まった辛口の文体が、整然とかつ緻密に配置された人物や舞台設定と噛み合って、明晰で見通しの良い物語空間を生み出した。この器は多様で豊かな視点を抱くことができ、どのような人物像も事件も、駆動することができる。著者は飛躍した。

憎悪が、きちんと書き込まれている。憎悪の説明が詳しいという意味ではない。憎悪を支点として見れば人を行動に駆る原理が見えるように、丁寧に作り込まれている。その憎悪が、洗練されている。憎悪の極北の姿だ。
読んで、憎悪について考える。読みながら、自分が持つか他人が持つと自分が知っている憎悪について、点検したくなる。憎悪と人の行動について。答えはない。というより、読み手の数だけ、異なる思想があるだろう。物語は、読み手の中のそれを呼び出し、点検を迫る。だからこの物語は、様々に異なる読者の思想に浸透していける、一般性と真の強さを、獲得している。

著者の新境地が拓かれたと感じる。
コルトM1851残月Amazon書評・レビュー:コルトM1851残月より
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