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浮遊



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【この小説が収録されている参考書籍】
浮遊

浮遊の評価: 3.40/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

「個」が失われた現代で、その根拠を問いかける

人は、何を持って死とするのか? ここは非常に考えさせられます。ひたすら自意識の中で煩悶し、苦しみぬく主人公。そのすぐそばで日常を送るかつての仲間たち。気付けば夢中で読み、「なんて怖い小説なんだ」と思いました。
現実の世界でも、脳波を解析する研究は着々と進んでると思います。そのうち頭で考えていることが、しゃべったりしなくても脳から直接読み取れるようになったりするんでしょう。しかしそれが「その人の意識を正しくアウトプットしているか、誰が証明できるのか」みたいなことも考えてしまいました。まわりの人に「この人はAだと考えてますね」と言われて「違う、Bだよ!」と思ってもそれを誰にも伝えられないとしたらどうするか。人が人である、私が「個」であることを、何が担保しているのかという、人間が人間であることの根本的な問いかけであるような気がします。
重い話だし、死の描写が交通事故とかやったことのある人、または家族が亡くなった人は苦しいかもしれないです。でもこの作品の描くテーマは、今後の私たちにとって非常に重要で大きなものとなる気がしてなりません。
浮遊Amazon書評・レビュー:浮遊より
4309024475

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