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(短編集)
一夜の櫛
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一夜の櫛の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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普通の人々の、微妙な感情の機微や揺らぎを描いた作品群。 「一夜の櫛」で、主人公の女性がずっと愛用していた櫛が、突然夜中に割れてしまった事で、 時の経過や季節の移ろいを感じ取り、その同じ宿の別々の部屋に泊まっていた、思いを寄せる男性との関係の終わりを感じる場面など、男女の恋が終わりになる時って、意外とこんなふとした拍子で、 不意にやって来るものなのかもという気がしました。 「プラットホーム」、新たに始めるための告白ではなく、きちんと終わりにするための告白という所が、何か大人の男女の心理という感じがしました。「葉陰」は、他の作品より、少しミステリー的な 要素があるような。「針の音」と「交差点」は、母と娘がテーマ。 特に、だらしない夫に悩まされた母と結局は同じような男性を選んでいる事に気付き愕然とする娘の姿が印象的な「交差点」。「昔話」は、唯一同性愛の要素があり異色。 「通過駅」、ふとしたすれ違いから結ばれる事なく終わった男女。二年後に二人は再会し、 男の方は今度こそと思い始めるが。別れにおいては大抵男性の方が未練がましく、女性の方が 一度別れを決意するときっぱりという感じ?でも、夫の浮気に怒って、その腹いせに中絶して しまう女性の話には、少し疑問を感じました。いくら夫の浮気に怒ったからといって、 ここまで潔癖かつ思いきった事をする女性って、現実にはあまりいないような。 | ||||
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