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(短編集)
輪廻の蛇
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輪廻の蛇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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表題作『輪廻の蛇』について、『時の門』と同じくドタバタ劇(?)ですが、『時の門』ほど入り組んでおらず分かりやすい気がします。 | ||||
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明らかな誤訳が散見されるだけでなく、言い回しや口調も全体的に不自然で、読むに耐えませんでした unlimited対象とはいえ、このようなものが出版にまで至るということが信じ難い | ||||
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基本雑食ですが、SFは敬遠しているきらいがあります。すこしずつ読むようになりましたが。本書を手にとったのは、映画『プリデスティネーション』を観て、関心をもったからです。映画は、友人が何を思ってか勧めてきたもので。理由を問うと、特に理由はなくインスピレーションで、私に勧めたいと思ったらしく、本人自身おもしろいと思ったからでもありましょう。多少渋々と観て、予想外におもしろかったわけでした。本書は短編集で、そのうちの『輪廻の蛇』を脚色して実写化したわけですね。映画は二時間ほどだから、当然短編をだいぶ改変してあります。本筋は変わりませんが。映画を観てからだと、ずいぶん素朴に感じられ、ただ、その当時としては斬新だったのだろうと間違いなく思われますし、おもしろく読めました。いわゆるタイムパラドックスがあり。他のものも、退屈したり苦痛を感じることのなく読めました。SFをほとんど読まないので判断のつけようがありませんが、こういった、くっきり落ちらしい落ちの見えない不条理に感じるのものであれば、また巧みな語り口のものであれば、受けつけないこともなく、機会があれば他にも読んでゆけるかと思えました。不条理と記しましたが、現実自体不条理であり、白黒はっきり結論が出たり、わかりやすく納得する結末になることなどまずまずないので、リアリティーがあるともいえますね。いくつかSFの名作とされるものを積ん読してもおりますので。本書のなかにある、『かれら』。これを読み、映画『トゥルーマンショー』を連想しました。あの映画の原作、ではどうやらないようですが、影響はあたえているのではと思わされました。疎いため、詳しい方からしたら呆れた放言になるでしょうが、発想がすごいし、筆力もあって読ませますね。SF界の巨匠らしいですが、そう言われるのも、本書だけでも肯けます。未だ廃れず読み継がれるのは、道理ですね。 | ||||
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読書好きなかたなら「クセになる作家」にめぐりあったことがあるはずです。 本作を読んでいて私が痛感したのがまさにそれで、全6作のうち2~3作読んだ時点で「こりゃたまらんわ」と感じ「時の門」というハインラインの別の名作短編集を図書館で借りました。 本作「輪廻の蛇」はいっけん全6作の短編集のように見えますが、巻頭の「ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業」は240ページを超える中編というか長編。しかもこれがフランツ・カフカか、フィップ・K・ディックを思わせる《人間存在 (実存) の不確かさを扱った作品》(巻末の解説より) で、読み始めるやいなやホーグ氏の不可解な挙動が読み手を強烈に引きつけます。 だってこのホーグ氏、毎日勤勉に働いているらしいのに、自分が昼間どんな職業に従事しているのか全然分からず、不安のあまり探偵事務所に自分の職業を調査するようお金を払って依頼するんですよ。 そこから先は、こんどは探偵事務所のランダル & シンシア夫婦の視点になって、依頼人ホーグ氏の職業を必死に解明しようとする。ところが、探偵夫婦がどんなに頑張って尾行し見張ってもホーグ氏の本当の職業が分からない (‼) 一時的に分かったと思ってもすぐにまた分からなくなってしまう。読者としては「まじか !?」という心境です。 そのうち探偵夫婦が、自宅の鏡の向こうに住まう不可解な影の勢力〈鳥の御子たち〉に拉致されて「ホーグに会っちゃダメだ」と因果を含められ・・・・。 ネタバレになるのでこれ以上は書きませんが、それにしてもまあ240ページの短かったこといったら。そしてどんなに読み進んでも予測不可能だった結末は、かなりブッ飛んでいました。 4番目の「かれら」という短編も趣向は違うが実存の不確かさを扱った作品で、フィリップ・K・ディックの「アジャストメント (調整班)」(1954年)に似ていますが、「かれら」(1941年) のほうが13年も先んじて書かれている。 表題作の「輪廻の蛇」は、きわめて巧妙なタイム・パラドックスものとして有名。意外に短い作品で通読してもイマイチよく分からなかったけど、ネットでからくりを調べて納得しました。 「像を売る男」「わが美しき町」「歪んだ家」はいずれもSFファンタジーと呼ぶべき好編で、他の作品にも言えるけど、ハインライン持ち前のユーモアが効いています。 | ||||
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映画を見たので、気になり読んでみました。 おもしろい内容ですが短編だったので、もっと、たくさんのストーリーを読みたかったですね。 | ||||
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プリデスティネーションを観てから原作が欲しくなったので、完全に輪廻の蛇目的で購入し他の作品は「暇になったら読もう」ぐらいに思っていました。今はコロナの自粛中で時間が有り余っており、ハマっているゲームの休憩がてらに他の作品も読んでみた。 面白い!輪廻の蛇以外には興味無かったのに面白い!!この方の他の本も欲しくなりました! | ||||
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表題作である「輪廻の蛇」は「プリデスティネーション」というタイトルで映画化されたのを 解説を読んで知りました。タイムパラドックスものでちょっと難しかったです。 謎の男「ジョナサンホーグ」の正体を探る、「ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業」は ミステリアスで面白かったです。多次元世界に入り込んでしまう話とか意思を持つ竜巻の話とか 「象」を全米中に売り歩く男が不思議なパレードのある街に入り込む話とか、幻想的な話も たくさんあって、ハインラインの作る話の幅は広いな~と思います。 | ||||
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映画「プリデスティネーション」を見てから再版された本書を読んだ。 この原作を読んであの映画を製作する兄弟監督の脚本、映像、編集はまさしく原作の行間を読むと言ったところだろう。 ハインラインも原作に忠実で、しかもタイムトラベルの矛盾を説明にプロットを増やしているところなんか、あの世で褒めるのではないかと思う。 SF短編の場合、もう少し説明してくれないかなと思うことありなので、原作に???と感じる人は映画を見てください。 | ||||
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「プリディスティネーション」が頗る面白かったので、原作を読んでみようと思ったクチです。 ほとんど映画と同じ流れですが、映画だけの要素が”フィズルボマー”ですね。 んでもそれは、2時間モノにするための付け足しではなく、”私生児の母”と酒場のバーテンが ”一見違う人間”に見える明確な理由づけになっているのです(原作はそのへん不明瞭)。 ただ原作のラスト近辺は「んんん?」なので、必ずしも”フィズルボマー”が上手くいったとは言い切れないですが。 もしも、「輪廻の蛇」は知っているが映画未体験の方がいらしたら、是非とも!と映画の方もお勧めしたいです。 イーサン・ホークに注目されがち(?)ですが、”私生児の母”を演じた役者はお見事でしたし、 「航時機」使うシーンが何ともクールです。加えて全編を覆う悲壮感にも近い空気感・・・・・。余韻が残ります。 て、映画のレビューじゃないんだわ。 「ジョナサンホーグ氏の~」・・・この世界の成り立ちを揺るがしかねない作品。まさか最後無に帰すとは。 「象を売る男」・・・ジョン・ワッツ氏の黄泉路物語・・・ですかね。こんな風に逝ける人生は幸せなのかも。 「かれら」・・・哲学的に拗らせてしまった面倒な男の物語かと思わせつつ、最後の2ページでひっくり返ります。なんなんだこの世界は? 「わが美しき町」・・・世にも珍しい風が主要キャラのお話。 突然思い出しましたが、去年か一昨年のディズニー映画本編前の短編で、男女を引き合わせる風のやつがありましたっけね。 「歪んだ家」・・・「輪廻の蛇」が時間テーマなら、こちらは次元テーマ。 新居にと、”四次元構造の家”を作ろうとしたら、地震で次元のバランスが崩れてしまい・・・。 (これも映像化したらなかなか面白そう。今のPCパワーをもってすれば、自主制作でも可能ではないかなぁ~。) 最後は時間さえ超えてしまったようですが、ことの発端でもあるティール氏は何とものんき(笑)。 | ||||
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SF短編の名作。 ただし読んでいて訳文の表現が古すぎたり、日本語としてもっとうまい言い換え文があるのにというもんもんとしたジレンマに陥ってしまう輪廻の蛇。 英文の原作自体かなり書き飛ばしているため何度も何度も読み直してスルメのようにだんだんと味わいが出てきて、自分の頭の中で描かれていない空白を埋めていく作業が楽しい。 初版から存在する重大な誤植(正 ロッキー山脈地下基地 誤 ロッキー山脈地下墓地)が直されていないのは問題だが、あの場所をわざと墓地として読み進めてみても意外と意味深長なこわい世界が見えてくるのはご愛嬌。 | ||||
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映画を見てから原作を読みました。 なるほどと思えましたが、 映画を見ているときと同じ感触を味わいました。 映画の最後でアッと思ったのがよかった。 原作を読んでよりはっきりしたという所です。 | ||||
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ハヤカワ文庫の傑作選が、映画化に伴って再版された。 映画になった表題作は、30ページちょっとの短編だ。 私は映画を見られないのだが、映画で混乱した人が原作を読めば理解できると思ったら、たぶん大間違いだ。 よくわからない話なのでネタバレも何もないとは思うが、いちおう「ネタバレします!嫌な人は読まないで」 男は昔、女だった。娘時代に男に騙されて女児を出産した。で、騙した男はタイムトラベルした本人で、女児は成長して男になる。 そればかりか、すべてを仕切ったタイムパトロール隊員も本人なのだ。 わかりましたか。まさに自分の尻尾を咥えた蛇が、自分を呑んで消滅するような話だ。わからんながらも、つまらなくはない。 半分以上を占める中編『ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業』は、主観のゆらぐ現実崩壊ストーリーだ。フィリップ・K・ディックを思わせる。 『かれら』も良く似た趣向だが、こちらは「自分だけが役者で、周囲のすべては背景に過ぎない」という強迫観念が前面に出ている。 切れ味はこちらが上か。 『象を売る男』は抒情性豊かな散文詩のような逸品。ハインラインとは思えない。まるでブラッドベリだ。 『わが美しき町』センチメンタルで良心的なコメディ。ロバート・F・ヤングの作だと言われたら信じるだろう。 『歪んだ家』シェクリイを思わせるドタバタギャグで締めくくる。 いちいち他の作家の名を挙げるのは気が引けるが、この作品集は良くも悪くもハインラインらしくないのだ。まだ作風が確立していなかった時期なのか。 これだけバラエティに富んだ作を書分けられるのは、才能の証明ではあるのだろう。 読めて嬉しかった。再版ありがとう。 | ||||
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ハインラインの傑作集、2冊目です。 この本では、1つの中編と5つの短編が収められています。 もっとも長いのは「ジョナサン・ホーグ(略)」です。 これはSFと言うよりもどちらかと言えば、 不思議系、ホラーと言った色の強い作品です。 なぜならば、この依頼をしたジョナサン某、 何やら不思議なことを数々引き起こしてくれて、 私立探偵2名を散々てこずらせてくれるからです。 挙句の果てにはとんだ目にも遭いますし ですが、この作品 結構物語の真意部分はとても深いものが あります。 ですが、結末部分はかなりきついものがあります。 他の短編は一部作品に 結末を読んでもピンとは来ないものが 混じっていたりしますが、 とんだコメディ作品だったり、 どこか不思議で、物悲しいお話だったりと バリエーション豊富です。 ただし、ハインライン作品は 基本的に癖ありですので、 そういうのが好きな人でないと 読むのはつらいでしょう。 | ||||
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今年の夏は、時間をテーマとしたSF小説の古典を読んでみることにする。 今までなかなか時間がなくて(と言う言訳けだが)読むことができなかった古典を新規にアマゾンで購入してみた。 まずはルインラインの短編集である「輪廻の蛇」を読んでみた。 この中にはいいかの短編が収められているが、「ジョナサン・ ホーグ氏の不愉快な職業」が第1番めの作品である。 初出は1942年10月ということであるが、第二次世界大戦の後のアメリカという時代が色濃く描かれている。私は海外の翻訳物はあまり得意ではないので、なかなかその描かれている世界に没入することができなかった。最後の章になってホーグ氏の不愉快な職業が何であるのかが書かれているのだが、あまりピンと来ない。それだけ難解な小説に私には感じられた。「批評家」 とは一体どういうことなのか? この小説は短編というには、かなり長く、中編である。 そういう意味でもー気に読むことは難しいと感じた。 短編集のタイトルである「輪廻の蛇」に期待することとする。 「輪廻の蛇」読みましたが、何とも難解です。 短いのですぐ読み終わりますが、時代が次々と入れ替わります。 1970年11月7日 ニューヨーク市 1963年4月3日 クリーブランド 1964年3月10日 クリーブランド 1945年9月20日 クリーブランド 1963年4月24日 クリーブランド 1985年8月12日 ロッキー山脈地下墓地 1970年11月7日 ニューヨーク市 1993年1月12日 ロッキー山脈地下司令部支所 このような時代を行ったり来たりして物語は進行するわけだが、作者が実際にこの物語を書いたのは1940年代の半ばである。タイムトラベラーものの嚆矢と言われる所以である。 今これを読んで感じることはあまり古さを感じないと言うことである。 | ||||
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他の書籍でこの本が紹介されており、興味を持ち購入いたしました。 この本は6つのスト−リ−で構成される短編小説集で「輪廻の蛇」自体は実に22ペ−ジ分しか掲載されておらず、話の内容もよく理解出来ず、「何が言いたいのかよく解らない」と言った内容でした。 もし「輪廻の蛇」だけを目的に購入される場合は以上の事を踏まえた上で購入を考えられては如何でしょうか。 とても友人には勧められません。 | ||||
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時間ものには、ピンチの自分を救う為に過去や未来の自分を頼るパターンがあるが、 輪廻の蛇の自己充足度は群を抜いている。 小松左京氏はSFとは現実に起こり得ない事を描く小説と言ったが、自分一人の人生にいたっては、 輪廻の蛇のような事件が起こってほしいとせつに思う。 自分と結婚し自分を生むなんて、孤独な男の素晴らしきロマンだがね | ||||
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