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(短編集)

ひなこまち



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【この小説が収録されている参考書籍】
ひなこまち
ひなこまち (新潮文庫)

ひなこまちの評価: 3.96/5点 レビュー 26件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.96pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21~26 2/2ページ
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No.6:
(4pt)

何だか、切なくて、温かい。

このシリーズは好きで全作読んでいます。前の‘やなりいなり’がいまいちだったので
新作はどうかな〜と思い、迷ったのですが購入して良かったです。

いつも寝込んでばかりの若だんな。そこに「お願いです。助けてください」と書かれた
木札が舞い込んだ。いつも誰かに助けてもらう事の多い若だんな。木札に誘われてか、
次々に相談事が舞い込んでくる。助けなければという思いにかられた若だんなの奮闘が始まります。

作者の畠中さんはどうゆう風な思いでこの作品を書かれたのかは存じませんが、私は東日本大震災という
未曾有の大惨事を思いました。

最後の方の若だんなの心の声でこうあります。
「どうぞ、みんなが幸せになりますように」と。

誰も一人では生きていけない、いや、いけるのかもしれない。では、それでは寂しすぎる。
困った事があったら助け合い、慰め合い、励まし合い、そうして人は生きて行くもの。
人との繋がりを疎いがちな近年において自分に出来る範囲でかまわない、誰かと関わりながら
生きて行きましょう。そんなメッセージを感じました。

このシリーズの2作目の中の一太郎の腹違いの兄、松之助のお話‘空のビートロ’が大好きです。
誰か自分を気にかけていてくれる人がいる。それがどれだけ勇気をもらえる事か。

読み終わったあと、今作はそれに近い感覚で温かくて、ホロリとしました。
ひなこまち (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ひなこまち (新潮文庫)より
4101461317
No.5:
(3pt)

インパクトが弱いかな?

人形問屋平賀屋が、美しい娘ひとりを雛小町に選び、その面を手本にして雛人形を作ることに
なった。さあ大変!江戸中の若い娘は浮き足立った。ここで大儲けしたのは、娘たちに着物を
売る古着屋だった。だが、悪徳古着屋が現れて・・・。表題作「ひなこまち」を含む5編を収録。
「しゃばけシリーズ」第11弾。

表題作のほかに、人間の欲にまつわるできごとを面白くそしてちょっぴりせつなく描いた「ろくで
なしの船箪笥」、ばくが見た夢からひと騒動起こる「ばくのふだ」、河童がくれた薬玉で起こる
騒動を描いた「さくらがり」、ある夫婦の絆を描いた「河童の秘薬」がある。それぞれの話は
独立しているが、どこかでつながっている。微妙で絶妙なつながり加減だ。今回も味わいのある
話ばかりだったが、少々インパクトが弱いと感じたのは気のせい?仁吉や佐助の活躍もあまり
なかったような気がする。とはいえ、読んでいて心がほのぼのとするのはいつもの通り♪楽しい
作品だった。
ひなこまち (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ひなこまち (新潮文庫)より
4101461317
No.4:
(4pt)

前作より好きだな。

前作は食べ物の作り方が文章の始まりに付いていて、気が散るというか「深夜食堂江戸小説版」的で違和感を感じてしまった。でも今回はイラストも元に戻り 何時ものメンバーに加え 複数名の参加があり面白く安心して読めた。最近の奇を衒うばかりが目立つ小説と違い安心して楽しく読めるのが嬉しい。ところで若旦那、いつになったら好ましいオナゴが出来るのやら?今回も小野屋の兄弟が出てきたのになあ。「ゆんでめて」の伏線が今回もあちこちで出てくるんですが、もうこうなりゃ箱根の比女神様が化けて?出てくるとかじゃないと落ち着かないかな。
映画も二作目で止まってるんだけど是否三作目を作って下さいm(_ _)mあまりにも出演者がイメージ通り(除 鈴彦姫)でマイ・フェイバリットシネマなのです。
ひなこまち (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ひなこまち (新潮文庫)より
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No.3:
(5pt)

若旦那様〜\(^o^)/

前から作家の作品を愛用しております。 今回も若旦那と楽しくお付き合いできました〜♪ 私も本の中で遊びます〜♪
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No.2:
(3pt)

楽しさ復活

いつもの楽しさが、少し戻った感じ。 特に、「ばくのふだ」「河童の秘薬」は、荒唐無稽な中にも、深い?謎あり、謎解きも、弱っちいけど、人の心を感じ取れる、しなやかな、あの若旦那らしさが、良く出ていて、嬉しい気分。  唯、いつもの面々が、皆出て来るけど、一人?一人のキャラクタに見合った行動が、見られず、少々残念。 特に、仁吉、佐助の出番が少なく、色分けも平板で、活力に乏しい気がする。  個々が、物の怪らしく、心のまま、奔放に飛び回っていながら、一つに纏まっていくような感じで、また、次作に期待。
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No.1:
(5pt)

妖たちが一段と賑やかな今回

若だんなのもとにやってきた木札。
そこに「助けてください」と書かれているけど、誰のものかわからない。
それを気にしながら、若だんなが身の周りで起こる出来事に巻き込まれつつ
解決していきいます。

題名の雛小町。
雛小町を選ぶために江戸が盛り上がりますが、その裏で色々な騒動が起こります。
でもそれらは最後のお話に繋がっていきます。
ほっこり心が温まる結末です。

ポイントは河童。
ドジな河童を若だんなたちが助け、河童からもらった秘薬が大騒動を起こします。
それを若だんなの周りに集まる妖たちが皆できゅわきゅわとお手伝いをしたり、宴会をしたり。
賑やかです。ほんと、賑やかです。
若だんながずっとみんなと一緒にいたいという気持ち、よく伝わってきます。

そして、その河童と佐助と仁吉の喧嘩、実際に見てみたいそんな感想を持ちました。
ひなこまち (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ひなこまち (新潮文庫)より
4101461317

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