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バビロンの秘文字
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【この小説が収録されている参考書籍】
バビロンの秘文字の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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今までこの作者の作品は読んだことがなく、全く予備知識なしに本書を購入。 バビロンの粘土板の謎にまつわる冒険活劇と勝手に解釈し、古代史の知的興奮と冒険小説の系譜に繋がる熱い物語を想像して(どちらも自分の好みだし!)、とにかく上巻を読みました。 海外には公私ともに出かける機会もないので、もちろん諸外国の文化や生活習慣などは目にすることもないのだけれど、作品中で語られる各国の諸相や警察機構など、経験と学習を含め観察眼も持った作家なんだろうな、と感心した。なんたって米国から欧州(おそらくは日本も)を舞台にした話だもんね。その辺のリアリティは必須でしょ。 で、上巻を読了したのですがー ここまでのところ知的興奮というほどの歴史的瞠目はまだなく、ある種期待した冒険小説としての熱もさほど感じないのですが途中で投げ打ってしまえるほどでもなく、では下巻に飛びついて続きを読みたくなるかということもない、というまことに中途半端な心境です。 ※作中に古代言語学者である恋人がファラオの呪いについて話してますが、これはすでにねつ造された新聞記事が元になったフィクションであることになっているので、その辺の情報は作者の確認不足で残念だったな。 文章もこなれていると思うし、リアリティを伴う細かな描写や活劇としての見せ場もたくさんのエンタテインメントな作品と思うのですが、なぜかハラハラドキドキしないんですねこれが・・ カメラマンの主人公が、恋人のために、あるいは自身の知りたいという欲求のためにか、トムクルーズ張り(と言っても映画は見たことないが)の使命感と身体能力を発揮して困難に向かってゆくーというある種のリアリティのなさが、そう思わせているんだろうか・・・いや、でもないような。 民間人である主人公がスーパーマン的な活躍を見せて困難を克服するなんて作品は山のようにあるし、”ウソだろ!?”と思っても、主人公のハラハラドキドキと一緒に一気読みなんてのは今までも経験してるが、自分にとってこの作品で決定的に欠落してるのは、やはり主人公への感情移入が殆どと言っていいほど図られていないことなのかなと。 自分が、かつて「冒険小説」といわれた作品ジャンルで巡り合ったオモシロ本では、同調にしろ反発にしろ、作中人物への感情移入を伴いながら、ありえない物語を自分にとって”あり得る物語”として、その物語の中の時間を共有できたと思うのデス(ま、小説全般そうなのかもしれませんが)。ところが、この作品では作中で起こっている出来事を傍らから眺めているだけで、物語に全然入っていない気がします。 ある意味、この作品はいろんな意味で緻密だと思うけれど、物語を求める自分にとって重要なパッションが(今までのことろ)育まれていないのですね。それが何によるものかがよくわからない。この作者の作風としたら、他の作品も推して知るべしかなと。 これからいつか下巻も読むかもしれないので、その時にまた評価が変わるのかな。あまり期待はできないが- この作品は、もちろん「冒険小説」でないですが、冒険小説協会元会長である故内藤陳さんは、これをどういうふうに語ってくれただろうか・・なんで思ったりしました。 | ||||
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読んでいるうちに、何となくユダヤ人とイスラエル建国を想像してしまった。 「一人の日本人が手にした古代文書を狙うのはCIA、ロシヤ、そして亡国の過激派組織ー」これだけで冒険ものと思い込み読み進んでいたのだが、何処にロシアが出てくるのかと思ったら、武器を提供しただけ?主人公が恋人の行方を追う場面が空転し過ぎでなかなか話しが進まなく、恋人が過激派の攻撃で死んだ?でも読み進むと実は・・・。重要なファクターかと思ったラガーンの女性は呆気なく・・・。 途中で読み飽きてしまい、1週間後にまた読み始めて漸く完読。タブレット(粘土板)を神像の足元にはめると…などとの記述もあるので、オカルトチックな展開もあるのかと期待したがそれも無く、ストーリーの展開も「何で・・・」と突っ込みたく成る所がちらほら。著者の本は初めて読んだが、最初で最後になると思う。 | ||||
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本の題名とストーリーのあらすじに興味を惹かれ購入しました。 実際に設定は面白く、各登場人物も個性的でキャラが立ってました。ラガーンについてや、楔形文字の解読等について、そもそも主人公も知識もあまりない設定である事から、読者との目線も合っており、難しく感じることなく読めたのは良かったです。 一方、この壮大なスケールの内容を収めきる為に、各場面の物語が浅くなってしまっていたように感じます。 そのせいかクライマックスになっても、そこに至るまでの深いタメや世界観への入り込みが足りなく、思ったより盛り上がれませんでした。 但し設定も面白く、国を跨いだスケールや恋愛、ミステリー、アクション等、全て楽しめる作品であり、映像化すると面白いかもしれません。 | ||||
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追跡篇、、、一冊目の期待を挽回するために読んだ二冊目でしたが、 読後感に特別なものはなかったです。 何の根拠もなく、 ただ好きだからという理由だけで裏切り続ける恋人へ期待するかのように、 私は三冊目へ手を伸ばすのでした。。。 二冊目だけのレビューを参考にされる未読者はいないでしょうから、 ここは割愛し、三冊を読んだ感想を書き込んでおきます。 --- 三冊読んで、世界観は十分に楽しめたと思っています。 でもつまるところ、一冊目で感じてしまった、 「これ三冊いるかな」という疑問につきてしまうのでした。。。 本書は、恋人に誘われて訪れたスウェーデンで事件に巻き込まれ、 以来、謎を追うことになるカメラマンの鷹見が物語の主人公です。 物語の舞台は、スウェーデン、ドイツ、イラク、アメリカ、日本など。 著者は現地取材をされたそうですが、 街の描写などは細かくされていて、少しですが土地の雰囲気も味わえました。 三冊毎にひきつけられるポイントも確かにあって、 わくわくする瞬間ももちろんあるんですが、満足度は総じて低いです。 感想がいちいち批判めいてしまうのがとても不本意です。 細かい点がいろいろあるんですが、 ちょっとそれはもう、避けたいと思います。 一冊目から感じていた、 作り手側の商業的な思惑がずっとちらつきました。 三冊読み終えても、その邪推が拭えなかったのです。 もちろん、個人見解ですが。。。 友達にすすめるか、という基準で考えても、 よほどの理由がない限りおすすめしません。 一冊目を買って読み切れば、やはり、 三冊読まないとなんとなく損をした気がする、 のが人情でしょう。 となると、きっと三巻まで頑張って読もうとされる人が多いでしょうし。 そもそも大人の読書は、頑張ってするものかなあ、とか、 物語の内容とは別のところで考えてしまいました。 私の感想は多くの読者と違うものになるとは思いますが、 そうした少数派の読者のために警鐘を鳴らしておきたいです。 三巻買えば5,000円を超える買い物になりますので、 安い買い物でもないですし。 文庫になっても、同じ金額を払うなら、 誠に僭越ではありますが、 おすすめしたい本が他にいくつもあります。 誤解のないように付け加えますが、つまらなくはなかったのです。 繰り返しますが、物語の世界観は楽しめたと思っています。 ですが、正直「うまい具合に買わされてしまったなあ」という読後でした。 くどいようですが、気になる本が他にある方は、 必ずそちらを先に読むようアドバイスさせてください。 少なくとも文庫になる前に急いで買う三冊ではないと思います。 こんな複雑な、 なんともやりきれない心境の読書は初めてかもしれません。。。 | ||||
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2016年10月6日追記 三冊読んで、世界観は十分に楽しめたと思っています。でもつまるところ、一冊目で感じてしまった、「これ三冊いるかな」という疑問につきてしまうのでした。一冊目から感じていた、作り手側の商業的な思惑がずっとちらつきました。三冊読み終えても、その邪推が拭えなかったのです。もちろん、個人見解ですが。 友達にすすめるか、という基準で考えても、よほどの理由がない限りおすすめしません。一冊目を買って読み切れば、やはり、三冊読まないとなんとなく損をした気がする、というのが人情でしょう。となると、きっと三巻まで頑張って読もうとされる人が多いでしょうし。そもそそ大人の読書は、頑張ってするものかなあ、とか、物語の内容とは別のところで考えてしまいました。 私の感想は多くの読者と違うものになるとは思いますが、そうした少数派の読者のために警鐘を鳴らしておきたいです。三巻買えば5,000円を超える買い物になりますので、安い買い物でもないですし。文庫になっても、同じ金額を払うなら、誠に僭越ではありますが、おすすめしたい本が他にいくつもあります。 誤解のないように付け加えますが、つまらなくはなかったのです。繰り返しますが、物語の世界観は楽しめたと思っています。ですが、正直「うまい具合に買わされてしまったなあ」という読後でした。 こんな複雑な、なんともやりきれない心境の読書は初めてかもしれません。。。 以下は、一冊目を読み終えた段階での感想です。まだどうしても本書が気になる方は、一冊目を読んだあとと、三冊読みえたあとの温度感や感想なども、参考にしていただければと思います。 長文失礼します。 ----- カメラマンの鷹見正輝は、恋人の松村里香に呼び出されます。 場所はスウェーデンのストックホルム。 言語学者の松村が努める国際言語研究所「ILL」がそこにあるからです。 松村は鷹見を迎えに車で空港までやって来ます。 時差ボケや長旅の疲れで休みたいだろう鷹見を気づかい、 松村は「詳しい話は明日にしようか? 」と自分から切り出すのでした。 鷹見は松村の自宅で一夜を明かします、そして翌朝。 松村の勤務先「ILL」へ鷹見が訪れるところで、物語が動き始めます。 正直にいうと、一冊目の段階では物足りません。 一冊目のハイライトのシーンは中盤前にあるという印象なのですが、 私はそこを読み終えた段階で「あ、面白くなりそう」と思って、 二冊目の「追跡編」を買いました。 現在その「追跡編」を読んでいますが、 一冊目を読み切る前に買ってしまったので読み進めている、 というのが本音です。 三冊読み終えたときに、 一冊目を買ってよかったと思いたいから、 という気持ちもあります。 書店で序章部分を読んで「面白そうだな」と購入を決めました。 その時点で三冊完了の作品であることはわかっていましたが、 もしこのまま「面白くなりそう」という予感が実感に変わらず、 伏線や謎を読者をひきつけるためのエサとして使われていたら、、、 と思うと正直、三冊目を買いたくないなあと二の足を踏みます。 一冊目を読み終えた段階で、三冊でなければならない、 という必然性を一切感じないのです。 一冊目を読み終えた段階では「三冊書くために長く書いた」 という印象を受けてしまいました。 なので二冊目以降は、 一冊目を買った期待感を回収するための読書、という感じです。 誤解のないよう付け加えますが、 序章や書き出し、中盤手前の物語が胎動する場面のわくわく感などは、 とてもよいです。 あの期待感が二冊目以降どうなっていくのか、 自分の目で確かめてはみたいと思っています。 ※一冊目の胎動編だけを読んだ感想です。 三冊読みえ終えることができれば、 物語のすべてを読んだ感想も追記します。 | ||||
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ずいぶんな性格のキャラだと思う。何と言うか、性善説とかの話じゃなくて、「赤の他人」に要求するばっかで、自分の都合しか考えてない動き方をする。 挙句、「おまけ」連れて隠れようとする相手を見つけちゃうって…迷惑な話だ。 基本的に相手に急ブレーキ踏ませたり、クラクション鳴らされるような「運転ヘタな男」は嫌いだ。 どっちかというと「恋人」をにっちもさっちもいかない場所に追いこんでる、感じだ フリーズしてたの解凍してくれたオロフソン追い抜いて「逃げ足」発揮する様な真似が良くできるなあ。「性善説」の人が。 手を付けたからラストまでは読みます。 | ||||
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「こじ開ける」だの「釣り」だの、このキャラに「誠意」というモノはないんだろうか?が、Ⅰに引き続き鼻につく。 ややこしい「組織」相手なら初めっから喧嘩腰でも仕方ないと思うが、「個人」に大しては初めは「誠意」と「腰を低くお願い」が一番効果的だと思うんだが。 「組織」としてはこういう人は「引っ掛けやすい人物」だろうなー。 他人への迷惑は考えず「好奇心を無くしたら俺は俺でなくなる」で「迷惑」を正当化されたら、関わった人はたまったモンじゃないな。 「奢り」程度で「全部チャラで貸し借りなし」的な人間とは付き合いたくないなー。他人に要求するばかりで、何も返してない人は疫病神以外の何物でもないんじゃ?という感じ。 「動く」事で、「問題から常に逃げてる」印象だった。 | ||||
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ダンブラウンの二番煎じかと思い、期待せずに読み始めましたが躍動感があり思いがけず読み入りました。 本文には関係ないのですが、各章で同じ見出しが続き一捻りほしいと思いました。 二月の続編は楽しみです | ||||
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