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人魚の眠る家
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人魚の眠る家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全154件 101~120 6/8ページ
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東野圭吾さんは、大好きな作家さんですが、外しません。優しさを感じますし、手や脚が動く事は、当たり前と思ってはいけないのかもとさえ哲学的な色の有るお話です。 | ||||
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人は誰でも使命(御心)を頂いて生まれてくる。 その使命を果たし終わった時が、寿命。 命をお金で買う。 不浄な話に聞こえるが、買えるものならば、どうにかして買ってやりたい。 願わくば、助かってほしい。 エゴと言われるかもしれないが、これこそが親の愛であり、自然な情。 身内が早死にすることが、家族の苦しみに繋がるのではなく、学びにつながなければ意味をなさない。 世間の中傷に傷づくだけではなく、暖かい励まし、支援、他人の有難さに気づくきっかけにならなければ。 何があっても、前を向いて歩いていくしかない。 だから、誰かに責任を押し付けたり、自己嫌悪に陥っている時間はない、 人の愛なくしては生きてはいけないが、愛だけでも生きれない。 明けない夜はない。 | ||||
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この『 人魚の眠る家 』は、< 脳死と臓器移植の問題 >を題材にしており、また、『 さまよえる刃 』や『 天空の蜂 』などと同じスタイルで書かれています。 しかし、この2つの作品とは違って、この『 人魚の眠る家 』では珍しく、東野先生は、人の死期をめぐる問題について< 脳死説 >の立場を採る!ことを明らかにしています。 ただ、< 脳死判定基準 >については、通説を支持せず、「 魂 」という概念を導入する!ことによって、次のような< 独自の考え >を提示している!ように思いました。 < 肉体から魂が解放された時をもって脳死とする! > 通説を支持する人たちが、< 東野説を採用することは多分ない! >だろうとは思います。 < 魂の存在を認めるのか? >、仮に認める!として< 肉体から魂が解放された時をいったい誰がどのようにして決めるのか? >など、難題が多い!からです。 しかし、< 東野説を脳死判定基準する! >のであれば、< 多くの関係者が救われる! >のではないか?というのが、< 読後の感想 >でした。 裏を返すと、< 脳死および臓器移植に関係する人たちの救済 >という視点からは、< 現行法が定める脳死判定基準 >には< 問題が多過ぎる! >のではないか?と思いました。 ちなみに、ボク個人は、< エピローグの神秘的な結末 >には、登場人物だけでなく、本書の読者や作者の東野先生まで含めて< みんなが救われた! >ように思えました! | ||||
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プールでの事故で、脳死となった瑞穗。 母である薫子は、ありとあらゆる手段を講じて、その回復を目指す・・・ テーマは脳死と内臓移植と重い。常に自分がその立場だったら・・・と思いつつ読んだ。 答えはないし、その立場になってみないとわからないが、 それについて少しでも考える良いきっかけになった小説。 始まりと終わりがうまくつながっている構成も良かった。 | ||||
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主人公は薫子と夫の和昌。事実上の離婚状態にある。しかし、子供を有名私立小学校に入れたいという薫子の意向で、和昌もそれに協力することになったのだ。その小学校の模擬面接の最中、薫子たちの子供の1人、瑞穂がプールで溺れて心臓が停止状態になる。病院での処置により、心臓は動き出すのだが、脳が機能していない状態になってしまう。 そして担当の医師は、脳死による臓器提供の意志があるかどうか尋ねる。迷う和昌たち。和昌たちは最後の別れをするために瑞穂のところに行くが、そこで2人は娘(瑞穂)の手がぴくりと動いたように感じたのだ。その結果、和昌たちは臓器提供を拒否する。 そして薫子は、つきっきりで瑞穂の世話をしなければいけないことも考え、和昌と離婚しないことに決める。 そこから時は経ち、薫子は瑞穂を在宅で介護するようになる。できることは全てやろうとして、様々なことを試みる。しかし、その行為はエスカレートしていき・・・ この小説を読むと、人はいつ死んだことになるのか、と考えざるを得ない。心臓が止まった時か。それとも、脳が機能しなくなった時なのか。まだ脳については分かっていないことが多い。現在の医療基準で脳が働いていないと判断されても、完全に死んだとは速断できないケースもあるかもしれない。 結局、最後はその人や家族の価値観に委ねるしかないのだろう。 なかなか難しいテーマを扱った作品だった。 | ||||
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前半がくらい展開でどうなることかと思いましたが、さすが東野圭吾の本はさすがです。旬の社会問題、今回は脳死についてよく調べたうえでそこにある課題と潜在する悩み、そして母親の愛まで上手く描いています。著者の伝えたいメッセージはクリアです。しかも最後にまさかの限界までついていていつものことながらお勧めしたくなる本です | ||||
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東野圭吾氏による作品。 2015年11月発行。 本作は片思い(同性愛)などのような社会問題を取り上げた作品。 脳死、臓器移植という問題を取り上げている。 最近の(容疑者Xの献身以降)の東野圭吾氏の作品にやたらと冤罪モノ。 誰かの罪を庇うパターンが多いなと思っていた中(それでも面白いが) 久々の社会派作品で面白かった。 日本における脳死、臓器移植、米国以外で臓器移植を受けることが 難しくなっている現状。莫大な滞在費の問題。 ハリマテクスの星野くんなど最終的に彼女(川嶋真緒)と復縁できた等の 読後感の良さも良い。 終盤に瑞穂が薫子の枕元に立ちあの世へ行く際に感謝の念を述べることを 思い返す場面は感動的であった。 | ||||
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一人の母親として読みました。娘の表情を作っている場面は、さすがにゾッとしましたが、親としてやれるだけのことはしてやりたいという気持ちには共感しました。最新の機器を使うことによって、脳が機能し始めるのではないかと期待して読み進めましたが、脳死から蘇った人は一人もいないと書いてあったので、どうやって話を終わらせるのだろうかと気になりました。最後に娘は薫子にお礼を言って旅立ちました。これで、薫子も救われたと思いました。ハッピーエンドを期待していたので、読後、やっぱり最後には死んでしまうんだという喪失感を、今、味わっています。薫子の行動を狂気だと考えるのが一般的だとは思えません。 | ||||
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とても早い対応で助かりました。ありがとうございました!!まだ楽しみにして読んでませんが。 | ||||
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プロローグで小学生の宗吾は「お屋敷」の車椅子の少女に出会うが、これが今後どう展開していくのか、話に引き込まれる。しかし一章では宗吾は登場せず、事故で脳死状態の少女の様相が語られ、家族は臓器移植の判断を迫られる。 東野圭吾といえば推理小説なのだが、この物語は何処でその域に向かうのかという興味も湧いてくる。二章、三章、四章と読んでいくが、推理小説的展開はない。脳死状態の少女の闘病生活が細かく描かれ、副次的に男女の微妙な綾が行間を埋める。 当初、いつ殺人事件が起こるのかと、そればかりが気になったが、やがて話の重さにも関わらず、薫子の親としての子供に対する処し方に鬼気迫るものがあり、圧倒される。いつの間にか、推理小説を追っている自分がアホに見えてくる。 本書は東野圭吾の新境地をあらわすものであり、私は読了後、思わず「奇跡の子・・・・」というタイトルをつけた。勿論「人魚の眠る家」というタイトルは申し分ないのだが、個人的には瑞穂ちゃんの為に、「奇跡の子・・・・」というタイトルをつけてあげたい。 | ||||
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自分の生活とは少し離れている内容でしたが、こんなこともありの世界があるんだな、と思いました。 | ||||
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脳死になった子どもに対して親がどんな選択、決断をしていくのかが切実に描かれていて、一気に惹きこまれた。 脳死イコール全機能停止とするかは不明で、あくまでも臓器提供に踏み切れるかどうかを見極める境界を決めたものであるということまでは知らなかった。脳死と言われても背が伸びたり、体調が安定したりといった生命の神秘があるからこそ、親としては奇跡を願わずにはいられないのだろうと思った。特に母親である薫子の葛藤が痛いほど伝わってきた。 ただ、個人的には、「この胸に刃をたてれば」の章がやや物足りなかった。昔の著者の作品と比べると、きれいにまとまった感が強くなった気がする。もっと人間の本性をさらけ出すような感じがほしかった。 また、臓器移植を待つ江藤さんの言葉が胸に響いた。 「お金が集まって渡航移植が決まったとしても、ドナーが現れるのを心待ちにするのだけはやめよう。少なくとも決して口にしないでおこう。ドナーが現れたということは、どこかで子供が亡くなったわけで、悲しんでいる人がたくさんにるに違いないのだから。移植手術は善意という施しを受けることであり、要求したり期待したりするものではないと考えている。」 | ||||
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突然自分の身に降りかかった子供の事故、その結末が「脳死」 果たして「脳死」は死なのか、そして「臓器移植」とは・・・を 家族の悲しみと葛藤を交えながら、色々な角度から考えさせられるストーリー 母親の悲しみ、エゴ、弟の葛藤、親戚の怒りなど 長編とはいえ、そこまでのボリュームはないのですが 1冊まるまる「重い」・・・重さを感じる1冊でした | ||||
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坦々と進んでゆくので、途中退屈な場面もありましたが 最後の方で意外な捻りがあり、劇的に面白くなりました。 勉強になりましたし、いろいろ考えさせられました。 読んでよかったです。 | ||||
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人魚の眠る家は読んでいる内に悲しくなりました。私は、東野圭吾さんが若い頃の作品のほうが好きです。白夜行、幻夜が好きです。東野圭吾さんの本は全部読んでいます。 | ||||
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パーキンソン症候群.進行性格上麻痺の父親がいた息子です。 父親は脳死ではありませんでしたが、延命治療について医療、そして日本が抱える問題点を痛感しました。 薫子の言動は今の日本の問題点を鋭くついてます。 私は共感できました。 何が正解なのか、これは家族毎によって全く違います。極論、法律どうのではありません、何が正しいのか?真実は自分の中にあります。 | ||||
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東野さんは「真夏の方程式」で子供の気持ちをそっと見守る優しさが感じられましたが、今回も脳死状態の瑞穂、弟の生人、本の最初と最後に登場する宗吾と、特に小さい子供たちに寄り添っていて好感が持てます。 大人になると、人生の荒波にもまれて俗物になりはて、それでも生きていかなくてはならない。両親である和昌と薫子しかり薫子の両親しかり星野と恋人しかり。辛くても前を向いて支えあっていこうという応援歌に思えます。 東野さんもデビューして長く書き続けているので、作風は微妙に変わるだろうし、多少の出来不出来はあるでしょうが、これからも温かい視線の作品をお願いしたいです。 | ||||
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脳死状態になった娘に対する、両親・親族・関係者の対応や心の動きがノンフィクションのようにリアルに描かれていて、約390ページのこの本を一気に読み終えてしまった。 個人的には、娘の意識が奇跡的に回復するというハッピーエンドを期待したのだが、そういう結末ではなく期待外れだった。 それでも、小学校入学前の子供が脳死状態になったときに、親は「子供は死んだ」と認めるのか、死んだと認めた場合に臓器の提供に同意するのか、という重いテーマについて考えさせられた。 | ||||
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今回のテーマは脳死。 途中細かな突っ込みはあっても、それをしのぐ主題テーマへの洞察と取材力には圧巻です。 近年の東野作品で最も素晴らしい印象。 | ||||
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私の小説を読む量は決して多くはありませんが、読みやすいもの、面白いもの、自分にあってるものは、読んでいてキャラクターの声付きで脳内イメージが流れます。この作品を読んでいるときは、まさにどの脳内イメージが流れていました。 考えさせられるテーマだと思います。 帯の内容に釣られて購入しましたが、買って良かったです。 | ||||
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