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(短編集)
21世紀失楽園
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21世紀失楽園の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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1981年に、48歳で病死したSF作家で、SF同人誌「宇宙塵」出身の、宮崎淳の作品集である。「21世紀失楽園」、「金毛九尾秘譚」、「単行本未収録作品集」からなる。 内容 「21世紀失楽園」・・1961年刊行の私家版SF短編集。14編が収録されている。「γ博士のロボット」は商業誌デビュー作で、「科学画報」(1958年8月号)に掲載されている。残りの13編は、1958年から1960年にかけて、「宇宙塵」に掲載されたものである。 「金毛九尾秘譚」・・1968年刊行の私家版時代SF短編集。表題作ほか「幻の八百八町」「役行者」「忍者猿異聞」の4編が収録されている。1961年から1968年にかけて、商業誌に掲載されたものである。 「単行本未収録作品集」・・題名の通り、未収録の作品を集めたオリジナル短編集である。 全14編。「宇宙塵」掲載(1958~1963)のSFが5編、商業誌掲載(1962~1973)のSFが3編、文学同人誌掲載(1966)のSFが1編、商業誌掲載(1976)の時代伝奇SFが2編である。 私的感想 ●本書の収録作品の中では、最後に出てくる時代伝奇SF連作2編「日本ロスト・ワールド①砂地獄悪魔教」「日本ロスト・ワールド②幻花吸血境」が、ムード、展開、スピード、アクション、小道具、主人公又四郎、ヒロインキリシタン娘、化人、蝦蟇人、妖婆等、圧倒的に素晴らしい。2編で終わってしまったのが実に残念である。 ●時代SFはどれも力作と思うが、殷の紂王の愛妾姐妃に、妖狐宇宙人が合体して、子孫を残そうと必死に努力する「金毛九尾秘譚」が一番面白かった。 ●肝心のSFは、今日的には、やはりちょっと古めかしい感がある(すみません)。楽しく読めたのは、新人類創生計画が恋のため失敗に終わる「21世紀失楽園」、超有名短編の好バリエーションの「3と2」、詩情豊かな「チンクルチンクル」、ロボット反乱の「γ博士のロボット」、題とアイデアの優れた「理科の実験」、アンドロイドテーマの「合成人間東京に死す」、エロチックな「地球人が喪服を着るとき」等である。 | ||||
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