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君の色に耳をすまして
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君の色に耳をすましての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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面白かったです.最初は単純なヒロイン純粋系のだらだらで終わるかと思いましたが後半に秘密が明かされ話にメリハリがありました.若干秘密が明かされた後の話の展開が浅かった気はしますが... | ||||
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小川先生の2作目! 1作目が面白かったので期待して読みましたが、 私はこちらのほうが好きでした! 地味というよりストレスなく、読みやすい設定です。 あと小川先生の物語の進め方は引き込まれることが多いですね、あと最後に一言書かなくても 物語は進んでいくのですが、一言情景を想像できるコメントを残してくれるのが好きです。 3作目も楽しみです。 | ||||
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タイトルから察することが出来る通り、声の色が見えるという能力を扱った作品。 声の色で感情を読める主人公が声を出せないヒロインと出会うところから物語が動き始めます。舞台は芸術大学という青春ど真ん中です。 主人公の淡い恋の始まりが描かれつつも、メインはヒロインについてのミステリーという感じです。 初めはほのぼのとしていて、少しずつ不穏な空気が漂い、最後は謎など色々解消されて爽やかな終わりです。 本編が始まる前の最初の見開きページで怪我をした主人公が病室でヒロインからの真実を語る手紙を読んでいるという暗いシーンが描写されます。 これは読み進めずにはいられないと一気に読んでしまったのは作者の術中でしょうか。 主人公が能力を振りかざすのではなく、心が読めることで対人関係に苦しみ続けていて、逆にそれがあったからこそヒロインを救うことに繋がるという流れが良かったです。 作中も本筋の中で能力が活かされることはほとんどなく、クライマックスのここぞという場面で真価を発揮します。 エピローグの最後のやりとりはニヤニヤが止まらなかったです。 | ||||
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著者の一作目と同時購入して、順番に読みました。 個人的な感想ですが、一作目よりこっちの方が好きです。 他のレビューの方が書いてあるように、展開の派手さというのは確かに一作目よりないとおもいます。 だからこそ、というんでしょうか。 説明しづらいですが、私はそう思いました。 読了後すぐですが、次の作品を買ってみようかなと思っています。 ありがとうございました。 | ||||
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この作者の方の前作が面白かったので、今回この作品も読みました。 前作同様、全体としてテンポが良いですが、しっかりと作り込まれ、読みやすく、面白かったです。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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本屋さんで見かけ,あの作者の本出る事を知り迷わず購入しました. 最初にことわっておきます. 悪い本ではありません. 前作が「僕が七不思議になったわけ」です. この本が2作目ということで必要以上に期待してしまった気がします. また,それなりに警戒して読みはじめてしまった事もあります. 期待が大きかった分,少し物足りないと感じました. 本自体はたのしく読むことが出来ました. 次の作品も期待しています. | ||||
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他の方も言っているように、この作品はなかなかに地味です。 スケールのでかい話ではないです。 しかし、この作者は間違いなく力があるなぁっと再確認させられる一冊でした。 この作者のデビュー作である『僕が七不思議になったわけ』は最後まで読んで面白かった、っと言えるようになる作品でしたが、今回は序盤から読みやすいうえに、やはり最後には面白かった、っと余韻に浸りながら呟ける作品です。 地味であるために爆発的な面白さではないですが、80点以上を安定して楽しませてくれます。 表紙が少し萌え絵で避けようかと思ってる人は是非読んでみて欲しいです。 | ||||
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全体的に文章の質は高く、一貫して雰囲気や良し。 ただいまいち「地味さ」がぬぐえないのは、やはりカタルシスの無さが原因だろうか。 恋愛ものとしては、真摯な主人公は良いものの、ヒロインに反省の色が見えず(共感覚ネタだけに)、好感が抱けない。 ミステリーとしては、落ちへの振り幅が小さいため驚きが少ない。 ヒロインの行動原理に必然性が感じられるほどの動機では無かったと思える。 なのでラストシーンでも、主人公同様、うまく丸め込まれてしまったような感が先立ち、感動には至らなかった。 あと一歩。 次回作に期待します。 | ||||
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ジャケ買いでしたが、素敵な話でした(*^_^*) 七不思議も面白いです。 | ||||
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前作と同じくらい良い作品。 とっても読みやすく。 すーっと物語に入っていけて。 最後ちょっとスッキリしたような。 なんかいい気持ちになる作品だったと思います。 キャラもなかなか個性的な方もいて、 あっという間に読めましたね。 うん | ||||
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前作も地味ながら「やられた!」と思わされる良作でしたが この作品も良作でした。 最後の仕掛けも前作ほどではなかったけど引き込まれる謎解きでしたしね。 この作者は前半はちとつまらなくて軌道にのると面白くなるんですよね。 前半の下品で傍若無人な先輩の振舞いとか文系部活ものの作品ではよくあるキャラですが 不愉快なくらいの先輩でしたからハズレかな?って不安になりましたわ。 しかしヒロインは魅力的です。 ラノベの記号的な可愛さではなく、 こんな女の子が現実にいそうで、そしていたら好きになっていただろうな、 と思える感じです。ええ子やん、、 こんな女の子と青春送りたかったなぁ、、、 ラスト頁は確かに掟破りですね。 この文庫はお高くとまってないでどんどん掟破って欲しいもんですな! | ||||
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注:本作をお読みなる方は一頁目から順に読まれる事をお勧めします うーん、MW文庫であれは反則というか禁じ手でしょいや、大いに効果的ではあるのだけど デビュー作の「僕が七不思議になったわけ (メディアワークス文庫)」でその巧みなストーリー構成が光った作家 小川晴央の一年半ぶりの新作。前作でカバーを担当したよしづきくみち氏の絵に惹かれつつ拝読 物語は猪土芸術大学の映像科で学ぶ学生・杉野誠一が先輩の我妻と居酒屋での合コンに臨んでいる 場面から始まる。極端なまでに裏表のない我妻のセクハラ同然の発言にヒヤヒヤしっぱなしの 誠一の目には相手の女性たちの声に「軽蔑」の焦茶色と「怒り」の緋色が映っていた。子供の 頃から声を発する相手の言葉に出さない感情が「色」になって見える誠一は自分の奇妙な能力を 「共感覚」の一種と診断した医者ですら「猜疑心」の紫色を見せていた事から他人と距離を置く 性格の青年に育っていた。そんな誠一はある日、我妻から課題である映像作品制作に誘われる中 大学のキャンパスで携帯片手にロケハンを行っていた。大学の校舎を結ぶ外廊下に悪魔の格好を していた男性を見つけた誠一はカメラに収め様と後ずさる。すると目標の男性の傍を通った一人の 女性が自分を指差すのが見え、盗撮を疑われたのかと焦った誠一は更に後ずさった事で頭から 噴水に飛び込む羽目になってしまう。噴水から出た誠一の目の前に〈大丈夫ですか〉と書かれた メモを差し出す女性が現れる。女性が先ほど外廊下から自分を指差した相手だと気付いた誠一 だったが、そこへ我妻が現れ、川澄真冬というその女性を課題の映像制作に協力させてほしいと 願い出てきたという。失声症だという真冬を映像に出演させるという我妻だったが、最後まで 真冬に協力してもらう担保として真冬の頼みを聞くことに。古いポータブルのカセットプレーヤー を取り出した真冬の頼みはその中に収められた姉の千夏が歌う「フリーアズアバード」を映像に 使用するというものだった。雑音が多いことで千夏にもう一回歌って貰えないのかと問う誠一に 真冬が見せたメモには少々乱れた字で〈姉は十年前に死にました〉と書いてあった 相手の話す声に言葉には出さない真意が色として見えるある種のテレパスであり、それ故に 他人の隠した本音に傷付き続けた事で他人と深く関る事を避ける青年・誠一と、誠一の前に 現れた、声を失った=誠一が傷付けられることがなく、向き合って話す事ができる貴重な女性 真冬の物語。前作は最後の最後に主人公の正体が明かされ読者を「あっ」と言わせるストーリーの 巧みな構成が光った作品だったけど、今回も終盤で非常に意外な真相が明かされるタイプの 構成となっている 物語の方は映像製作を通じて関るうちに声を発さない代わりにメモや携帯で話し、極端に 過保護な兄はいるものの、家庭的で穏やかな性格の真冬に惹かれていった誠一が十年前に 真冬と姉の千夏が巻き込まれた惨たらしい事件について知る事になり、真冬の持っていた テープに残されていた惨劇直前に真冬と千夏が交わしたと思しき会話の音声と声を失う 原因となった「姉に見捨てられた少女」という世間の無責任な追及に晒され続けた真冬の 過去へと辿り着いていく過程が描かれているが、これらの過程がすべて終盤における 大どんでん返しの為の前振りであった事に驚かされた 最後の最後で明かされる真冬が誠一に近づいた目的はまことに遣る瀬無く、その真実を 打ち明けられた誠一同様、読者も戸惑いと置き場のない腹立たしさ、そしてその目的達成の ために真冬が失い、これからも失おうとしている物の大きさに暗澹たる気持ちにさせられる 映像制作の過程では真冬が非常に温かみのある魅力的な女性として描かれ続けているだけに 事の真相と真冬の秘めた顔が明かされる落差によるショックはまことに大きい その真実を明かされてからの誠一が戸惑い、打ちのめされるまでの流れも印象的だったが 「フリーアズアバード」に隠されていたもう一つの真実に気付く事で贖罪の意識に囚われて 愛する姉の真意から目を逸らしていた真冬の姿と他人の本音に傷付けられる事を恐れて 他人と深く接することを避け、その結果、人の心の深い部分にある物に気付けなかった 誠一自身の過去をを重ねた事により、過去に縛られた真冬の解放へと動き始めるまでの 描き方は多少駆け足ではあるが、悪くなかった。特に姉の歌う「フリーアズアバード」から 真冬が受け取っていた物に気付かされるまでの展開は見事 湿っぽくなりそうな話において散々誠一や真冬を振り回すけど、裏表がまるっきり無い 我妻先輩のコメディーリリーフ役としての存在感も非常に良かった。言動そのものが 冗談みたいなあ我妻が時折放つ「真顔」が良く効いている 過去に縛られ他人の真意から逃げ続けてきた主役二人が紆余曲折の末に辿りつき 前へと進み始める境地には何とも言えない爽やかなものが感じられた一冊。前作同様 巧みなストーリー構成と温かみのある人物造形で非常に気分よく読める作品。これで 執筆が早ければ言うこと無いんだけどなあ、と高い満足度の得られたデビュー第二作だった | ||||
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