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火祭りの巫女
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火祭りの巫女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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導入部『獄門島』、結末『姑獲鳥の夏』といった感じの一作。舞台も戦後昭和の古怪な因習が残る地方の集落であります。 伝奇ミステリを標榜しつつ、伝奇要素は薄めでベタな展開……と思いきや最後の解決で見事にひっくり返してくれました。ショッキングな真相は土俗の信仰に起因する禍々しいもので、まさに伝奇ミステリの王道。首切り殺人の理由もあっと驚かせるもので、バカミスすれすれのところを異常な信仰にからめることで説得力を持たせています。 もっとも、全体の出来はよくも悪くも真相の驚き一本勝負でして、二人の登場人物が交互に語り手を務める構成は時間の流れが分かりづらい上にところどころプロットの矛盾が見られるのが残念(社殿を新築した時期だとか理系な友人との再連絡のタイミングだとか)。校正の段階で数行書き換えたら解決できるんじゃないの?という程度の瑕瑾ですから、もう1~2ヶ月、時間をかけて手を入れてもよろしかったのでは。 登場人物の描写も首を捻る点が多く、探偵が脳筋気味で有能に見えないのはプロットの上でも仕方ないとして、三つ子の姉妹は14歳なのですか……。それも二人は地方の旧家育ちなのにぜんぜんそうは思えなかったり。 このようにいろいろ難点はあるのですが、結末は本当に秀逸ですので星1つはおまけということで。 そして、最大の疑問。「御使い様」は……ホントにオカルトな存在だったということでいいの? | ||||
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