黄色い風土

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黄色い風土の評価:

4.26/5点 レビュー 19件。 B ランク

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平均点4.26pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全53件 41〜53 3/3ページ
No.13
(1pt)

2時間サスペンスドラマ風旅情ミステリの元祖?

昔の映画やテレビドラマを見ていると、謎めいた事件を追いかけていた主人公が悪の組織に捕らわれ、絶体絶命となった時に、首謀者がやってきて「冥途の土産に聞かせてやろう」と自分から事件の全ての真相をペラペラしゃべる…という展開が、時々見られる。
昔の映画は、二本立て興行を前提に90分以内であっさり終わる場合が多いから、推理・サスペンス物では論理的な謎解きに時間を割くことが出来ず、どうしても急展開にならざるを得ない。
テレビドラマでも、推理の検証など退屈だと考えられていたはずだ。
そして、たいていの場合、首謀者が長々としゃべるうちに出来た一瞬の気の弛みや隙を突いて、主人公は捨て身の反撃に出る。
急転直下の大逆転、めでたしめでたし、で終わり。
そういう展開を、よもや松本清張の、それも原稿用紙1千枚を超えようかという大作で読まされようとは。

これでは余りにご都合主義的ではないか。
『砂の器』でも、主人公の刑事の行く先々に手がかりが転がっていて、その意味では非常にご都合主義的なのだが、あちらはまだストーリー構成に工夫があったように思う。
この作品には、何も感じなかった。
言ってみれば、2時間サスペンスドラマ風旅情ミステリの、松本清張版である。
人には、他の小説を代表作として奨めるだろう。
たとえば『遠い接近』や『渡された場面』を。
黄色い風土 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 黄色い風土 (カッパ・ノベルス)より
4334030149
No.12
(1pt)

2時間サスペンスドラマ風旅情ミステリの元祖?

昔の映画やテレビドラマを見ていると、謎めいた事件を追いかけていた主人公が悪の組織に捕らわれ、絶体絶命となった時に、首謀者がやってきて「冥途の土産に聞かせてやろう」と自分から事件の全ての真相をペラペラしゃべる…という展開が、時々見られる。
昔の映画は、二本立て興行を前提に90分以内であっさり終わる場合が多いから、推理・サスペンス物では論理的な謎解きに時間を割くことが出来ず、どうしても急展開にならざるを得ない。
テレビドラマでも、推理の検証など退屈だと考えられていたはずだ。
そして、たいていの場合、首謀者が長々としゃべるうちに出来た一瞬の気の弛みや隙を突いて、主人公は捨て身の反撃に出る。
急転直下の大逆転、めでたしめでたし、で終わり。
そういう展開を、よもや松本清張の、それも原稿用紙1千枚を超えようかという大作で読まされようとは。

これでは余りにご都合主義的ではないか。
『砂の器』でも、主人公の刑事の行く先々に手がかりが転がっていて、その意味では非常にご都合主義的なのだが、あちらはまだストーリー構成に工夫があったように思う。
この作品には、何も感じなかった。
言ってみれば、2時間サスペンスドラマ風旅情ミステリの、松本清張版である。
人には、他の小説を代表作として奨めるだろう。
たとえば『遠い接近』や『渡された場面』を。
黄色い風土 (講談社文庫 ま 1-2) Amazon書評・レビュー: 黄色い風土 (講談社文庫 ま 1-2)より
4061311476
No.11
(4pt)

中盤までの展開は文句なしだったのですが

雑誌記者の若宮四郎が、不審な殺人事件の線を追っていくうちに、バラバラかと見えた線が、組織的な犯罪という一本の太い線へとつながっていくストーリー。熱海、小樽、名古屋、真鶴と飛び回りながら、徐々に事件の核心へと近づいていく若宮の調査。若宮の推理を通して、犯罪のヴェールが、一枚、一枚と剥がれてゆくところ。主人公と一緒になって行動しているような臨場感があり、のめり込むようにして頁をめくっていきました。 中盤までの展開はとても面白かったのですが、終盤、意外な黒幕の正体が明らかになる辺りからの話の展開に、納得がいきませんでした。それまでの方向とは別の地点に向けて、話が駆け足で進んでいって、妙な場所で終わった感じ。一歩、一歩、綿密な推理で組織の牙城に迫っていた若宮の調査の面白味が、唐突に断ち切られてしまった印象があり、そこに違和感を覚えたのです。この変更は、一体どうしたんだろう? 残念です。 まあ、終盤は納得がいかない展開でしたが、主人公の行動力と推理力によって、バラバラな事件がつながっていくところ、大規模な犯罪の核心へと迫っていくところが実に面白かったので、星四つ。 1959年(昭和34年)から1960年にかけて、『黒い風土』のタイトルで連載された作品。それをなぜ、『黄色い風土』に改題したのか。作品を読んだ限りでは、この変更の意味は分かりませんでした。
黄色い風土 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 黄色い風土 (カッパ・ノベルス)より
4334030149
No.10
(4pt)

中盤までの展開は文句なしだったのですが

雑誌記者の若宮四郎が、不審な殺人事件の線を追っていくうちに、バラバラかと見えた線が、組織的な犯罪という一本の太い線へとつながっていくストーリー。熱海、小樽、名古屋、真鶴と飛び回りながら、徐々に事件の核心へと近づいていく若宮の調査。若宮の推理を通して、犯罪のヴェールが、一枚、一枚と剥がれてゆくところ。主人公と一緒になって行動しているような臨場感があり、のめり込むようにして頁をめくっていきました。 中盤までの展開はとても面白かったのですが、終盤、意外な黒幕の正体が明らかになる辺りからの話の展開に、納得がいきませんでした。それまでの方向とは別の地点に向けて、話が駆け足で進んでいって、妙な場所で終わった感じ。一歩、一歩、綿密な推理で組織の牙城に迫っていた若宮の調査の面白味が、唐突に断ち切られてしまった印象があり、そこに違和感を覚えたのです。この変更は、一体どうしたんだろう? 残念です。 まあ、終盤は納得がいかない展開でしたが、主人公の行動力と推理力によって、バラバラな事件がつながっていくところ、大規模な犯罪の核心へと迫っていくところが実に面白かったので、星四つ。 1959年(昭和34年)から1960年にかけて、『黒い風土』のタイトルで連載された作品。それをなぜ、『黄色い風土』に改題したのか。作品を読んだ限りでは、この変更の意味は分かりませんでした。
黄色い風土 (講談社文庫 ま 1-2) Amazon書評・レビュー: 黄色い風土 (講談社文庫 ま 1-2)より
4061311476
No.9
(4pt)

中盤までの展開は文句なしだったのですが

 雑誌記者の若宮四郎が、不審な殺人事件の線を追っていくうちに、バラバラかと見えた線が、組織的な犯罪という一本の太い線へとつながっていくストーリー。熱海、小樽、名古屋、真鶴と飛び回りながら、徐々に事件の核心へと近づいていく若宮の調査。若宮の推理を通して、犯罪のヴェールが、一枚、一枚と剥がれてゆくところ。主人公と一緒になって行動しているような臨場感があり、のめり込むようにして頁をめくっていきました。
 中盤までの展開はとても面白かったのですが、終盤、意外な黒幕の正体が明らかになる辺りからの話の展開に、納得がいきませんでした。それまでの方向とは別の地点に向けて、話が駆け足で進んでいって、妙な場所で終わった感じ。一歩、一歩、綿密な推理で組織の牙城に迫っていた若宮の調査の面白味が、唐突に断ち切られてしまった印象があり、そこに違和感を覚えたのです。この変更は、一体どうしたんだろう? 残念です。
 まあ、終盤は納得がいかない展開でしたが、主人公の行動力と推理力によって、バラバラな事件がつながっていくところ、大規模な犯罪の核心へと迫っていくところが実に面白かったので、星四つ。
 1959年(昭和34年)から1960年にかけて、『黒い風土』のタイトルで連載された作品。それをなぜ、『黄色い風土』に改題したのか。作品を読んだ限りでは、この変更の意味は分かりませんでした。
黄色い風土 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 黄色い風土 (カッパ・ノベルス)より
4334030149
No.8
(4pt)

中盤までの展開は文句なしだったのですが

 雑誌記者の若宮四郎が、不審な殺人事件の線を追っていくうちに、バラバラかと見えた線が、組織的な犯罪という一本の太い線へとつながっていくストーリー。熱海、小樽、名古屋、真鶴と飛び回りながら、徐々に事件の核心へと近づいていく若宮の調査。若宮の推理を通して、犯罪のヴェールが、一枚、一枚と剥がれてゆくところ。主人公と一緒になって行動しているような臨場感があり、のめり込むようにして頁をめくっていきました。
 中盤までの展開はとても面白かったのですが、終盤、意外な黒幕の正体が明らかになる辺りからの話の展開に、納得がいきませんでした。それまでの方向とは別の地点に向けて、話が駆け足で進んでいって、妙な場所で終わった感じ。一歩、一歩、綿密な推理で組織の牙城に迫っていた若宮の調査の面白味が、唐突に断ち切られてしまった印象があり、そこに違和感を覚えたのです。この変更は、一体どうしたんだろう? 残念です。
 まあ、終盤は納得がいかない展開でしたが、主人公の行動力と推理力によって、バラバラな事件がつながっていくところ、大規模な犯罪の核心へと迫っていくところが実に面白かったので、星四つ。
 1959年(昭和34年)から1960年にかけて、『黒い風土』のタイトルで連載された作品。それをなぜ、『黄色い風土』に改題したのか。作品を読んだ限りでは、この変更の意味は分かりませんでした。
黄色い風土 (講談社文庫 ま 1-2) Amazon書評・レビュー: 黄色い風土 (講談社文庫 ま 1-2)より
4061311476
No.7
(4pt)

最後のしめくくりはハードボイルド?

主人公の雑誌記者は偶然に泊まったホテルの部屋で起こった妙な出来事が、

後に国内各地で次々起こる事故・事件(実は殺人事件)に関連していることを突きとめる。

現場に居合わせた利を得てスクープを追い、執念でニセ札偽造団の暗躍をつきとめ、推理を働かせる。身の危険をさらして行動するが、最後は以外な展開が・・

作品中にチラチラ出現する「沈丁花」の香水を香らせる女性の正体もどこで判明するのかも読んでいてドキドキします。

700ページを超える長編ですが、次々と読ませる展開で読者を飽きさせない。
黄色い風土 (1964年) (ロマン・ブックス) Amazon書評・レビュー: 黄色い風土 (1964年) (ロマン・ブックス)より
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No.6
(4pt)

最後のしめくくりはハードボイルド?

主人公の雑誌記者は偶然に泊まったホテルの部屋で起こった妙な出来事が、
後に国内各地で次々起こる事故・事件(実は殺人事件)に関連していることを突きとめる。
現場に居合わせた利を得てスクープを追い、執念でニセ札偽造団の暗躍をつきとめ、推理を働かせる。身の危険をさらして行動するが、最後は以外な展開が・・
作品中にチラチラ出現する「沈丁花」の香水を香らせる女性の正体もどこで判明するのかも読んでいてドキドキします。
700ページを超える長編ですが、次々と読ませる展開で読者を飽きさせない。
黄色い風土 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 黄色い風土 (カッパ・ノベルス)より
4334030149
No.5
(4pt)

最後のしめくくりはハードボイルド?

主人公の雑誌記者は偶然に泊まったホテルの部屋で起こった妙な出来事が、
後に国内各地で次々起こる事故・事件(実は殺人事件)に関連していることを突きとめる。
現場に居合わせた利を得てスクープを追い、執念でニセ札偽造団の暗躍をつきとめ、推理を働かせる。身の危険をさらして行動するが、最後は以外な展開が・・
作品中にチラチラ出現する「沈丁花」の香水を香らせる女性の正体もどこで判明するのかも読んでいてドキドキします。
700ページを超える長編ですが、次々と読ませる展開で読者を飽きさせない。
黄色い風土 (講談社文庫 ま 1-2) Amazon書評・レビュー: 黄色い風土 (講談社文庫 ま 1-2)より
4061311476
No.4
(5pt)

ビショップ・サイクル(悪循環)

別々に起こる6つの犯罪が、実はすべて繋がっていると言う松本清張お得意の一品。
この6つの犯罪が無理なく連鎖し、整合性たるや立派なものだったが、国際紙幣偽造集団の件はやや無理があったかもしれない。しかしながら、場面場面で展開する主人公の心理変化や状況変化は、読者をまるでそこにいるかのような錯覚に陥れ、物語としては飽きのこない展開になっている。
 
現在はこのような物語を書く人が減ってしまったが、清張は面倒臭いと思っている人には是非勧めたい一品。
やや厚い本だが一気に読めて、読了後は爽快で切なくなってくる。
黄色い風土 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 黄色い風土 (カッパ・ノベルス)より
4334030149
No.3
(5pt)

ビショップ・サイクル(悪循環)

別々に起こる6つの犯罪が、実はすべて繋がっていると言う松本清張お得意の一品。
この6つの犯罪が無理なく連鎖し、整合性たるや立派なものだったが、国際紙幣偽造集団の件はやや無理があったかもしれない。しかしながら、場面場面で展開する主人公の心理変化や状況変化は、読者をまるでそこにいるかのような錯覚に陥れ、物語としては飽きのこない展開になっている。
 
現在はこのような物語を書く人が減ってしまったが、清張は面倒臭いと思っている人には是非勧めたい一品。
やや厚い本だが一気に読めて、読了後は爽快で切なくなってくる。
黄色い風土 (講談社文庫 ま 1-2) Amazon書評・レビュー: 黄色い風土 (講談社文庫 ま 1-2)より
4061311476
No.2
(5pt)

面白い!衝撃の一冊

主人公は松本清張作品らしく、若い雑誌記者。彼が偶然、電車であるカップルを見かけたところから、話は始まります。彼の行く先々で様々な事件が起こり、彼はそれを解決しようとするのですが・・・。これだけでは、いつもの清張作品のようですが、この本はちがう。私は清張作品を結構読んでいるのですが、この本を読んでいる途中からは、いつもと違うような違和感を感じました。ラストは衝撃的で、最後のページまでドキドキ。読み終えた後は、放心状態になってしまいました。長編なので、読みごたえがあります。何冊か松本清張作品を読んでから読むと、より面白さがわかると思います。
黄色い風土 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 黄色い風土 (カッパ・ノベルス)より
4334030149
No.1
(4pt)

犯罪連鎖の妙

 別々に起こる6つの犯罪が、実はすべて繋がっていると言う松本清張お得意の一品。この6つの犯罪が無理なく連鎖し、整合性たるや立派なものだったが、国際紙幣偽造集団の件はやや無理があったかもしれない。しかしながら、場面場面で展開する主人公の心理変化や状況変化は、読者をまるでそこにいるかのような錯覚に陥れ、物語としては飽きのこない展開になっている。 現在はこのような物語を書く人が減ってしまったが、清張は面倒臭いと思っている人には是非勧めたい一品。やや厚い本だが一気に読めて、読了後は爽快で切なくなってくる。
黄色い風土 (講談社文庫 ま 1-2) Amazon書評・レビュー: 黄色い風土 (講談社文庫 ま 1-2)より
4061311476