愚か者死すべし

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愚か者死すべしの評価:

4.28/5点 レビュー 75件。 B ランク

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平均点4.28pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全71件 41〜60 3/4ページ
No.31
(5pt)

糸・なめらかさ・自由

新沢崎シリーズ第1弾。前シリーズ同様、何本もの人間模様と事件の糸が、縦横無尽に折り重なる点に、探偵沢崎が立っている…いや、立たされるハメになっている。その糸を一本一本、丁寧に解きほぐし、時には再びからまり、いったいどこが最初だったのか、わからなくなるほど読者は混乱するのに、沢崎だけが、先を見越している、、、そんな描かれ方だった。しかし、今回、糸の重なりは何重にもからまっていたが、比較的するするとほどけた。沢崎が、年を重ねるごとになめらかになった表れではないだろうか。丸くなった…この言い方は、お叱りを受けそうであるが。私には、良い意味で沢崎が年を寄せたことの表れでは無いかと感じた。 そして、私は今回の作品を読み、確信したことがある。それは、著者からのメッセージ。全ての作品から共通のメッセージを受け取れるのだ。『縛られた我が身を解き放て! 自由こそが何物にも替えがたい、尊いものである。』と。今回、呪縛を断ち切ったのは、美しい女性である。世間体、巨大組織の維持、プライド、子を守る気持ち…ありとあらゆるものに縛られる人間が重ねる悲しい嘘。沢崎はいつもそれらを暴き出した。どの作品においても。偶然と呼べるものも有ったが、彼の本質が招いた結果なら、それは必然と呼べる。好きだ!沢崎。
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.30
(5pt)

最初の一文から「沢崎ワールド」に引き込まれた

最初の一文から「沢崎ワールド」に引き込まれた。他の作品より若干スピード感に欠けるきがするが、十分に堪能できるハードボイルド作品であった。余談であるが、本作品と前作「さらば長き眠り」の間には、実は「世紀末犯罪事情」という掌編が存在し、本作品の最初も、「世紀末犯罪事情」を解決し、事務所に帰ったところから始まっている。「世紀末犯罪事情」は、文庫版の「さらば長き眠り」にだけ収録されている(ハードカバー版には収録されていない)。なにしろこの作品が9年以上ぶりに刊行されたため、これを機会にシリーズ前作を読み返す、あるいは初めて読む読者もいると思うが、この場合は、文庫版の「さらば長き眠り」を読むことをおすすめしたい。本作品巻末の後記に、「第二・第三作を早期に出版する」という作者の言葉がある。この言葉を信じ、次回作を待つとしよう。
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.29
(5pt)

最高

やはり面白かった。ページ数の短さに不満は残るが、よく出来た作品だ。前作から10年も経っていたことが待っていてよかった。原さんの作品は、すべて探偵 沢崎の話である。前作で沢崎シリーズの第1弾 3作が完結したらしい。この作品以降、短期間に2,3作が発表される予定らしい。大変喜ばしいことだ。知らない人のために説明すると、内容はハードボイルド物といったらいいと思う。レイモンドチャンドラーの流れを汲み、会話の巧さ、各章で必ず最後に驚きがあるプロットがおもしろい。ではハードボイルドとはどういうものをさすのかと問われるとよくわからない。私の感じでは、修飾を押さえた簡潔な文章で書かれるミステリー物ということだろう。他には、大沢在昌の“佐久間公”シリーズが近いイメージがする。また、ハードボイルド作品と言えば、大藪春彦をイメージさせる方が多いと思うが、彼のような、激しいアクションはほとんどない。だって沢崎は中年のあまり体力に自信がないしがない探偵なのだ。これからまた沢崎に会えると思うとうれしいかぎりである。それほど長い作品ではないので、一読をお勧めする。注意点がある。一語一句、読み飛ばして読まないでほしい。あちこちに伏線が張り巡らされている。その糸が解きほぐされたとき、真実がわかることになるからだ。
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.28
(5pt)

和製チャンドラー久々ですね。

数々多い国内ハードボイルド小説なれど、沢崎という主人公のインパクトと、文字、文章の巧みな扱いで読者に迫る迫力は、まさに原寮唯一の読後感といっていい。「タフでないと生きていけない、やさしくなければ生きる資格がない」、探偵 沢崎の復活、はやく自作が読みたい。
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.27
(5pt)

戻ってきた沢崎

何年も待った沢崎が帰ってきた。文章も内容もマイルドになったが、いい感じだ。これからはもっと早いペースで作品が登場するようだ。楽しみだ。
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.26
(4pt)

探偵に再会

正統派ハードボイルドが、今の日本にどれだけあるだろうかと考えたとき、唯一とは言わないまでも、真っ先に思いつくのは原りょうです。皮肉とウィットに富んだ会話、独特の美学に貫かれた行動など、ハードボイルドに教科書があれば、正にうってつけのテキストになることでしょう。ひねりの効いたストーリーもいつも通りで、期待を裏切らない仕上がりです。短期間に次作以降をリリースすることも予告してくれていますので、また楽しみが増えそうです。
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.25
(4pt)

×寮→○尞

タイトルが浮いている。
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.24
(5pt)

愚か者は死なない

念願だった新・沢崎シリーズ「愚か者死すべし」をやっと読み終えた。今回も象徴的な出だしから、意外なラストへ、幾度もどんでん返しを繰り返しつつ、シニカルな語り口で物語を展開していく手法は流石だ。21世紀にもなって未だに携帯を持たない沢崎にほっとすると同時に、俺のブルーバードの方が彼の車より多分古いぞ、と訳のわからないことでほくそ笑んだ。しかし9年の間に沢崎も丸くなった。いくら親しい女性とはいえ、本人の依頼もないまま就職の斡旋などと、らしくない行動に出る。それから気になる点も。健康な人間が都合良く突然心臓発作で死ぬなんてことは・・・さて、新シリーズと銘打ったからには次回作を期待してよいのだろう。作者の意志と無関係に過大な願望を持つ。ファンとはそういうものだ。
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.23
(5pt)

お帰り、沢崎!!

書店の店頭で本書を偶然見つけたとき、本当に目を疑った。そして内心で小躍りし、はやる気持ちを抑えながら急いでレジに向かった。読み始めると止まらなかった。文体は簡潔で、プロットも緻密、粋な台詞、つい笑いがこみ上げてくる、沢崎の皮肉めいた例え。最低限の依頼料以外は受け取らず、他者とのぬるい関係は必要としない。すごすぎる、男らしすぎる、完璧だ。読み終えたとき、思わずガッツポーズをしてしまったのだよ。展開はかつてないほどにスピーディーだ。余分なものは殺ぎ落とされ、絡まった事件は作品展開と同時進行で進み、グイグイと惹きつけられる。最近は携帯が出回り、探偵稼業も「ハイテク」を駆使せざるを得ないだろうし、かといって沢崎がそれを使う様は想像できないからどうなのかと思ったが、へそまがり作家原りょう、やはりあなたはさすがですね。間違いなく最高傑作だ、おかえり沢崎!!
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.22
(4pt)

ハードボイルドは死なない

最高!死んだと思っていた、原と沢崎とハードボイルド。見事な復活です。難点を探せと言われれば、そりゃぁあるけど、そんな細かいことを言うのは野暮。でも、9年も待たせやがったから星4っつ。他の作者なら5コ。本当に心配してたし。。。次回作も早いとのことなので、大いに期待。
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.21
(5pt)

沢崎復活!!

 この本を見つけた時に、目を疑ってしまいました。既にこのシリーズは完結していると思ったからです。 即時購入、でそのまま1日で、深夜までかかり読破してしまいました。 あとがきには、シリーズ復活とあったので、期待大です。このハードボイルドな雰囲気がたまりません。 原寮さんの本は、まだ読んだことは無いという人は、既刊から読むのをオススメします。どの本も外れは無いです!!ハードボイルドに浸りたい人には特にオススメ!!
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.20
(5pt)

沢崎はこうして復活した

8年余りの眠りから覚めたように原寮は見事に私立探偵沢崎を復活させた。この間彼はどんな仕事をしていたんだろう。文中で出てくるのは過去の功績だった。おそらく彼は著者と同じように引き受ける事件を吟味し、興味のそそらないものを排除し、年の数だけスコッチを飲み干し、ジャズに聞き入って世の中から遠ざかっていたことだろう。今回の事件は政治の裏側・警察の暗部をえぐりながらも、沢崎は正義感と暖かい人間味ををもって事件を解決し読者の心を掴む。さあ、次の事件も沢崎がわくわくするようなものであってほしいのだが。そうしないとまた彼は深い眠りについてしまう。
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.19
(5pt)

待望の沢崎が戻ってきた

この作者の本を読む場合、必ず次の順に読むこと。そうでないと面白さが激減する。「そして夜は甦る」→「私が殺した少女」→「天使たちの探偵」→「さらば長き眠り」→そして本書の「愚か者死すべし」「新宿の私立探偵」沢崎のシリーズもの最新刊。上記の本の流れに沿って、沢崎ワールドがリアルの時と一緒に流れている。前作の「さらば長き眠り」よりページ数が半減しているが、その分、一気にスイングするようなスピード感を味わえる。日本の“レイモンド-チャンドラー”健在!これを読まずして死ねるか!!
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.18
(5pt)

読み応えあり

久しぶりの著者の作品、嬉しくなりました。ハードボイルの世界を堪能しました。私立探偵沢崎のこだわりの生き方。かっこいいな、としか言えない。それを取り巻く登場人物たち。予想を上回る展開に著者の力量を改めて感じました。次回作が楽しみです。・・また何年も待たせないで欲しいと願うばかり。
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.17
(4pt)

沢崎…オカエリ…

かくも長き不在…帰って来るのか来ないのかすら分からない…放置プレイ…新刊で読み、文庫で読み展開に急かされながら慌しく読み、読み返しにじっくりと読み…読めば読むほど、質・完成度からして、まあポンポン続編が出せるワケ無いな…とは思っていたけど……9年ぶりかい…待ってた事すら忘れる程に長かったよ…待っててくれなんて言ったか?と言われるのが落ちだが…ワンテンポ遅れて効いてくるボディーブローの様な、まわりクドイが痛快な描写表現も健在。沢崎、会話はシンプルだが相変わらず表現はくどいな…そこが好きなんだけどさ。早く読みきってしまいたい…とページをめくるスピードはアップするのだが、同時に残りページが少なくなってくると、またしばらくはオサラバだな、とため息が出る…でも、リアルタイムで焦らされるのも楽しみと言えば楽しみか…次回作が約束されいればこそだけど…
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.16
(4pt)

待ってました!祝復活!!

数年前出版社に問い合わせたりもして、待ち続けて・・・そしてジャズを怨みつつ諦めていた沢崎シリーズ。手にしたときは嬉しくて言葉も出ませんでした。さりげなく以前の登場人物も出てきたりでファンにはたまらない一冊です。「ハードボイルドは外国のでないと」と思っている方はぜひ騙されたと思って読むべしっ!  シリーズものなのでぜひ1話目からの通読をお奨めします。
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.15
(5pt)

もっと図に乗ってくれ、探偵。

 前世紀の末に、シリーズ全作をつぎつぎと読み終えてしまったとき、やや茫然とした。なんで作家は、その後探偵沢崎を描いてくれないのか。ちょうど沢崎の依頼人たちが彼の仕事に(結果として)不満はないが、彼の説明義務の欠如に不満を抱く気分に近い。「彼」が無能なら、そうした「彼」を選んだ依頼人(つまり読者)の眼力不足だから、憤ったところで所詮は自業自得だ。だが「彼」は、しばしば依頼料(つまり一冊の値)以上の仕事内容を我々の前に示し、依頼時(つまり購読時)の期待を超える満足度を我々に与えてくれたのだ。 あらゆる災害が襲った今年、突如沢崎は帰ってきた。相変らず、留守のときの電話は秘書代行会社に任せている。代行会社の担当女性は一度も顔を合わせていない沢崎と心地良い挨拶を交わす。ブルーバードも乗り続けている。もしもそれだけだったら、ただのナツメロだ。だが、有り難いことにそうはなっていない。確かに沢崎は携帯は持たない。しかし携帯の機能は理解している。事件にはいずれも携帯が印象強くからむ。大げさに言えば、優れた小説作品には当然の生理がそこにある。つまり携帯のような極めて日常的(になった)小道具を、その日常性を読者に意識させつつ、意外な人物の思いもかけない展開のなかに位置づけ、ヒトもモノも的確に活写するという意味においてだ。生彩に富む表現が鏤められた本書を読んでいた約12時間、本当に幸せだった。 本書の後記によれば、次回作以降も準備されている、とのこと。災厄が増えるばかりで消えてくれないこの国で、もうしばらく沢崎のような男に会えるとは、なんと喜ばしいことだろうか。
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.14
(5pt)

沢崎探偵を堪能

ストーリーよりも何よりも、沢崎探偵の佇まいを味わう。それが原尞の正しい楽しみ方だと思う。「ハードボイルドとは生き方なのだ」という手垢の付いた言葉が、ここでは沢崎の一挙手一投足にどくどくと脈打っている。手にとって夢中で読んだ。9年ぶりの惑溺。うーん、満足。
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.13
(5pt)

沢崎探偵お待ちしておりました。

 今までどこにいっていたの。お帰りなさいといって読み始めたいほど、「さらば長き眠り」から続きを首を長くして待っていました。 探偵の生き方に自分を重ね、警察権力の在り方に憤りと今の時代(北海道警の裏金問題)を感じて、読みました。 引きこもりの若者と母の関係、また事件の発端の娘「啓子」が小説のなかで描かれていることに「うーん」とうなり、予想外の展開に終末が気になりあっという間に読み終えました。事件の展開で途中で読み返す事(事件とのつながりで)もあり、他の探偵小説では味わえないものがあります。 海外小説の探偵物しか読まないあなたに必読です。
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068
No.12
(5pt)

「図に乗るなよ、探偵」

期待を裏切らない、秀作である。著者の相変わらずの丁寧な仕事に感謝したい。「沢崎の世界」が物語のあちこちで明滅する。作品中にファンサービス(と思うが)もあって嬉しい。昔からのファンならではの楽しみ方であり、味わえる特権だ。たとえばこんなセリフには思わず笑顔になってしまう。言った本人の姿とともに、沢崎の苦笑も浮かんでくる。「図に乗るなよ、探偵」
愚か者死すべし Amazon書評・レビュー: 愚か者死すべしより
4152086068