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悲雲山中城
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悲雲山中城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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戦国北条氏をテーマとする連作第2弾。 知名度の低い北条氏関連の“テキスト”として打ってつけなのだが、小田原攻めと同時進行で描かれる豊臣・徳川陣営の権謀術数のスケールの大きさとアクの強さのために、攻城の最前線で身命を賭した人々が相対的に霞んでしまうのが残念。 作者は、北条氏を大切に思うあまり、弱さや醜い部分の描写を極力避けているようで、主人公の間宮康俊以下の人物像は非の打ちどころがない。 そのかわりにどこか類型的で、野心の権化のような秀吉、徹頭徹尾リアリストの家康・本多正信主従のほうがかえって真に迫っている。 複雑な立場の城将や陣場借りの武者などの描写を増やして、豊臣秀次や徳川主従あたりは説明程度にとどめておいてもよかったと思う。 後者の印象が強烈なため、主題の山中城攻防のほうが遠景に回ってしまった観がある。 山中城の守備兵力が不足した理由はやや説明が少なく、そもそも何のための戦だったのかが、本作だけからはわかりにくいのも惜しいところ。 | ||||
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