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クロニクル1 トルコの逃避行
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クロニクル1 トルコの逃避行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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本作に加え、今後、5月、6月、7月にかけて月1冊ずつ刊行されていく、4部におよぶ大作のスタートとなる作品です。 始まりの舞台は、イラクの砂漠地域での、大規模な建設プロジェクトのオフィス。 ストーリーは、大きくは、二つの観点で展開していきます。 ひとつは、このプロジェクトに「サトラー」という偽名で参画する、フォード。 フォードは、彼が属する組織の上司、ギーズラーから、「問題が発生した。このままいれば君は逮捕される」と、この建設プロジェクトから逃げ去るよう、急遽として命令をうけます。 ギーズラーの指示どおり、逃走後の資金とこれまでの報酬を得ようとオフィスを訪れると、爆破テロに見舞われ、命からがら逃げ出したあとは、ひたすら逃避行を続ける、という展開になります。 もうひとつは「損害査定人(おそらく、保険のエージェントと思われます)」のパーソン。 この建設プロジェクトの運営組織がパーソンにとって、非常に重要なクライアントであることから、姿を消した「サトラー」を捜索することを請け負わされます。この捜索に、ギーズラーが一枚噛んでおり、フォードが「はめられた」ことが、状況として提示されます。 という感じで、始まりはバリバリの国際謀略物の雰囲気が強く漂っているのですが、途中でフォードが出会った、3人連れとの屈折した人間関係が密に描かれ出し、人間ドラマの色合いも強まってきます。 本作中のフォードの逃走、パーソンの追跡。それぞれの登場人物の人間関係の移ろい。 それぞれが絶妙にクロスしながら、予想のつかない展開で、幻惑とスリルとの両方を覚えながら、引き込まれました。 4部作の1作目として、多くのことが謎のまま、”To Be Continued”となりますが、第2部以降に期待をもたせる、なかなか巧みな区切りかたであったと思います。 | ||||
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