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(短編集)
超・殺人事件 推理作家の苦悩
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超・殺人事件 推理作家の苦悩の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 21~40 2/4ページ
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常に斬新なトリックが求められるなど、とにかく拘束の多い推理小説というジャンル。「推理作家の苦悩」が本書のサブタイトルになっているが、むべなるかな。呻吟を繰り返して粒々辛苦の果てに著した作品のトリックでも斬新だと評価されることは殆どない。動機に関しても「人間が描かれていない」と切り捨てられることが多い。 東野圭吾の「超・殺人事件」は、推理作家としての苦悩と鬱憤をブラック・ユーモア仕立てで描いている。実作者ならではの切迫感がスパイス。傑作です。 | ||||
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やたらキッチュな表紙のデザインに最初は尻込みしてしまいましたが、 読み始めると頬はだらしなく緩み、時にぞっとしたりもしながら、 笑い続ける自分がいました。 どちらかというと、重厚でシリアスな作品が多い氏ですが、 だからこそ、こういう作品群は、彼の息抜きになっているのかもしれませんね。 とにかく、笑えます。「東野圭吾が書いたから」ではなく。 | ||||
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超理系殺人事件の、刑事部長かわいそうデスネ あと、文章の水増しって学生のレポートだけの特権じゃなかったんデスネ | ||||
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東野圭吾好きでなんでもすららーと読める私でもちょっと詰まり気味にw 面白いんですが一回読めばあとはもういいかも…簡単に読める作品です! | ||||
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税金対策のために破天荒な小説を書く作家、高齢のせいかボケた話を書くミステリー作家、本のページ数を売りにするために必死になる出版社、 などなど、まさに小説家の舞台裏を織り交ぜたストーリーである。 なんといっても作家と出版社のやり取りが面白い。 作中に出てくる小説(作中作)はおまけで、メインはそこ。本当にこんなやり取りがあるとすれば、小説家というのは滑稽な世界だと思う。 この本は10年前に買ったけど、ずっと読まずで今頃やっと読破したのである。 本を読む時間というのは、貴重ですね。 | ||||
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毒笑小説では笑えなかったが、これはウケる。買って良かった。何とも言えない小説家の苦悩が解った!笑 | ||||
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名探偵の掟が作品内部からの突っ込みだったの対して今回は著者側からの突っ込み茶化しが炸裂する。個人的には東野氏のギャグシリーズの○笑小説シリーズよりも笑えました。ギャグ路線の東野作品としては最高傑作だと思います。 | ||||
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東野圭吾氏による短編集。 と言ってもミステリではない。ユーモアのかかったものばかりだ。 出版物や出版会社、書評家などへの皮肉が各所に描かれている。 ある意味それを訴えたかったのかもしれない。 超高齢化社会殺人事件では今各地で起きている老々介護とだぶって見えた。 本書内では笑えるオチとして書かれている。しかし今後は各業界で リアルな話しとして起きそう。 超読書機械殺人事件では最後のページに読書とは何なのか。 時間がないから、読まざる得ないからといった消極的な読書が氾濫していることを批判。 読書本来の主体性を持った、好きな本を読む。興味があるから読むといった 当たり前のことが出来なくなっている出版業を見事に皮肉っている。 超長編小説殺人事件・・ただやみくもに長い小説をありがたがる風潮は読者も作り出している のかもしれないと反省。 | ||||
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小賢しい著者による,小賢しい読者のための,小賢しい小説。 小説の中に、小説があり,再帰呼び出しになっている。 小説家が主人公で,他人の書いた小説に書評を書いたり,自分の書いた小説を書き直したり、編集者が書き直したりする。 小説界の重鎮を揶揄したり,出版社を揶揄したり。 今を時めく東野圭吾だから許される小説。 多作の小説家や,高齢な小説家や,まともに内容を読んでいない編集者を揶揄していることおびただしい。 標題自体が,赤川次郎の四文字熟語殺人事件を揶揄している。 面白くないかといえば,面白い。 標題が一番小賢しい。「超・殺人事件」と8作品の共通の1文字だけにしている。 「推理作家の苦悩」としてあるので,揶揄ではなく,苦悩を書いたのだという言い訳になっている。 ひねり方が,ひとつづつ工夫がある。 全部で8作品の短編集:Short Of Stories でも,こんな風で、良いわけ? | ||||
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東野圭吾の作品は、斜め上のベクトルに進んだ作品はハズレが無い。 「笑小説」シリーズや「秘密」の社会派、 この作品や「名探偵の掟」の、自分やそれを取り巻く環境とのカタルシス、 そんな人々の心に鬱積しているものを書かせたら天下一品だ。 東野作品は推理小説はモチロン熟考の末に作られた作品だろうが、この作品でも同様のエネルギーを消費して練りに練られて作られたことだろう。 「超犯人当て」なんかは、裏の裏の裏の裏をかいた展開で、思わず吹いてしまった。 こんな作品があるから、東野氏のファンをやめられない。 | ||||
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人気ミステリ作家、東野圭吾が描く渾身の楽屋裏ネタ。 本書は8編(問題編と解決編を分ければ9編)の短編連作であり、 その全てが、ミステリ小説を土台に、其れを描くミステリ作家の悲喜交々に焦点を当てて描いている。 また本書の1編の『超税金対策殺人事件』は、 人気テレビドラマ「世にも奇妙な物語」の1編のシナリオとして、映像化されている。 主人公扮する俳優、西村雅彦(『古畑』の今泉の人)の怪演が本作のシュールさとテンポの良さを更に際立てており、 コメディ系のシナリオとして秀逸な仕上がりになっている。 (但し、『世にも〜』の世界観に併せて、オチがよりブラックになっているので注意) あくまで一編なので、別に無理に見る必要はないが、もし機会が有れば是非見て欲しい。 本書は所謂、メタな視点での楽屋裏ネタ・自虐ネタ、或いは業界の暴露本とも言えるジャンルである。 コレはジャンル自体が、受け付けない人は全く受け付けないと思うので、そういう意味では好みが分かれると思う。 さて、本書自体はゆるいブラックジョーク系の本であるが、深い所で作者の小説家としての作家態度の発露が垣間見え、 なかなか考察に値する本かもしれないと思っている。 東野氏の作品で本作と似た様な作風の『名探偵の掟』という本がある。 あの本は本格・新本格ミステリの「お約束」をネタに笑った本であるが、同時に作者自身が本格ミステリを愛しながらも、 もう新しいものは出てこないという諦観と、その為に自身が本格を捨てざる得なかった悲哀が沸々と描かれている。 本作も同様に、作者の現状への思いが描かれていると考えるのは不自然ではないだろう。 私は東野氏の事を「面白い本を書く作家」というよりは、寧ろストレートに「売れる本を書く作家」であると思っている。 氏ほど「自分の本は如何やったら売れるか?」を真剣に考え調べている作家はいないと思う。 だからこそ当代一の大ベストセラー作家になれたのである。 ちなみに、これは別に氏の事を卑下している分けでは無い。 お金を払う消費者にとっては、それは売れない本を出し続ける作者より余程真摯で誠実な態度だと思う。 そんな作者が冷静に現状を分析し、業界全体を振り返り、未来を予測しているのが本書だと思った。 其れを特に感じたのは「超長編小説殺人事件」と「超読書機械殺人事件」だ。 この編で再三描かれ警鐘されているのは、要約すると次の様になる。 「読者はもう既に、活字だけの小説など読まない(本当の意味で楽しまない)。 何故なら、現代人は忙しくて本を読んでる時間は無いし、 今の時代、活字だけのメディアなんてナンセンスだ。 それでも本を『買う』としたら、それは本を読む為では無く、 本が好きだった事にすがりたい『元』読書家や、本が好きで有るとアピールしたい人達だ」 この言説が正しいかどうかはさて置き、氏がこの結論に達する心境も何となくわかる気がする。 映画やドラマ、或いはアニメや漫画の様な視覚メディアは、「伝える技術」として時間対効果が圧倒的に優れており、 これ等が台頭するにつれて、年々縮小するミステリ小説界の市場規模を憂いているのだとも感じた。 しかしそれでも、ミステリ小説を書き続ける作者にある種の矜持を感じたのは私だけだろうか? | ||||
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超一流の作家が書いた、超絶品のバカ小説。 関西人でも腹から笑えます。 今すぐ買って、「あほか!」とつっこみまくって下さい。 笑った後に、何か考えさせられるものが付いてきます。 | ||||
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現代に出版されてるミステリーといっても,古典と呼ばれているような作品を, ちゃんと読みつくしていれば,だいたいのオチはつかめるもの。 そんな風に,私は思っていました。 そして,この「超・殺人事件」についても,いくつかの作品はそうでした。 しかし,中には,本当に全くつかめない作品がありました。 文章そのものでない部分をも使うというのは,やや反則かな,と思わなくもないですが, 文章だけを読んでいても,後から読み返せば,ヒントがしっかり隠されているところからすると, 反則とは言い切れない。 だからこそ,とても悔しいのですが,東野さんの今後の作品が,非常に楽しみになります。 | ||||
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個人的には『超理系殺人事件』が一番おもしろかったです。 (でも、この作品を飛ばし読みせず理解して読めた読者はいるのだろうか^_^;) 笑える作品集ですが、最後の方はちょっとアキがきたかな。 | ||||
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小説家、小説、そして出版界を、ブラック・ユーモアに落とし込んだ傑作。 ただ、ブラック度は、 『名探偵の掟』<『超・殺人事件』<『黒笑小説』 であると思います。 自分自身が身を置く出版界に対し、嫌みなくブラックジョークを言い放つのは、普通の芸当ではできません。 そこに必要なのは「愛情」。 東野氏はつくづく、「小説家」という自分の仕事を、そして小説を、出版界を、こよなく愛しているのだと思いました。 個人的に本書の中では、「超理系殺人事件」「超読書機械殺人事件」が特に好きです。 「超理系〜」は最後に「やられた!」と思いましたし、「超読書機械〜」は、出版界に関わるあらゆる皮肉(私達読者に対しても含めて)が込められ、うならされます。 | ||||
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推理作家の目線で、小説を楽しめる作品。一章の超税金対策殺人事件は、特に自虐的な要素とブラックユーモアがきいていて、非常に面白い。 超理系殺人事件では、物語をすこぶる理系で責めておいて、わかったふりをした読者を脾肉る。だから、最初に読み飛ばせといっただろうと。超犯人あて小説事件では、出版関係者に毒を吐いているが嫌味がないから、ヤラレタ!という程度でニヤリとさせられる。 これまでの東野作品は、筆者と読者という風に二人称で楽しめた。だが本書は、次元も目線も、主人公すら自在に変えてより複雑に楽しめる。要所には伏線を張って、ギャグに変えてしまうし、東野圭吾の引き出しの多さを体験できる。他作から入ると、ある意味裏切られた感はあるだろう。だが、結局、東野圭吾はなんて頭のキレる作家なんだろうと、改めて尊敬する一作。 | ||||
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映画、ドラマ化の常連となりすっかりベストセラー作家となった東野さんの超ブラックユーモア短編集。 とにかく面白い!税金対策のための涙ぐましい(そしておかしい)努力、大作と印象づけるための紙面稼ぎと表現の水増し(こんな作品たくさんありますね・・・)、割と本格派の犯人あて、「本の批評なんて、よくも悪くもどうとでも書ける」ことを証明し、批評家をおちょくる超読書機械のお話などなど。どの作品も「そうそう!」と共感し、笑ってしまう作品ばかりだ。 アマゾンのレビューも「おべんちゃら」モードから「酷評」モードで書かれたものまでいろいろありますが、本作品はおべんちゃらでなく、大おすすめの作品です。東野ファンはもちろん、ミステリー好きならクスリとすること間違いなし! | ||||
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おもしろかった。東野圭吾の才能はすごいと思う。 主に通勤の電車の中で読んだので、笑いをこらえるのに苦労した。 | ||||
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元々推理小説に特別な興味はなく、「本格」などというネーミング自体に白けてしまう門外漢ですが、纏めて購入したこの2冊は文句なく楽しめました。 推理小説によく見られるパターンに始まって、作者、編集者、出版社、読者、評論家までを様々な角度で片っ端からなで斬りにしているのが実に痛快です。読者は意味も無く厚みのある本をありがたがる傾向にあるという指摘には、「チクショー、その通り!」と思わず叫びました。 こうした作品を発表するのはなかなか度胸がいると思います。余程自信があるのか、自分に正直なのか、はたまた全く新種の商売上手なのか分りませんが、読書を純粋に「娯楽」と考えれば十分満足のいく2冊です。『〜掟』だけですとやや物足りなく星3つですが、『超〜』はそれを更に掘り下げて展開しており星4つ、2冊併せると全体で星5つという印象です。変な採点で済みません。 | ||||
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面白かったです。 ところどころ爆笑でした。お腹が痛かったですw 東野さんの小説は、長編もいいけど、やっぱり私は短編が好きですね。 短いながらもエッセンスが詰まってる感じがします。 | ||||
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