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宿命
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宿命の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全148件 101~120 6/8ページ
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ネタばれになるといけないので詳しく書きませんが、ラストに全てが凝縮されています。 ラストまでへの、複線で次々と明らかになり、最後に謎が解ける・・・・。 最後に何か。もやもやした感じが残らず、すっきりと読み終えることができました。 | ||||
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運命の糸に引き寄せられるように警察官である主人公・和倉勇作と殺人事件の容疑者で医者の宿敵・瓜生和晃は対峙する。そして勇作の元恋人は和晃の妻となっていた。まさに「宿命」を感じさせるストーリーである。 なんといってもあらゆる疑問、謎が物語の中盤からきれいにつながっていく時の心地よさは他のミステリー小説にはない爽快感があった。ストーリーの題材は殺人事件。この事件の解決だけを見ても、テンポがよく、伏線は張ってあるものも読者に犯人は誰かと考えさせるもので、他のミステリー小説と比べても面白い。 しかしこれだけで終わらないのが東野作品である。 ラストは「宿命」の意味が明かされる。事件よりもこっちのほうが気になり、ページをめくる手がとまらない。ラストを読んだときの驚きは非常に大きく、ここまで主人公に感情移入できていたのかと気づかされた。 星4つなのは、「宿命」の意味が気になりすぎて、読み終わったときに殺人事件の結末の印象が非常に薄くなってしまったこと。(著者の狙いはこれかもしれないが。)そして、せっかくのラストが少し強引過ぎる設定だったこと。ちょっとベタベタかなと思った。 この点は気になるといってもこの作品の欠点となるほどではないので、ぜひ読んでみることをおすすめする。 | ||||
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あるとき、殺人現場に出くわしたときに、運命的に再会することになる。一方は、殺人の容疑者として、他方は警察官として再会することになる。また、その容疑者の妻は、警察官の元恋人だったということで、いろんなところで、運命の糸があるんだなといった感じでしょうか。帯に書かれている、「ラストを先に読まないでください」は大げさすぎるかもしれない。それでも、序章から順に読み薦めてみると、ラストの良さが徐々に染み渡るかもしれない。犯人探しよりも、宿命という題名にこめられた意味を理解するのがいい読み方のような気がする。 「重要なのは、自分にはどういう宿命が与えられているかだ」という言葉がすごく気になるわけだが、瓜生晃彦は、いままで父の代からやってきた人間の感情をコントロールするという人体実験の被害者を守るという宿命を与えられたのだろう。その宿命を果たすためには、いろいろと犠牲を払ったのかもしれない。晃彦の人生は、宿命を果たすことのみによって生きることになる。そういうことになると、2度目に読むときは、出だしの晃彦の印象もがらっと変わってしまうな。全てを卓越しているような印象を改めて持つことになるだろう。 | ||||
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この作品を読んでいるときに気になったのはタイトルである「宿命」の意味です。 読み始めてしばらくは和倉勇作と瓜生和晃の不思議な因縁のことだと思っていましたが、「宿命」の意味はそんなに単純なものではないことがラストに行くに従って明かされていきます。そして、「宿命」の本当の意味を知ったときは驚きました。 本作品と同じような作品で読んだのは、「変身」「分身」などです。とても面白い作品ですので、本作品を読んで気に入った人はこちらも読んでみることをお勧めします。また、「変身」「分身」などをを読んで気に入った人には本作品を読んでみることをお勧めします。 | ||||
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何を持って「宿命」というのか、最後の謎解きが鮮やかである。 殺人事件解明の下りは、珍しい凶器、意外な犯人やアリバイ崩しと、さすがミステリ小説家という感じだ。ここに主人公たちの幼少時代からの因果関係や、なぞの病院の記憶などを絡めて、いくつもの伏線が張られている。これらが謎解きに至ってすべて綺麗に結びついて、かつ解けていく様は、読者として読んでいて爽快感すらある。著者にもパズルを組み上げる達成感があるのではないかと思える作品だ。 | ||||
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きってもきれない縁というものが存在し、事件という形で その再会がなされる。 時が経って、それぞれの人生も変わっており、また取り返 しのつかないものもある。 人の微妙な感情のゆれをうまく表現した作品でした。 現在、東野圭吾を集中的に読んでいます。 | ||||
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宿命のライバル二人が警察官とその容疑者という立場で事件にかかわっていく。殺人事件の犯人探しは、肩透かしを食らったような物足りなさを感じるのですが、彼らの出生、過去の秘密、そちらのテーマのほうが興味深いもので、ページを繰る手がとまりませんでした。 人類の野望のために生まれた悲劇、事件の鍵を握る「レンガ病院」の不気味な雰囲気、読み出したら途中では止められないこと請け合いです。 | ||||
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現代脳医学がどこまで進歩しているかについては諸説あるだろうが、 「宿命」で行われた手術は過去に大きな問題を提起したロボトミー手術を参考にしているようだ。 さてこの本、幼いころからのライバルとしていた相手と再び対峙する時、それは殺人の容疑者と刑事と言う立場だった・・・。 最初に読んだ時は、彼らの関係が結局は「宿命」だったのかと思えたが、 和倉は医大受験の日に父が死に受験を諦め警察官になる。 瓜生は父の行っていた手術の尻拭いをする使命を受ける。 和倉の元彼女が今では瓜生と結婚している・・・ 二度目に読むと瓜生と和倉の生きてきた過程がまさに「宿命」だったのだ。 東野圭吾の作品はラストが切なくなる作品に秀作が多いと思う。 その手法としては割と綺麗な導入を作っておいて、そこに重要なポイントが含まれている。 そして話を進めていくうちにそのポイントが浮き彫りにされていき、その後は一気に話が展開する。 それゆえ読み初めを蔑ろにしないことが深く味わうコツ。 ラストで二人の心が通じた様に感じたのは私の希望的読み方だろうか。 | ||||
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小学生以来のライバルがある事件の刑事と容疑者になって合いまみえる...。そして一方の元彼女が、今は他方の妻に。思いっきりベタな設定である。 作者らしい読者受けする設定とストーリー・テリングのうまさは健在なのだが、あまりにスマートに書き過ぎているのではと言う印象を受けた。それが、作者の持ち味と言ってしまえばそれまでだが、もっとドロドロしたものを期待していた私にとっては、肩透かしを食ったようだった。「宿命」のライバルという、手垢にまみれた題名を付ける以上、骨が軋むような衝突に継ぐ衝突という展開を期待していたのだが、結末までの描写が洗練され過ぎていると。 そして、最後に明かされる「宿命」の真の意味は...。これによって途中での幾つかの疑問も解けるのだが、果たしてこの"真相"を見事な構想と受け止められるか ? 私は正直、強引過ぎる気がした。結末の受け止め方で評価が分かれる作品。 | ||||
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傑作。 冒頭の展開のダルさなどは、いまの作者の水準からすると落ちるが、全体としては傑作。 現代医術のタブーに題材をとった作品で、『宿命』『分身』『変身』はそれぞれ読むに値する作品。 このなかではやや落ちる出来ではあるが、終盤以降の展開にはワクワクさせられる。 まさに日本が誇るページターナー。 ただし、ラスト1行で感動、というコピーは鵜呑みにしないほうがいい。 そのほうが楽しめるし、がっかりしない。 そこまでの過程で、充分楽しめる。 | ||||
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この本は一つの殺人事件を刑事が暴くといういわゆるミステリー小説の王道的なストーリだけで終わらせず、その後本のタイトルにおける宿命の謎解きも用意されている。 登場人物の関係が緻密に設定してある分終章における宿命の紐解きは思わずうなされた。もちろん殺人事件自体の謎解きもそうは簡単に分からないよう書かれている為、それ自体も楽しめる。 普通のミステリー小説の一枚上をいくミステリー小説であると思いました。 | ||||
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1ページ目から引き込まれるように物語に入っていける作品でした。非常に読みやすい作品です。 犯人探しはこの物語の最重要ポイントではありませんでした。犯人は、「あれ?」っと思うくらいあっけなく解き明かされました。ポイントはその後の話。「宿命」の意味がわかる部分でした。 ちょっと、何か軽いものを読みたいな〜と思う方にお勧めです。 | ||||
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ライバルであったふたり。刑事と容疑者という間柄で、ふたたび合間見えるとき、子供の頃の事件、真相が暴かれる、そんな感じのキャッチの作品か。 ミステリにかぶせ、さらに下にミステリではない真の真相をかぶせている、ある種実験的な作品。これまた完成度が高く、暇つぶしのミステリにしてはもってこいである。 | ||||
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読み進めると、すんなり勇作に感情移入できてしまうあたり、さすが東野先生という感じ。 小学校からのライバルとの対比と幼少時代の数々のナゾ・・・。成長して思わぬところで邂逅するというストーリには、べたながら引き込まれてしまう。 自らが警官となって殺人事件を捜査していくが、隠された過去のナゾが次第に明らかになり、ラストでスパーク!といった感じ。ただし全体に緊迫感があまり感じられなかった気がするのと、この物語でもやはり主人公が最後には可哀相な感じで、happy endでも良かったのでは?と思う。 | ||||
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東野氏の作品は、いくつかのカテゴリーに分けることができ、この作品は、白夜行、幻夜とおなじカテゴリーに入れることができると思うが、これらと比べるとミステリーの要素が強い作品である。作品中でおこる殺人事件の他に、もう一つのミステリーを二重に仕掛けているところが、作者らしく、また、うまいところだと思う。また、このほかに「家族」というテーマもうまく取り込んでおり、完成度の高いエンターテイメント作品だと思う。 一方で、私の場合、白夜行、幻夜を読んだ後でこの作品に接したのであるが、読書中に、言葉にはうまく表せないのであるが、何か物足りなさを感じることがあった。この作品の初出が1990年であることを考えると、作者が(元々完成度が高いが)成長していると言うことなのかもしれない。 | ||||
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東野氏の本で私が初めて読んだのがこの本です。学生時代からお互いに何か特別なモノを感じていた二人。交わることなく学生時代を終えるが、運命的に出会ってしまいます。主人公の前に、元恋人の夫としてそいつは現れます。妙な違和感を持ち続けた者同士。その二人が中心のストーリーです。実際、こんなことが自分に起こったらびびります。やはりオチは大好きで、ファンになりました。 | ||||
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久々に良い作家に巡り合えた。今回初めて東野圭吾の作品を手にした。何げなく読み始めたのだが、最初の数行で好印象を抱いた。まずその文章に惹かれた。全く稚拙さを感じさせない文章なのだが、不思議と堅苦しさはない。凝った文章といった感じ。語彙が豊富で文章そのものを楽しめた。また推理小説のなかにヒューマンドラマのスパイスが見事に織り込まれており、飽きさせないストーリーが素晴らしかった。とは言っても、作者が推理小説を書きたかったのか、相反する二人の男の物語を書きたかったのかは判断しかねるが……。次々と現れる登場人物の多さに初めは当惑するのだが、それも気にならない程それぞれの人物像が丁寧に描写されている。「推理小説」というカテゴリーで括ってしまうと、犯人を追いつめるシーンや事件のトリックを物足りなく感じるだろうが、それを補うだけのものはちゃんと用意されているのでご心配なく。さほどクセのある本ではないと思うので、比較的誰が読んでも楽しめるだろう。私は是非みなさんにオススメしたい。 | ||||
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~ラスト1行の衝撃、というのがセールスポイントのようですが、「どこが?」という感じでした。それを言うならそれより8ページほど前のほうがまさにクライマックスのどんでん返しといえるのではないでしょうか。いちおうアリバイものの殺人事件を刑事が捜査する、という形になっていますが、それよりも小学校から高校までのライバルが刑事と容~~疑者(関係者)というかたちで再会したドラマとして、普通のャ説としての面白さのほうが大きなウェイトを占めています。よく言えば、トリックとか構造とかを抜きにしても楽しめる作品です。ラスト1行の破壊力という点では『ストレート・チェイサー』や『慟哭』のほうが上。この程度ならうたい文句にするほどではないでしょう。逆効果ではない~~かと思います。せっかく面白い作品なのに。~ | ||||
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細かい所を思い出すと、「なんだ大した技は使ってないじゃない・・」と思うのだ。殺人のテクニックやアリバイは、ミステリーの大作を読んだ後ならつまらないと感じてしまうかもしれない。微妙な男女関係や、血のつながり、うんぬん。よくあるタイプのネタだ。でも何故か、読み終わった時は「あ~、なかなかいいもの読んだ」と思った。全体の流れがつまりすぎず、スムーズすぎず絶妙だったせいか?東野作品を読むといつも感じる、無駄のない文章で相手を引き込む力。それがこの作品でも十分に発揮されていると思う。 | ||||
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変身を読んですぐに読み始めたこの作品。こっちのが断然おもしろかった。物語は基本的に勇作の視点よりで書かれていて、勇作があいつが犯人だろうとめぼしをつけて描かれるので、そうかなあ?なんか違うくないとか思いつつ読み進めていくと、ラスト、そんなことだったのかあ~!と結構驚かされます。だけど、正直、物語半分すぎたあたりで、晃彦とさなえの本当の関係に気付いちゃいました。それに勇作があーいう形でかかわっているとは気付かなかったけど。。。だけど、この実験、架空の話ですけど、本当に戦後直後とか、どっかであったんじゃないの?とか思わされて怖いな。だって、実際ロボトミー手術や、頭をあけて、脳に直接電流をおこす実験はおこなわれていたんですから。。。狂った科学者や医者ほど怖いものはないですね。。。そしてその影にはいつも、戦争と国がある。。。 | ||||
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