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聖女の救済
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聖女の救済の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全211件 161~180 9/11ページ
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「容疑者X」の時も感じたんですが、科学的に不条理な現象のからんだ事件を、論理的に解明してゆくというのが「ガリレオ」シリーズの真骨頂なのではと、私は思っています。従ってということではないんですが、このシリーズは基本的に短編向き。東野氏の小説は「人」を非常に描きこむので、天才数学者と言われ、湯川の同窓生の殺人を描いた「容疑者X」も今回の長編も、人についてはよく描けているなあと感心しました。ただ別の方のレビューにもあるように、事件のトリック解明については、「容疑者X」も今作も、「ガリレオ」でなくてもいいんじゃないのというのが率直な感想です。テレビ化のおかげで、ガリレオ=福山、内海=柴咲で、読みながら頭の仲で映像がシンクロするため、警察側の人間に魅力があるように錯覚しがちですが、事件のトリックにしか興味がないなんていうのは、あまり人間的ではないですよね。容疑者が湯川の旧知の仲という前作はそれなりに読み応えがあったんですが、今回は内容的には面白いものの、冷静に考えるとこれはガリレオの事件ではないと思いました。ガリレオ=福山の刷り込み効果まで考えて今作を描いたのなら、東野さんなかなかうまいねと思いますが、ガリレオシリーズのアイデンティティーを問うなら、今後は短編に注力して欲しいと、思いました。 | ||||
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さすが、東野圭吾。安心して読める、上質のミステリーです。ただし、もう一ひねり欲しかったのは事実。なので、★は4つ。 | ||||
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さすが、東野圭吾。安心して読める、上質のミステリーです。ただし、もう一ひねり欲しかったのは事実。なので、★は4つ。 | ||||
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湯川博士は求めるものを手に入れることが出来た。 コーヒーもうまく淹れることができるようになった。 それでも心底では嬉しくなかったのかもしれない。 消去法のもたらす解答は幸福だとは限らなかった。 | ||||
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ガリレオシリーズ、長編第二段。数多い東野作品の代表作にもなりつつあるこのシリーズ、やはり期待を裏切らず、素晴らしい出来である。刑事・容疑者どちらもとても魅力的な人物で、会話も楽しいし、捜査もリアリティがあり、徐々に真相に近づいていく過程は非常に楽しく、読んでいて飽きない。そしてトリックの見事さ、ガリレオのそれを解き明かす鮮やかさは相変わらず健在。最後まで一気読み必至である。この作品だけを単独で読めば、文句なしに星五つであるが・・・。前作「容疑者Xの献身」が素晴らしすぎた。あの作品には少し劣るが、東野圭吾天才!とは十分思えた。ガリレオシリーズが好きな人は、必見である。 | ||||
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湯川博士は求めるものを手に入れることが出来た。 コーヒーもうまく淹れることができるようになった。 それでも心底では嬉しくなかったのかもしれない。 消去法のもたらす解答は幸福だとは限らなかった。 | ||||
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ガリレオシリーズ、長編第二段。数多い東野作品の代表作にもなりつつあるこのシリーズ、やはり期待を裏切らず、素晴らしい出来である。刑事・容疑者どちらもとても魅力的な人物で、会話も楽しいし、捜査もリアリティがあり、徐々に真相に近づいていく過程は非常に楽しく、読んでいて飽きない。そしてトリックの見事さ、ガリレオのそれを解き明かす鮮やかさは相変わらず健在。最後まで一気読み必至である。この作品だけを単独で読めば、文句なしに星五つであるが・・・。前作「容疑者Xの献身」が素晴らしすぎた。あの作品には少し劣るが、東野圭吾天才!とは十分思えた。ガリレオシリーズが好きな人は、必見である。 | ||||
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間違いなく良い作品であると思う。 面白いかと訊ねられれば、面白いと答えます。 ただ、続編の宿命なのですが「容疑者Xの献身」と比べるとやはり見劣りする感がある。 しかしそれは読み終わったあとに感じたもので、読んでいる最中は夢中になれました。 東野圭吾さんは本当に読ませ方がうまいなあと、つくづく思いました。 | ||||
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間違いなく良い作品であると思う。 面白いかと訊ねられれば、面白いと答えます。 ただ、続編の宿命なのですが「容疑者Xの献身」と比べるとやはり見劣りする感がある。 しかしそれは読み終わったあとに感じたもので、読んでいる最中は夢中になれました。 東野圭吾さんは本当に読ませ方がうまいなあと、つくづく思いました。 | ||||
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まず、「ガリレオの苦悩」を読んだ後に読むことをお勧めします。 内海の登場は今作からではないので。 まず内海の登場により、これまでよりもより捜査に幅が出てきて、会話の流れがおもしろいです。 推理に対する反発がいままでにないほどよく表わされています。 また内海はテレビみたいに、時にはユーモアを混ぜつつといったようなことは少ないです(ほぼない)。 また湯川、内海、草薙といった三人の主要人物の立ち位置が非常にまとまっており、誰一人として欠かすことはできません。 事件の内容や、トリックに関しては、犯人が最初でわかるようになっているとはいっても果たして本当にこの人なのか?実は違う人物が後から出てきてそいつが犯人なのでは?と思ってしまうほど。帯で完全犯罪と書いてあるということは、未解決事件もありえる?とも思いました。 それをくつがえす湯川はさすがですが、トリックを推理するより、今作は事件に複雑に絡み合った人間関係を見ていく方がおもしろい。 少なくともトリックを見破ろうとすることは難しいですからね。 いつも通りトリックが判明するのが終わりギリギリで、犯人の想いや、なんといっても草薙の心情といったものをもう少し掘り下げてほしかった。 最後はそれほどあっさりしていたと思う。 これがもし映画化されるとしたら、草薙の出番も増え、メインの湯川・内海に負けないくらいの人気が出ると思う…と余談で付け足しておきます。 | ||||
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まず、「ガリレオの苦悩」を読んだ後に読むことをお勧めします。 内海の登場は今作からではないので。 まず内海の登場により、これまでよりもより捜査に幅が出てきて、会話の流れがおもしろいです。 推理に対する反発がいままでにないほどよく表わされています。 また内海はテレビみたいに、時にはユーモアを混ぜつつといったようなことは少ないです(ほぼない)。 また湯川、内海、草薙といった三人の主要人物の立ち位置が非常にまとまっており、誰一人として欠かすことはできません。 事件の内容や、トリックに関しては、犯人が最初でわかるようになっているとはいっても果たして本当にこの人なのか?実は違う人物が後から出てきてそいつが犯人なのでは?と思ってしまうほど。帯で完全犯罪と書いてあるということは、未解決事件もありえる?とも思いました。 それをくつがえす湯川はさすがですが、トリックを推理するより、今作は事件に複雑に絡み合った人間関係を見ていく方がおもしろい。 少なくともトリックを見破ろうとすることは難しいですからね。 いつも通りトリックが判明するのが終わりギリギリで、犯人の想いや、なんといっても草薙の心情といったものをもう少し掘り下げてほしかった。 最後はそれほどあっさりしていたと思う。 これがもし映画化されるとしたら、草薙の出番も増え、メインの湯川・内海に負けないくらいの人気が出ると思う…と余談で付け足しておきます。 | ||||
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『ガリレオの苦悩』297頁で湯川が女性について語る「たとえば女性特有の直観力、女性特有の観察力、女性特有の頑固さ、女性特有の執念深さ、女性特有の冷淡さ・・・もう少し続けようか」が、この長編で見事に生きている。 草薙が恋をしていると話出したことで捜査に加わりたくなかった湯川に興味を湧かせた内海。 今回の事件は軽率な行動をする人間ではないと草薙が思う女性がキイワードになり、 草薙が感情によって刑事としての信念を曲げてしまうような弱さがあるのかが見所。 『ガリレオの苦悩』と異なり、いかにこの事件の謎が深く迷宮入りしてしまいかねないかが、 内海と草薙の捜査で見せられる。 長編の醍醐味が同時発売の『ガリレオの苦悩』を同時に読むことで倍増する仕掛けなので、 どちらか1冊だけというのは読書の醍醐味を半減させるのでもったいない。 | ||||
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自宅で毒殺された男をめぐる事件を描いた作品。この話はコーヒーを飲んだ男が殺された時には妻にはアリバイがあり、毒がいつ、どこに仕掛けられていたかという謎をガリレオこと湯川学や刑事の草薙や内海薫が解明していく作品である。 話が進んでいくうちに殺された夫やその妻の過去が明らかになっていき、事件の全貌が見えてくる。会話文が比較的多い為、非常に読みやすい。 この作品の犯人は普通の小説に出てくる人物とは逆のタイプ(本編349ページで湯川が述べている)で、犯行のトリックもかなりリスクが高く、現実ではほぼ実行不可能なのだが、小説的には楽しめた。また、この殺された夫は、女性からするとかなり嫌われるタイプの人間ではないかと思った。 | ||||
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読後も興奮が収まらないガリレオシリーズの最新長編小説「聖女の救済」。あっという間に引き込まれ、久々に隅々まで舐めるように注意深く読んだ(10年ぶり位にそこまでやれた脳が少し活性化したかもしれません)がやられたやられた。張り巡らされた極めて精緻としか言いようのない伏線と驚愕の真相(トリックも含む)、それだけでなく霧の中から現れる事件の実態。それがまた実に明快に解き明かされる。 これほどの知的興奮を味わった事は過去数えるほど。東野のド本格推理魂と凄まじいまでの筆力に裏付けされたリーダビリティーにまさに圧倒される大傑作、いや「容疑者Xの献身」と双璧をなす本格推理物最高傑作でしょう。 明らかに月9の放映済みドラマを意識した人物描写ですが、それが却って読み易さに貢献した感じです。 私事ではありますが「最近評判の良い本格推理でも自分では楽しめなくなってきたなあ。本格推理からはリタイアするトシかなあ」とか「もう本格推理から凄いのは出てこないんだろう」とか一抹の寂しさを感じていた昨今でしたが、 本作は古くは本格黄金時代、新本格的要素をも踏まえていて「これが私の考える現代の本格ミステリだ!」という筆者の気迫に一喝されたような気がしました。ああ本格推理にはまだまだ豊穣の未来があるんだなあ、本格推理ってやっぱり面白いし、自分の本格推理好きを再確認させられました。 何より私の頭脳を緊張しつつも快くフル回転させてくれました。読書中何回ハタと手を打ち、興奮の雄叫びをあげたことか。読まれた方は「あれが伏線だったとは」とか唸ることでしょうが、そもそも草薙の恋(?)自体が、、、、、 過去「容疑者Xの献身」を読んだ時、も圧倒されつつも「まあこれ以上の物は書けまい」と思ってたのですが、杞憂でしたわ。いやーやってくれました。ぜひ読め、一二食抜いても読め。必ず読め。 出来れば「容疑者X」→最新短篇集「ガリレオの苦悩」→「聖女の救済」の順が良いと思います。 めくるめく知的体験が出来ますぞ。素晴らしい。 | ||||
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『ガリレオの苦悩』297頁で湯川が女性について語る「たとえば女性特有の直観力、女性特有の観察力、女性特有の頑固さ、女性特有の執念深さ、女性特有の冷淡さ・・・もう少し続けようか」が、この長編で見事に生きている。 草薙が恋をしていると話出したことで捜査に加わりたくなかった湯川に興味を湧かせた内海。 今回の事件は軽率な行動をする人間ではないと草薙が思う女性がキイワードになり、 草薙が感情によって刑事としての信念を曲げてしまうような弱さがあるのかが見所。 『ガリレオの苦悩』と異なり、いかにこの事件の謎が深く迷宮入りしてしまいかねないかが、 内海と草薙の捜査で見せられる。 長編の醍醐味が同時発売の『ガリレオの苦悩』を同時に読むことで倍増する仕掛けなので、 どちらか1冊だけというのは読書の醍醐味を半減させるのでもったいない。 | ||||
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本書カバーに「情念の長編」と書いてあるが、まさしく"情念"をめぐる物語。物語のノリとしても2時間サスペンスチックな感じ。 トリックも意外性はあるが、「容疑者xの献身」ほど読んでいて「ヤラレタ〜」という感はなく、むしろ反則技に近い。。。 ガリレオシリーズでなければ、むしろ評価は上がったかも。 | ||||
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これだけ煽られていても、きちんと読者を納得させるだけのストーリーをみせつける。 思わずうなってしまう実力だ。 細かい内容は割愛するが、誰が読んでも楽しめる作品であることは確かだと思う。 このシリーズに共通して言えると思うのが、トリックに使われる数学の面白さ。 正直理系分野に弱い自分には、それが正しいのかどうかは分からないのだが。 ただ、それでも知的好奇心を満たしてくれる充実感がある。 ストーリーを楽しむのと同時に、この充実感が病みつきになる人も多いだろう。 野暮な表現だが、一冊1700円と決して安くはない本だが、それだけの価値は十分にある。 | ||||
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読後も興奮が収まらないガリレオシリーズの最新長編小説「聖女の救済」。あっという間に引き込まれ、久々に隅々まで舐めるように注意深く読んだ(10年ぶり位にそこまでやれた脳が少し活性化したかもしれません)がやられたやられた。張り巡らされた極めて精緻としか言いようのない伏線と驚愕の真相(トリックも含む)、それだけでなく霧の中から現れる事件の実態。それがまた実に明快に解き明かされる。 これほどの知的興奮を味わった事は過去数えるほど。東野のド本格推理魂と凄まじいまでの筆力に裏付けされたリーダビリティーにまさに圧倒される大傑作、いや「容疑者Xの献身」と双璧をなす本格推理物最高傑作でしょう。 明らかに月9の放映済みドラマを意識した人物描写ですが、それが却って読み易さに貢献した感じです。 私事ではありますが「最近評判の良い本格推理でも自分では楽しめなくなってきたなあ。本格推理からはリタイアするトシかなあ」とか「もう本格推理から凄いのは出てこないんだろう」とか一抹の寂しさを感じていた昨今でしたが、 本作は古くは本格黄金時代、新本格的要素をも踏まえていて「これが私の考える現代の本格ミステリだ!」という筆者の気迫に一喝されたような気がしました。ああ本格推理にはまだまだ豊穣の未来があるんだなあ、本格推理ってやっぱり面白いし、自分の本格推理好きを再確認させられました。 何より私の頭脳を緊張しつつも快くフル回転させてくれました。読書中何回ハタと手を打ち、興奮の雄叫びをあげたことか。読まれた方は「あれが伏線だったとは」とか唸ることでしょうが、そもそも草薙の恋(?)自体が、、、、、 過去「容疑者Xの献身」を読んだ時、も圧倒されつつも「まあこれ以上の物は書けまい」と思ってたのですが、杞憂でしたわ。いやーやってくれました。ぜひ読め、一二食抜いても読め。必ず読め。 出来れば「容疑者X」→最新短篇集「ガリレオの苦悩」→「聖女の救済」の順が良いと思います。 めくるめく知的体験が出来ますぞ。素晴らしい。 | ||||
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本書カバーに「情念の長編」と書いてあるが、まさしく"情念"をめぐる物語。物語のノリとしても2時間サスペンスチックな感じ。 トリックも意外性はあるが、「容疑者xの献身」ほど読んでいて「ヤラレタ〜」という感はなく、むしろ反則技に近い。。。 ガリレオシリーズでなければ、むしろ評価は上がったかも。 | ||||
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これだけ煽られていても、きちんと読者を納得させるだけのストーリーをみせつける。 思わずうなってしまう実力だ。 細かい内容は割愛するが、誰が読んでも楽しめる作品であることは確かだと思う。 このシリーズに共通して言えると思うのが、トリックに使われる数学の面白さ。 正直理系分野に弱い自分には、それが正しいのかどうかは分からないのだが。 ただ、それでも知的好奇心を満たしてくれる充実感がある。 ストーリーを楽しむのと同時に、この充実感が病みつきになる人も多いだろう。 野暮な表現だが、一冊1700円と決して安くはない本だが、それだけの価値は十分にある。 | ||||
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