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聖女の救済
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聖女の救済の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全211件 81~100 5/11ページ
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ガリレオシリーズの長編2作目. 遠方から夫を毒殺するために妻が使ったトリックは? 久しぶりに東野氏らしくトリックを前面に押し出したミステリーである. 犯人はわかっているので,どうやって犯罪を犯したか?というハウダニットを テーマに終盤まで読み手を飽きさせない. この辺のストーリーテラーとしてのスキルはいつもながらハイレベルである. 肝心のトリックが期待外れだと拍子抜けするところであるが, そのクオリティもまずまずといったところ. トリックのスケールの大きさとそれを成し遂げるために犯人が注いだエネルギー, そして,そのような人物像にリアリティをもたせるための描き込みという 計算された構成力にも感心させられる. 謎解きというか解決編にはやや??なところもあるが, 東野氏でなければ十分称賛されるべき水準の作品と思われる. | ||||
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まさかこんな結末、トリックだとは想像できませんでした。 ガリレオが手こずるのも納得です。 ここまで、ガリレオが苦悩するのは初めてではないでしょうか。 容疑者Xの献身では精神的な苦悩でしたが、今回は論理的な苦悩。 見応えありです。 読み終えて初めて、「聖女の救済」というタイトルの意味を知る事になるでしょう。 | ||||
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東野圭吾さんの作品は、加賀恭一郎シリーズと湯川学をメインのガリレオシリーズと それぞれのキャラクターの個性がしっかりしていておもしろいことは 言わずもがなと思います。 今回は、夫を殺された?美貌の人妻・真柴綾音と彼女にこころを奪われる草薙刑事の心理やそれに絡む内海薫や綾音を取り巻く人々の描写が中心に展開されます。今回のトリックも、最後までわかりづらく読む者を飽きさせません。 湯川が出てくるまでは難攻不落と思われたトリックも、ぎりぎりのところで湯川のヒントを元に暴かれていきます。 トリックの斬新さという意味では、☆5つだと思います。 が、トリックからその犯行へ至る経緯や動機への展開はもしかするとわかりづらさがあるのかな?と思います。 そして この犯行へ至った心情は、万人には理解しづらいのではないのでしょうか。 そういう理由でそこまでするかな?という意味で☆4つです。 殺したいほどの憎しみと 狂おしいほどの愛というのは ある意味、紙一重のところでバランスを保っているのかもしれません。 | ||||
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私的にはトリックに関してはへぇ〜・・・ってさらっとした感想でした。 ただ、東野圭吾独特の人の心のもの悲しさは出ていたと思います。 どのキャラも引き返すことができるのに破滅へ進んでしまう悲しさが、何とも言えない・・・人の性なんでしょうかね。 どの人物も可哀想で悲しすぎるなぁと思って読み終わりました。 後味はスッキリしないけれど、読む価値はありました。 | ||||
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ガリレオシリーズでは、やっぱり『容疑者Xの献身』が一番好きです。 そうゆうことだったのか!ってびっくりするし、泣ける。 この『聖女の救済』は、謎が解けるとタイトルの理由がわかるところがいいです。 途中つっかえることなく、軽く読んで軽く楽しいミステリーでした。 強いて言えば、この事件の核となるトリックのための犯人の努力は実現不可能だと思います。 もっと掘り下げて、それを可能にするくらいの心情が描かれていれば、それはそれで感動できたかもしれません。 | ||||
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ガリレオシリーズの長篇作品。 いつも通り面白くて一気に読むことができました。 ガリレオが完全犯罪に挑みます。 今回、草薙刑事と内海刑事が活躍。 話の進むテンポもよかったと思います。 最後の方でタイトルの意味が分かってなんとなく嬉しい気持ちになりました。 読んでよかったです。 | ||||
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単行本では『ガリレオの苦悩』と同じに発売されたのに、なぜか文庫は別々という本作品。 なかなか発売されないので、「もしかしたら、文庫化はないんじゃないか?」と疑問に思っていたころに発売の情報が入ってきた。 いや、やっぱり東野作品は面白い。 予想よりもかなり早く読み終えてしまった。 事件のカギのトリックについても驚かされたのだが、それよりも深く感じたのが動機。 もちろん犯人を擁護してはいけないのだけれど、被害者側にも落ち度はある、いろいろな意味で勉強になった。 それとトリックや動機が語られるときによくつかわれていたのが「矛盾」という言葉だが、それを読んでいる時全く関係ないことを考えてしまった。 世の中は矛盾に満ちている。時に不条理で、憤ることもある。 しかし、私はこう思う。 矛盾のない世の中なんて面白くもなんともない、成長もない、矛盾があるから人生は面白いんだ。と。 他の作品に触れたことのない人でも読むことができると思うので、ぜひこの作品から入って見てほしい。 きっとその魅力に取りつかれると思う。 | ||||
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人は伴侶を選ぶとき、なぜ不幸のもとを見過ごすのか。ましてそれが事前に判明していても、結婚生活によってそれを解決できると期待するのか。女性にとって残酷な状況、結婚を契約と考える男。設定としては流星の絆についで衝撃のスタート。ガリレオシリーズとしての安定感もあり、いつもながら、内海、草薙刑事らと湯川教授な捜査過程のやり取りには引き込まれる。結末の意外性は 犯人の動機が特定されているので打ち消されがちだが、トリックの設定は名作といわざるを得ない。 今春文庫版が出版されるそうだが、それまで待てずに単行本で読んでしまった。 | ||||
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読後に強烈な印象として残った疑問は、何故犯人が家を留守にする際、自分の助手に家の鍵を手渡して出かけたのか。 勿論自身のアリバイを鉄壁にする為の作為の一つだろうけど、その背景にある事情を知った上でその行為を考えると、彼女は心底恐ろしい女だと思えた。被害者と愛人関係にある女に家の鍵など手渡してしまえば、十中八九使用して男に会いに行くだろう。そこには一体どのような思惑があったのか?それは未必の故意というよりも確実に愛人の死も願い行った行為とは言えないだろうか。男が毒入りの珈琲を自分で淹れて飲む事も想定内なら、男が淹れた珈琲を愛人が共に飲む事も想定内だ。それでいて、故人から愛人に遺された未来を後押しする神経には驚かされる。最悪の場合、その未来さえ愛人ごと消え去っていた可能性だってあるのだから。 この底知れぬ執念深さと忍耐強さを持ち合わせた美貌の犯人逮捕を心の底から願っていた自分としては、読後スッキリと読み終える事が出来た。被害者の人間性も相当疑うが、容疑者の極端過ぎる愛憎の深さにも共感出来ない。 それでも、確信犯的なストーリーをラストまで読破させてしまう東野圭吾の手腕は見事だと思う。是非ドラマ化して欲しい佳作だ。 | ||||
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今回はハウダニットが素晴らしくて拍手したくなった。 最初から犯人は予測できている、しかし殺害方法は不明。 湯川も悩ませたその手段に、タイトルの意味が明らかになる。 なるほどね!上手い! 加えて、今回は草薙の淡い恋があったり、内海が想像力豊かだったり、 湯川が草薙をかなり評価していたり、湯川と草薙がスポーツしてたり、 内海が福山聴いてたり(サービスか?必要か?)、 ちょっとしたことで楽しくなるエピソードもあった。 関係ないけど、この話を読んで、 映像版と小説版の登場人物のイメージがかなり解離してしまいました。 | ||||
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パッチワーク作家の夫が死亡する。 作家の弟子で,夫の愛人が発見する。 なんでもない事件のようで, 謎はつぎつぎに生まれる。 愛人は妊娠していることが発覚。 夫の前の恋人は,パッチワーク作家の友人だった。 夫の前の恋人の自殺した薬品と 夫が死んだ薬品が同じ種類であることが分かり、 謎がつぎつぎに解明していく。 本格推理小説というものはこういうものかと思った。 探偵「ガリレオ」が謎の解明に協力する。 | ||||
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トリックと謎解は、確かに奇抜で面白いと思います。 後半は特に引き込まれました。 が・・・読み終わって、どうしても殺人の動機が、それが殺さなければならないほどなのか、 いまいち納得できないでいます。 | ||||
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「一年以内に子供が出来なかったら離婚」する。その約束を守って、夫は妻に離婚を切り出す。しかし、妻にとっては、それが二つの意味でタイムオーバーだった。 作者のリーダビリティの高さは言うまでもないので割愛して、トリックにだけ言及する。 トリックは「容疑者Xの献身」に比べて、現実離れしていて最後まで分からなかった しかし、思い返せば所々に伏線が散りばまられているので、頭のいい人は気づけるだろう。 ただ、やはり現実離れしすぎていて、不可能なトリックと考えざるをえない。 比喩やオシャレな使いまわしが殆ど無く、淡々とかつ、緻密に作り上げられた世界観は東野圭吾にしか作れない職人技だ。 | ||||
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東野さんらしいトリックの仕掛けがよく効いて あっという間に読んでしまいました。 最初の真柴夫婦の会話と、 真相が分かってからの真柴夫婦の会話。 同じ内容なのに、まるっきり違って聞こえるのがスゴイ! タイトルの意味が最後に効いてきて、スッキリします。 ただ、、、容疑者Xの献身でも思いましたが、 これって別に物理関係ないのでは? ガリレオシリーズも、最初の頃は純粋な物理トリックで、 物理学者ならではの解決方法を楽しめましたが、 だんだん心理トリックみたいになってきて、 これは湯川先生より、加賀さんに解決してもらった方が いいのでは?と思ったりして。 その辺の違和感がマイナス1。 | ||||
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出版したら売れる東野圭吾の本だ。探偵ガリレオシリーズの作品でもある。「容疑者'の献身」で名実ともに頂点に立ったが、勢いは留まることを知らない。本書はシリーズとしてはその直後の作品になるが、脂はのりきっている。 今回は致死量の毒(亜ヒ酸)を何時の時点で何処に混入させたかという謎を追うものである。 ワンマン会社の社長が自宅で死んでいるのが発見される。一組のコーヒーカップがテーブルの上にあり、どうやらそのコーヒーを飲んで毒殺されたもようだ。諸般の事情で自殺は考えられない。 発見者は社長の妻が経営しているパッチワーク教室で働いている女性であるが、この女性と社長は不倫関係にあり、第一発見者という事なので、先ずこの女性が疑われる。警察の追及で、前日の夜から泊まっていたのも判明し、ますます容疑が濃厚になる。肝心の妻は何処に居たかとなるのだが、札幌の実家に帰っていたというのだ。 ここで、賢明な我々は妻が犯人だと推察するのだが、問題はどういうトリックを使ったかだ。 いつにも増して素晴らしいし驚嘆する。 さて、ご愛嬌のシーンがひとつ。女性刑事の内海が出張で広島に向かうのだが、新幹線の車中、IPODで聴いていたのが福山雅治だった。 | ||||
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出版したら売れる東野圭吾の本だ。探偵ガリレオシリーズの作品でもある。「容疑者'の献身」で名実ともに頂点に立ったが、勢いは留まることを知らない。本書はシリーズとしてはその直後の作品になるが、脂はのりきっている。 今回は致死量の毒(亜ヒ酸)を何時の時点で何処に混入させたかという謎を追うものである。 ワンマン会社の社長が自宅で死んでいるのが発見される。一組のコーヒーカップがテーブルの上にあり、どうやらそのコーヒーを飲んで毒殺されたもようだ。諸般の事情で自殺は考えられない。 発見者は社長の妻が経営しているパッチワーク教室で働いている女性であるが、この女性と社長は不倫関係にあり、第一発見者という事なので、先ずこの女性が疑われる。警察の追及で、前日の夜から泊まっていたのも判明し、ますます容疑が濃厚になる。肝心の妻は何処に居たかとなるのだが、札幌の実家に帰っていたというのだ。 ここで、賢明な我々は妻が犯人だと推察するのだが、問題はどういうトリックを使ったかだ。 いつにも増して素晴らしいし驚嘆する。 さて、ご愛嬌のシーンがひとつ。女性刑事の内海が出張で広島に向かうのだが、新幹線の車中、IPODで聴いていたのが福山雅治だった。 | ||||
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1年前に借りて読んでみたが断念。 今回改めて再読してみた。 帯にはこう書いてある。「新たなる敵・・・それは女」。 おそらく湯川が敵対してきた相手とは一回りも二回りも超越する。なぜなら今までの相手とは明らかに「相違」が大きすぎるからだ。 トリックにおいてはもはや「完全犯罪」ともとれる完璧さだった。そしてそのトリックの真実、つまり「解」を導き出した湯川でさえ言う。「おそらく君たちは負ける。僕も勝てない。これは完全犯罪だ」。 物語の重要点として「虚数解」、そして「草薙の恋」。物語の争点は湯川の「演算」だけでなく、草薙の揺れる心にも焦点となる。 内容も相変わらず向こうの世界に惹き込まれるような文章だ。人物の心情と心理、行動の表現については東野圭吾そのもの。作中湯川が忠告する。「先入観を持たせないため」。これについて「物理学史上屈指の大失敗」と絡めるのも見事と思った。 そしてこの本のタイトル、「聖女の救済」にも意味がある。それに意味を見出したとき、この物語は完遂したと言えるだろう。 ただ個人的に振り返ってみると、複雑なトリック故に理解に苦しんだ。恐らく分1行1行注意して進めないと置いて行かれるかもしれない。 | ||||
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1年前に借りて読んでみたが断念。 今回改めて再読してみた。 帯にはこう書いてある。「新たなる敵・・・それは女」。 おそらく湯川が敵対してきた相手とは一回りも二回りも超越する。なぜなら今までの相手とは明らかに「相違」が大きすぎるからだ。 トリックにおいてはもはや「完全犯罪」ともとれる完璧さだった。そしてそのトリックの真実、つまり「解」を導き出した湯川でさえ言う。「おそらく君たちは負ける。僕も勝てない。これは完全犯罪だ」。 物語の重要点として「虚数解」、そして「草薙の恋」。物語の争点は湯川の「演算」だけでなく、草薙の揺れる心にも焦点となる。 内容も相変わらず向こうの世界に惹き込まれるような文章だ。人物の心情と心理、行動の表現については東野圭吾そのもの。作中湯川が忠告する。「先入観を持たせないため」。これについて「物理学史上屈指の大失敗」と絡めるのも見事と思った。 そしてこの本のタイトル、「聖女の救済」にも意味がある。それに意味を見出したとき、この物語は完遂したと言えるだろう。 ただ個人的に振り返ってみると、複雑なトリック故に理解に苦しんだ。恐らく分1行1行注意して進めないと置いて行かれるかもしれない。 | ||||
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最後まで一揆に読めました。もし、これが映像化されたらとても楽しみです。すでにTV化、映画化されたガリレオですが、今回、主役は草薙刑事です。今までのガリレオの小説では出てこなかった内海刑事もここから初登場。読んでいくうちに女性の情念と悲しみが伝わり、なるほどってうならせる内容でした | ||||
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『容疑者Xの献身』という、傑作でありつつも 長編かつ重い話を書いてしまうと 初期の『探偵ガリレオ』のような、歯切れのよい作品は シリーズとしても書きづらくはなってしまうのだろう。 「『苦悩』しているのは作者では」 などと揶揄されていた前作に引き続き、 湯川は捜査から距離を置いているスタンス。 が、「恋をしている」という言葉に興味を覚え 今回もつい捜査に協力する流れは やや初期の雰囲気に戻しつつあるのかと感じた。 作中でiPodが出てくるシーンなど、随分と思いきったな と苦笑してしまうほど。 正直、トリックは兎も角 そこに至るまでの犯人の友人関係を含めた 複雑な胸中については説得力が足りないように思えたが ラストの東野圭吾が仕掛けるトリックは すっかり謎が解けたと思い安心していた足元を掬われた感じで 意外で非常に面白かった。 個人的にこういう"オチ"は非常に好きだった。 | ||||
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