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サニーサイド・エッグ
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サニーサイド・エッグの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 21~40 2/3ページ
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ハードボイルドな探偵に憧れる冴えない男と、その愉快な相方の珍騒動といった作品 全体的にノリがよくスラスラ読めるものの、やや冗長 ラストの流れはこういうノリの作品ではいただけない 唐突に新キャラが出ても、感情移入できていない分取って付けた感しかいなめないのが残念 だが良質な作品といえるレベル | ||||
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フィリップ・マーロウを気取るも、仕事はペット探しばかりの私立探偵最上俊平。 彼の一人称で進む、まさにハードボイルドな物語です。 猫探し、イグアナ探し、そしてシベリアン・ハスキー探しと、体当たりでぼろぼろ、へとへとになって這いずり回る捜査法が笑えますが、最後の犬の事件が、より大きなやくざがらみの犯罪につながってゆきます。 おもしろさのひとつは、これがハードボイルド美学の二次創作というか、ハードボイルドをまねようとしているハードボイルドだ、という点です。マーロウだったらこう決めるのに、と思いながら、マーロウのセリフを口にしてみる主人公。言うなればハードボイルド「ごっこ」なのですが、ときに意外な人物から、同じマーロウのセリフを返されたりして、文学的に盛り上がったりも。 この生き方自体が、情けなさをかかえた、なかなかに「誇り高いハードボイルド」なのだと感じさせられました。 そしてもうひとつは、若い美女の秘書を募集したつもりが、八〇歳を越えた綾ばあさんが登場し、あざやかに簿記をつけはじめ、助手の座におさまってしまうという設定です。ハードボイルドへの辛辣なパロディですが、それに耐えて、さらなるへらず口で乗り切ろうとする主人公のハードボイルド精神の不屈さ。綾ばあさんとの絶妙のコンビで事件は活躍にいたるのですが、事件自体が人物も動物も、あちこち痛い後味をもっています。そして、綾ばあさんの存在も。 「あんたも自分の現実とおりあいをつけられなかったんだな」と、綾ばあさんのハードボイルド精神に敬意を表する主人公の言葉が深く胸にしみます。 | ||||
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主人公の成長がなかなか楽しい小説です。 前作のしんみり感はありませんが、やっぱりクスッとさせるのがうまいですね。 読んでいて飽きがきません。 | ||||
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動物探しの依頼しか来ない探偵が 事件に巻き込まれていく | ||||
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最上探偵事務所所長の私は現在33歳独身。いじめられっ子だった15歳の時、図書室で出合ったチャンドラーの探偵小説の主人公フィリップ・マーローから『孤独は悪ではない』ことを教わり同級生のパシリを辞めた。むろん生傷は増えたが…。以来探偵になるために生まれてきたと信じ、目指すは危険な犯罪捜査も辞さない私立探偵!しかし目下のところは八割方動物に関する仕事とあとの二割は浮気調査。依頼のイグアナの手配ポスターを作る際、恋のパートナーへと発展することも期待しつつ“秘書”の募集ポスターも作り街中に貼っていった。履歴書の写真のダイナマイトボディに目がくらんで採用した美人秘書は・・・。次の依頼のハスキー犬を捜索していくうちにデコボコ,トンチンカンのコンビは殺人事件に関わることに。自分の預けた犬が人を噛み殺してしまったのかと調べていくうちにヤクザ屋さんに追われ、訓練された闘犬に追われ、信頼していた知人夫妻の正体に愕然とする。大ナタを振りかざす追手からまさに二人して命を懸けた逃走を・・・。気づくと病院のベッド。そして秘書は正体を知られたと消えてしまう。暫らくして手にした休職届。今ではひと月か二月に一度くらい、仕事で近くに行く時はハードボイルドが理解できなかった秘書の綾さんに片ゆで卵を持って行く。 | ||||
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「ハードボイルド・エッグ」の、あの最上俊平が帰ってきた。江夏が好きで、リードの早撃ちならジョン・ウェインにも負けない、「ヘルプ・ニャー」の探偵。Jの店のベトナム麺を使った冷やし中華、食べてみたい(笑)すっぽんのすー太郎、いい警官ですねぇ。「サニーサイドを探せ」…名言ですな。あの、あくまでニヒルを気取る探偵のハートフルコメディです。 | ||||
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ハードボイルド・エッグの続篇です。 正直、前作を呼んだのがかなり前で、内容をすっかり忘れていました。 ですが、それなりに楽しめたので前作を読んでいなくても大丈夫です。 この作者は、いろんな分野の作品を発表しているが本作はコミカル系。 ハードボイルドな探偵にあこがれる、お人好し探偵が主人公。 本人の意に反して、動物探偵のスペシャリストということで生活が成り立ってます。 2作目という事で、主人公の動物探偵っぷりもパワーアップ。 本作を書くにあたり、著者はネコの生態と動物の探偵をきっちり調べ上げてます。 それが、本作を読むにあたり情景を思い起こさせるのに一役買ってます。 今作の見所は、破天荒な助手となぜか同じネコの捜索を2人から頼まれる主人公です。 おっと、忘れていけない主人公の下手くそな生き様が一番の見所だった。 もう少し助手との絡みを見たかったので、☆4つです。 | ||||
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創元推理文庫から出版されているが”推理小説”でも”ミステリー小説”でもない。また、”ハードボイルド小説”でもない。主人公の私立探偵最上俊平が、ハードボイルド小説に憧れており、その言動があのフィリップ・マーロウを真似しているだけなのだ。また、作者荻原浩もレイモンド・チャンドラーを気取って書いているのがよく分かる。このフィリップ・マーロウかぶれの最上俊平は33歳なのだが、「ちょっと設定が若すぎるんじゃないのか?」と思ってしまった。フィリップ・マーロウって何歳だったのかは、はっきりしないがもっと渋い年齢のはずだ。 私立探偵最上俊平への依頼は、ペット探しが最も多い。この話もとびきりの美人からの猫探しとやくざからの猫探しが同時進行で進み、同じペルシャンブルーの捜索依頼だったことが分かる。これに多重人格のナイスバディーの若い子がアシスタントになって繰り広げられる。最初は、フィリップ・マーロウやレイモンド・チャンドラーを気取った言動や言い回しが気になったが、そのうちに慣れてしまい、話に引き込まれていった。 | ||||
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『ハードボイルド・エッグ』の続編です。待ってました! ハードボイルド小説を愛し、フィリップ・マーロウを我が心のヒーローとする人間にはたまらない小説です。読む所々で主人公・最上俊平の台詞にニヤリとさせられ、荻原氏との感性の共属意識にニンマリします。丁度、主人公・最上俊平とバー「J」のマスターとの会話で、あるいは県警一課の須藤刑事との会話の中でチャンドラーを引用し、お互いの波長が共鳴するように。もちろん本書の主人公が依頼されるのは猫探しであり、フィリップ・マーロウが殺人事件を解決するように渋くは無い。しかし、事件の解決にあたって安きに流されることなく、他に迎合せず、ここ一番でやせ我慢する主人公・最上俊平の生き様は、たとえそれが周りの者には滑稽に写っていたとしても、切ないほどにハードボイルドしている。 | ||||
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『ハードボイルド・エッグ』の続編です。待ってました! ハードボイルド小説を愛し、フィリップ・マーロウを我が心のヒーローとする人間にはたまらない小説です。読む所々で主人公・最上俊平の台詞にニヤリとさせられ、荻原氏との感性の共属意識にニンマリします。丁度、主人公・最上俊平とバー「J」のマスターとの会話で、あるいは県警一課の須藤刑事との会話の中でチャンドラーを引用し、お互いの波長が共鳴するように。もちろん本書の主人公が依頼されるのは猫探しであり、フィリップ・マーロウが殺人事件を解決するように渋くは無い。しかし、事件の解決にあたって安きに流されることなく、他に迎合せず、ここ一番でやせ我慢する主人公・最上俊平の生き様は、たとえそれが周りの者には滑稽に写っていたとしても、切ないほどにハードボイルドしている。 | ||||
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『ハードボイルド・エッグ』の続編です。待ってました! ハードボイルド小説を愛し、フィリップ・マーロウを我が心のヒーローとする人間にはたまらない小説です。読む所々で主人公・最上俊平の台詞にニヤリとさせられ、荻原氏との感性の共属意識にニンマリします。丁度、主人公・最上俊平とバー「J」のマスターとの会話で、あるいは県警一課の須藤刑事との会話の中でチャンドラーを引用し、お互いの波長が共鳴するように。もちろん本書の主人公が依頼されるのは猫探しであり、フィリップ・マーロウが殺人事件を解決するように渋くは無い。しかし、事件の解決にあたって安きに流されることなく、他に迎合せず、ここ一番でやせ我慢する主人公・最上俊平の生き様は、たとえそれが周りの者には滑稽に写っていたとしても、切ないほどにハードボイルドしている。 | ||||
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多彩な作風を持つ作者が、題名の通り、フィリップ・マーロウに憧れる私立探偵最上を主人公として、ハードボイルド物のパスティーシュに挑み、笑いと感動をもたらせてくれる良質の作品。「深夜プラス1」も言及される事から、チャンドラーと言うよりはハードボイルド全体を対象にしていると思う。 マーロウに憧れ私立探偵になった最上だが、扱う主な事件はペット探し。秘書を応募すれば、やって来たのは得体の知れないハリキリ婆さんの綾。しかし、最上は飽くまでストイックに生きようとする。困った時の"へらず口"、人工的な比喩を用いた会話(これはロスマクの影響大)の用法が巧みで、綾との珍妙なやりとりと共に私は何度も声を上げて笑ってしまった。ストイックに生きる事が、限りなく滑稽に近い事をイヤと言う程味合わせてくれるし、後述の結末との照応が見事。ペット探しが暴力団絡みの事件に結び付く辺りは常道に近いし、真相もほぼ見えているが、アクション・シーンが自然に入ったり、その描き方が本当に巧い。 ストイックに生きる事が、実は狂気にも近い事を示す辺りに凄みがある。また、チョイ役で出て来るイジメを受ける少年、重要な役割を果たす天衣無縫のホームレスのゲンさん。生きる事の大切さを示すと共に、人それぞれの生き方が存在する事を教えてくれる。特にゲンさんの造形は秀逸。そして、チャンドラー「プレイバック」を引き合いに出して示される、人間の"生き甲斐"。感動的な結末である。作者の作品はかなり読んでいるが、一番感銘を受けた。生きる事の意義を笑いに包んで描いた傑作。 | ||||
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主人公は、ハードボイルドを気取っているが、ハードボイルドになりきれていない最上とダイナマイド・ボディ(?)の秘書である老婆の片桐綾である。二人とも理想と現実がわかっていないようで、頼れるようで頼れない感じである。二人の素っ頓狂なコンビネーションでありながらも、なんかほっとさせるものを感じる。 最初は、動物探しと秘書探しとフィリップ・マーローの薀蓄ばかりでなかなか話が展開しなく、退屈であるが、中盤になってから探偵と秘書は「柴原アニマルホーム」の柴原の妻翔子の父相沢清一殺人の犯人を捜すのである。そこから話の展開がスピーディになる。二人のコンビネーションのおかしさで読み進めることが出来たと思う。最後は、殺人事件の結末であり、秘書のことであり、しんみりし、感慨深くなるのである。 | ||||
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名作「ハードボイルド・エッグ」の続編。荻原浩のユーモア小説は絶対に平均点は下回らない と言う安心感があって楽しめます。ただ、その安心感ゆえか、主人公がどれだけ窮地に陥ろう と、「絶対に悲惨な展開にはならない」と言う妙な安心感があって、手に汗握ると言うノリ には決してならない。これは長所でもあり短所でもあるだろう。 前作と今回の作品で言うと、助手の存在感が今回はイマイチかな…と思って読んでましたが、 終盤の助手(茜)の変貌ぶりには一本取られた、と言う感じです。ぜひ、シリーズ化して 欲しい作品ですね。 | ||||
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タイトルの意味が途中でわかるんですけれど、ラストシーンで意味に深みがかかります。 今回のラストシーンは、登場人物のそれぞれの生き方というか、方向性がポツポツと示される形でつづられ、ちょっとセンチメンタルに、かなりシブイ終わり方。夕暮れ時のように静か過ぎてせつない。この作者のラストはいつもお洒落ですね。 主人公はフィリップマーロウ(チャンドラーはすばらしい)にあこがれて私立探偵になった男。 しかし実際の仕事は動物捜査と浮気調査がほとんど。 理想と現実のギャップにあえぐ気持ちはあれど、その気持ちをハードボイルド風にやり過ごしています。 ひょんなことから知り合いの父親が殺され、その犯人が動物であることから警察捜査は終わってしまいます。 自身も犯人に間違われた探偵は、友人のために犯人である犬を捜すことになるのです。 衝撃は大立ち回りが展開されるやくざに立ち向かうシーンではありません。 友人と奥さんが豹変するシーンこそがこのストーリーの本当の 山場です。 そこはあまりにも静かに物事が進み、それゆえにヤクザの比ではないほど恐ろしいです。 しかし、そのシーンのカーチェイスの書き方は、「こんだけ怖がらせといてこれかい?」と思うくらいに面白い! 「茶碗!箸!」のセリフには思わず笑いが! 全体的に片桐綾というおばあさんが、雰囲気を決めています。 主人公の決めきれないハードボイルドさが、綾のキャラクターで見事に生きてくることになるのです。 いやー、この作者は本当に弾力のあるお話を作りますね。 天才だなーって思いました。 | ||||
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カッコつけてるのにカッコ悪い33歳の私立探偵を主人公にした小説。 ハードボイルドとは言えど、全然なり切れていないこの男の言動に、 やはり荻原さんらしいユーモアが満載で沢山笑わせてくれます。 それでいて少しミステリー色を打ち出してもいる、 なんともジャンル分けが困難な作品。 それにしても荻原さんの文章はものすごく読みやすいし、 キャラクターに愛情が込められているのがとてもよく伝わってきます。 人間味たっぷりでどいつもこいつも憎めない。 ダメ男の相棒(秘書)にああいうキャラクターを持ってきて、 カッコをつけたくてもつけられない設定にしたのもさすが! 事件そのものはたいしたものじゃないんですが、 ことごとく破られるハードボイルドの夢と理想にもめげず、 最後まで体を張り続ける主人公の姿にぐいぐいのめり込んで 一気に読んでしまいました。 ラストにはジーンとくるシーンがきちんと用意されているのも荻原流。 色々な要素が贅沢に盛り込まれた1冊です。 | ||||
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ミステリーやSF、ホラー系のジャンル小説から一般文芸まで幅広い作風で知られる萩原浩だが、今回久々にデビュー時を彷彿とさせるユーモア小説に戻ってきた。 本書は、’99年にハードカバーで、’02年に文庫で発表された『ハードボイルドエッグ』の続編である。・・・であるからして、当然主人公はフィリップ・マーロウに憧れながらも、仕事の中心はペット探しという私立探偵最上(もがみ)俊平である。 前作に比べて、それしか依頼がないのか、ペット探しが板についたのか、捜索方法がグレードアップしている。まず依頼主と始めて話をする時の「調査書」、「1クールを5日間」とする調査期間、自称ステーションワゴンに搭載された「ペット捕獲装備」の数々など、学習の成果が見られる。 今回のメインは、小料理屋の美人女将から依頼されたロシアンブルーの捜索だ。ところがそれに取り掛かろうとしていたら今度は暴力団の親分から、またロシアンブルーの捜索を依頼されてしまう。一体どうなっているんだ。やがて・・・この猫探しは、ただの猫探しではなくなってゆくのだ。 また、今回も秘書にかき回される。前作の綾ばあさんはまだ内勤が多かったが、今度の茜は若いので外で一緒に行動するだけに世話が焼ける。おまけに彼女には・・・。そして、大手同業者の存在や、前作から積み残している課題があったり、なんと連続動物虐殺事件が発生したりと、ドタバタ劇もここに極まれり、というところか。 本書で読者は、萩原浩ならではの、ちょっぴりのミステリーを含んだ、たっぷりのユーモアの世界を思い切り堪能することができる。 | ||||
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あの最上俊平が帰って来ました!いや帰ってきたのは名探偵ばかりではありません。荻原先生もユーモア小説に帰ってきました。ここ最近はシリアスなものばかりで、それはそれで楽しめたのですが、やっぱり荻原先生はユーモア小説が似合っています。しかも今度は伝家の宝刀を抜いたかのごとく以前より更に増した切れ味をもったユーモアでいっぱい笑わせてもらいました。 今回もハードボイルドに傾倒する主人公の実像とのギャップが笑いを誘いましたが、こういう生き方っていいですね。プロフェッショナル意識にもとづく少しの誠実さと、タフな状況でもへらず口を止めない機知。やっぱり男はこうでなくちゃ。『強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない』言葉通りではないけど気持ちは地を行っている主人公がかっこ良かったです。 ちなみに続編のタイトルは『スクランブルエッグ』で、『ハードボイルドエッグ』はドラマ化されるそうです。楽しみです。 | ||||
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待ってましたというか、帰ってきました、『ハードボイルド・エッグ』のあの名探偵が! しかも今度の秘書は、期待通りの16歳だが、もちろん訳有り。 フィリップ・マーロウを気取って、気障なセリフを口にしたりする私立探偵の最上俊平だが、彼の元に舞い込む依頼は相変わらずのペット捜しばかり。 新たに雇った秘書と二件の猫探しを同時に行う事になるが・・・。 エンターテイメントとしてもユーモア小説としても文句無し。 それでいて、ホロッとさせるシーンも用意されて、至れり尽せりの小説です。 いつか続編が出ないかなと思っていた作品の一つで、期待通りでした。 あ〜続編が待ち遠しい! | ||||
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あの最上俊平が帰ってきた! まさかかの作品がシリーズ化されるとは思ってなかった。 嬉しいです。 前作は切なすぎる最後で終わりましたが、 はて、今回は? 相変わらずペット探し専門のような探偵稼業の最上。 ハードボイルドな探偵に憧れるものの、 目下の仕事はいなくなったペット探し。 そんな最上のところにまたもや風変わりな秘書が・・・。 今度の秘書は16歳。 アメリカにいたちょっとスレた感じの女の子。 理由ありなのは前作の綾さん同様。 今回はどんな理由なのか・・・。 で、最上の仕事はいなくなったロシアンブルーの探索。 依頼人に淡い恋心を抱きながら 仕事に没頭しようとする最上の元へ更なる猫探しの依頼が・・・。 そしてその猫もロシアンブルー。 奇妙な偶然がやがて必然に変わり、 最後はジェットコースター級の物語へと展開。 スピード感溢れ・・・そうで、なかなか、そうは行かないのは 主人公が最上だからか!? 小説自体は前作同様動物虐待の話も絡めながら 解離性同一性障害も入り込み 一見複雑そうで、しかし読みやすく書かれている。 さすが荻原さんですね。 最上のダメダメさにも愛嬌が出てきました。 最後秘書さんは無事で今後も活躍してくれそう? 面白かったです。 | ||||
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