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誘拐ラプソディ
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誘拐ラプソディの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21~39 2/2ページ
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主人公の秀吉は、とにかくだめなやつ。 優柔不断だし、正義感もないし、責任感もないし、 何をやってもうまくいかないという具合。 物語は主人公秀吉の視点、一人称視点から描かれます。 自分のことをろくでもない人間だと認識しているが、本当はいいやつです。 自分ではそう思っていなくても、子供とお母さんと読者だけは知っている。 前科はあるけど本当に悪いことは出来ないし、心の温かい不器用な人間。 まだ子供である伝助のことを尊敬できる、素直な人間。 秀吉と伝助が巻き込まれるとんでもないドタバタ劇・感動の結末に引き込まれ、 読み始めたら止まらなくなりました。 | ||||
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安心して読める本。 ラストはこんなにうまくいくか?と思ったけどまあご愛敬。 | ||||
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同じタイトルの映画と同時に発表された、いわゆる競作のようですが、映画とまったく違う楽しみを覚えました。とにかく勢いのある作品で、絵柄も印象的だが、男キャラのいかつさと女の子の可愛らしさが見事に描き分けられていると思いました。 映画では登場しなかった中国系マフィアが、脇役の中でもっともインパクトがあって、笑いが止まらなかった。映画との解釈はやあやあ違う印象ですので、別物として見たほうが、いいかもしれません。 一気読みしたあとに、また何回か読み返したい不思議な魅力のあるマンガ作品だと思います。 | ||||
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人生を放り出しそうになった主人公が行き当たりばったりに子供を誘拐する。その子供が実は・・・!?という展開のエンターテインメント小説。映画公開も予定されているというから読んでみた。何の気づきも感動も得られないが、暇つぶしにはいいかもしれないというのが実感。帯にあるように、「どんな小説を読んだらいいかわからない人」におすすめの小説だ。あまり期待しないで軽く読むのがいい。主人公が思い悩むシーン、脱走シーンなど、漫画っぽい展開で、映像にすると面白そうな気がする。 | ||||
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これぞ「エンターテイメント」と言った感じです。 ユーモアとペーソスに溢れ、もちろんミステリーですからスリルとサスペンスもあります。 何よりもキャラクターがいいですね。 伊達秀吉。 何となく人を食ったような名前なんですが、これが「お人好し」の誘拐犯です。 前科三犯のコソ泥です。 この男を再生の道に導くのが、これがヤクザの息子でちょっとトロイ男の子、伝助です。 この二人の珍道中が、ギャグ満載で笑えます。 しかし、もう一つかみ合わない中にも、心温まる「友だち」の様な会話が展開されます。 そこでは、「疑似家族」の二人の「絆」があります。 結構長い話なのですが、一気に読めてしまう楽しい本です。 | ||||
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借金地獄から逃げるために、会社の社長を襲いお金と車を奪った伊達秀吉。 だがその所持金も底を尽き、行く場所もなくなり、 自殺しようかと考え始めたところに金持ちの子供・伝助が現れる。 秀吉は、その子を誘拐して身代金を手に入れることを思いつくが・・・・・。 ツイてないことに、伝助の父親は暴力団の組長! それに気づくまでの秀吉のマヌケな思考がかなり滑稽で面白いです。 そして、誘拐されたことも分からずにはしゃぐちょっとバカな子供、伝助。 最初は扱いに困っていた秀吉だが、 共に修羅場をくぐり抜けるうちに"友情"が芽生えてくる。 少しづつ変化していくふたりの様子の描き方、う〜ん、うまい!と唸ってしまいます。 ダメ男とちょっとバカで生意気な子供の書き方も本当にうまい。 秀吉も伝助も本当に生き生きとしていて、 まるで漫画を読んでいるかのようにふたりの姿が目の前に浮かぶのです。 読み終える頃には、彼らが実在の人物かのように思えてきてました。 小説の中だけで生きているなんて勿体ないし、信じがたい。 ふたりの「その後」が知りたいです。 | ||||
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誘拐を実行した秀吉が大した知恵も計画もないにも関わらず、でんすけの父親であるやくざたちを振り回している様子がとてもおもしろかった。やくざたちは常識的な対策をとるのだが、何も考えていない秀吉にはそれが通用せず、何度も裏目にでる様子がおかしかった。また、誘拐されたと気付かずにのんきにはしゃいでいるでんすけも可愛らしかった。ただ、奥さんが塾講師になりますまして秀吉に電話するシーンについては、単なる塾講師が子供の携帯に電話するわけがなかったので、さすがに秀吉に警戒してほしいと思った。秀吉が覚悟を決めて自ら場所を教えるならまだしも、ちょっと現実的でない発見のされ方だと思った。 | ||||
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借金まみれで金もなくなり、人生にくたびれた前科者の伊達秀吉は自殺をしようといろいろと試みる。 ちょっと刃物を持つが、血がちょっと出ただけで怖気づいてしまった。 今度は、車でガス自殺をしようとガムテープを買って車まで戻ると、後部座席でちゃっかり眠りこけているおチビさんがいた。 その時、伊達は閃いた、こいつを誘拐しよう、と。 ごぼうの様な足、トウガラシの様なちん○、などなど、とっても表現が上手く、本から男の子が飛び出てくるようでした。 久しぶりに楽しい本に出会えました! | ||||
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物語は長編ながら、割合一気に読み上げられます。 何故なら、内容と展開の両方がギャグっぽくて、かつ、軽妙だからです。 誘拐自体のちぐはぐさには、笑ってしまいました。 しかし、子供の境遇と教育には、考えさせられるものがあります。 後半は、段々と話が複雑になってきて、奇妙な構図が浮かび上がってきます。 収集がつかなくなってくる感すらありますが、終盤には、物語は、きっちりと収束します。 物語自体に、漫画的なノリを感じました。 暴力団親分などの、設定そのものが、娯楽フィクション的です。 しかし、その「娯楽フィクション性」こそが、真髄だとも、感じます。 いかにも、著者らしいです。 大部分は笑い、時に、しんみりとします。 | ||||
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一気読みでした。 荻原さんはこういったユーモア溢れる小説の方が いいなぁ〜と思うのは自分だけでしょうか? 借金を抱える伊達秀吉は勤め先の親方を殴って金と車を奪い逃走。 奪った金はすぐに底を尽き、 帰るに帰れない伊達は死のうと思いたつが・・・ いつの間にか車に乗り込んでいた家出少年を 誘拐し、身代金を奪おうと画策するが・・・ 誘拐した少年はとんでもない家の子どもだった!! なんというか 一応犯罪小説なので緊迫感が大切だとは思うんだけど、 なんだか、伊達や誘拐された少年伝助がほんわかしていて 妙な切迫感や緊迫感があまり感じられない。 もちろん伝助の家のものに見つかって、襲われそうになったり 香港系マフィアに襲われたり 緊迫するシーンはあるんだけれど なぜか、最後にはにんまりしてしまうオチがあって なかなか本から手を放せませんでした。 成長した伝助が この伊達との3日間をどう思いながら 過ごして行くのか、 そちらの方にも興味があります。 後日譚なんかでないかな〜?? | ||||
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いいですね。 荻原ワールドどっぷり漬かってます、最近。やめられない、止まらない、カッパえびせんのような方ですねえ。 本作品も、伝助(名前がまた笑える!)と伊達秀吉(ふざけた名前だ!)との友情にうるっときちゃいます。 ダメダメ人間の秀吉が伝助との出会いで少しづつ再生していく物語。 いいですよ!超オススメかも。 それにしても、ブックオフとかいくと、”荻原浩”のコーナーがなく、”お”のところにその他のような扱いをされているのが、どうも納得いかないのだ! | ||||
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何をやってもうまくいかず、家もない、金もない。あるのは、320万円の借金と前科だけの38歳独身、当然子どももいない、ダメ男 伊達 秀吉。死を覚悟した時に訪れた誘拐のチャンス。だが、誘拐したのは、・・・の・・・。 ノンストップ・ヒューマン・コメディー。 外れないですねぇ。まだ4作目ですが・・・。 | ||||
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会社の飲み会で珍しく本の話題になったとき、ある若い後輩に薦められたのが『アナン、』(飯田譲治・梓河人)だった。暇つぶしのつもりで読んでみたら、これがなかなかのデキである。日本人作家も捨て置けないと更に問い合わせてみたところ、「それならこれもイケると思います」と教えられたのが本書。 『アナン、』でもそうだったが、登場人物の創り込みの鋭さと、物語が進むにつれてそれぞれの人生がクロスオーバーしていくプロットの巧みさは、ど真ん中高めのストレートだった。何より交わされる会話が粋で楽しく、エルモア・レナードのギャング小説を彷彿とさせる。ユーモアのセンスも卓越しており、ハードボイルドなのかコメディなのか判らなくなるが、そんなことはどうでもよくなるほどのドライヴ感である。 犯罪小説なのに死人が一人も出ないのも面白く、登場人物の光と影がうまく描かれ人間の強さと脆さが交錯するところなどは読み応え充分である。続けて読んだ同じ作者の『ハードボイルド・エッグ』よりもこちらの評価が上なのは、読後も物語の続きがいろいろと想像できるところかも・・・。秀吉との小旅行でちょっぴり成長した伝助少年が、お家に帰って顛末を件のご両親に話し聴かせるシーンには、ぜひとも立ち会いたいものだ。しかし、最近の若い後輩もなかなか捨て置けない。 | ||||
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前科を持ち、ギャンブルで借金を重ね、頼みの綱の雇い主を殴り、金を盗み、いよいよ自殺するしかないと思うがそれもできない。そんな主人公が、はたと誘拐を思いつく。誘拐犯としては、しろうとなのだが、それが、玄人軍団の裏をかき、あれよあれよという間に、うまくいきかける。めぐりあわせ妙を軽妙に描いている。設定こそ大きく異なるが、ピーター・セラーズが主演した、庭師が大統領候補となる「チャンス」を彷彿とさせる展開だ。ただ、結末まで、あれよあれよという間にうまくいく展開は、ややあっけないというか、予想された範疇で、安心して読めるが、驚きは少ない。 | ||||
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冒頭の秀吉が自殺をためらうシーンはとても面白く、おもわず「死ぬ気ないじゃん」って突っ込んでしまいました。 そんな秀吉が人生一発逆転のチャンスと金持ちの子供、伝助を誘拐し5千万せしめようとするのですが、伝助がヤクザの一人息子だったために、ヤクザ、伝助を誘拐しようと計画していた中国マフィア、警察に追われてしまいます。秀吉の混乱ぶりは、本当に読んでておもしろいです。又、伝助が無邪気でとてもヤクザの一人息子とは、思えないほど素直でかわいいです。そんな秀吉と伝助の逃亡中のやりとりもうまくかみ合わずそれでいてうまくはまっていて、なんともいえなくいい感じです。 秀吉と伝助の「キズナ」は最後にほろりときます。 どんどん読み進めていけますので、ぜひ読んだことのない人は読んでみてください。おすすめです。 | ||||
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相変わらず、ベタになりがちな笑いを、うまく引き込んでくれます。 著者がコピーライターだった事もあるのでしょう。 つい、「うまい!」って笑いながら突っ込んでしまう点は他作と変わらず。 荻原ワールド、まだまだ続いています。 | ||||
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38歳の伊達秀吉は、金ない家ない女いない、あるのは借金と前科だけという男。4月初めの土曜の朝、勤め先の親方を殴って、金とクルマを奪って自殺しようと、とある丘の上にやってきた。そこで勝手にクルマに乗り込んできた6歳の少年伝助を誘拐したことにして、5千万円せしめようとするのだが。あろうことか伝助はヤクザの組長の一人息子だった。 おかげで秀吉は、当のヤクザはおろか、チャイニーズマフィアや警察にまで追われる、世界一運の悪い誘拐犯人となってしまう。 物語は秀吉のドタバタ逃走劇を縦糸に、そしていつしか芽生える伝助との友情というかキズナというか、心のふれあいを横糸に展開してゆく。脇役のヤクザの幹部やマフィアのボス、それと刑事たちも、それぞれ何かを抱えていて人生の悲哀がうかがえ、魅力的に描かれている。 荻原浩の作品らしく、たっぷり笑えて、それでいてなんとなくほろ苦く、人情味あふれる物語だ。 | ||||
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随所にユーモアが散りばめられていて、サクサク話が進みます。読む人を選ばない、読みやすい小説だと思います。主要登場人物は誰もが魅力的です。キャラクターが立っているうえに、テンポの良いストーリー展開はエンターテイメント性もしっかり。これはもう、番組改変期などに放送される、テレビの2時間ドラマの原作にぴったり! かと、思うのですけれども。フィナーレでは、湿っぽさのない爽やかな感動を味わえました。ついつい、後日談を想像したくなるような、素敵な読後感の作品でした。 | ||||
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他の作品に比して確かにユーモア度は減った。しかし、たまに出てくるブラックユーモア等はやはり最高!東直己氏好きの人にはかなりお勧めです。是非、一読してもらいたい作品です。 | ||||
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