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ハードボイルド・エッグ
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ハードボイルド・エッグの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全63件 41~60 3/4ページ
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主人公は好きになれないのですが不思議と おばあさんが憎めません。 話が展開するまでグダグダしているような感じが退屈です。 ラストまで読んで やっとうなずけるような作品です。 | ||||
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書名から、お硬い感じを受けていたのですが、 どっこい、やっぱり「荻原ワールド」大全開! 切っても切っても、面白さいっぱい。 しかし、 この人の文章って、ホントに面白いね。 文章が切れるというか、なんていうのか? ものすごくウィットに富んでいる。 さすがはコピーライターだ。 ところが、不満1箇所。 このダイナマイト・ボディー秘書 最後までずーと登場ですから、やはり普通、世間一般の秘書を登場させて欲しかった。 読んでいて非常に辛かった(読んだ方はこの意見に大賛成だと思います)。ホントに。 でも、最後悲しい場面作りましたね。 こういう箇所を作ると、この秘書を許してあげたくもなっちゃうけど・・。 しかし、意外な結末。びっくりしました。 ■お薦め度:★★★☆☆(ちょっと辛めに) | ||||
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「オロロ畑でつかまえて」「なかよし小鳩組」に続く三作目。登場人物のブットビ気味な会話やしぐさ,クライマックスでの大立ち回り,そしてホロッと泣かせるラストという,荻原作品を構成する要素はしっかり入ってます。 理想の人生を描けないなら,空想の中で自分を演じて生きてしまえばいい。読後にワタシが感じた作者のメッセージはこんな感じ。理想のキャラを演じる快楽と,現実のギャップ。俊平の生活はまさにその通りですが,ラストシーンでもう一つそのギャップを見せ付けられ,ハッとします。 痛快な展開では「神様からひと言」,ミステリという枠では「噂」に近いかな。どちらかを読んで面白かったと思う方にはオススメです。 | ||||
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これまた面白い!恥ずかしいけど、電車の中でニヤニヤしながら読んでしまった。 相変わらす、笑いのつぼをつかんでますよねえ。 でも、"人前では読まないで下さい。涙がポロポロ。。”というイントロダクションに構えて読んでいたからか、涙を流すほどではなかった。 これまで読みまくってきた荻原作品の方ががぜん泣かせただけに、ちょっと拍子抜けだったかな。 面白かったけど、ミステリーとしての意外性はあまりなく、オモシロ小説として読んだ方がいいかも。 で、今回は星は三つ半ってとこかな。 | ||||
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ユーモア小説の枠を越え、作者が挑んだ長編推理小説。 クールでニヒルな探偵 俊平と秘書募集の広告を見て応募してきた、ダイナマイト・ボディな秘書 綾が織り成す本格ハードボイルド作品です。 ハードボイルドでありながら何故か笑えて、泣ける。 | ||||
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カッコつけてるのにカッコ悪い探偵と、元気なバアサンと、くっさいホームレスのドタバタコメディだと思って読んでましたが、最後の一行で熱いものが頬を伝い、しばらく止まりませんでした。 | ||||
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主人公の最上俊平はレイモンド・チャンドラー原作のハードボイルド探偵『フィリップ・マーロウ』に憧れる33歳の私立探偵。探偵と言っても依頼される仕事は動物探しが8割、浮気調査が2割。この小説はマーロウみたいに格好付けるも、ことごとく滑り続けるダメなおっさんの話だ。 一応ミステリー小説と言う体裁はとっているものの、大どんでん返しがある訳でもないし、事件の切っ掛けも安易である。話が深くない分、普段あまり読書をしない人でもサクサクとテンポ良く読む事ができるが、ミステリーファンからすれば相当に平凡なストーリーかもしれない。エンディングも無理矢理泣き落としに持って行ってる様な強引さが目立ってしまう。 とは言え作品全体が滑るおっさんの雰囲気で書かれていて、その駄目さ加減が笑いを誘うし、テンポよく読める理由だろう。秘書の女を始めとして他の登場人物とのやり取りは十分笑わせるし、最後はしんみりとしてしまうものの、この主人公が最後まであまり変わらないと言うところが説教臭くなくて良い。 | ||||
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おもしろかったです。主人公・俊平がフィリップマーロウにあこがれているせいか、文章が独特の文体でそれが逆に笑えます。 俊平が募集した秘書募集に広告を見て応募してきた綾とコンビを組んで殺人事件を解決するのですが、この二人がお互いの持ってないものを補い合いまさに絶妙です。この殺人事件の犯人にははっきりいって驚きます。当然ここでは書きませんが・・・ 最後の結末は泣けます。 涙あり、笑いありの荻原作品健在!って感じです。 | ||||
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探偵俊平の秘書としてやってきたのは、送られてきたダイナマイト・ボディの写真とは 似ても似つかぬお婆さんの綾。凸凹コンビだが、息は合ってないようでちゃんと合って いる。ドタバタの笑える話かと思ったが、後半にはとんでもない事件が待っていた。 真相を探るうちに見えてきたのは、思わぬ事実。俊平と綾にも危機が迫る。後半は ちょっとハラハラさせられた。そしてラスト・・・。前半の笑いとは全く違う展開に思わず ホロリとした。こんなラストが待っていようとは思わなかった。笑いあり、涙ありの 作品でとても楽しめた。 | ||||
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本書の帯に『電車の中で読まないでください』とあったが・・・本当にそのとおり。抑える間もなく声に出して笑うこと数十回。どうしてこんなに面白い文章が書けるんだろう?ところどころ、ちょっとわかりにくい部分もあるにはあったが、最後までテンポよく読める。ミステリーとしてもなかなか。特に登場人物がよく描けており、愛着がわく。しかも、これほど笑わせておいて、本当に泣かされてしまうとは・・・。まいりました。 | ||||
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この作者の作品の登場人物はまことに愛すべき人たちだ。人生を軽やかに楽しむことを知っている作者そのものを投影している。軽く気持よく読める作品です。 | ||||
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笑いのセンス抜群ですが、そればかりでなくしっかりミステリーしている ところがすごい。 ハードボイルドの代名詞、フィリップ・マーロウに憧れ、事あるごとにセリフ を引用したり、真似してみたりするものの、相手が80過ぎのばあさんでは 締まらない。そんなユーモアがちょっと感動のラストに繋がったりもします。 軽いノリで最後まで行くのだろうなと思ったら、どんでん返しが用意されて ました。あなどれませんこの作者は。術中にはまって他の作品も読み始めて います。 | ||||
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フィリップ・マーロウに憧れて探偵家業を始めた『私』 蓋を開けてみると 動物探しと浮気調査の日々。 そんな中、秘書を雇おうと張り紙をすると、 ダイナマイトボディの若い女性から電話が。 しかし、事務所にやってきたのは・・・80を超える老女だった・・・。 その二人が遭遇した殺人事件。 犯人は?動機は? 最初、猫を探したり、イグアナを探したり、 本編とは関係ない話が続くので、ちょっと冗長な感じがした。 核となる殺人に事件が起こってからはテンポ良く話は進んでいきます。 犯人は意外なところにいた人物。 こちらも裏をかかれてしまいました。 ただ老女の素性はなんとなく読めたけど、 最後はちょっと卑怯かな? もう少し我慢して欲しかった。 犯人も切ないし、最後も切ない。 中盤から後半にかけて一気に読ませるのは 『さすが』といえる。 | ||||
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おそらくジャンル分けが困難であろうが、ミステリーになるのだろうか。 格好のつかない探偵という題材も面白いが、彼がことあるごとにマーロウを持ち出し、しかもそれがことごとく肩透かしをくうのが面白い。 話の展開も悪に対する正義という見せかけから、全てが主人公の逆へと転がっていく。 しかしそれに不快感、不条理感を伴わないのは、やはり作者の力だろう。 サブキャラクターもウィットにとんでおり、決して大活躍をするようなこともないが、存在感を確かに示してくれる。 そしてヒロイン(?)だ。 おそらくこの手の作品としては希有だろうが、彼女もまた大活躍をすることはない。驚くべき特技も持ち合わせてはいない。 しかし主人公を支える役目をしっかりとはたしていて、それが作品のラストにおいて、どこか切ないが悲しみだけで終わらない要素を醸し出している。 アウトローに徹しきれず、しかし救世主にもなれず、現実の冷たさを味合わせながら、しかし読後の清涼感を感じさせるこの作品はまさに傑作であろう。ハードボイルドではないけれど。 | ||||
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タイトルとカバーに惹かれて読み始めました。 初めの方は、主人公と動物とのやり合いで少し退屈でしたが 最終的にはやっぱり最後まで読んでよかったなと思いました。 主人公と婆さんのやり取りはテンポがよくて素直に楽しめます。 時に笑えて、時にシリアスで、最後は涙…。 荻原さんの他の作品も読んでみたくなりました。 | ||||
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最上俊平は33歳。レイモンド・チャンドラー原作のハードボイルド小説の主人公、私立探偵フィリップ・マーロウにあこがれ、彼のごとく渋く振る舞い、生きることを心情として探偵稼業を始めるが、依頼は飼い主から逃げたペット探しが8割、浮気調査が2割。他人からは「便利屋さん」とか「雑務代行業」と称されている。友達は、はやらないバーのマスターJとホームレスのゲンさんだ。 そんな彼のもとに秘書募集の貼り紙を見てやってきたのが、彼が夢想するようなダイナマイトボディの美女ではなく、80過ぎの片桐綾婆さん。 ふたりは逃げたペットの犬探しの折、本当の殺人事件に出くわす。彼らは事件解決に乗り出すが、そこは荻原浩の世界、ヤクザやアニマルホームの経営者夫婦と関って七転八倒、抱腹絶倒の大活劇が展開される。 最後にはほろっとさせる結末が用意されているのも荻原作品の常套だ。 さてこの作品は今まで4冊読んだ著者の作品の中でもミステリー色の濃い内容になっている。主人公の‘私’は、数々のドジを踏みながらも、危険な目に遭いながらも、着実に真相に近づいてゆく。‘私’や秘書の婆さんを初めとする登場人物たちの人物造形や、ストーリーの骨組みがしっかりしているので、単なる軽薄なユーモア小説とは一線を画した物語である。 | ||||
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フィリップ=マーロウにあこがれて、探偵となったものの、ろくな仕事は来ない。でも、気分は、マーロウの私立探偵が、ダイナマイトな(??)相棒の女性と、本物の事件に遭遇、本物の私立探偵となれるのだろうか・・・?マーロウになろうと現実の中でもがく、主人公の姿が、時には滑稽であり、時には悲しく、そして清清しい。そんな、主人公と、その相棒の魅力で最後まで、一気に読ませる本です。最後に、ホロっとくる本です。プロットやトリックは、そんな複雑なものではないです。その分、主人公の一挙一動や心情が、丁寧に描かれている印象です。脇役も巧みな配置です。 | ||||
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この作品が荻原さんの初読のものであるが、たしかにくすぐりは上手いし、物語の雰囲気の出し方(ハードボイルドではこれ重要)もいいが、ハードボイルドエッグみたいなラインの作品は東直己の初期作品のほうが上手いし面白い。ハード~は笑いとハードボイルド(ミステリー?)な面白さを混合しようする試みは買えるものの、ハードボイルド部分の面白さが弱い為に、ちょっと腰砕け気味の作品になっている(その風情も良いといえば良いが)。荻原浩にとっては変化球でしょう。その後読んだ傑作『母恋旅烏』や現在読んでいる『なかよし小鳩組』ラインの作品の方を私は買いたい。笑いと濃い人情の融合した作品、というのが荻原浩の持ち味なんじゃないかと思う。 | ||||
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コンスタントに新作を発表してくれる作者ですが本格的なブレイクも近い気がします。早めに読んでおきましょう。で、本作ですが一応ミステリーなのかな。でも何よりもユーモアと愛情あふれる登場人物たちへの視線がたまりませんね。特に押しかけ秘書と主人公のやり取りがラストになって涙腺を直撃するのは確実かと・・・。私はソフトカバーで読んだのですが読み終えてから裏カバーのイラストを見直すと思わず号泣してしまいました(読んだ方ならお分かりなのではないでしょうか)。気持ちのいい作品です。是非っ! | ||||
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『オロロ畑‥‥』のときもよかったんだが、あのとき以上だ。著者の、書けといわれても書けそうで書けない文章。軽いタッチのなかにきちんと織り込まれている人間に対する愛‥‥。タイトルどおり、ハードボイルドな男の、孤独やら、愛やら、弱さやら、かわいらしさやらが、てんこもりだった。老人やら、動物やら、ホームレスやら、泣けそうな材料をがんがんに転がしている。だから、そんなものに落ちたのか?と言われれば、なんとなく、わたしが『ねぎカモ』に思えなくもない。でも、それでもいいか、と思った。小説はそれでいいんじゃないか、と。虚構だよなぁと思いつつ、心が揺らされてしまう。そういうんでいいんじゃないか、と。当たり前と言えば、当たり前の展開に(でもそんなに簡単なストーリーにはなっていません!念のため)、でもやっぱり、じーんとしてしまったのだ。文句あっか?!ないよね。 | ||||
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