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ハードボイルド・エッグ
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ハードボイルド・エッグの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全63件 21~40 2/4ページ
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前半は、いくつか短編が入っいるのですが、後半は通常の探偵ものになってしまい、完全に謎解き要素も。 短編でのハードボイルドに期待したかったです。 | ||||
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探偵物が好きでネットで検索してこちらの作品を知りました。 最初のうちは嫌いな展開ではないものの、サクサクとは読み進みませんでした。 ただし、他の方のレビューにあるように途中から、物語は急展開します。 最後はせつないですがハードボイルドの名に恥じない結末かなと思います。 前半は星三つでしたが最後は少し甘めに星五つとしました。 | ||||
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ペット探し専門みたいになっちゃってる私立探偵だけど、そこから殺人事件に巻き込まれ、急展開を迎えます。相棒はヨボヨボのおばあちゃん、だけどパワフル全開で、いつの間にか助け、助けられの名コンビに。最後まで飽きずにわくわく、ドキドキ、最後はホロリと。おもしろかったです! | ||||
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Kindleで購入し読んでいます。 作品自体は、楽しくスラスラ読めますが、 誤字が多数あります。 本編には、犬という文字が沢山出てきますが、 犬が大に誤入力されていたり、も→毛だったり‥ 大型犬がキーだったりもするので、後半の方では、物語の中に入っていても、誤字があるとすぐに冷めます。 内容は、面白いのですが残念です。 まだまだ、紙媒体がいいんでしょうね。 | ||||
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文章にイチイチなにか付け足さないと気がすまないのか、、とにかく読むのがダルい。 ダルいを通り越してイライラする。 内容やオチはともかく、この作者の本は2度と読まない。 なんでこんなに高評価なの? | ||||
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フィリップ・マーロウに憧れる主人公の、渋く決めようとして決めきれないなんともハードボイルドな生き様がたまりません。なじみのカクテルバーでソーダ割りのウイスキーとおでんを頬張る姿はもう逆に格好良すぎて見惚れてしまうほど。『ダイナマイト・ボディ』の秘書、綾の大活躍にも胸が焦げるほど熱くなります。ボロボロ泣く用意は整いましたでしょうか。最高の探偵物語です。 この本を読み始める前、なんとなくもう一冊カバンに入れていたのがレイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』でした。これから読もうと思っていたのですが、このできすぎた偶然には、もう、奇跡というか…運命を感じました。これから『長いお別れ』を読もうと思います。 損得を捨て、巨乳の美女をかわし、友情を篤く護り、かつての私立探偵のように生きるのも悪くないのかも…。 | ||||
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萩原治ワールドにはまってしまいました。 予想外の展開に後半一気に読んでしまいました。 せつなくて面白い。 萩原治作品で一番好きかも | ||||
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「[注意書き] 1.笑いじわにきをつけること 2.ぽろぽろと泣けるから、人のいるところでは読まないこと」 裏面のあらすじのこの部分を読んだ時、どんなものなのか気になったので手にとって見た。 結論を先に言うと、この二つの注意書きはどちらもあてはまっていなかった。 笑える部分もないわけではないのだけれど、しわができるほどでもなく、涙を誘っているだろう部分も、それほどといった感じだった。 面白くないわけではないので、迷っている人は一度は読んで見ていいのではないかと思う。 | ||||
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綾さんと主人公との会話が楽しい。 話の内容としては、ほかの荻原氏の作品と比べてインパクトがなかったように思ったので★4個にしました。 サニーサイドエッグも早く読みたいです。 | ||||
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荻原さんは婆ちゃんの可愛らしさを描かせたらピカイチですね。婆ちゃんに対する愛情が満ちあふれています。子供の頃は(お祖母ちゃんっ子)だったのかもしれません。さて、この作品ですが・・最後のストーリートリックにひっかかりました。犯人の意外性よりも綾の正体です。こういう流れでいくと・・綾はタダモノぢゃない・・はずで、息子らしき医者の登場で確信に変わったのですが・・あれっ?しかし虚像で生きるのがハードボイルドと定義するなら綾も立派なハードボイルド!最後の落としは素晴らしい!傑作です。特に(お祖母ちゃんっ子)だった方にはお薦めです! | ||||
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ハードボイルドな探偵に憧れる冴えない男と、その愉快な相方の珍騒動といった作品 全体的にノリがよくスラスラ読めるものの、やや冗長 ラストの流れはこういうノリの作品ではいただけない 唐突に新キャラが出ても、感情移入できていない分取って付けた感しかいなめないのが残念 だが良質な作品といえるレベル | ||||
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フィリップ・マーロウを気取るも、仕事はペット探しばかりの私立探偵最上俊平。 彼の一人称で進む、まさにハードボイルドな物語です。 猫探し、イグアナ探し、そしてシベリアン・ハスキー探しと、体当たりでぼろぼろ、へとへとになって這いずり回る捜査法が笑えますが、最後の犬の事件が、より大きなやくざがらみの犯罪につながってゆきます。 おもしろさのひとつは、これがハードボイルド美学の二次創作というか、ハードボイルドをまねようとしているハードボイルドだ、という点です。マーロウだったらこう決めるのに、と思いながら、マーロウのセリフを口にしてみる主人公。言うなればハードボイルド「ごっこ」なのですが、ときに意外な人物から、同じマーロウのセリフを返されたりして、文学的に盛り上がったりも。 この生き方自体が、情けなさをかかえた、なかなかに「誇り高いハードボイルド」なのだと感じさせられました。 そしてもうひとつは、若い美女の秘書を募集したつもりが、八〇歳を越えた綾ばあさんが登場し、あざやかに簿記をつけはじめ、助手の座におさまってしまうという設定です。ハードボイルドへの辛辣なパロディですが、それに耐えて、さらなるへらず口で乗り切ろうとする主人公のハードボイルド精神の不屈さ。綾ばあさんとの絶妙のコンビで事件は活躍にいたるのですが、事件自体が人物も動物も、あちこち痛い後味をもっています。そして、綾ばあさんの存在も。 「あんたも自分の現実とおりあいをつけられなかったんだな」と、綾ばあさんのハードボイルド精神に敬意を表する主人公の言葉が深く胸にしみます。 | ||||
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最上探偵事務所所長の私は現在33歳独身。いじめられっ子だった15歳の時、図書室で出合ったチャンドラーの探偵小説の主人公フィリップ・マーローから『孤独は悪ではない』ことを教わり同級生のパシリを辞めた。むろん生傷は増えたが…。以来探偵になるために生まれてきたと信じ、目指すは危険な犯罪捜査も辞さない私立探偵!しかし目下のところは八割方動物に関する仕事とあとの二割は浮気調査。依頼のイグアナの手配ポスターを作る際、恋のパートナーへと発展することも期待しつつ“秘書”の募集ポスターも作り街中に貼っていった。履歴書の写真のダイナマイトボディに目がくらんで採用した美人秘書は・・・。次の依頼のハスキー犬を捜索していくうちにデコボコ,トンチンカンのコンビは殺人事件に関わることに。自分の預けた犬が人を噛み殺してしまったのかと調べていくうちにヤクザ屋さんに追われ、訓練された闘犬に追われ、信頼していた知人夫妻の正体に愕然とする。大ナタを振りかざす追手からまさに二人して命を懸けた逃走を・・・。気づくと病院のベッド。そして秘書は正体を知られたと消えてしまう。暫らくして手にした休職届。今ではひと月か二月に一度くらい、仕事で近くに行く時はハードボイルドが理解できなかった秘書の綾さんに片ゆで卵を持って行く。 | ||||
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前知識なしに手に取ったのでおもしろかった。最初の数ページはホントにマーロウの世界…「エビセンベイ」までは!!!(笑)お婆ちゃん凄すぎですよ、ロープほどきの技。「人生はかたゆで玉子」ー片桐綾マーロウの世界にあこがれる、ニヒルな探偵の爆笑コメディ…なのかもしれないがホロリともさせられなくもない…話です。 | ||||
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安心して読めるミステリー。おばあちゃんの正体にもう一工夫あっても良かったと思うが。 | ||||
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多彩な作風を持つ作者が、題名の通り、フィリップ・マーロウに憧れる私立探偵最上を主人公として、ハードボイルド物のパスティーシュに挑み、笑いと感動をもたらせてくれる良質の作品。「深夜プラス1」も言及される事から、チャンドラーと言うよりはハードボイルド全体を対象にしていると思う。 マーロウに憧れ私立探偵になった最上だが、扱う主な事件はペット探し。秘書を応募すれば、やって来たのは得体の知れないハリキリ婆さんの綾。しかし、最上は飽くまでストイックに生きようとする。困った時の"へらず口"、人工的な比喩を用いた会話(これはロスマクの影響大)の用法が巧みで、綾との珍妙なやりとりと共に私は何度も声を上げて笑ってしまった。ストイックに生きる事が、限りなく滑稽に近い事をイヤと言う程味合わせてくれるし、後述の結末との照応が見事。ペット探しが暴力団絡みの事件に結び付く辺りは常道に近いし、真相もほぼ見えているが、アクション・シーンが自然に入ったり、その描き方が本当に巧い。 ストイックに生きる事が、実は狂気にも近い事を示す辺りに凄みがある。また、チョイ役で出て来るイジメを受ける少年、重要な役割を果たす天衣無縫のホームレスのゲンさん。生きる事の大切さを示すと共に、人それぞれの生き方が存在する事を教えてくれる。特にゲンさんの造形は秀逸。そして、チャンドラー「プレイバック」を引き合いに出して示される、人間の"生き甲斐"。感動的な結末である。作者の作品はかなり読んでいるが、一番感銘を受けた。生きる事の意義を笑いに包んで描いた傑作。 | ||||
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主人公は、ハードボイルドを気取っているが、ハードボイルドになりきれていない最上とダイナマイド・ボディ(?)の秘書である老婆の片桐綾である。二人とも理想と現実がわかっていないようで、頼れるようで頼れない感じである。二人の素っ頓狂なコンビネーションでありながらも、なんかほっとさせるものを感じる。 最初は、動物探しと秘書探しとフィリップ・マーローの薀蓄ばかりでなかなか話が展開しなく、退屈であるが、中盤になってから探偵と秘書は「柴原アニマルホーム」の柴原の妻翔子の父相沢清一殺人の犯人を捜すのである。そこから話の展開がスピーディになる。二人のコンビネーションのおかしさで読み進めることが出来たと思う。最後は、殺人事件の結末であり、秘書のことであり、しんみりし、感慨深くなるのである。 | ||||
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タイトルの意味が途中でわかるんですけれど、ラストシーンで意味に深みがかかります。 今回のラストシーンは、登場人物のそれぞれの生き方というか、方向性がポツポツと示される形でつづられ、ちょっとセンチメンタルに、かなりシブイ終わり方。夕暮れ時のように静か過ぎてせつない。この作者のラストはいつもお洒落ですね。 主人公はフィリップマーロウ(チャンドラーはすばらしい)にあこがれて私立探偵になった男。 しかし実際の仕事は動物捜査と浮気調査がほとんど。 理想と現実のギャップにあえぐ気持ちはあれど、その気持ちをハードボイルド風にやり過ごしています。 ひょんなことから知り合いの父親が殺され、その犯人が動物であることから警察捜査は終わってしまいます。 自身も犯人に間違われた探偵は、友人のために犯人である犬を捜すことになるのです。 衝撃は大立ち回りが展開されるやくざに立ち向かうシーンではありません。 友人と奥さんが豹変するシーンこそがこのストーリーの本当の 山場です。 そこはあまりにも静かに物事が進み、それゆえにヤクザの比ではないほど恐ろしいです。 しかし、そのシーンのカーチェイスの書き方は、「こんだけ怖がらせといてこれかい?」と思うくらいに面白い! 「茶碗!箸!」のセリフには思わず笑いが! 全体的に片桐綾というおばあさんが、雰囲気を決めています。 主人公の決めきれないハードボイルドさが、綾のキャラクターで見事に生きてくることになるのです。 いやー、この作者は本当に弾力のあるお話を作りますね。 天才だなーって思いました。 | ||||
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ハードボイルドかぶれの探偵と、ダイナマイト・ボディ(?)の秘書 が殺人事件に巻き込まれる。主人公の探偵としての特徴を説 明するためだろうが、導入部が少し冗長に感じた。 フィリップ・マーロウのパロディーなのだが、主人公のかっこ悪さ や秘書との絡み、ユニークな脇役達など、ユーモア小説として 楽しめる内容となっている。フィリップ・マーロウのファンも、フィ リップ・マーロウを知らない人も笑って読めるだろう。 しかし、ユーモア小説と言っても、本筋のストーリーは極めて オーソドックスで基本に則っている。それゆえミステリーを読み 込んでる人なら途中で犯人の想像はついてしまうだろう。 ラストは少し切ない。この作品の評価が分かれる所だろう。 個人的には、エンターテイメント作品として割り切り、バカバカ しくも明るいラストにした方が良かったのではないかと思う。 | ||||
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カッコつけてるのにカッコ悪い33歳の私立探偵を主人公にした小説。 ハードボイルドとは言えど、全然なり切れていないこの男の言動に、 やはり荻原さんらしいユーモアが満載で沢山笑わせてくれます。 それでいて少しミステリー色を打ち出してもいる、 なんともジャンル分けが困難な作品。 それにしても荻原さんの文章はものすごく読みやすいし、 キャラクターに愛情が込められているのがとてもよく伝わってきます。 人間味たっぷりでどいつもこいつも憎めない。 ダメ男の相棒(秘書)にああいうキャラクターを持ってきて、 カッコをつけたくてもつけられない設定にしたのもさすが! 事件そのものはたいしたものじゃないんですが、 ことごとく破られるハードボイルドの夢と理想にもめげず、 最後まで体を張り続ける主人公の姿にぐいぐいのめり込んで 一気に読んでしまいました。 ラストにはジーンとくるシーンがきちんと用意されているのも荻原流。 色々な要素が贅沢に盛り込まれた1冊です。 | ||||
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