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黄昏という名の劇場
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黄昏という名の劇場の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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太田忠司氏の作品を読むのは初めてでした。この作品は幻想小説ジャンルに入ると思うのですが、他にどんな作品を書かれているのかと検索してみたら、ジュブナイル作品や軽めのミステリがメインの作家さんなのでしょうか。だとしたら、たまたま手に取ったこの本は、太田氏にしては数少ない例外的な作品だったのかもしれません。 前知識なく、誰が書いたかも知らずに読めば、イギリスの幻想小説だと思いそうです。登場するのは欧米人であり、舞台はなんとなくイギリスの香りがします。登場人物の名前は書かれていないことがほとんどで、”僕”、”黒い服の男”、”艦長”、”男爵”のような役職や敬称で呼ばれます。 作品は、いまひとつ意味がわからないものもあり、好みがあると思いますが、個人的に気に入ったものは、 船室の置かれた人形たちが怪異を起こす人形譚であり、幽霊船怪談でもある「人形たちの航海」、 怪しい侯爵家に家庭教師に入った女性が出会う恐怖、これは植物の怪異であり、ふと、古典怪談である「ラパチーニの娘」を思い出しました。 「赤い皮装の本」舞台となる無限に続くような図書館の描写が圧巻です。そこで、それぞれ一冊の本を探すことだけに人生を費やす人々。ある日、そのことに疑問を持った少女は・・?いったい世界はどうなってしまったのか?奥深い内容の幻想SFです。 「憂い顔の探偵」はまるでシャーロック・ホームズ物の雰囲気でいて、それをさらにひとひねりしたものです。 どの作品も、幻想小説として個性的でレベルが高く、その世界に引き込まれます。ただ、どの作品にも登場する謎めいた”私”、物語の語り手の正体が最後に明らかにされるということなのですが、明らかになった??自分にはなっていないような気がしたのですが・・・これが最後のオチというなら、よくわかりませんでした。そちらにも気を取られてしまったので、そんなことを考えずにただ短編集として読んだ方がよかったかもしれません。その点だけが残念でした。 | ||||
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この度はお世話になりました。これをご縁にまたよろしくお願いいたします | ||||
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「逢う魔が刻」「夕闇の」「夕暮れに染まる」..といった言葉が胸にくるなら、先ずこれ一押しです。主人公が逢う魔が刻の世界の住人から色々と不思議な話を聴いて書き留めている、、という進行でショートストーリーを読ませてくれるのですが、エスプリかきいてて 世界観あって、、始め読んだ時にはまずまずかな?なんて思いましたが、また何と無く話を思い出して読みたくなってしまう作品なのです。読んだら古本屋に持って行かない事!次に探す時、題名がうる覚えで中々見つかりません。この本らしいです。 | ||||
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濃霧の中に迷い込んだような、そんな不思議な幻想に包まれる作品です。普段どおりの生活から、ほんの一歩踏み出しただけで、禍々しい別世界に足を踏み入れてしまう。そこから無事に戻れることは非常に稀であり、決して踏みこんではいけない領域のハズなのに…十分に注意していても迷い込んでしまう甘美な世界。それが黄昏の世界なのかもしれません。儚くて、脆くて、美しい世界。しかしその世界は「逢魔が時」の名に相応しい、怖くて悲しい世界なのです。怖いというよりも「物悲しい」。しかし紛れもないホラー。一見女性的なホラーの1分野なのですが、何故か書き手は男性のことが多いのも不思議です。 | ||||
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濃霧の中に迷い込んだような、 そんな不思議な幻想に包まれる作品です。 普段どおりの生活から、ほんの一歩踏み出しただけで、 禍々しい別世界に足を踏み入れてしまう。 そこから無事に戻れることは非常に稀であり、 決して踏みこんではいけない領域のハズなのに… 十分に注意していても迷い込んでしまう甘美な世界。 それが黄昏の世界なのかもしれません。 儚くて、脆くて、美しい世界。 しかしその世界は「逢魔が時」の名に相応しい、 怖くて悲しい世界なのです。 怖いというよりも「物悲しい」。しかし紛れもないホラー。 一見女性的なホラーの1分野なのですが、 何故か書き手は男性のことが多いのも不思議です。 | ||||
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