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(短編集)
それは秘密の
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それは秘密のの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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描写が優れている。もっと他の作品も読みたい。 | ||||
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最後の落ちの秘密のアッコちゃん、作者と同年代の私ビックリです。しばらく歌を口ずさんでました。バスの運転手の行方がきになります。 | ||||
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乃南アサの作品は、スラスラ読めるのに内容が濃く、興味深く、本当に面白いものが多い。それでいて個人的に、この作者にはいつもいけすかないものを感じる。文面からにじみ出る性格の悪さ、それをまったく自覚していない尊大さ、バカな登場人物を描きながら「作者のあたしはこんなに頭がいいんですけどねえ」と苦笑しているような姿勢、誠実ぶって楽しようとしている文章表現(文章はうまいけど、表現に何の工夫もない)。それでも読んでしまうし、一度読んだら長編はもちろん、短編もずっと印象に残る。小説って人間性ではなく、技術と方法論で書くものなんだな……と思う。もっとも、この人は「小説家」ではなく「ドキュメンタリー作家」の称号がふさわしく、より収入が得やすい「小説家」を名乗ってるだけの気がするけどね……それは別の話。才能がなきゃそんな真似もできないわけで、すごい人なんでしょ。 この作品集は、冒頭の『ハズバンズ』に作者らしい皮肉とひねりが感じられた以外は、心底どうでもいい話ばかり。短編とショートショート、恋愛感情や劣情をテーマにした話ばかり3~4話ずつの構成だけど、ショートショートはどれも特別文句も称賛もない出来。短編は『僕が受験に成功したわけ』と表題作『それは秘密の……』は、乃南さんって頭よすぎて脳の機能が不安定になることがあるのかなと思う駄作(←こういう表現に過剰反応するお利口さんも多いんだろうな)。たまにこういうことをやらかす人だ。失敗というより、個人のメモを間違えて出版しちゃった、みたいな。 『ハズバンズ』は、強欲妻と離婚した男が、その妻の再婚相手の男とお友達としてつき合い、元妻・現妻に関する愚痴を言い合ったりする話。ハズバンドではなくハズバンズであるところにセンスを感じる。その妻が実は……相手の男が実は……というのは目新しい話ではないが、乃南さんの精密な筆致のおかげで読んでいて楽しい。 『僕が受験に成功したわけ』は、中学受験を控えた男の子が女友達の母親のセクシーな足に劣情を抱く話。男の子が一方的に懸想する話なら(たいして面白くなさそうだが)乃南さんの描写力でザーメンタンクみたいな少年の悶々を丁寧に描き切ってそれはそれで笑えるキワモノとして成立しただろうが、この話は、母親のほうがけっこうその気になってる精神異常者で気持ち悪いったらありゃしない。べつにそういう話でも構わないはずなのだが、乃南さんって、これは個人の感想だけど、性的なことを扱う匙加減が今ひとつ。おとなしくて真面目な学級委員長の女の子が、ウケ狙いで授業中にいきなり教室でパンツを下ろして放尿を始めた感じで、面白いとかニヤニヤさせられるというより、ドン引く。 表題作は、作者が寝ボケて頭に浮かんだことを適当に文章にしてみました、ということでいいか?(よくねえよな)土砂崩れで足止めを食らったトンネルのなか、そこではじめて会う中年の男女が、おたがい顔を知らぬまま会話をし、男は女に対してほのかに温かな感情を抱く。こういう……柔らかなファンタジーを柔らかく美しく描くには、乃南さんってリアリスト過ぎるんじゃないの? 小説って「現実を削ったり飾ったりした、現実よりも楽しく面白い世界」だと思うんだけど、そういう意味じゃこの作者って、小説家としての能力だけを見ると実はそんなに大したことない。この話、ちょっと頭のおかしい女の戯言を、男が勝手に穿って考えてなんとなく素敵な気分になってるだけのバカ話。冒頭、男が入院見舞いに行った「大切な尊敬する恩人」、やたらドラマティックに描かれているからよほど展開に絡んでくるのかと思ったら、全然。ただ単に「荒天に巻き込まれる危険を押してまで主人公が車で出かけた理由」に過ぎなかったわけね。それと、その恩人に関する回想によって、主人公の職業や立場が立体的に描写された……悪いことではないはずなのに、印象としては「意味の薄いくどくどした描き方」に思えてしまう。主人公がほのかな感情を抱く女性に至っては……彼女の夢や、不幸ではない生活を送りながらも願いが叶わなかった淡い悲しみが丁寧に描かれてはいるものの、普通につまんない。アニメの主題歌を歌い始めたのは「何か歌う」必要性があってたまたま歌っただけのこととはいえ、これまた登場人物を必要以上に頭悪そうに描いて「作者のあたしはとても頭がいいのにねえ」と苦笑している乃南アサの意地の悪そうな美形のお顔が浮かぶ(参照・著者近影)。そのアニメ主題歌の歌詞を余すところなくそのまま書いてくださって……原稿料ずいぶん得しましたね(いや、そんな次元の作家じゃないことはわかってるけどさ)って感じ。ブタさんブーブーとかウフフッとか、ただの転記とはいえ、直木賞獲ったぐらいの実力はある小説家がそんなもん書いてて恥ずかしくなかったのかね。話の終盤、それまで紳士的だった主人公が男臭い方言まるだしで怒鳴り散らすのは面白かったけど……乃南小説の登場人物ってさ、笑顔・配慮・協力の人間関係じゃなく、怒鳴る・嘲笑する・ふてくされる、が圧倒的に多いんだよな。小説界の長渕剛かもしれない(長渕は殴る・蹴る・叫ぶ、か)、実力と人気は抜群であることも共通してるし。 それ以外の作品は、特筆するほどの欠点も見どころもない。こんなもんで印税稼ぐなよって。早朝の電車を舞台に見知らぬ盲人男性との交情を描いたショートショートがあったが、著者近影をチラ見しながら読むと(←必要あんのか、おい)この顔でしかも自分は優しい人なんですよアピール……と思って胸が悪くなった(←ごめんなさい、言い過ぎました)。 この作者、傑作はいくらでもほかにあるんで、そっちを優先して読んでください。 | ||||
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やはり大好きな作家による物語。。裏切られる事はありませんでした。 本棚に宝物が増えました。 | ||||
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もっと期待していましたが、平凡なストーリーでした。印象が薄いです。 | ||||
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夫婦、元夫婦、恋人同士、初対面の男女・・・形は違えど男女にまつわる短編集。よくまあこれだけ登場人物の誰一人にも感情移入できないストーリーを書いて集めたものです。感情移入どころか鼻持ちならない女、イタい女のオンパレードに辟易しながらも、最後まで望みを捨てずに読みましたが、なんとか読み終えた時にはこの作品を購入したことを後悔したほどです。最後の「それは秘密」に至っては、物語に“ツッコミ入れる”のは野暮ではありますが、いくらなんでもそんな状況の中でそんな展開って無理があると思うし、登場する女性はちょっと精神的に問題がある人なのかなとかむしろとんでもないオチが待ってるのかなとか複雑な思いで読み進みましたが、一番つまらない先細りな終わり方でポカーンとなりました。乃南アサ、かつてのあのグイグイ引き込むような物語はもう書けないのかな?☆一つにしましたが、これでもオマケしたつもりです。 | ||||
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退屈でした。デパ地下でサラダを買う話はテンポがよく、唯一面白かった。 | ||||
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どちらかと言うと乃南アサさんの作品は長編の方がすきなんですが、今回のはかなり良かったです。ボーッとしてると誰と誰が喋ってるのか分からなくなるような『ハズバンズ』とか…。間に挟まってる超短編も絶妙。最後のタイトル作品『それは秘密の』の読後感がたまりません。ぜひ読んでみて下さい。 | ||||
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帯に「ミステリー&サスペンス」と書かれていましたが、ミステリー要素はありません。 短編形式で恋愛に関する心理描写を書いてますが、心理と行動がまるで噛み合ってなくて共感出来るところはありませんでした。 | ||||
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中編短編取り混ぜて9作です 1 ハズバンズ 2 ピンポン 3 僕が受験に成功したわけ 4 内緒 5 アンバランス 6 早朝の散歩 7 キープ 8 三年目 9 それは秘密の 1と9が中編かな どれもこれも、あ、やられたった感じ さすが上手です たかが恋 されど恋・・・ですね(笑) | ||||
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期待して手に取った乃南アサさんの短編集でしたが物足りなさが残りました。 1ハズバンズ 、2 ピンポン 、3僕が受験に成功したわけ 、4 内緒 5アンバランス 、6 早朝の散歩 、 7キープ 、8 三年目 、9それは秘密の これら9編が収められています。 唯一、心に残った作品はタイトルの「それは秘密の」です。 過去にないシチュエーションで読みながら情景が目に浮かび、秘密を共有している様な錯覚に陥ります。 ただ、好きな作家さんで過去の全作品を読んでいますが、この短編集に至っては作者の持ち味のキレの良さや ぐいぐい読み手を引きつける魅力に欠けて淡々とした印象が残りました。 ショートショートな短編もあり、悪い作品ではないけれどどこか寄せ集めた感が否めませんでした。 期待が大きかっただけに読後感が残念でした。 | ||||
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期待して手に取った乃南アサさんの短編集でしたが物足りなさが残りました。 1ハズバンズ 、2 ピンポン 、3僕が受験に成功したわけ 、4 内緒 5アンバランス 、6 早朝の散歩 、 7キープ 、8 三年目 、9それは秘密の これら9編が収められています。 一番心に残った作品はタイトルの「それは秘密の」です。 過去にないシチュエーションで読みながら情景が目に浮かび、秘密を共有している様な錯覚に陥ります。 ただ、好きな作家さんで全作品を読んでいますが、この短編集に至っては作者の持ち味のキレの良さや ぐいぐい読み手を引きつける魅力に欠けて淡々とした印象が残りました。 期待が大きかっただけに読後感が残念でした。 | ||||
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乃南さんの作品、大好きなのですぐ読みました。 が。 ①アンソロジー本等で既出ずみの作品が、ほとんど。 ②4頁ほどで終わる、超短編もいくつかあり、これがまた 肩すかしで終わるのがほとんど。 ③いつもの、文章の緻密さがない。 ④読了後は、なんの感想も残らない。 久しぶりの新作で、期待しすぎたのかも・・・。残念です。 | ||||
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短篇9篇うち4篇はショートショート、巻頭の「ハズバンズ」とラストに置かれた「それは秘密の」は中篇というか長めの短篇になっています。さすがにこの2篇は読みごたえあり。特に、【台風でトンネルの天井が落下し、閉じ込められた闇の中で見知らぬ男女二人が…】という「それは秘密の」は、このところの自然災害を経てみれば(大震災前に書かれています)、実にリアリティがあり、作家の想像力だなあという感じをひしひしと受けます。「ハズバンズ」はバブル時代育ちの女をめぐるミステリで、これも手練れの技。 それぞれの小説は巧みに拵えられているし、きわめて読みやすいし、長さも適度にメリハリあり、まことに暇つぶしに好適の一冊ですが、それだけならまあ直木賞作家が長い年月に書いた短篇を集めた本だから当り前。おっ、と居住まいを正す思いになったのは、「僕が受験に成功したわけ」という、小学6年生の男子が同級生の女子の母親の足に夢中になる一篇で、そんなに変態的にもならず(そこが淫靡さがなくて食い足らぬと思うマニアな読者はいるかも)、むしろユーモラスに、明朗な筆致で描きます。内容と書き方のバランスが絶妙。 新潮社のPR誌「波」を読んで、女優の宮崎香蓮さんが書いているレビュー(いい文章です。彼女は「アンバランス」という短篇が好みだったよう)で知ったことですが、この「僕が受験に成功したわけ」、西川美和監督と大塚寧々で映画になっているそうです。いい組み合わせ! ちょっと探してみます。 | ||||
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幾つになっても潜んでいる恋心。 時に厄介な、その感情に振り回される 主人公たちのストーリー9篇。 「いつか陽のあたる場所で」を読んで 好きになった作家さんなので 期待してたのですが、ちょっと拍子抜けでした。 途中までは、その先の展開が気になって 一気に読んでしまうのですが 「え?それで終わり?」という結末が多いです。 「僕が受験に成功したわけ」は 結末は別として内容は面白かったです。 中学受験を控えた男の子が付き合い始めた女の子の 母親の「足」の虜になった話で、翻弄されていく男の子が 可愛いです。 他に「それは秘密の」は唯一、結末が しっかりあって面白かったです。 台風の中、九死に一生を得た見知らぬ男女が 助け合いながら一晩を過ごすうちに淡い感情が 芽生える話です。 読み終わった後、心が暖かくなるようなストーリーでした。 9篇それぞれ内容は悪くはないのですが 結末があっさりなので中途半端な感じがしました。 もう少し捻りが欲しかったです。 | ||||
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