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歌うクジラの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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喜怒哀楽に訴える作品じゃあない。つまるところ虚無感の千本ノック。辛いよぉ、むごいよぉ、酷いよぉ、基本はそんな展開の連続かな。もっとも、そんなのは上巻で既に痛感するはず。下巻も概して同じ。意味不明+残酷な世界観に辟易としながらも及び腰で読み進めてみるみたいな。展開の起伏が激しすぎて、えッ、死んだ? えッ、移動した? みたいな過程が多い。正直、最後の一行が無ければ大衆的には駄作だったかもしれない。最後だよ、もうとにかく最後。最後にこの言葉来たかぁ、よし良作の烙印を押しましょう、みたいな感じでエンディングで評価が翻った。ちょっと上から目線だけど、個人的にはそんな感想。例えるなら、必死に働いて働いて働いて、そんでもって受け取った給料袋に金の延べ棒が入ってるみたいな感じ。延べ棒がまず封筒に入らないという冷めた意見はいりません。とにかく、それくらい規格外な幸福感が心中からバババぁっと奔流した。それでも、もう一度読み返してみたいとは思わない。だってエンディング知ってるし。ただ設定を整理したいというのは正直ある。でもなぁ、もういいかなぁ。装丁とタイトルのポップさに騙されて購入すると痛い目に遭う。少なくとも子供には薦めたくない。性の表現が過激なのがやっぱり気になるかなぁ。実写化したらどうなるのかなと思ったけど、映倫がブチ切れるだけだなと気付いた。このクオリティを再現するのも難しそう。 色々言いましたが、オススメはしません。でもいい作品ですよ。私は文学少年じゃないので、月並みな感想しか出せません。読書の素人でもあるので、これを読むのはまだ時期尚早でしたかね。自宅の本棚が活字本に蹂躙されてるような人はむしろ好むかもしれません。趣味嗜好というやつですね。一風変わった作品を読みたい人に、まあ、オススメはしません。では、いつのまにか文章が敬体に切り替わっていたところで、レビューを締めさせていただきます。 | ||||
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なかなか展開が読めず、いまひとつ言いたいことが伝わってこない。 文章は力強く描写力も抜群で、展開される情景をはっきりとイメージできるのですが、いまひとつ物語に引き込まれないのです。 氏の著書はほぼすべて読んでいますが、ページをめくる手がなかなか進まなかったのは本書がはじめてです。 | ||||
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とにかく文字がぎっしり!内容もぎっしり!本の初心者にはオススメできないかも。。。 | ||||
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移動と出会いが大事なのはわかるが、それ自体は他の誰かも言いそうなことである。 多くの人がなんとなく気づいてはいるけど言葉にできていないことをえぐりだす という私にとっての村上龍の一番の魅力が損なわれているような気がする。 その一文にたどりつくまでの物語がそこに生きているようなかんじもしなかった。 ストーリーとしては決してつまらないわけではないし、移民の話言葉も非常に面白いのだけど、 「歌うクジラ」という題名を見たときの、さすが村上龍!という期待感には遠いと感じた。 | ||||
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読み始めは上巻の密度ある内容に比べてだいぶ退屈だなと感じました。 途中まではかなり停滞してたのですが、終盤に近づくにつれておもしろくなりました。 とくにラストはすごいよかったです。 村上龍にしては珍しいほどわかりやすいラストでした。 それだけにすごい強く響きました。 | ||||
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龍氏の「22世紀の『オイディプス王』『神曲』『夜の果てへの旅』を書きたかった。」という帯のコメントを見れば、この壮大なロードムービーのような構成は当然だし、この意図的に破壊された口語の記述も、わずかな希望と圧倒的な絶望を抱えることになるこの結末も当然だろう。 上巻の帯に答は書かれていたということだ。 小道具や背景として描かれる技術は、実際に実用化できるかどうかは別にして、根拠はあるものなのだろう。 「ヒト」という種にとって宗教的倫理観や人権意識と、生物としての生存欲求はどちらが強いのか。 経済的な繁栄にしたがって、DNAの保存という生物種としての本能を捨てているとしか思えない個体の比率が高まっている「ヒト」は、既に絶滅危惧種なのだろう。 では、絶滅を回避するために、既に明らかになっている「皆が一緒には幸せになれない社会」を突き詰めて考えて、「効率化」のための「階層化」を、生物種の個体としての生存期間(寿命)の面からも、アクセスできる情報の面からも、厳密にするという方法は有効な解決策の一つなのか。 村上龍氏の世界観構築系作品の中では、現在と遠すぎてイメージがわかない。 ただ、階層化が一概に「悪」であると嫌悪しきれない何かがこの作品にはあった。 | ||||
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「歌うクジラ」上下巻、やっと読了。 「歌うクジラ」という詩的な題名にひかれて読んだのだが、 それと内容とはあまり関係がない。 RPGをやっているような長い冒険の旅である。 タナカアキラという主人公の少年が、未来社会の地獄巡りをして行く。 村上龍特有の激しいアクションシーン、凄まじい暴力、異常な性愛、 不可解な荒廃した未来社会の姿、が続き、本当のところ読み進めるのに かなりの苦痛を感じた。 しかし、村上龍の妄想的想像力にはある種驚嘆する。 小説のできとしては?である。前作「半島を出よ」のほうがずっといい。 | ||||
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面白いか否かで言えば、かなり面白い。冒頭のバイオレンスシーンも導入部としてはとても巧く引き込まれるし作品全体のテンポもよくかなり読ませる。だが、なんというかテーマがそのまま書かれ過ぎ、なのだ。純文学として成立させる事の原則としてテーマはあくまでも具体的なモチーフに表現しなければどうにもならない。『カラマーゾフの兄弟』のような例外中の例外はさておき、この最新作では残念ながら村上龍氏の創造性もだいぶ厳しいところに来ていると思わざるを得ない。無論、中には著者の才能がぎらりと光る秀逸なモノを食べる女性の映像シーンがあり、「これこれ!村上龍の才能の凄いとこ!」という所もあるのだが、全体としては平坦。かつ著者の最大の武器であったねっとりとした描写力が無くなり非常に淡泊な文体になってしまっている。村上龍氏は村上春樹氏と違い、純文学の王道でノーベル文学賞候補的な位置づけで評価を受ける事に興味も無いと思う。でなければあんなにポンポン思い付きで小説書きまくらず、メインストリームを構築する事に主眼を置いて活動してきたはずだ。TV出演も多いのだから経済的には相当潤っているだろうし、小説で儲けまくらなくても良かったはずの人だ。僕はそういう雑食動物的村上龍が好きだし今後も応援していきたい。そこで、また『半島を出でよ』の時のようにみっちり時間をかけて、あとひと花もふた花も咲かせて欲しい。頑張れ村上龍! | ||||
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ここに描かれた世界は、現在の日本国家の閉塞感を 村上龍氏個人がじっくりと発酵させ腐敗させた末に 産み落とされた世界、そんな気がした。 歴史や国家、民族といったものを無意味無価値 にして混沌とさせた上に成立したSF(?) という分類なのかはオールドファンの私にはよくわからない。 本作では、少子高齢化・移民による混沌化と、かの遺伝子 にまつわる要因により日本自体は今の概念では消滅している。 村上氏のアナーキーさが劣化しそれが安易に垂れ流されている感すらある。 半島を出よあたりから目立つ、徹底的な軍事軽視(ミリオタという意味でなく 国家のパワーとしての軍事力への無理解。それは一貫して 「システム」や「世間」への憎悪と破壊を描いてきた氏にとって もはや越えられない壁になっているのかもしれない。)は、 自国はともかく、それ以外の外国との関わりを描写する際には致命的ですらあるように思う。 作品と現実、その乖離は年を追うごとにひどくなるばかりだ。 (冷戦時代が一番マシだったのは偶然ではあるまい。 「情報」がより特権的な時代だったし、それなりに安定した世界観でみなが生きていた) 愛と幻想のファシズム 五分後の世界、希望の国のエクソダス、 半島を出よといった「破壊系」の系譜なのかもしれないが 個人的には、みなそれぞれに共感できるエネルギーやプライドの描写 があった(だからその成立過程に難があっても 圧倒的なドライブ感の前には気にならなかったものだ)。 本作ではその逆だった。 そこからなんらかのメッセージを読み取るのはもはや苦行でしかなかった。 本作はむしろ「システム構築系」の作品かもしれない。 (個人的な解釈としては) 驚くべき閉塞感に満ちた世界の、元気を奪われる物語。 思い浮かんだのはそんなコピーだった。 いよいよ村上龍氏に対する受容体(レセプター)が減少して きたのかもしれない。 | ||||
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ようやく読み終わった、というのが読了直後の正直な感想です。iPad版が出た時から興味をそそられ、書籍版が出てすぐに購入したものの、なかなか読み進めることができませんでした。物語の世界に入り込みにくいことに加え、暴力や性の描写がグロすぎました。期待していただけに落差は激しく、途中何度も挫折しかけました。3360円という投資をしていなければ、とっとと投げ出していたかもしれません。 ストーリーとしては、現代とはまるでパラダイムの違う22世紀の日本を舞台に、あるミッションを背負った少年が目的地へ向かって旅をし、その途中で様々な経験をするというもの。とは言っても、その過程で少年が成長していくというありがちな冒険譚では決してなく、落としどころがつかみづらいのです。登場する人物たちも特に魅力的というわけではなく、誰かに感情移入することも難しい。読み手の忍耐力や想像力が試されているという印象を持ちました。そして最後になって、ようやくすべてつながりました。魂を揺さぶられたことは事実です。 なぜ村上龍はこのような小説を書いたのか? ダンテの『神曲』も発表当時から毀誉褒貶にさらされ、その後徐々に世界文学の代表作としての評価が確立したそうです。想像するに、出版界に一石を投じた発表形式、不老不死の遺伝子や文化経済効率化運動という未来観、文法的に無茶苦茶で読みにくい日本語などすべての要素を含め、読者の賛否両論を煽り、後世に評価を委ねることこそ、村上龍の望むところではなかったかと思えるのです。 | ||||
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最初はスピード感があって面白かったのだが途中からグダグダしてきてつまらなくなった。 未来のスポーツだとかどうでもいいようなSF描写、話が多くもう少し短くできなかったのかと思います。 | ||||
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iPhoneアプリで本作を読んだ。 店頭でハードブックも開いてみたが当然のことだが内容は一緒だった。 違うのは章毎にアートワークが表示されるのと、一部のシーンで効果音に近い音楽が流れることだけだ。 上層、中層、下層に区分けされた理想社会をアキラは旅する。 通常であれば一生を決められた層で生きるところを、旅で社会を横断する。 層毎の違いを方言のような言語で表しているのはわかりやすい。 どの層も我々の世界観からすれば不幸にしか見えない。 既存のディストピア小説と異なるのは、指導層とそれ以外に分かれて指導層だけが幸福、という構造ではないことだ。 章毎に新たな設定が延々と提示されるやり方は「家畜人ヤプー」を思わせるが、主人公に目的を持たせ行動させる点で本作のほうが一貫したまとまりがある。 社会を強調しているのと特殊な環境のため、登場人物たちの心情は理解しがたい。あと長い。 作者の「コインロッカー・ベイビーズ」の薬島みたいな設定が好きか、ディストピア小説が好きならおすすめ。 | ||||
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同世代の作家として、応援してきた村上龍さんの2010年の新作です。本屋さんに平積みされている美しい装丁に惹かれて、新品を買いました。「歌うクジラ」は、現代の日本を代表する作家の、一級のエンターテインメント小説であることは間違いありません。SFという形式を借りた、人間について、人間社会の問題について、幸福について、老いるということについて、の小説です。近未来の、未だ観ぬ世界だから、ある意味、何でもありだし、やりたい放題、荒唐無稽。世界表現も、趣味性も、思想性も自由に表現できたのでしょう。しかし、実際は村上龍さんが今、人間や人間社会にについて考えているだろうこと、警鐘を鳴らしたいことが実直に、ちりばめられているように感じました。 語っている内容は、生物としてのクジラのことではありません。まさに人間と人間社会のことです。15歳の、ある意味無垢な少年が、お父さんの遺言に従って旅を続けます。旅先で、さまざまな階層、さまざまな立場の人と出会い、別れ、旅の目標に近づいていきます。SF作品では、よくテーマが壮大でも、最後の方が尻すぼみになる場合が多いのですが、さすが、村上龍さん、最後まで、読み進ませてくれます。むしろ、最後の出会いの部分こそ、出会った相手が語る内容が圧巻です。ぜひ、下巻まで読み進んで欲しいと思います。絶望ではなく、少年が正しく成長したことを一緒に喜べる、勇気を与える、あたたかい小説です。 ただ、性的な描写がちょっと趣味的で病的で、また人を殺す残虐な描写も多く、中学生や高校生の娘たちには、大丈夫なのかなあとも考えてしまいました。村上龍さんの「自意識を吹き飛ばす手段」なのでしょうが・・・。 余談になりますが、ニューヨークタイムズのピューリッツア賞記者、ジョン・ダートンさんが1999年に発表したエクスペリメントが、少し似たプロット(クローン、老化、テロメア、島からの脱出)を持っています。よかったら読んでみてください。もう一つだけ、SF作品としては、私の最近のベストは、椎名誠さんも絶賛しているハンターズ・ラン (ハヤカワ文庫SF)です。 昨日、北朝鮮が砲撃しているニュースを見ていて、村上さんの半島を出よ (上)を思い出しました。個人的には、こっちの方が好きです!☆5つです。未読の方は、ぜひ、読んでみてくださいね。 | ||||
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村上龍が優れたSF作家でもあることは皆さんご存知だと思います。 この作品は、詩的で創造に飛んだ描写によって、たくさんの未知のイメージを想像させてくれるという点で、やはりすばらしいSFであると思います。 ただし、作中で人間社会を改善するための遺伝子工学による様々な実験が行われている割に、これまでに数え切れないほど発表された社会実験的なSFと比較して、特に新しい視点があるようには感じられません。 | ||||
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