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鍵のかかった部屋
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鍵のかかった部屋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 21~23 2/2ページ
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探偵小説の体裁をとったオースターの代表作。 鍵のかかった部屋に決して入ることができない主人公。 手にすることのできる幸福と、決して手の届かない謎。 解決しない謎解きでありながらも、後味の爽やかな物語。 | ||||
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主人公である「僕」は、幼馴染から一つの依頼を受ける。僕は二つの選択肢を失踪した幼馴染から突きつけられる。問題は受けるか受けないかではなく、どちらを選ぶかであり、しかし、どちらを選んだとしても僕」は久しく会うことがなかった幼馴染との対峙を強いられる。」現代の日本において他者との関わりは極めて表面的になり、かつて以上の気遣いを必要とする。ならば、誰に向けて神経を磨り減らすというのか。つまりは、自己の内部における防衛本能というべきものが自己の神経を磨り減らすといえる。他者との関わりを持つという行為において!物語は「僕」と幼馴染との対峙と同時に、「僕」との「僕」との対峙を巧みに描き出す。そして、読み終えた時に読者は痛感する。鍵のかかった部屋を見つけた時に鍵を開け放つ勇気が、あるいは、開けない勇気があるだろうかと。 | ||||
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ニューヨーク三部作の第三作目。ポールオースターのこの時期の作品のテーマが繰り返し出されている。言葉に対するこだわり、「私」の存在、書く事と孤独。作者自身にとっての重要な問題を理解しようとする態度が小説という形で描かれている。同じテーマがいくつかの作品で繰り返されたとしても読者にとって興醒めにならないのは、作者が読者に媚びずに自身の為に、描いているからだと思える、そこに作者の魅力がある。オースターの深さが味わえる一作。 | ||||
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