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終物語



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【この小説が収録されている参考書籍】
終物語(上)
終物語 (上) (講談社BOX)

終物語の評価: 3.85/5点 レビュー 55件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.85pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(3pt)

緊迫感あるストーリーテリングでしっかりと読ませる力業は賞賛に値するがマイナス要素も大きい。

いつになくマジメでミステリー成分が強い。詰まらなかったわけではなく、緊迫感あるストーリーテリングでしっかりと読ませる力業は賞賛に値する。暦と育の忘れられた過去が明らかになって別離までの流れは綺麗にまとまって感動的でもある。この作品単体なら佳作と言っても良いレベルだと思う。
 しかしながらマイナス要素も大きく、ミステリーとして読むと設定に無理があり過ぎる。又「物語」シリーズ全体の中でこの話が挿入される意味は何なのか、違和感が大きい。個人的には忍野扇の正体を知ってるので、彼女をクローズアップさせるための巻であるのはわかるのだが、これだけ露骨に不気味で嫌悪感を催させるキャラはいかがなものか。羽川を罵倒する辺りやり過ぎと思ったし、なぜか彼女を許容してしまう暦まで好感度ダダ下がりだった。西尾維新はそれも計算に入れて書いてると思うが。
終物語 (上) (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:終物語 (上) (講談社BOX)より
4062838575
No.6:
(3pt)

なんでだろう

言いたくはないけど、くどいと言わざるを得ない。
シリーズを通して時系列がポンポンでたらめになってしまうのはまぁ仕方ない。
後から後から浮かんできて、これも書きたいあれも書きたいってこともあるだろうし。
でも、この巻に限らず、ある一定の面倒くさい法則というか癖なのか、意図的なのか以下のような展開の作り方がある。

『1章. 現状→過去(回想)→現在。2章. 未来(1章から少し飛んだ現状)→回想(1章終わり直後の続き)→現在』

みたいな。
区切りごとに面倒くさいこのやり方がある。だからくどく感じてしまう。
〜だ。つまり、どうして今こんなことを僕がしているかと言うと・・・。
って言うのが一番始めだけじゃなく区切りごとに毎度付いて回る。
素直に続きでいいんじゃないかな?
読み始め、ただでさえ前の巻の続きが気になってもやっとしているのに、その上このやり方で進行されるからもどかしい。
巻と巻が繋がらず、外伝的なものをやるのは読者として文句は言えない。
何を書こうと作者の自由だ。
でもこの1巻1巻の物語の展開の仕方はなんだってこんな面倒臭い構成の作りをしているのだろう?
特にそれが役立っているとも思えない。
時系列をずらす事で意外性が生まれている訳でもない。
僕がせっかちなだけで、知れることは待てばいずれ知れるんだろうけど、この巻を一つの作品としてみたら、やっぱりくどい。
話自体はクラスメイトを列挙するところを除いて楽しめたけど、上の理由で面白さが半減しちゃった感が否めない。
終物語 (上) (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:終物語 (上) (講談社BOX)より
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No.5:
(3pt)

自身が忘れている過去にも実は「ナニカ」があったと想像すると。

「もう一度、100%趣味で書きました。」という文句から、『ひたぎクラブ』の頃の、あの掛け合い漫才みたいな構成なのかな、と思いきや、あにはからんや、初期も初期、戯言シリーズの頃(『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識』くらいかな)まで遡ってました。それほど救いがないというか、面白かったけど、読後感が悪い推理小説でした。

 そう。推理小説。
 今作は終始、暦が自身の過去と半ば無理矢理に向き合うミステリになっていました。
 そして謎を解くのは、狂言廻しの役を務める謎の転校生・忍野扇。彼女に関して判明したことは、今回も皆無でした。一体ナニモノなんだ、彼女は。
 私が忘れている過去にも、実は「ナニカ」があったと想像すると背筋が冷える思いだ。

 『そだちロスト』での、翼と扇のヒントの出し合いの箇所は、もう怖い怖い。読んでいた私までも「わかったよ、もう!」と叫びそうになるくらいサスペンスホラーでしたよ。

 次巻は『終物語 (中)』。上巻は二学期に起きた出来事(時系列としては『猫物語 (白)』と『囮物語』との間かな?)が書かれましたが、中巻ではいよいよ、暦が臥煙伊豆湖から依頼された件の詳細が書かれるのでしょうか?
終物語 (上) (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:終物語 (上) (講談社BOX)より
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No.4:
(3pt)

評価の難しい巻

これから読む人の為にはっきり言ってしまえば、全巻を引き継いでの終物語というシリーズを締めに掛かるようなタイトルではあるが、
そうでは無く、どちらかと言えば時系列の間に入る外伝パート。

阿良々木の過去に関する内容や忍野扇という謎キャラを掘り下げてる部分はあるものの
本編を進める為のストーリーでは無く、あくまで付け足しのストーリーだと感じる。

読み易さを聞かれれば、前半部分の謎解きパートでかなり疲弊した。
あらゆる状況をすっ飛ばした中での急な推理パート展開が序盤で、作者が意図的に狙ったモノだと思いますが、
読みづらいく覚えにくそうな名前が多く登場して本気で推理しようよ思って読んだら内容を把握するのが一仕事になる内容。
それは多分、逆に本気で推理する事に意味をなさない事をしるす作者の意図だと解釈してさらっと読んでいましたが
それでもシリーズとしても脈絡を感じないそのパートを真剣に読む意欲がわかずに前半は疲弊した感じでしょうか。

その序盤パートを過ぎて、今回のヒロインとなるべき人物がわかってからは、話も一気に読み進むほど引き込む内容だったと思います。
まぁ、それでもいろいろ謎がわかった時点でいろいろ話に無理があるのでは?と感じる人も居るだろうと思います。

それから今回はレギュラーキャラクターの登場が少ないので、それがプラスかマイナスなのか?と言った
ファンとしての評価もあるかも知れませんね。

結論を言ってしまえば、これは物語シリーズに必要不可欠な話なのか?と聞かれればこの巻が最新である今現在ではNO
このシリーズの為に書いたというよりも思いついた話を物語シリーズに組み込んで見たと言った感じではないでしょうか。

あとがきにも今回は趣味100%と書かれているので、そういう意味では納得できる気がします。

セカンドシーズンの途中くらいから、ちょっとストーリー引き伸ばし感が見え隠れしてるので、
逆にこれだけきっぱりと外伝的な話を詰め込んで来たのは作者の趣味で書き続けて欲しいと思ってる
自分としては一つの区切りとしてプラスに考えたいと思うところです。
終物語 (上) (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:終物語 (上) (講談社BOX)より
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No.3:
(3pt)

化である必要ないような

分厚い割りに、おおむね斜め読みでいけるので、そんなに時間かかりません。
つーか、羽川そんなにバカだっけ?俺でも思いつくオチをそんなに時間かかるとかありえん。

ミステリー部分は、まあ多少強引だけれどもありえなくはなさそうなライン。いやでも無理あるか。
それよりも、扇ちゃんの不気味さを強調したかったんだろう。

物語シリーズは時系列がバラバラなので、某おとぎ話SFみたいに年表でもつけて欲しい。

とりあえず、先に投げっぱなしの部分を全部くっつけて終わらせてから、こういう外伝的な話やってくれないかなあ。
終物語 (上) (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:終物語 (上) (講談社BOX)より
4062838575
No.2:
(3pt)

ミステリでこそ本領発揮、ということなのでしょうが・・・

今回は全編を通して今まで以上に推理小説色の強い作風でした。
恐らく作者のもっとも好き(敢えて得意とかは言いません)なジャンルなのでしょう。
ですがやはり根本はキャラクターたちの織り成す人間劇で相変わらずの物語シリーズでした。
ただ、根本としてのそれに重きを置いてミステリはエッセンス程度で付加しているのか、
細かな所で「それどうなの?」と逆にそのミステリ・推理的要素を楽しむには些か強引すぎる部分も…
まあ強引や強烈なまでのご都合主義的つじつま合わせは作者のいつものことなので、
それらをトータルしてもやはりいつもの物語シリーズであり西尾維新と言えると思います(笑

作品としては非常に楽しめましたが、上記のような部分が今回の作風では気になってしまうのと、
なんというか思いついた関係性や下地を構築する為の先延ばし作品的な要素も感じる為この評価です。
終物語 (上) (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:終物語 (上) (講談社BOX)より
4062838575
No.1:
(3pt)

動機と結論

3話。大きく一つの話にも見えますが、それはそれ。
 時として時事ネタに走る作風を披露したこともあり、それなりに賛否両論あったと思いますが、今巻はそういう面は少なく「真面目に」話が進んでいきます。
 忍野扇…なんなんでしょうね。

 あと、121ページまでで読者挑戦型の推理になっています。
 次のページめくるとそのヒントなんてものは存在せずいきなり「犯人と思しき人物」が指摘されるので注意。
 考えるなら122ページ以降は開いちゃだめです。無論自分にはわかりませんでしたが、よく読むと分かるようにはなっていると思います。
 なお、犯人が誰かはともかくこの事件の動機とトリックはなるほどと思いました。さすが。

 さて少しだけ、ネタバレになりますが
「友達はいらない…友達をつくると人間強度が落ちるから」
 これは暦がある時期から言っていた自分のスタンスの様な発言で、最初の話はこの発言に至る経緯の様な話になっているはず…なのですが、最後うやむやにされた気がします。
 まあはっきり言えば納得がいく結論であるとは言い難かったです。
 それなりに衝撃的ではありましたけどね…

 この「その発言に至る経緯」、自分がこれ系統の最新話を最近他にも読んだ影響もあるんでしょうが、比較してしまったら負けって感じでした。

 まあしかし終物語、何を狙っているか分からないという点では続編が楽しみでしょう。
 ここまでくると様々なしがらみを縫うような物語にしなければならないという点で大変そうですね…
終物語 (上) (講談社BOX)Amazon書評・レビュー:終物語 (上) (講談社BOX)より
4062838575

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