(短編集)

サーチライトと誘蛾灯

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評判

サーチライトと誘蛾灯の評価:

3.47/5点 レビュー 30件。 D ランク

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平均点3.47pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全53件 41〜53 3/3ページ
No.13
(5pt)

なんとなくイラッとしつつも憎めない、そんな探偵さん。

米澤穂信先生の作品のファンの私。
米澤先生がTwitterでお褒めになられていたのを目にして、読んでみました。(デビューの際の審査員だったそうです)

結論。とても、好きな本です。
もう何度読み返したでしょうか。

依頼されるわけでも、仕事でもない。
でも、人の小さな機微に気付いて物語の真相へと近づく。
これは主人公の優しさからなんだろうなと感じられます。

米澤作品でいうと「氷菓」シリーズの折木奉太郎のような。性格は全然違いますが、どちらも優しく、人の気持ちを理解せずに次に進むことをよしとしない性質からいつも謎解きがはじまっていく。そんな気がします。

とはいえ今作の探偵役、セリ沢さんについて理解しようとする人は出てきませんので、勝手な私の感想です。
なんかちょこまかと動き回ってうっとおしがられがちな性格でしょうが、(この辺りがレビューを見る限り、好き嫌い分かれる一因のような……)根は優しい。セリ沢は他人の気持ちに寄り添おうとした結果、解決していく。
それに気付いた時から愛おしく思えてきました。
でもそばにいたらちょっと嫌かな。なんて。
彼に謎解きのパートナーがいないのも頷ける。けど、憎めない。

シリーズ化されて続編が出ているので読者として追いかけたいと思っています。

後書きのエピソードがグッときました。
自分がもし、好きな作家さんと出会えたらと思うとよだれが垂れそうなほど羨ましいエピソードです。
サーチライトと誘蛾灯 (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: サーチライトと誘蛾灯 (ミステリ・フロンティア)より
4488017991
No.12
(5pt)

なんとなくイラッとしつつも憎めない、そんな探偵さん。

米澤穂信先生の作品のファンの私。
米澤先生がTwitterでお褒めになられていたのを目にして、読んでみました。(デビューの際の審査員だったそうです)

結論。とても、好きな本です。
もう何度読み返したでしょうか。

依頼されるわけでも、仕事でもない。
でも、人の小さな機微に気付いて物語の真相へと近づく。
これは主人公の優しさからなんだろうなと感じられます。

米澤作品でいうと「氷菓」シリーズの折木奉太郎のような。性格は全然違いますが、どちらも優しく、人の気持ちを理解せずに次に進むことをよしとしない性質からいつも謎解きがはじまっていく。そんな気がします。

とはいえ今作の探偵役、セリ沢さんについて理解しようとする人は出てきませんので、勝手な私の感想です。
なんかちょこまかと動き回ってうっとおしがられがちな性格でしょうが、(この辺りがレビューを見る限り、好き嫌い分かれる一因のような……)根は優しい。セリ沢は他人の気持ちに寄り添おうとした結果、解決していく。
それに気付いた時から愛おしく思えてきました。
でもそばにいたらちょっと嫌かな。なんて。
彼に謎解きのパートナーがいないのも頷ける。けど、憎めない。

シリーズ化されて続編が出ているので読者として追いかけたいと思っています。

後書きのエピソードがグッときました。
自分がもし、好きな作家さんと出会えたらと思うとよだれが垂れそうなほど羨ましいエピソードです。
サーチライトと誘蛾灯 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: サーチライトと誘蛾灯 (創元推理文庫)より
448842421X
No.11
(2pt)

昆虫を使う必要性はあまり感じられず

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

泡坂妻夫さんは未読のため,「意識した」と自他とも評する部分はわかりませんが,
主人公ではない人物で話を動かし,当人はあとからその流れに混ざってくる編が多く,
自分が知っている中では,倉知淳さんの『猫丸先輩シリーズ』が近いように感じました.

ただ,とぼけたやり取りが多いのも同じくで,そこも自信があった点だそうですが,
残念ながら好みとは合わなかったのか,反対に不愉快,苛立たされることがたびたび.
その雰囲気も後半には消え,『とぼけた切れ者』との文句はいささか期待はずれでした.

『昆虫オタク』にしても,気になる話はありましたが,オタクというほどとは思えず,
キャラクタ性はおろか,その存在自体の印象が乏しく,こちらも物足りなさが残ります.

また,昆虫もそれが事件のカギを握るのではなく,事件や関係者らの心情や背景を,
語られる知識や話題に絡めつつ,最後に『きれいにまとめる』ための役割でしかなく,
ミステリとしては面白かったものの,昆虫を使う必要性はあまり感じられませんでした.
サーチライトと誘蛾灯 (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: サーチライトと誘蛾灯 (ミステリ・フロンティア)より
4488017991
No.10
(2pt)

昆虫を使う必要性はあまり感じられず

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

泡坂妻夫さんは未読のため,「意識した」と自他とも評する部分はわかりませんが,
主人公ではない人物で話を動かし,当人はあとからその流れに混ざってくる編が多く,
自分が知っている中では,倉知淳さんの『猫丸先輩シリーズ』が近いように感じました.

ただ,とぼけたやり取りが多いのも同じくで,そこも自信があった点だそうですが,
残念ながら好みとは合わなかったのか,反対に不愉快,苛立たされることがたびたび.
その雰囲気も後半には消え,『とぼけた切れ者』との文句はいささか期待はずれでした.

『昆虫オタク』にしても,気になる話はありましたが,オタクというほどとは思えず,
キャラクタ性はおろか,その存在自体の印象が乏しく,こちらも物足りなさが残ります.

また,昆虫もそれが事件のカギを握るのではなく,事件や関係者らの心情や背景を,
語られる知識や話題に絡めつつ,最後に『きれいにまとめる』ための役割でしかなく,
ミステリとしては面白かったものの,昆虫を使う必要性はあまり感じられませんでした.
サーチライトと誘蛾灯 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: サーチライトと誘蛾灯 (創元推理文庫)より
448842421X
No.9
(5pt)

会話の小気味良さが最高。

ミステリーズ!新人賞の作品を雑誌で読んでからずっと気になっていました。

エリ沢が掴みどころがないような、キャラがたっているような、なんとも絶妙。
他のキャラクターも生き生きとして頭の中で動きます。
会話が軽快だから?

どの作品も結末にうなりましたが、私は「火事と標本」にしびれました。

この作者の次の作品が楽しみです!
サーチライトと誘蛾灯 (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: サーチライトと誘蛾灯 (ミステリ・フロンティア)より
4488017991
No.8
(4pt)

受賞作以外も面白い!

櫻田さんの名前はデイリーポータルZのライターとして知っていたので、初の単著が出たと聞いてすぐに購入しました。亜愛一郎風の軽妙なやりとりはもちろん、真相に行き着くまでの道筋も無理なく意外で、短篇ミステリーとしてのレベルも十分。冒頭の受賞作から、後に行くほど面白さが増していく気がする。次作が楽しみ。あとがきもいい。
サーチライトと誘蛾灯 (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: サーチライトと誘蛾灯 (ミステリ・フロンティア)より
4488017991
No.7
(4pt)

オトボケなタッチにシンプルなプロット、詩情あふれる描写の三点セット

第十回ミステリーズ!新人賞の受賞作を含む、著者初単行本となる短編集全五編収録。
レギュラーキャラクターは空気読まないような読んでいるような、昆虫マニアのオトボケ青年(三十代半ば)エリ沢(環境依存文字)くんただ一人。昆虫を追いかけてどこにでも現れる彼は、もしかして犯罪探知機なのか不幸を引き寄せる死神体質なのか、あちらこちらで怪事件に遭遇することになるのであります。まー、素人探偵シリーズのお約束ですわ。
オトボケなタッチにシンプルなプロット、詩情あふれる描写の三点セットで描かれる五つのエピソードはいずれも昆虫モチーフという縛りつき、短いもので30ページ強、長いものでも50ページ弱というあっさりボリュームなので、軽やかにテンポよく、よどみなくストーリーが進み、ミステリーとしては薄味で、収録作で出来にばらつきがあるものの、読書の時間を心地よく楽しませてもらえます。ただ、何気ない日常の矛盾から犯罪の存在が発覚したり、犯罪を引き起こしてしまう結果になったり、どれも死体がつきもののお話なのでその点は御注意を。
収録作中のベストは「ホバリング・バタフライ」。また、『ベスト本格ミステリ2015』収録の「緑の女」という短編もエリ沢くんが探偵として顔を出しておりまして、本書に収録されなかったのは昆虫縛りから外れたせい? ということは次回は海生動物縛りで一冊作るの?
そして、他の何にもまして素敵だったのは著者自身によるあとがき。読書好きの人間にとっては夢のようなお話でして、著者が羨ましいやら妬ましいやら。
サーチライトと誘蛾灯 (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: サーチライトと誘蛾灯 (ミステリ・フロンティア)より
4488017991
No.6
(4pt)

今後が楽しみ・・・

オールタイムベスト10の中に「亜愛一郎の狼狽」を入れている私にとってその名まえが出てきたからには、衝動買いでございます。
もちろん本家には比ぶるべきもないが、泡坂ファンならあとがきを読むだけで涙するのでありました。
あらためて今は無き幻影城から出版された単行本「亜愛一郎の狼狽」を手にした衝撃を思い出します(蛇足ですが、現在の文庫本版には挿絵が入ってないので面白さ半減します)。
さて本書に話をもどし、探偵役のエリサワのキャラクター造形をもう少しくっきりしてほしいなと思います。
それでも今後が楽しみです。
星は★★★1/2でオススメです。
もちろん亜愛一郎にまだ出会ってない方は、速攻で購入すべし。
サーチライトと誘蛾灯 (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: サーチライトと誘蛾灯 (ミステリ・フロンティア)より
4488017991
No.5
(5pt)

魚偏に入と書いてエリ沢です

刑事トトリを彷彿とさせる空気が読めない昆虫オタクの変わり者エリ沢が、殺人事件発生前後に偶然周辺に居合わせ、意外にも鋭い洞察力で事件解決の糸口を見つけます。
話の中盤以降事件はネタバレしますし、勘のいい読者であれば何となく事件の結末は予想できますので、エリ沢の視点に立ち、彼が如何に事件の真相を見抜くのかを推理しながら読むのが一番面白いかもしれません。
主人公のエリ沢は敬愛する泡坂妻夫の亜愛一郎を意識した、とあとがきで作者が語っていましたが、その作品を全く知りませんでしたので後日読んでみたいと思います。
サーチライトと誘蛾灯 (ミステリ・フロンティア) Amazon書評・レビュー: サーチライトと誘蛾灯 (ミステリ・フロンティア)より
4488017991
No.4
(5pt)

いろんな作品を見てみたい

ミステリーズ!も買って読みましたが、気軽に読み返したくなって、Kindle版も購入です。

会話がコミカルで楽しかったのと、犯人が思考を凝らしたトリックよりもこの手のうっかり生まれた謎を解いていく話の方がリアリティがあって好みです。他にはどんな作品を描かれるのか、楽しみにしています。
サーチライトと誘蛾灯 (第10回ミステリーズ!新人賞受賞作) Amazon書評・レビュー: サーチライトと誘蛾灯 (第10回ミステリーズ!新人賞受賞作)より
B00FKW2HZY
No.3
(1pt)

肌に合わない

前に書いている人に、全面的に賛成。
ミステリーを期待すると、がっかりします。
選考ではユーモアが評価されたようですが、
雑誌で3ページ目の会話が肌に合わないようなら、
即刻回避推奨。

自分的には、ずっとこの賞に期待して読んできたのが、
今回ので期待値が半減した感じ。
前に書いている人のように、自分も
異端なミステリファンの同志です。
サーチライトと誘蛾灯 (第10回ミステリーズ!新人賞受賞作) Amazon書評・レビュー: サーチライトと誘蛾灯 (第10回ミステリーズ!新人賞受賞作)より
B00FKW2HZY
No.2
(1pt)

期待はずれ

ミステリーを期待して読んだら、
ただの悪ふざけ会話だけみたいなものでした。
期待はずれでした。
ちゃんと謎のあるミステリーが読みたかったです。
サーチライトと誘蛾灯 (第10回ミステリーズ!新人賞受賞作) Amazon書評・レビュー: サーチライトと誘蛾灯 (第10回ミステリーズ!新人賞受賞作)より
B00FKW2HZY
No.1
(1pt)

ミステリーか?

「第10回ミステリーズ!新人賞」満場一致の選出だそうです。
でもこれ、ミステリーか?
「ミステリーズ!新人賞」は、いつからギャグ選抜になったのだろう。
選評を読むと、選考委員もミステリ要素より「軽妙な筆致」「文章力」等々を買ったと書いているけれど。

結局これ、ふざけ半分に言うべきことを言わない人間と、人の言うことをろくに聞かない人間と、ばかりが登場するためにユーモアめいたやりとりばかりになり、謎めいたことが生じるというだけの話ですよね。
作中に起こる事件は、何故警察がすぐに犯人を突き止められないでいるのか判らない、被害者の仕事面を調べれば一日かからずに容疑者が判りそうな話。
その事件とは別の面で選考委員もやや評価している仕掛けは、作中でその場に居合わせた三人のうち二人がすぐ気づいている、残った一人が話者に近い位置づけになっているために読者に判りにくくなっているというだけ。要は、たいていの人がその場にいたら気がつくはずのことをわざと作者が描写しなかったために読者に伝わっていない、というだけのことです。
登場人物の行動の意味も判らない。ユーモア、ギャグに関する部分はもちろんですが。何故この人物は敢えて警察に隠し事をしたのか。何故探偵役の人物は警察に報せずこそこそ捜査をしていたのか。「話を面白くしたかったから」「作者の都合で」以外の理由が思いつきません。
何だかただ作者に馬鹿にされただけの読後感しか得られなかったのは、読者として素直でないせいでしょうか。
これだけを目的に1200円の雑誌を買ったとしたら、「金返せ」の気分です。個人的には、Kindle版の200円でも高いかな。

同じ賞の他の候補作に対する選考委員の選評で、論理性はあっても「いたずらに複雑難解」はいけない、「あとひと息で解けそうなのに解けないという匙加減が読者には最も意欲をそそる」という、見ようによっては読者を馬鹿にしたような表現がありましたが。私は、読み口が軽いだけの文章を「ミステリ」と謳って読まされるくらいなら、難解でも論理性のあるものを読みたい方です。「ミステリーズ!新人賞」という名称で送り出すなら、魅力的な謎と論理性を目指したものを期待したいと思います。
こんなミステリファンは現代では異端なのかもしれませんが、少数でも同志がいることを信じたいところです。
サーチライトと誘蛾灯 (第10回ミステリーズ!新人賞受賞作) Amazon書評・レビュー: サーチライトと誘蛾灯 (第10回ミステリーズ!新人賞受賞作)より
B00FKW2HZY