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祈りの幕が下りる時
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祈りの幕が下りる時の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全179件 141~160 8/9ページ
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加賀恭一郎の生い立ちの謎やら疑念をすべて払拭する作品であり、仁義と人情に溢れた相変わらずの作品です。 全シリーズを読み終えての、この作品の意義は深いというよりはより広いと感じました。 特に従弟の松宮の登場は加賀以上に多く、最終話にかかわらず、加賀は松宮の補佐的な立ち位置で今までの作品とは正反対の関係になってます。 やや物足りなさを感じたのは序盤だけで、松宮自身も認めてますが成長した従弟を信頼し、警視庁を所轄の立場から支える姿は正に加賀らしい姿勢が出ていて良かったです。 シリーズでは、個人的には眠りの森が加賀の意外な一面と人間臭さ、タイトルを踏襲したラストと最も好きな作品でしたが最後にして並ぶとも劣らない見事な内容です。 良くも悪くも東野圭吾推理作品らしく、序盤からのトリック解明は相当難しい点はあります。。 読み終えて、シリーズ読破して最も残念なのが、眠りの森〜新参者でも触れられた未緒との、ある意味禁じられた、関係がその後本作品含め一切出てこなかった事。本作品では金森さんと恋路の予感で締めくくられますが、未緒とは結果どうなったのかを描写してほしかったのがファンとしての嘆きです。。 純愛というテーマは本シリーズに関係がないですが、眠りの森での加賀と未緒とのラストはシリーズ唯一のファンタジーがあり、フィクションでも、結末を知りたかったです。 内容は満点ですが、シリーズの謎が上記含めやや未解決なので4点としました | ||||
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こまった事になった。本書があまりに面白いので、加賀恭一郎シリーズを最初から読みたくなったのだ。嬉しいが、けっこう時間がかかるのを覚悟しなければならない。とはいえ、前作の「麒麟の翼」は読んでおり、その前の「新参者」と「赤い指」はテレビ化されたのを観ているので、それ以外の作品を通しで読みたくなったのだ。 さて、「麒麟の翼」で父親との葛藤が描かれていたが、深いところまでは判らなかった。本書は加賀が中学の時に家を出た母親が登場すると云う。清張の「砂の器」のようだと何かの書評に書かれていたので、親と子の業というものが根底に流れているのかと思われ、これは読まねばならないと決意した。 その母親は冒頭から登場するのだが、孤独で倹しい生活を送っていた。この「掴み」はよく効いてくる。本書はとりわけそうだが、東野圭吾の描く捜査の進展は非常に滑らかで、不自然さがない。そう簡単に次から次と思うような展開がなく所々足止めをくうが、少ない光明の中から的確な推理を働かせて、本丸へと向かう。犯人は程なく判るのだが、追いつめていく過程が読ませるし、胸に迫る。 本書は原発がメインではないが、通奏低音のように響いてくる。中盤以降で登場人物が語る言葉が重い。「原発はねえ、燃料だけで動くんじゃないんだ。あいつは、ウランと人間を食って動くんだ。人身御供が必要なんだよ。わしたち作業員は命を搾り取られる。わしの身体を見りゃわかるだろう。これは命の搾り滓だよ」。 読了したら直ぐに、冒頭の母親の章と、加賀が登紀子を伴って犯人宅での事情聴取をする章を読みたくなる。色んな意味で余韻の残る作品である。 | ||||
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いきなりの殺人事件から始まる小説で読み続けていくうちに子供時分に置かれた環境からおきるべきしておきたような不幸な結末であった しかし、人のがんばる力と過去との決別、でもやはり振り切れない社会とのかかわりなど面白く解き明かしていく刑事の執念を感じた | ||||
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今回、これまで謎のベールに包まれていた加賀の過去の話がいろいろ語られ、これまでと違ったスタンスで事件に携わる加賀の姿が見れます。 また、『赤い指』で亡くなった父も話にからんでいるので『赤い指』を先に読むことをお勧めします。 最後はまさかの恋愛話まであり、加賀のプライベートで様々動く作品になっています。 それにしても加賀の驚異的な推理力には脱帽です。 | ||||
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最近ドラマ/映画になった加賀恭一郎はそれ以前とは違う様に感じていたのですが、それすら本作の伏線でした。ドラマ/映画が強調した路線を予想以上の形で完結させてみせる作者の力量は流石の一言です。ぜひ、「どちらか」や「私」の続編(?)もお願いします。 | ||||
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読み始めて、どんどんと引き込まれ、いっきに読み終わった。 話が展開するにつれて、どこに向かっていくのか目を離せなくなった。 早々と加賀恭一郎が、話の中心に登場するが、もう少し後半でからむ形でもいいような気もした。 都合よく、事件と事件が絡まっていきすぎるような。 加賀恭一郎のシリーズと思えば納得できる点もあるけれど。 加賀の父と母のありようは、わかるようでわからない。 できたら、加賀の父親の妻に対しての気持ちをもう少し描いて欲しかった。 登場し事件に絡んでいる人たちが、払いきれない悲しみ寂しさをまとっていて、なんだか寂しい悲しい気持ちになった。 | ||||
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東野圭吾の作品を本では始めて読んだが、期待通りに面白く一気に読み終わった。 他作品も順番に読破しようと思う。 | ||||
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本の帯や書店のPOPに書かれた「最高傑作」に 何度騙されたことか… しかし、やっと来た!最高傑作! 本年度'No1決定です。 冒頭からこの話はただ事でないことが分かります。 そして、ラストまで一切隙がありません。 内容は他の方が書いてらっしゃるので ただ賛辞を述べるだけにしたいと思います。 | ||||
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東野圭吾さんの著書は全て持っている大ファンです。 まだ読まれていないファンのみなさん、今回は1700円で早く読む価値があります。 赤い指から麒麟の翼までの物足りなさが埋まります。 ただ少し残念なのは加賀と阿部寛がどんどん 重なってくる事です。ガリレオシリーズと一緒でドラマの役者を多少意識して書かれてる感じしました。 以前の加賀とはキャラが違う気もしますが、やはり加賀恭一郎は進化しているのでしょう。 | ||||
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やっぱり、東野圭吾は別格だな、と思う。ミステリーが複雑で最後まで予測がつかない、けれども、全てがわかった時に無理がない。しかも、加賀恭一郎の過去まで絡めてしまうなんて。シンプルで読みやすい文体。感情に訴えかけるストーリィ。最近の東野圭吾の中でも、ダントツでした。 | ||||
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素の加賀恭一郎の人間味が垣間見えて素敵でした。 ラストの素振りをしている彼の姿が目に焼きつくような描写でした。 | ||||
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加賀恭一郎シリーズの最新作 加賀恭一郎シリーズとは知らずに読み始めて 加賀の母親の登場で初めてシリーズに気が付きました。 随所に張られた伏線がラストに近づくに連れて パズルがぴたっと納まる様に解決して行く様は気持ち良かったです。 東野さんらしい、丁寧に描かれた読み応えのある作品に仕上がっています。 | ||||
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他のレビューと同じようなことを書いてもしょうがないので、重箱の隅をつつきます。以前から気になっていたのは「目を見張る」という表記。他の大作家のお歴々も平気でこう書いていらっしゃいますが、「見張る」というのは「犯人が逃げないように見張る」「不審者の出入りを見張る」といった際の表記で、驚きや感動で目を見開くのは「瞠る」が正しい。辞書には両方OKとされているものも多く、新聞でもときどき見かけますが、やはり漢字の意味合いからしてまったく異なるわけで、せめて東野氏のようなリーディングライターには「瞠る」と表記してほしい。別の個所ではその漢語表現である「瞠目」の表記があるだけに。 | ||||
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見事な謎解きと情感あるれる終盤は最高でした。 これはミステリとしてもヒューマンドラマとしても結構な傑作です。 加賀のルーツにも触れるこの作品は、加賀シリーズファンなら、なおのこと必読です。 夢幻花につづいて原発への言及もあり、加賀シリーズですっかり定番となった親子愛が物悲しく描かれ、複雑な謎を見事に落ち着けるストーリーも見事でした。 傑作です。 | ||||
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東野圭吾の作品の人間の心の動きや、人間模様が最高です。 今回は原発のことなども描かれています。 父と娘の絆。 決していいとは思えない人生の中で父と娘の絆がみえます。 嘘や偽造は悪いことだと理解しながらも父と娘の強い絆がそこにはあります。 また加賀恭一郎の母親のことも書かれており加賀の母親としての覚悟やけじめなども描かれており、面白かったです。 子どもに対する親心。 強さや恐ろしさを感じました。 | ||||
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東野先生の作品はほとんど読んでいるのですが,「白夜行」などの頃の作品に比べて,最近の作品は今ひとつのものが多いように感じていました. ですが,その中で加賀恭一郎シリーズだけは「新参者」など最近のものも読み応えがあったので,期待して本書を手にしました. 結果はその期待を裏切らないものでした.加賀恭一郎ファンの方にはおすすめです. | ||||
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東野圭吾さんの本は、45冊以上読みました。 どれも読み応えが有ります。 私に、読書の楽しみを教えてくれた作者です。 これからも、夢を与えて下さい。 感謝しています。 有難うございます。 | ||||
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様々な登場人物がどのようにつながっていくのか予想できない展開、また、真相が明らかになっていく場面(加賀恭一郎と角倉博美とのやりとり)などの緊迫感、さすが東野圭吾さんらしい、ん〜なるほどそうきたかと思わせられる作品でした。さすが東野圭吾さんです。 家族愛の作品が大好きな自分にとっては、大満足な作品でした。 | ||||
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語られることの少なかった加賀の母親の話から始まる。 無関係に見えた二つの殺人事件をつなぐカギは、三十年前にあった。 過去に遡る捜査は困難を極めるが、加賀の執念と直感が徐々に真相を解き明かしていく。 霧の中に佇む影が実体として可視化していく快感は、ミステリならではの味わいだ。本作はその手際がひときわ鮮やかである。 ある人物の秘められた過去は、凄惨きわまりない。誰だってこうなる可能性はあるのだ。 人生の理不尽さと社会の残酷さを描いて、秀逸である。 甘っちょろいだけのラノベなどとはわけが違う、これが本物の大人の小説だ。 圧倒的な筆力で最後まで一気に読ませる。構成も緻密きわまりない。 小説としての完成度は満点に近いが、惜しいことに個性と斬新さに乏しい。 プロットはまるで違うが、窮地に陥った人物のとる行動が宮部みゆきの有名作を連想させるのだ。 湯川シリーズと加賀シリーズが大評判のようで、それはそれで結構なことだ。 でも私は、東野さんにはやはり単発の力作を書いてほしいな。 | ||||
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既にレビューでネタバレしていますが、まさかの加賀恭一郎シリーズ! p17でのお決まりの名前の説明の部分を読んだとき、やられた!と思いました。 と同時に、胸が高鳴りました。 でも、なんか違和感というかなんというか、文章が流れないというか引っかかるというか… 読んでいて文章に引っかかりを感じて、本当に東野圭吾が書いたのか?と疑いながら読んでいました。 帯の「東野圭吾という名の謎。」という文句の真意も気になります。 これまでの加賀シリーズの装丁とも背の名前の位置が違うし… でも、とにかく最後まで読ませるところはさすが東野圭吾なのか。 だんだんと恭さんに似てくる松宮の(刑事としての)成長ぶりがとても楽しかった。 | ||||
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