仏果を得ず

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仏果を得ずの評価:

4.49/5点 レビュー 91件。 B ランク

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平均点4.49pt

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全122件 121〜122 7/7ページ
No.2
(4pt)

しをんさんらしい作品です。

三浦しをんさんの新作。「文楽」がテーマということで知識が全くない私でも楽しめるのかとちょっと不安でしたが、これ面白かったです。 所謂、青春小説の部類です。
大夫の世界に身を置く健が一人前に成長して行く姿。そして、亡き大夫の相方を忘れることが出来ない三味線弾きの相方。そこに恋の問題ともりだくさんです。
「文楽」という世界に身を置き一途に芸を磨く主人公が、時にはつまずきそして更なる精進を遂げる姿がすがすがしく好感が持てます。しをんさんならではの世界です。
仏果を得ず Amazon書評・レビュー: 仏果を得ずより
4575235946
No.1
(4pt)

伝統芸能青春小説

青春小説といって一般に思い浮かべられるものといえば、
スポーツか、バンドか、それともひたすら恋愛、とか
そのへんだと思うのですが、今回、三浦しをんが描いたのは
文楽(人形浄瑠璃)にかける青春だ。
主人公の健は、30才ちょっと、青春モノの主人公にしては
トウが立っている気もするけれど伝統芸能の世界ではまだまだ
これからの若手。三味線と人形の動きにあわせて物語を語り、
演じる太夫という役割を舞台ではになう。大先輩のもとでの
修行と公演の日々を送る健。頑固な三味線奏者と組むように
師匠に言われて困惑しつつも、自分なりの役作りや作品の
理解につとめ(心中だの仇討ちだのという古典的な文楽の
テーマやキャラクターを、現代の日常生活におけるトラブルや
自分の恋愛から学ぶ、というパターンがユニークである。
文楽の有名な演目のストーリーにも興味を持てるし)、
精進する健のすがすがしさ、未来への不安など、誰もが
通る青春という季節の危うさ、力強さを感じられて、
大抵の人には遠いはずの文楽の世界に生きる彼がすごく
身近に思えてしまう。三浦しをんが大の文楽愛好家で、更に
すばらしい文章力と描写力を持つ作家だからなしえた
奇跡の様なすばらしい小説である。
最初の章は、文楽についての概要をある程度説明する描写が
多いので、少しテンポがゆったりめ?と思うかもしれないけれど
すぐに入り込めるのでご安心あれ。
仏果を得ず Amazon書評・レビュー: 仏果を得ずより
4575235946