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(短編集)
19ボックス 新みすてり創世記
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19ボックス 新みすてり創世記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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清涼院氏の初期に出されたやたら長い作品の中ではノベルス版で300ページ代と読みやすいボリュームで出された短編集だ。 4つの独立した短編が全て読むことによって一つの真相が浮かび上がるという仕掛けだが、どうせ各短編の別々と思われた登場人物が全て共通しているんだろ!と勘のいい人ならピンときそうだが、実際その通り。 そして更に4つの短編の読む順序を変えるとその都度新しい結末になるという、マルチエンディングみすてりというのが最大の売りとなっている。 何とその読み方は順列組合せで26通り! 何だかどういう仕掛けになっているのか興味深々だが、要するに一つの作品で他の3編が架空の作中作として扱われ、最後に読んだ作品だけが真実となるものだが、これだけではイメージしにくいだろうが、どういうことかは実際読んでみれば分かるだろう。 これが面白いかと言われると言葉に困るが・・・・。 4編のうち最初の2編は小説としてはつまらないだけ、最後のはメタ落ちへの仕掛けに終始するだけで、まともに小説として面白いのは3編目の木村間の犯罪だけだ。これは著者には珍しくまともな本格ミステリーになっている。 本書はやたら饒舌で自意識過剰な作者の前口上とあとがきと説明書きを先に読んだ時点が面白さのピークで、実際に中身を読むと、読者は手を振りあげて作者の頭を「ポカリ」とブって「コーラ!」と怒声の一つも浴びせたくなり、すなわち清涼飲料水となります。 実際一回読んでその後更にもう一回以上順番を変えて読んだ読者などいそうもありません。 | ||||
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