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“文学少女”と神に臨む作家(ロマンシエ)
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“文学少女”と神に臨む作家(ロマンシエ)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 1~20 1/3ページ
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ここまで一気に読み進めて来れたので、間違いなく惹きつけられ 楽しめた物語だと思います。 ただ、もっと違う展開を期待していました。 妖怪のような妖精のような存在を人間にしてしまう必要があったのかな? 一番ひた向きで正直な人が報われないというリアリティを出す必要があったのかな? ファンタジー部分をどうやって終わらせるのかワクワクして 読んできたけど、ある意味とても書きやすい展開に持っていった。 軽過ぎず、遠過ぎず、近過ぎないようなファンタジーのまま 終わらせる事に挑んで欲しかった。 | ||||
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作風なのか知れないが、いろいろ設定の詰め込みすぎだと思う。材料は一流品で美味しいだろうが、調理手段が闇鍋という感じ。キャラが活きているのでラノベとして成立している。ストーリー展開も材料の味でいい感じ。いずれの作品でも前半が緩慢なのはスロースターターだからか知らん。そこら辺、闇鍋にせず素材の味を活かした調理にすれば美味しい料理が沢山出来るかと思うのだけど。 | ||||
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文学少女シリーズは良いと思う。だけど、その設定で今回の展開は強引だったんじゃないでしょうかね。 学園ラノベの舞台で恋愛サスペンスを始めて、既存キャラに何やら追加設定を加えてってなると戸建て住宅の建築中に気が変わって?豪勢な豪邸に改築を始めたようで、いろいろ全体構造が分からなくなってしまっている。古典小説の話をする近代小説の話をする小説ってもう何が何やら・・・。脇役?の流人くんの改造も凄まじくて誰がメインか分からない感じにも・・・。 | ||||
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これはラノベなのかな。挿絵はライトノベル的でもあるけど、中高生だけじゃなく大人でも楽しめます。 構成は、京極夏彦の京極堂シリーズに近い感じ。あちらは怪奇事件を妖怪の伝承に絡めながら、人間の業のようなものを解き明かしていくのに対して、こちらでは、天野遠子が文学作品に絡めて事件を解きながら、関わる人々の心に癒しを与えていくところが大きなポイント。 もう一つの主題は、遠子先輩を代表する読者の期待や渇望と、美羽で表現される書き手の苦悩や焦りのコントラストなのかな。心葉や叶子さんは、苦悩する作者であり、渇望する読者であり・・・。 サスペンスとして本当によくできていて楽しみもしたし、小説を読める幸運がより大きく感じられるという点でも、文学が好きな方に是非お勧めしたいです。 | ||||
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遠子が好きかななせが好きか? その究極の2択で五ツ星が星を減らすかが決まります。 個人的にはななせがでしゃばってうざい… ていうか、ストーカーだろ的だったので大満足です。 ツンデレは好きですがななせはなんか違う… 私の嫌いなツンデレの美琴にななせが見えてすげぇ〜いやだった。 内容事態は相変わらずのクオリティーで完璧でした。 最後は遠子と心葉が結ばれて良かったです。 ななせには臣があってるよ。 究極のハッピーエンドだと思います。 追伸、話しはかわるがこうなると新シリーズのやつは葵と結ばれるのか… 帆香のツンデレはマジ神なんだが… 葵と帆香…今度は是光がどちらかと結ばれてもショックやわぁ… | ||||
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一番すきなラノベです。 今回は前編ですね。 シリアスさと温かさと謎。 色々な気持ちが混ざりあっています。 最終章の前編としてふさわしい内容でした、やっぱりいい作品ですね★ | ||||
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ただ、感動でした。 ラノベなんか…と敬遠していましたがいい作品に出会えて幸せです。 価値観や考え方を参考にしたいし、なんかいいなあと思います。 選択って難しいしみんな器用じゃない。 でもそれが狭き門かもしれません、ね。 | ||||
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物語の内容については私如きが口出しをすることでは無いので、ここでは割愛させて頂きます。 では何のために今レビューを書いているのか それは、文章のその緻密さを伝えるためです。 この巻だけではなく「文学少女」シリーズ全てにおいて、その文章に私は深く心を動かされました。 勿論その要因の一つに、物語自体が感動出来るものであるということもあるでしょう。 しかし、それを抜いてもその文章の細かさは本物です。 本を読むだけで目の前に映像が浮かんで来るような丁寧な表現、活き活きとした人物や情景描写。 心の奥深くにその光と闇を以て突き刺してくるような鋭さを持ったこの物語とそれらが混ざり合った時、あなたは甘く切ない至高の“文学”を知る事になるでしょう。 | ||||
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いよいよ最終巻です.主人公、心葉と遠子の関係の物語.相変わらず男性陣はへたれ最高潮でげんなりしますが、最後、心葉が叶子に向かっていくシーンは男の子、頑張れと思いました.遠子の秘密、過去にまつわるストーリはアンドレ・ジッド「狭き門」からの引用でしたが2転3転していく、ストーリ展開がすばらしく、上下卷一気に読めました.エピローグの伏線回収もお見事。たが、有名な古典文学も結局、男女の恋愛ものかと少々興ざめしました.「狭き門」はパスですね。 | ||||
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携帯で書き込みながら投稿し、電子となった文書、空き時間にアクセスして読める程に蜜となった現在、名作名箸と呼ばれる作品は人の通わぬ棚の薄暗がりに積まれ、埃に黄ばんでゆくページ。 黄昏時。蜂蜜のような空気が漂う部室に、腰まで流れる三つ編み、セーラー服とスクールソックス、ターコイズブルーのリボン、仄白い頬からけぶるような睫毛が、うすらと黒い瞳へ陰を落とす。少女は「この世のありとあらゆる物語を食べちゃうほど愛している、ただの文学少女です」と行儀悪く座ったパイプ椅子から、茶目っ気たっぷりにいう彼女は、ただの文学少女ではなかった。 言葉通り、本を食べる−−。 本編、最終巻。長い期間を隔てずに終局を迎えられたこの作品、作者へ、まずは賛辞を。 ピース。 文学少女の一連の作品群は名作文芸作品を元に創作されたお話である。時折、文学少女が口にする蘊蓄は、本作品のあざといまでの人間関係を平として、柔らかとする。主人公を初め、登場する人物は人を介す現実と争い、傷を負い疲弊し、逃げては追われる者たちだ。 逃げる事は出来ないのだ。知らぬままではならぬ。 自身の心のままに彷徨して衝突し、解き詰め、追求しては対立し、言葉と言葉の応酬、人はすれ違い、誤解する。人の心は形と物とならないからだ。 そして、文学少女は文学を語り出す。 その成り立ち、秘めた思い、愛に満ちた言葉で心を繋ぐ。心と心に働く力、精霊のように。 最終巻、上下二巻は文学少女である彼女が、一人の高校生、天野遠子なのだと知ってもらう物語。 今までの天真爛漫さ、清明さは儚く、寂しさが満ちてゆく。光は散りゆき、冷えゆき、冬空から垂れる凍り雲に、来るであろう春の、その遠さを思う。 この本は種をくれる。文学作品への興味だ。今すぐでなくても、必要になったのなら、芽吹くだろう。 | ||||
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全てを読み終わった後に残る、素晴らしい、胸が締め付けられるような切なさ、万感の終わり、遠子先輩とコノハの最後に行き着く先とその先の未来、読み終わった後にそっと涙が出るような、本当にずっと先まで残していきたい作品である | ||||
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様々な悩み事をもった人物が登場する今作ですが、作中で遠子先輩が言っていた通り登場人物の数だけ物語があるので、何回読んでも違った感じ方ができます。 僕は遠子先輩よりも琴吹さんの方が好きだったので、終盤はあまりにも琴吹さんが不憫で、心葉くんをぶん殴りたいと思う程でした。 琴吹さんからしたら遠子先輩は嫉妬の対象であると同時に、憧れでもあったと思います。 誰よりも心葉くんのことを理解していて、誰よりも心葉くんに思われている遠子先輩のことが、琴吹さんにとっては羨ましくて仕方がなかったんだと思います。 この上下巻は琴吹さんのそんな想いを強く感じるので読むのが辛かったです。 でも最後はみんな幸せになって……… それがまたいっそう悲しくなりました。 | ||||
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「文学少女」本編を通して、登場人物に触れて ここまで一人一人に愛おしさを感じた作品はなかったと自分は思います。 自分は心葉視点で見ていたけど、美羽や竹田が他の男に惹かれるのは よく分かるし、祝福したいと思うけど それがとても寂しく思った。 心葉には遠子先輩っていう、キュートでかわいいけど大人っぽい人がぴったりだと思うけど 描かれた他のヒロイン達への思いを捨てきれなかったし正直描いてほしくないとさえ思うこともあったけど 描いてくれたおかげで愛おしさも生まれた事実があるから それほどの愛おしさを与えてくれた作品に感謝します。 ありがとう | ||||
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“謎の美少女作家”だった井上心葉(このは・♂)と、自称“本を食べちゃう程すべての物語を深く愛している「文学少女」”の天野遠子をメインに、文学作品を彷彿とさせる事件を描いた作品の最終話・上巻です。 これまで謎だった遠子先輩と流人の家庭(生活)と、2人の両親の関係が「狭き門」になぞらえて語られていきます。 物語全体の起承に当たり、状況説明と登場人物の「狭き門」に対する配役、これまでに展開されてきた伏線の収束がされています。 事件の直接的な当事者の大半が既に死亡している事、遠子先輩が置かれてきた状況の異常性(まだ心葉からの視点のみですが)、そして流人が語る“過去の自分”、「背徳の門」の内容といったスパイスが、これまでの物語とは違う「なんとも言えない不気味な雰囲気」を醸し出している様に感じます。 その中にあって、心葉とななせのバレンタインの会話や、風邪で寝込んだ遠子先輩と心葉のやりとりといった暖かく柔らかい部分がとても際立って見えました。 遠子先輩は心葉にどんな想いを抱き、どんな夢を見たのか。知りたい、続きを読みたいのですが、この物語が完結してしまうのはとても寂しいですね。 | ||||
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“謎の美少女作家”だった井上心葉(このは・♂)と、自称“本を食べちゃう程すべての物語を深く愛している「文学少女」”の天野遠子をメインに、文学作品を彷彿とさせる事件を描いた作品の最終話・下巻です。 これまでの物語があったからこそのラストで、これまでの全てを見事なまでに昇華させた“完成された物語”です。 最後まで読んだ時、きっとそう思える筈です。 全ての人が納得できるハッピーエンドではありませんが、苦みや痛みを伴うからこそ強さや優しさが際立って、輝いて見えるのではないでしょうか。 思えば、「第一巻」から対比の様に痛みと希望が、過去と未来が、幻想と夢が描かれていました。その対比の美しさが、このシリーズの魅力でしたね。 それにしても、「恋愛大殺界〜」のくだりも物語に反映されていたと言うのが本当にすごい。 無駄なエピソードがないどころか、台詞の一つ一つまで細かく気が配られている見事な作品です。 今度は短編集に外伝、もう少し彼女達や彼等にお付き合いできる事を喜びましょう。 | ||||
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ついにアニメ化するんですね……。ちょっと感想は控えます。どうせ、ネタバレ祭なので(苦笑)。 完結まで読み切って、ハッピーエンドに満足!!……するはずが、妙にモヤモヤします。「あの終わり方」を、ずっと望んでいたのに。多分こう思っているのでしょうか。 やはり、誰かが幸せになるためには、誰かが不幸になるしかないのでしょうか? ……今さらでしょうけどね。 「終わった彼」と「終わった彼女」が、「見習い」シリーズでその答えを見つけてくれると信じて……。この一言を、この作品に残します。 「――出会えて、よかった」 | ||||
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想像の遥か斜め上を行く展開と、あの終わりには、「ぐあー気になる!!」と、読了後思うはずです。自分は先に「このラノ2009」で既に知ってしまったから最悪でしたが!!(自棄)皆さんも似た失敗はなさらぬように!! 本気モードと化した流人が怖い。恐すぎます。エゴモードと化した遠子先輩が可哀相すぎる。デレモードに入ったにも関わらず、琴吹さんが不憫すぎる。そして心葉が…… 「作家になる」という覚悟。それが今回のテーマでしょう。美羽の一言は、一応小説賞に応募を考えていた自分に「待った」をかけました。読者とは、冷たい存在だと。 叶子さんの一言は、心葉だけでなく、そう考えていた読者の心にも陰を落とします。 これらの展開がどうハッピーエンドへ向かい、誰が誰を救うのか。 全て、下巻で決着です。 | ||||
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最終巻まで読んでとても感じたこと。遠子先輩の言葉でもある 「いろんな登場人物の気持ちになって、物語を読み返してみるのよ。 すると、新しい物語が生まれるのよ。」 この言葉がこの物語の全てのように思えました。 登場人物全てに過去・現在・未来がある。 死んでしまった人物であっても生きる人物の未来に繋がっている。 読者はまず「井上心葉」の言葉・目線で物語を追いましたが、 違った目線で読み直せば新しい物語が見えてきそうなお話でした。 救われていないと感じた方の多かったようである人物についても自分は可能性として 思うところがありましたが、登場人物の現在・過去・未来を「想像」できるのも この物語の楽しみ方のひとつですね。 | ||||
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『“文学少女” と神に臨む作家 下』です。 本当に予測のつかぬ展開の連続で最後まで楽しませてもらいました。いやもう完敗です。 『狭き門』を活かしつつ、登場人物たちに結末を上手く与えたと思います。 見所は、遠子先輩ではなく心葉による謎解きです。 ただ三角関係については、ある程度予想通りの妥当な結末というところでしょうか。 最後の最後エピローグまで、実があって、読後感も良かったです。 以下シリーズとしての総括。 遠子先輩という極めて個性的なキャラに振り回される心葉の一人称で語られる物語ですが決してありきたり感は無く、それどころか多くの強み、魅力を持っていました。 学園モノという身近さに加え、前半のコメディー的要素、パンチラ、貧乳、ツンデレ、コスプレなどの萌え要素、遠子先輩の推理ならぬ想像によるミステリー謎解き要素、などが上手く絡んでいました。 有名文学作品をスイーツの味に譬える遠子先輩の蘊蓄。 壮絶な背景を以ていつつもひたむきに生きているキャラたち。 読みやすく丁寧な心理描写、情景描写。 伏線を張り巡らせた、予想もつかぬストーリー展開。 イラストも良かったです。 ライトノベルのシリーズは色々なレーベルから多々出ていますが、その中でも間違いなく上位に位置するシリーズだと思います。 難点を言うならば琴吹さんがかわいそう。あくまでもななせではなく琴吹さん。 ラブコメものにおける三角関係のサブヒロインというのは得てして扱いがヒドいものです。琴吹さんに関しても、特に扱いがひどい巻もありましたし、全体を通じても報われないことばかりでした。でもそんな報われない部分が琴吹さんのキャラの良さとして人気の一端を担っているようにも思えますが。 本編は終了しました。名残惜しいですが、学園モノなので、理3足切りされた遠子先輩が卒業してしまえばもうダラダラ続けることは不可能なので、きちんと終了して良かったと思います。 | ||||
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二月。遠子の卒業が近づく中、少しずつ距離を縮めていこうとする心葉とななせ。そんなある日、かつて心葉の担当編集だった人が訪ねて来る。再び井上ミウに戻るよう、促しに来たのだった。しかし、既にミウを振り切った心葉は、その誘いを断る。その夜、突然、家に押しかけてきた遠子は、なぜミウに戻ろうとしないのかと問い詰める。遠子は担当編集と知り合いだったのだ。 徐々に明らかになる遠子と流人の家庭の事情。手段を選ばず心葉を作家に戻そうとする流人の暗躍。一度は振り切ったはずの亡霊が、天野遠子の物語として、再び心葉にからみついてくる。そんな中、ただ一人、書かなくてもいいと言ってくれるななせ。ななせの優しさに包まれた心葉を、流人はどうするのか…という感じで下巻に続きます。 | ||||
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