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“文学少女”と神に臨む作家(ロマンシエ)
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“文学少女”と神に臨む作家(ロマンシエ)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 1~20 1/3ページ
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ずっと好きな作品でした。 小学生のころ、表紙のきれいなお姉さんに一目惚れして読み始めた懐かしい思い出があります。 大人になってからも、遠子先輩の長台詞での蘊蓄と、心葉くんの三題咄のお味に一喜一憂する姿にほんわかしたりくすりときたりしていました。 特にシリーズ中でも一番といえるほど好きなシーンが、(あくまで遠子先輩の手紙という形ではありますが)遠子先輩のお母さんの結衣さんと叶子さんの学生時代のエピソードです。恋物語のように一目惚れした同級生と仲良くなろうと必死にがんばったり、ほんの少しの出来事にどきどきするとってもかわいい結衣さんと、冷たくあしらっているように見えて結衣さんを誰よりも強く深く愛していた叶子さん。 この二人のきらきらした過去の幸せが、とてもとても好きでした。 そのせいもあって、私は文陽さんがあまり好きにはなれませんでした。結衣さんと結婚しながら、叶子さんと子供ができるようなことをしてしまったところが、どうしても理解できませんでした。 叶子さんと文陽さんの間にも、強い結びつきがあったのは分かります。 でもそれは、男女という形で現れてほしくはなかったです。 平凡な夫妻の幸福を作家の小説の為に擲つ文陽さんは、良い編集者だったとしても、最低の夫だと思います。私はどうにも結衣さんが可哀相でした。 裏切られるために結衣さんというキャラが作られたようで、悲しくて堪らなかったです。 同じように、ななせちゃんも不憫でなりませんでした。 巡礼者では憎まれ役を買って出て、作家では心葉くんの逃げ場になろうとしたななせちゃん。不器用でまっすぐで大好きです。 心葉くんに名前で呼んでもらうのが夢だったななせちゃん。彼女を心葉くんが名前で呼んだのは、ななせちゃんではなく遠子先輩を選んだ瞬間だったのが、悲しくてリアルに泣いてしまいました。 美羽ちゃんを崇拝と言える程好きだった心葉くんに片思いして、奇跡のようにお付き合いができたと思ったら、他の女性の愛のために別れる……不憫すぎます。 一番悔しいのは、心葉くんはそれを、ある種肯定してしまっていることです。そのどうしようもない衝動が愛だと、正当化してしまっているように見えました。 でも、心葉くんはななせちゃんをふった以上、ある意味では加害者側です。なのにこれでいいのだと云わんばかり遠子先輩にいくのは違うと思います。愛のせいにせず、心葉くんとしてななせちゃんへの裏切り(というと強い気もしますが)を自覚して欲しかったです。ななせちゃんをふった挙げ句ななせちゃんに汚れ役を押し付けているように見えました。 ななせちゃんは前述の通り、「女って恐い」と言われるような役回りを結構させられています。対して遠子先輩は、まるでヒロインとしてあつらえたかのように心がきれいな描写ばかりで、女としての嫉妬とか欲望とかは全く描写されません。(やきもちとか、悪口もかわいらしくコミカルな描写)そういうところを見て遠子先輩を選ぶ心葉くんは、美羽ちゃんを天使として見ていた頃と変わりないように見えます。遠子先輩との道を選ぶのなら、ななせちゃんと付き合ったのは遠子先輩を選ぶためのお膳立てということになってしまいます。好きなキャラをだしにされたようで悲しかったです。 総じて言えるのは、一言で言えない特別な関係性のために、結衣さんやななせちゃんが用意され、裏切られたように読めてしまい、モヤモヤしてしまったということです。 | ||||
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ここまで一気に読み進めて来れたので、間違いなく惹きつけられ 楽しめた物語だと思います。 ただ、もっと違う展開を期待していました。 妖怪のような妖精のような存在を人間にしてしまう必要があったのかな? 一番ひた向きで正直な人が報われないというリアリティを出す必要があったのかな? ファンタジー部分をどうやって終わらせるのかワクワクして 読んできたけど、ある意味とても書きやすい展開に持っていった。 軽過ぎず、遠過ぎず、近過ぎないようなファンタジーのまま 終わらせる事に挑んで欲しかった。 | ||||
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作風なのか知れないが、いろいろ設定の詰め込みすぎだと思う。材料は一流品で美味しいだろうが、調理手段が闇鍋という感じ。キャラが活きているのでラノベとして成立している。ストーリー展開も材料の味でいい感じ。いずれの作品でも前半が緩慢なのはスロースターターだからか知らん。そこら辺、闇鍋にせず素材の味を活かした調理にすれば美味しい料理が沢山出来るかと思うのだけど。 | ||||
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文学少女シリーズは良いと思う。だけど、その設定で今回の展開は強引だったんじゃないでしょうかね。 学園ラノベの舞台で恋愛サスペンスを始めて、既存キャラに何やら追加設定を加えてってなると戸建て住宅の建築中に気が変わって?豪勢な豪邸に改築を始めたようで、いろいろ全体構造が分からなくなってしまっている。古典小説の話をする近代小説の話をする小説ってもう何が何やら・・・。脇役?の流人くんの改造も凄まじくて誰がメインか分からない感じにも・・・。 | ||||
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これはラノベなのかな。挿絵はライトノベル的でもあるけど、中高生だけじゃなく大人でも楽しめます。 構成は、京極夏彦の京極堂シリーズに近い感じ。あちらは怪奇事件を妖怪の伝承に絡めながら、人間の業のようなものを解き明かしていくのに対して、こちらでは、天野遠子が文学作品に絡めて事件を解きながら、関わる人々の心に癒しを与えていくところが大きなポイント。 もう一つの主題は、遠子先輩を代表する読者の期待や渇望と、美羽で表現される書き手の苦悩や焦りのコントラストなのかな。心葉や叶子さんは、苦悩する作者であり、渇望する読者であり・・・。 サスペンスとして本当によくできていて楽しみもしたし、小説を読める幸運がより大きく感じられるという点でも、文学が好きな方に是非お勧めしたいです。 | ||||
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文学少女シリーズは好きです。 短編集、見習いも含めて自分が読んでるラノベの中では最も好きです。 ただ、この巻は琴吹さん派か遠子先輩派かで好き嫌いはわかれるでしょう。 僕は前者なのでどうしても評価は低くなります。 お許しください。 どうしても納得できませんでした。 大好きだからこそ、譲れないんですね。 そんなに差が出るほどだったのか。 すべてを失った娘とすべてを手に入れた娘。 嫌われるのを覚悟で主人公のトラウマの元と立ち向かう彼女のほうがいいと思いましたし トラウマがあるから書けないという彼に書かなくてもいいという彼女のほうが私は良いと思いましたし 主人公が原因で襲われかけても尚、好きだと言ってくれる彼女のほうがいいと思いました。 短編集で琴吹さんは臣君といい関係になれるフラグは立っています。 でも僕はそうであってほしくはなかった。 ただ、文学少女はやっぱり好きなんだよなぁ。 | ||||
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〈注:上下巻を読んでの感想です〉 シリーズの第一部(?)本編の最終巻(?)ですが、この巻は読んでみてとても気持ちが悪かったです。 作家さんには、まずストーリーを考えてそこに登場人物を当て嵌めていくタイプと、登場人物と出来事を考えてストーリーを作っていくタイプとがいますが、この作家さんは前者なのだと思います。 ストーリーの構成は、ライトノベルにしてはしっかりしていると思うのですが、登場人物の言動に「え?」と違和感を感じる事はシリーズのこれまでにもありました。 この巻では特にそれが酷いです。 とにかく主要登場人物のほとんどが自分の事しか考えておらず、他者に対して想像力がなさすぎます。 親は子どもの事を考えていないし、恋人の事を想わないし、友人の事をお構いなしの言動を取っています。 個人的には特に、自分が子どもに与える影響を全く想像しない親、が読んでいて辛かったです。 作者は女性のはず…という点がなおさら心にざっくりきました。 しかもそんな自己中な言動をした人達が概ねハッピーエンドになり、人の為に行動した人達は悲しい思いをした――という印象を受けます。 未読の方は読まないままの方が、このシリーズを好きでいられるのではないかと思います。 私も出来るならこの巻を読んだ記憶を消して、表紙だけ眺めて「この三つ編みの人綺麗だなあ、優しそうだな」と思っていたいです。 (竹岡美穂さんのイラストはとても好きなので) | ||||
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シリーズの第一部(?)本編の最終巻(?)ですが、この巻は読んでみてとても気持ちが悪かったです。 作家さんには、まずストーリーを考えてそこに登場人物を当て嵌めていくタイプと、登場人物と出来事を考えてストーリーを作っていくタイプとがいますが、この作家さんは前者なのだと思います。 ストーリーの構成は、ライトノベルにしてはしっかりしていると思うのですが、登場人物の言動に「え?」と違和感を感じる事はシリーズのこれまでにもありました。 この巻では特にそれが酷いです。 とにかく主要登場人物のほとんどが自分の事しか考えておらず、他者に対して想像力がなさすぎます。 親は子どもの事を考えていないし、恋人の事を想わないし、友人の事をお構いなしの言動を取っています。 個人的には特に、自分が子どもに与える影響を全く想像しない親、が読んでいて辛かったです。 作者は女性のはず…という点がなおさら心にざっくりきました。 しかもそんな自己中な言動をした人達が概ねハッピーエンドになり、人の為に行動した人達は悲しい思いをした――という印象を受けます。 未読の方は読まないままの方が、このシリーズを好きでいられるのではないかと思います。 私も出来るならこの巻を読んだ記憶を消して、表紙だけ眺めて「この三つ編みの人綺麗だなあ、優しそうだな」と思っていたいです。 (竹岡美穂さんのイラストはとても好きなので) | ||||
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遠子が好きかななせが好きか? その究極の2択で五ツ星が星を減らすかが決まります。 個人的にはななせがでしゃばってうざい… ていうか、ストーカーだろ的だったので大満足です。 ツンデレは好きですがななせはなんか違う… 私の嫌いなツンデレの美琴にななせが見えてすげぇ〜いやだった。 内容事態は相変わらずのクオリティーで完璧でした。 最後は遠子と心葉が結ばれて良かったです。 ななせには臣があってるよ。 究極のハッピーエンドだと思います。 追伸、話しはかわるがこうなると新シリーズのやつは葵と結ばれるのか… 帆香のツンデレはマジ神なんだが… 葵と帆香…今度は是光がどちらかと結ばれてもショックやわぁ… | ||||
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アニメの劇場版を見て気に入り、「遠子の物語」を知りたくて、この上下巻を読みました。 作者は「刊行された順番で読んでいくことを強く推奨」しているそうですが、 キャラに思い入れがないかったり、これ単体で読んだ場合、確かに評価は下がるでしょう。 既刊のネタバレも一通り含まれているようですし。 結論から言えば、「遠子の物語」として読むとイマイチです。 まず、そもそも、遠子の出番が少ないです。 「完結編」としての帳尻合わせの方を優先しているように思えます。 話の展開が非常に遅く、非常にやきもきしました。 遠子の見せ場もかなり少ないし、人物像の掘り下げも足りていません。 琴吹さんがらみのエピソードは微笑ましいですが、 最後ああ持って行くのなら、いっそ不要でした。 ひらすらに「遠子の物語」の腰を折る結果になっています。 きっと、作者は琴吹さんが可愛かったんでしょうね。 でも、話の中では不遇で、見せ場も足りないと思います。 あと、詳しくは書きませんが、犯罪にえらく優しい世界なんですね? 確かに犯罪行為をされたのに(したのに)、 ろくな説明もなくスルーする姿勢は他巻も同じでしょうか? 登場人物の全てがそのことをあっという間に許し、忘れてしまうかのようです。 ケータイ小説みたいにいい加減で、正直ドン引きします。 文体や比喩の表現は秀逸で、あまり他にもなく、とても魅力に溢れています。 ストーリーの仕掛けや、テーマの本とのつながりなど、面白い点も多いです。 けど、ひたすら完結編という重圧に振り回されまとまりを欠いている、 という残念な印象も受けます。 | ||||
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考えに偏りがあるため全ての人の参考にはなりません 他の人も書いているので敢えて良い所は書きません しかし私も最後まで読んだ身として確かに『文学少女』が好きでした 上巻までなら★5をつけます だからこそあの終わり方にはとてもショックを受けました これは恋愛部分の話のみの事ですが泣くのは琴吹さんです 僕が★1にした理由はそれだけです 評価の内容が恋愛部分に関する事だけなのでそれ以外の内容や構成についての事は他の人のレビューを参考にしてください | ||||
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ななせがいなければ2巻以降は読まなかったであろう私にとっては、最低最悪の結末でした。 | ||||
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一番すきなラノベです。 今回は前編ですね。 シリアスさと温かさと謎。 色々な気持ちが混ざりあっています。 最終章の前編としてふさわしい内容でした、やっぱりいい作品ですね★ | ||||
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ただ、感動でした。 ラノベなんか…と敬遠していましたがいい作品に出会えて幸せです。 価値観や考え方を参考にしたいし、なんかいいなあと思います。 選択って難しいしみんな器用じゃない。 でもそれが狭き門かもしれません、ね。 | ||||
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物語の内容については私如きが口出しをすることでは無いので、ここでは割愛させて頂きます。 では何のために今レビューを書いているのか それは、文章のその緻密さを伝えるためです。 この巻だけではなく「文学少女」シリーズ全てにおいて、その文章に私は深く心を動かされました。 勿論その要因の一つに、物語自体が感動出来るものであるということもあるでしょう。 しかし、それを抜いてもその文章の細かさは本物です。 本を読むだけで目の前に映像が浮かんで来るような丁寧な表現、活き活きとした人物や情景描写。 心の奥深くにその光と闇を以て突き刺してくるような鋭さを持ったこの物語とそれらが混ざり合った時、あなたは甘く切ない至高の“文学”を知る事になるでしょう。 | ||||
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いよいよ最終巻です.主人公、心葉と遠子の関係の物語.相変わらず男性陣はへたれ最高潮でげんなりしますが、最後、心葉が叶子に向かっていくシーンは男の子、頑張れと思いました.遠子の秘密、過去にまつわるストーリはアンドレ・ジッド「狭き門」からの引用でしたが2転3転していく、ストーリ展開がすばらしく、上下卷一気に読めました.エピローグの伏線回収もお見事。たが、有名な古典文学も結局、男女の恋愛ものかと少々興ざめしました.「狭き門」はパスですね。 | ||||
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※バレ入ります。ご注意ください。 “文学少女”と恋する挿話集4が出た機会に改めて本編を読み直したが、 本当に最後は心葉にとってのハッピーエンドだったのだろうか? 心葉の担当になるまで全く会うことのなかった遠子の態度から、 遠子は心葉との関係はあくまで作家と編集者と捕らえているように感じられる。 つまり遠子が恋したのは心葉の”作家”の部分だけであって、 一人の男性としての心葉ではなかったのではないのか。 そうでなければ、就職後も心葉の担当になるまで全く会おうとしなかった意図が理解できない。 もしも本当に男女の恋愛という意味で遠子が心葉を想っていたのなら、 遠子が念願かなって編集者になれた時点で立派にひとり立ちできたわけだから、 その時点で立派に作家としてやっている心葉に会いに行くはず。 遠子が心葉から離れた理由がお互いの成長にあったのだから。 (新人の一編集者が希望する作家の担当につくなんてこと、実際には会社的に有り得ないし) ここまで外伝含め文学少女シリーズを読んできた自分なりの結論は、 心葉と遠子の再会は、心葉の失恋の完結である。 (もちろん作者の意図はきっとそこには無いだろうけれど) | ||||
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携帯で書き込みながら投稿し、電子となった文書、空き時間にアクセスして読める程に蜜となった現在、名作名箸と呼ばれる作品は人の通わぬ棚の薄暗がりに積まれ、埃に黄ばんでゆくページ。 黄昏時。蜂蜜のような空気が漂う部室に、腰まで流れる三つ編み、セーラー服とスクールソックス、ターコイズブルーのリボン、仄白い頬からけぶるような睫毛が、うすらと黒い瞳へ陰を落とす。少女は「この世のありとあらゆる物語を食べちゃうほど愛している、ただの文学少女です」と行儀悪く座ったパイプ椅子から、茶目っ気たっぷりにいう彼女は、ただの文学少女ではなかった。 言葉通り、本を食べる−−。 本編、最終巻。長い期間を隔てずに終局を迎えられたこの作品、作者へ、まずは賛辞を。 ピース。 文学少女の一連の作品群は名作文芸作品を元に創作されたお話である。時折、文学少女が口にする蘊蓄は、本作品のあざといまでの人間関係を平として、柔らかとする。主人公を初め、登場する人物は人を介す現実と争い、傷を負い疲弊し、逃げては追われる者たちだ。 逃げる事は出来ないのだ。知らぬままではならぬ。 自身の心のままに彷徨して衝突し、解き詰め、追求しては対立し、言葉と言葉の応酬、人はすれ違い、誤解する。人の心は形と物とならないからだ。 そして、文学少女は文学を語り出す。 その成り立ち、秘めた思い、愛に満ちた言葉で心を繋ぐ。心と心に働く力、精霊のように。 最終巻、上下二巻は文学少女である彼女が、一人の高校生、天野遠子なのだと知ってもらう物語。 今までの天真爛漫さ、清明さは儚く、寂しさが満ちてゆく。光は散りゆき、冷えゆき、冬空から垂れる凍り雲に、来るであろう春の、その遠さを思う。 この本は種をくれる。文学作品への興味だ。今すぐでなくても、必要になったのなら、芽吹くだろう。 | ||||
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前の巻まで → なるほど、メインとはくっつかずにサブヒロインと付き合って終わるんだな、さすが文学的じゃないか。 最終巻 → 「だけど私、あなたと付き合えて幸せだったわ」 なん・・・だと・・・? なんなんでしょうね、文学って。長引かせるために グチャグチャ と動かすだけ動かしまくっておいて結局は強引に表紙キャラとくっつける・・・文学的すぎるんでしょうか?私には理解できません 最後まで我慢して読んでみましたが、結局、自称読書家 をターゲットにした三流ラノベでした | ||||
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全てを読み終わった後に残る、素晴らしい、胸が締め付けられるような切なさ、万感の終わり、遠子先輩とコノハの最後に行き着く先とその先の未来、読み終わった後にそっと涙が出るような、本当にずっと先まで残していきたい作品である | ||||
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