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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全563件 141~160 8/29ページ
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一読して何だかわからない終わり方。 でもところどころの描写に引っ掛かりを感じ読み返すと、多崎つくるがいかに鈍い(これもまた人生にとって悪いばかりではないのだが)人間かがわかってくる。 非常に難解だが読む楽しさを与えてくれる作品。 | ||||
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レビューは散々のようですが、私はいちばん好きです。 思い悩むのも、人間的でとてもいい。 言葉がしみます。 | ||||
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前評判からあまり期待せずに読み始めましたが、一晩で一気に読み終えるほど面白かったです。 本編とは深い関わりがないように見える途中で挿入されたエピソードにとりわけ強く惹きつけられました。 こっちがメインで良かったんじゃ?と思うほどでした。 とにかく話の熱量が凄かったです。 | ||||
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海外在住です。 村上春樹氏の本がkindle版で読むことができて嬉しく思います。 評価は賛否くっきり別れるようですが、個人的にはこの物語の世界観にどっぷり浸かることができました。 多崎つくるの内面性を丹念に表現する力は村上春樹氏だからこそ。 読了後は涼しい風が吹くようで心地よさを感じました。 | ||||
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読書がどうしようもなく好きだ。何かに悩んでいたり、答えが分からなく悶々としているときほど読むべきかも知れない。 わたしはそういう意味でタイミングのいいタイプかもしれない。26年間生きてきて、どん底にいたり有頂天になったりする。そんな中で助けられた本は「ダンスダンスダンス」だ。人に対して、誠実に公平に接することが大切なのだと心から学んだし、失恋した私の傷付いたボロボロの精神の中でどう生きたらいいのかも、その本から学んで随分助けられた。本当に、心から。 わたしはハルキストでもなんでもないけれど、本を読んで震え涙を流した数少ない小説の1冊だ。さて、ここは、多崎つくるくんのお話なのだが。 今回も私の心にヒットしたようだ。 十数年経って、表面的には傷などなくても内側で血が流れている。思い出したくないような辛い記憶も、ぼんやりとして正解が滲んできていることでも実際には、鮮明に私の肉体に精神に宿っている。 そして実生活でも、それは支障をきたす。 素直になれずに警戒心ばかりが強くなっていく。自信喪失と共に裏ばかりを探って、傷つくことを必要以上に恐れてしまう。自分が一番可愛くて、他人を想う気持ちにもセーブをかけてしまう。多﨑つくるは、そんな人に見えた。またわたしを見ているようだった。 わたしは女性だけれど、彼の心情が痛いほどわかった、ような気がした。 本作の真相は明らかにされずに最後となってしまうけれど、ハッピーエンドであってほしい。あたたかい時間が彼女と流れればいいのにと切に祈る。 人生には、幾度か積極的に、行動すべきな時があるんだと思う。彼がアポなしでフィンランドに行ったように・・・ そんな意味でわたしも行動をしてみたいと思う。いつか近いうちに。 | ||||
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村上春樹作品はほとんど読んでますが、秀逸です。 ぜひ一読をお勧めします。 | ||||
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表面上は、単純なあらすじのリアリズム小説。 でも、偏執的なほどに細部まで作り込まれた作品。 まるで宮崎駿の「崖の上のポニョ」のよう。 ポニョが、表面上は子供向けのお話だけれど、あの世をDEEPに描き出していたように、この「多崎つくる」も、深読みすると色々面白いことが浮かび上がってくるように思う。 宮崎駿にしても村上春樹にしても、巨匠と呼ばれるような人は、歳をとると、こういう面倒くさい作品を作りたくなるのかな。 あと、無駄を削ぎ落とした文章は、長年走り続けている、おじいちゃんランナーの肉体を思わせます。 セックス描写にげんなりしつつも、ずっと読み続けてきて良かった。 | ||||
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イエスが、「名は何というか」とお尋ねになると、「レギオン」と言った。たくさんの悪霊がこの男に入っていたからである。(ルカによる福音書8・30) 1 「僕の作品は寓話です」(朝日新聞1980・5・17夕刊)という村上の小説は、アレゴリーとして読まなければならない。それは、評論家のように飛ばし読みをしなければ、自然とわかるものだ(『職業としての小説家』第1章)。 「僕は、良い物語を読んだり書いたりすることで、世界を変えられると信じているのです。」(『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』文春文庫2012 561頁)という村上の『1Q84』は総合小説で、9・11以後の世界がプルトノミーによって支配され、全体主義化している現状をアレゴリーによって批判している。(だから、オーウェル『1984年』を引き継ぐタイトルなのだ。) 『色彩を・・・』は、それをさらに推し進めたメッセージを発信している。 この美しい文章の小説がまず訴えるのは、「どんなに辛い過去でも、真実から目を背けていると幸せにはなれない」というものだが、それだけでは終わらない大きな不可解さが強く残される。それは、シロ(ユズ)はどうして悪霊に憑りつかれ、つくるにレイプ犯の濡れ衣をきせ、悪霊に殺されてしまうのか、ということだ。この疑問を解かないと、この小説の本当のメッセージはわからない。 この小説には、悪魔や悪霊、森の悪いこびとたちなどという言葉が出てきて、少し禍禍しく不吉で不安な雰囲気が漂う。この霧のようなミステリアスな雰囲気が、作者の仕掛けになっている。この謎を解くヒントは、この本のタイトルに隠されている。 まず「色彩を持たない」は「特徴なり個性を持ちあわせない」(12頁)、「個性もなければ、鮮やかな色彩もない。」(322頁)である。平凡な普通の人。それは他ならない私たち普通の日本人のことである。 次の「多崎つくる」の「多崎」は不明だが、「つくる」は「つくる会」のこと。この小説が書かれたのは2012年であるから、その16年前(つくるが4人に絶交された年)は1996年である。この年に「新しい歴史教科書をつくる会」は発足している。 「記憶をどこかにうまく隠せたとしても、深いところにしっかり沈めたとしても、それがもたらした歴史を消すことはできない」。沙羅は彼の目をまっすぐ見て言った。「それだけは」覚えておいた方がいいわ。歴史は消すことも、作りかえることもできないの。それはあなたという存在を殺すのと同じだから」(40頁) 沙羅の唐突で不自然な歴史論は193頁、287頁でも繰り返されていて、作者が読者に強く印象づけようとしていることが分かる。(「まるで国家の歴史の不備を詫びるように。」261頁、という興味深い比喩表現も書き込まれている。) この団体は、南京大虐殺や従軍慰安婦問題などにも否定的で、村上は反対を表明している(『村上朝日堂 夢のサーフシティー』朝日新聞社1998 57頁)。シロがレイプされるのは、この問題のアレゴリーであり、つくるがその犯人とシロに言われるのは、つくる自身でもそんなことをしてしまったのかもしれないという恐れの意識があるように、普通の日本人が皆その問題をきちんん解決していないことへの、村上の批判である。 2 つくるのいたグループは「正五角形」(15頁)であるから、ペンタグラムであり魔除けになっている。(だから5人なのだ。)これはしかし、つくるが抜けることによって壊れてしまい、いちばん弱いシロ(ユズ)が悪霊に憑りつかれてしまう。(ユズの花言葉は、汚れなき人。) この小説では、悪霊は「森の悪いこびとたち」ともいわれる『1Q84』のリトル・ピープルの言い換え(パラフレーズ)である。この「悪いこびとたち」が、あの難解なリトル・ピープルの正体である。 総合小説という言葉を聞いて最初に思い浮かぶのは、『悪霊』であり『カラマーゾフの兄弟』です。 (村上、『考える人』2010夏 52頁) ドストエフスキー『悪霊』は「五人組」の物語であり、『悪霊』を読むと、『色彩を・・・』の「悪霊」がよくわかる。そのエピグラフには『聖書』の引用がある。 そこなる山べに、おびただしき豚の群れ、飼われありしかば、悪霊ども、その豚に入ることを許せと願えり。イエス許したもう。悪霊ども、人より出でて豚に入りたれば、その群れ、崖より湖に駆けくだりて溺る。(後略) ルカ福音書、第八章三二-三六節 これをドストエフスキーはこう解釈する。 病人から出て豚にはいった悪霊ども —これは、何百年、何世紀もの間に、わが偉大な、愛すべき病人、つまりわがロシアに積りたまったあらゆる疾病、あらゆる病毒、あらゆる不浄、あらゆる悪霊、小鬼どもです! (『悪霊』下 新潮文庫598頁) 「愛すべき病人」シロが悪霊に憑りつかれてしまうようすは、シロの色褪せてしまう姿として描かれる。 あの子はもう前のようにきれいじゃなかった(中略)昔はそこにあったはずの熱い何かが、今ではもう見当たらないということが。(中略)生命力がもたらす自然な輝きを失っていたということだ。(中略)あいつは肉体的に殺害される前から、ある意味では生命を奪われていたんだと」(200‐201頁) シロの悪霊は、シロが夢を失くし、理想を失ったことで呼び寄せたものである。「悪いこびとたち」は「災厄の犬」ともいわれる存在で、3・11でも村上が追い付かれないようにと警告しているものだ。エリが「悪いこびとたち」につかまらないようにと、つくるに言う。 「生き残った人間には、生き残った人間が果たさなくちゃならない責務がある。それはね、できるだけこのまましっかりここに生き残り続けることだよ。」 (321頁) つくるはエリに伝えるべきだった言葉を最後に、私たちに向かって言う。 「僕らはあのころ何かを強く信じていたし、何かを強く信じることのできる自分を持っていた。そんな思いがそのままどこかに虚しく消えてしまうことはない」(370頁) 1968年の理想主義で新しい世界を作ってゆくべきだと、村上はnew york timesのインタビューに答えているが(2011・10・23)、ここでもやはり理想を掲げて未来をつくることが、悪霊を退け、問題を解決する一番の道であると言っているのである。 (「つくる」という名は物語の終わりで、未来をつくるという意味に変わっているようだ。) * イエスが陸に上がられると、この町の者で、悪霊に取りつかれている男がやって来た。この男は長い間、衣服を身に着けず、家に住まないで墓場を住まいとしていた。イエスを見ると、わめきながらひれ伏し、大声で言った。「いと高き神の子イエス、かまわないでくれ。頼むから苦しめないでほしい。」イエスが、汚れた霊に男から出るように命じられたからである。この人は何回も汚れた霊に取りつかれたので、鎖でつながれ、足枷をはめられて監視されていたが、それを引きちぎっては、悪霊によって荒れ野へと駆り立てられていた。 イエスが、「名は何というか」とお尋ねになると、「レギオン」と言った。たくさんの悪霊がこの男に入っていたからである。そして悪霊どもは、底なしの淵へ行けという命令を自分たちに出さないようにと、イエスに願った。 ところで、その辺りの山で、たくさんの豚の群れがえさをあさっていた。悪霊どもが豚の中に入る許しを願うと、イエスはお許しになった。悪霊どもはその人から出て、豚の中に入った。すると、豚の群れは崖を下って湖みなだれ込み、おぼれ死んだ。(新共同訳聖書「ルカによる福音書」8章27‐33節) | ||||
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酷評のレビューを多く見かけました。でも、どの酷評レビューも何故酷評なのかについて論理的具体的には指摘していません。自分の理解可能な知識理論感情内でしか物語を読むことができていないようです。私はそこに想像力の消失や、文化レベルの低下を感じずにはいられません。娯楽的読書がしたいのなら、わざわざこんな難解な本を選ばずに本屋大賞に選ばれるような小説をお勧めいたします。意味不明という言葉によって物事を解決してしまう事はとても簡単です。作品が良くないなら、その良くない点を論理的に自分の言葉を持って評価していただきたい。自分の言葉さえ持っていない人を見るととても悲しくなります。もう読んだ人はもう一度読み返してみてください。まだ読んでない人はこの作品に対する数多の評価を気にすることなく自分の力で読み解いてみてください。 最後に 私たちは読む本を選びます。しかし、本も読む人を選ぶのだと思います。小説が読者に合わせるのではなく、読者が小説のレベルへ歩み寄っていかなければなりません。そうでなければ、文学どころか私たちは言葉さえ失ってしまうのです。 | ||||
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なんだかんだで、初めて村上春樹作品を完読した、58歳です。なんとく、遠まきに眺め続けた数十年だった。 でも、私には必要な年数だったのでしょう。 素直に感動! 読書で感動なんて この歳で無かろうと高を括っていた筈なのにのに涙が ぽたり。 これから、村上春樹をじっくり味わい 尽くしたいです! | ||||
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若いころにできたこころの傷は、誰にでもあるんだと思います。 そして表面的には癒やされても、内側の方はまだ完治していないことも。 2回目ですが、またよく理解できました。 シロが浜松で事件に巻き込まれます。 昔浜松でピアノの先生が殺されてしまった事件がありましたよね。 それを思い出しました。 ピアノの上にのせていたあれはいったい何でしょうか。 | ||||
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やっぱり村上春樹のにおい満載な小説でした。私は村上春樹の現実離れした、洒落た、西洋の匂いが立ち込める感じが好きなので抵抗なく読めるのですが、もう少し結果を明確にしてくれてもいいのに…とは思います。 村上春樹ファンなのに、なぜか星一つのレビューを読んで大笑いしてしまう始末。そうそう、村上春樹は本当にオシャレで現実離れしすぎなので、気恥ずかしいセリフなんかにも堂々と向き合って、オレ、私も負けないほどにいい男、女だと自分に言い聞かせてワイン片手に読むくらいの気合いは必要です! まぁ、いずれにしても、ひとときのつまらない現実を忘れるにはちょうどいい小説でした。 | ||||
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村上作品にしては、随分わかりやすい本だというのが第一印象。 謎が謎のまま比較的放置されず、謎を人に聞きに行けば、新たな謎が生み出されるのではなく、それなりに解決される(6本目の指の話とか。一方、灰田問題はそのまま)という奇異な作品。 別の時空間に入り込んだりしない(が、どこか期待する部分がある)。 灰田の父の不思議な話も、何かに繋がると過度に期待してはいけない。 好きな表現。 ・限定された目的は人生を簡潔にする ・思考とは髭のようなものだ。成長するまでは生えてこない(引用だが) ・自分の頭でものを考えろ、責任を持って判断しろと言われると、彼らは混乱する。 ・大事なのは、・・、そのとき既に、生命力がもたらす自然な輝きを失っていたと言うことだ。 まるで誰かが裏に回ってプラグを抜いたみたいに。 ・おれたちは人生の過程で真の自分を少しずつ発見していく。そして発見すればするほど自分を喪失していく。 ・色が薄くなって見えたの。強い陽光に長い間さらされて、全体の色彩がまんべんなく褪せてしまったみたいに。 ・つくるにとってショックだったのは、・・がそのとき心から嬉しそうな顔をしていたことだった。 ・それ(ル・マル・デュ・ペイ)はいわば、散り散りになった3人の人間を一つに結びつける血脈だった。 ・裕福な農家に生まれ、そこで性格のよいおしゃべりな鵞鳥たちと一緒に育てられたという印象があった。 ・後ろも振り返らなかった。冥界への道筋を既に死者に教えた死神のように。 ・あの素敵な時代が過ぎ去って、もう二度と戻ってこないということが。いろんな美しい可能性が、時の流れに吸い込まれて消えてしまったことが。 ・多崎つくるにはとくに向かうべき場所はない。 | ||||
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読み出したところでは、死をテーマにしたノルウェイの森と同じテーマかと思いましたが、違った新しいテーマでした。 頭の中で鮮明な映像としてイメージできる明瞭な比喩と歯切れの良い文体で、つくるの絶望と希望を体験できる…その体験の後には新しい世界が開けている。 辛く孤独な夜の冷たい海のような経験をした事がある方には愛読書になると思います。 | ||||
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初期の頃の長編の村上作品が好きで、派手に売れた作品ではない物の方が好きなので、私は少数派のファンかと思います。 最近の村上作品には昔ほど強く惹かれるもの揺さぶられるものがなかったので、今回もあまり期待せずに読みました。 ですが私にとっては、この作品はまさに村上春樹作品です。心深くしみてくることこの上ないです。 この時代にこの国で村上春樹作品をこうして読める幸運に感謝です。 | ||||
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村上さんの小説を、長編は全て読んでいます。 短編も、新作を除くと、全て読んでいます。 そんな私からの、レビューです。 村上さんの小説を、読むのが初めての方には、とても読みやすい部類だと思います。この作品を読んで、理解に苦しむことになるでしょう。若い人たちは、村上さんの作品に興味があるなら、この作品を読まずに「ノルウェーの森」を、読んだ方が良いと思います。 村上さんの小説を、ある程度好きな方には、少し物足りないかもしれません。しかし、決して面白くない、という意味ではありません。「20年間ほど前に、『ノルウェーの森』が、好きだった人」が読むと、しっくりくるかもしれません。 とにかく、若い人達が読んでも、いまひとつしっくりこないと思います。おそらく、30代以降の方で、「今の自分に、漠然と違和感を感じている方々」に、おすすめです。 | ||||
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妻のために購入。入り組んだストーリ展開がおもしろいようです。 | ||||
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あまり期待せずに読んだのが良かったのかもしれない。読後感は良かった。 いくつかの軸が解決されずに、そのままに終わるのは村上春樹の手法かもしれない。 ただ、今回は「書くことで伝えたい部分」は持続して展開して、そうでない軸は「巧く切り捨てられて」いたと思う。 その匙加減がとても心地よく、卓越したセンスとして感じた。(いつもはそう感じないんだけど) つくるが抱く空虚感と、他人から見える人間像、時間の経過、 その他エッセンス全てが作家としての技量として伝わってきた。満足◎! いつもは、読み終わった後、消化不良になるけれど、村上春樹を読んで初めていいと思った。 | ||||
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村上春樹による、青春小説です。 青春の1ページと、大人として成長していくことが凝縮されて描かれています。 ふと、学生時代の楽しい思い出を思い出せる一冊です。 | ||||
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村上春樹さんの作品で最初から引き込まれたのは初めてです 仲良し5人組、きっと誰もが経験したことがある身近な話だからでしょうか 話に波もなく最後まで楽しくよめます ただ、以前に握手会の時にあの本の最後はどう言う意味か聞いてくる読者には困ると村上さんがおっしゃっていましたが、まさしく疑問だらけの最後です 解説本みたいなのが出ているので合わせて読むとさらに楽しめるのではと思います | ||||
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