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悪魔のパス 天使のゴール
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悪魔のパス 天使のゴールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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読み終わって、すかさず読み返した珍しい作品です。 はじめは勢いに任せて、一気に読んだのですが、読み返してみると、細かいところがおもしろかった。もちろん、サッカーに描写は知らない人には難しいかもしれないけれど、非常によくかけています。スタジアムの雰囲気は本当によく伝わってきました。寒さの中、アルコールや新聞紙で体を温める様子はよくわかります。 食事についてもイタリアらしさが伝わってきて、お腹がすきます。ジダンはこの小説道理だったら決勝トーナメントに残ったのになあと、つくずく思いました。 | ||||
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サッカー好きにとっては、有名プレイヤー頻出の執拗なサッカー描写は楽しめる。が、それは、サッカー好きでなければ、まったく楽しめないんじゃないか。 ストーリーはかなり安易。 お約束の「薬物ネタ」と「サッカー」と「キューバ」を足しただけの作品。この三単語を並べただけで、村上龍を少しは読んでる人ならほとんど想像のつく内容そのまま。中田英寿とのメールのやりとりから、そのままベタ写しをしたりと、いくらなんでも工夫が足りなすぎる。 | ||||
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アナウンサーも、スポーツの実況中継(特にラジオなど)をやるには相当のテクニックが必要だと聞きました。サッカーの試合をたくさんは見ていない私でも、 この本の中の試合にはわくわくしました。 もう少し、サッカーのテクニックや戦術について自分に知識があれば もっとおもしろく読めたのではないかと思います。それにしても、この作品は「中田」というサッカー選手にインスパイアされて生まれたことは、読んでいてよくわかります。 「こんなすごいサッカー選手がいるんだ。」 考えているうちわくわくしてきて書かずにいられなかったんだろうなあ。 そして、サッカー選手に対する特別の思い入れ。 それは正しいのかどうか、わからないけれども、「ボールをけることはもっとも楽しいことのひとつ。 それをやっている人間は『いい』」 そんな確信が、作者を支えているし、まるで作者の代わりのように、 「夜羽(ヤハネ)」のために、危ないことまでやってのけてしまう主人公その人も動かしていくんでしょうね。ワールドカップは日本の中のサッカーに対する評価をいろんな形で変えていったと思うけれども、 でも、やはり、サッカーというスポーツはまだまだ奥が深いなあ、と思わせるそんな本でもありました。 | ||||
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作者のサッカーの知識、その理解度、交友、情熱には敬意を払うが、 作品としてはやや中途半端な印象を持つ。 技術のある作者だけに惜しい。 やや漫画的なストーリーをなくして、徹底的にゲームを描写すれば また違った面白みが出たと思う。 | ||||
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村上龍がなりたかった自分を書いたんじゃないだろうか、中田英寿にこうであってほしいということを書いたのではないかという小説。アンギオンを持ち出してマスコミの体質批判なのだろうかと思っていたら、どうやら味付けであったらしく、一番書きたかったのはプレーのシーンなのではないだろうか。頭の中でプレーを描きながら読むのだけれど、相当ヨーロッパサッカーに詳しい人でないと、思い描ききれないのではないだろうか。試合後の描写がもう少しあってほしかったし、考察ももっと深いものであって欲しかった。 今後のスタイルにつながるものであってほしい。 | ||||
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『五分後の世界』で獲得した、彼独特の徹底した描写が凄い。特に後半のメレーニャ対ユーベ戦、100ページにわたる洪水のごとき細密描写は一見の価値あり。これは彼にしかできない力技。「文学には余りなじみがないけどサッカーが大好き」な方、「小説はやっぱり描写が命だ」という方はとりあえず読んどくべきです。ただし物語は皆無に近いので、「小説はストーリーテリングが命」という方にはお勧めしません。ほぼ時間の無駄でしょう。「トウジ」と「ケンスケ」(または「ヤザキ」「ケンさん」)というネーミングに、「ここまでやるなんて、何か凄い作品になるんじゃないか?!」という期待を持たれた方は肩すかしを食らいます。最近の彼にありがちな、ビジネス・ハウツーっぽい説教臭さや、勉強成果の羅列も全開なので注意。描写は鬼のように凄いのですが、ほかに見るべきところはないので、迷っている方は文庫化を待ったほうが良いかもしれません。ストーリーテラーとしての彼の復活が待たれます。 | ||||
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確かに、サッカーシーンをこのように文章にした作品は珍しいのでしょう。ヨーロッパでのサッカーの意味合いは伝わっては来ます。それ以上に著者の自意識が過剰に押し寄せて来ました。 しかし、これのどこがミステリーなのか小説なのか疑問、エッセイというのも妙。筋書きも文体も表現も「陳腐」。(元?)芥川賞作家がこのような文章を書いてしまうこと自体も悲しい。 最近の日本の文学界ってこの程度なの...中田選手の株まで下がりそう...と、余計な心配ばかりが残りました。 | ||||
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試合の描写はなかなかよく書けていて面白い。スタジアムでゲームを見たくなった。日常的にスタジアムでゲームを見ている人はいろいろな場面が想像できて楽しめると思う。とはいえ、小説としてはかなりの駄作。ネットでの連載小説という事情はあるにせよ、プロットが練られていなくて行き当たりばったりの思いつきで書いているような印象を受けた。特にエンディングのお粗末さはひどい。その割には周辺、特に料理の描写に関しては執拗にディテールに固執する。「オレはこんなものを食ったんだ、いいだろう」「オレはこんなワインを飲んでるんだ、いいだろう」「オレはこんな店を知ってるんだ、いいだろう」と言いたいのだろうが、こんなもの読まされてもちっともワクワクしない。自分のたるみきった筋肉に!つ!いて、「老化は自然なことで逆らうのはさもしいことのように思われる。だから運動なんかしない」と表明してしまう主人公の言葉がこの作家の考えをよく表わしていると思う。こんな作家とちゃんとつきあえる中田は大人だ。あと、試合中ずっと双眼鏡でゲームを追っかけるなんて絶対にできっこないっていうことを作者は知ってるのかな? | ||||
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日本はアメリカの影響のためか、スポーツでは野球の方がサッカーよりも根付いている。そのため、多くの日本人がこの本を読むと、野球というスポーツが正解においてはマイノリティに属し、サッカーがいかにメジャーなスポーツであって歴史と文化に裏打ちされたものだということを痛感するのではないかと思う。プレーの一つ一つの見方、クラブという存在、そして地域に根ざしたサポーターの姿勢、それらすべてを学ぶきっかけになるのではないか、と感じます。アメリカを中心としたスポーツを刷り込まれてきた日本人に対するサッカーの啓蒙書といってもいい。 | ||||
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