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悪魔のパス 天使のゴール
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悪魔のパス 天使のゴールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 1~20 1/2ページ
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私は、スポーツに関する小説を、数冊程度ですが、読んできました。 いつも思うのが「臨場感がない」。「手に汗握る瞬間」「勝った時の喜び、負けた時の苦しみ」があまりないのです。 原因は、展開がないのです。ほとんどが、ゲームが始まり、途中経過。そして試合結果で終わっていました。 この小説の素晴らしい所は、展開があるという所です。多少、サッカーについての知識がないと、ついていけない場面もあります。 でも、「文字だけでも、ここまでできるんだ」と、思わせてくれました。 | ||||
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本の汚れとかは気にしないけど、表紙に貼ってある、『中古』のシールがでかすぎ。はがせないしガッカリ⤵⤵ | ||||
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村上龍さんが書かれたサッカーを題材にした小説。当初掲載されたのが中田英寿さんのサイトであったこともあり非常に話題になった。 ……と、まぁこれだけ書けばこの作品の紹介はできるでしょうか。 導入部は欧州サッカーに密かにはびこる謎の薬品に日本人サッカー選手・夜羽が気づき友人の矢崎に告げるミステリの要素たっぷりの展開で、グイッと首根っこを捕まれたように引きつけられてしまいます。サッカーとミステリなんて有りそうで無い結びつきで、グイグイと読み進めていくのですが……中盤あたりでミステリ的な要素はドンドンと失速していき、気がつくとなんだか紀行文のようなお話に、うーん不満が残るなぁ。 高く評価されている終盤のサッカーシーンも、もう謎の薬品はどうでも良くなっているんですよね。おぉ、サッカーの試合の一部を巧く切り取っている、夜羽とユヴェントスの対決をじっくりと描いているなぁと思っていたのですが……あれ、number誌の記事を読んでいるんでしたっけ? と思ってしまった時点で、ちょっと冷めてしまいました。 ミステリ部分いらないよなぁ、これなら。 サッカー小説と言えば野沢尚さんの『龍時』が読みたくなってきたなぁ。 | ||||
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リュウ先生のサッカー小説です。 夜羽冬次=中田英寿、メレーニア=ペルージャ、<わたし>=リュウ先生、読み始めると即わかります。 「僕、ヒデ君といつもこうやっておつきあいしてるの」てなもんで。嫌味だねぇ。 舞台は1999-2000シーズンのセリエA。メレーニア以外のチーム、選手は全部?実名。 ペルージャのところにそっくりメレーニアをはめ込んで、リーグ戦は進展する。 伏線に謎のドーピング剤アンギオンの存在が。 設定、展開はきわめて安易。結末はいい加減。 でも、読ませます。 いつものように嫌味な文体ですが、読者を引っ張る巧みさはさすがにリュウ先生。 村上龍の作品群の中では、駄作の部類かもしれません。 でも、日本人の手になる数少ないサッカー小説としては、かなりのもんでしょ。 というか、クライマックスのメレーニアVSユーヴェの描写は、スサマジイ。 「これがサッカーを描いた小説だ」と自画自賛しているだけのことはある。嫌味だねぇ。 現実の好ゲームをビデオ見ながら描写してもああは書けない? ようするに、<サッカー>が書きたかったんでしょうね、センセイは。ストーリーじゃなくてね。 一読しておけば話のタネには十分、なります。 | ||||
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ストーリーとしてはたいした話じゃない。 でもサッカーを小説化した村上龍の功績というか、チャレンジング試みは少なからず意義がある。 特に「五分後の世界」のラスト100ページ以上に渡る衝撃的かつ革命的かつ最高の描写を髣髴とさせる、ユベントス戦の描写は圧巻。 そこにはリアルで壮絶な「サッカー」がある。 そこには全盛期のジダンがいてデルピエロがいてダーヴィッツがいる。 主人公は完全に中田英寿をモデルにしている。 中田にしか見えない。 この小説を読んでいて思ったが、やはり日本は今のままでは一生W杯で優勝できない気がする。 サッカー=文化という体系にならない限り。 ヨーロッパ・南米の国々にとってサッカーは文化でありLIFEそのものなのだ。 地元のクラブチームの勝利に一喜一憂する度合いが尋常じゃない。なんせ人が死ぬくらいなんだから。 そんな人間達にたかが数十年の歴史のリーグを持つ国がで勝てるはずが無い。 レッズのように帰属性を感じられるクラブ作りから始めるしかない。 | ||||
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趣味の色が濃いこの小説はサッカーファンで0−0の試合でさえも楽しめる人ならば、最高に楽しめるだろうと思う。特に最終節のメレーニアVSユベントスは他のページは読まなくてもいいからこの部分だけでも読んでみることをお薦めします。 サッカーファンでない人はサッカーそのものよりもイタリアやフランスの旅行ガイドブックを読むような感じで読まれることをお勧めします。実際に料理やワイン、土地の描写はヨーロッパへ行ったことのない私に興味を持たせてくれました。「料理小説集」や「ワイン一杯だけの真実」でも登場するフンギも出てきます。 多くの人が「描写がすごい」みたいなレビューを書いていますが、描写力に加えて村上龍にはスタジアムやテレビで見るような映像を活字で作り出し、さらにサッカー解説者よりも的確に試合の流れをとらえて、さらにさらにチームや選手の特性までも見ているその眼力がある、それこそがこの小説を作っていると私は思います。 私は星を4つにしてありますが、それは私がサッカーファンで、実際にユベントスが最終節で負けてスクデットを逃したことがあることを知っているし、ダービッツが全速力で自軍に帰ったりそこから50mくらいの距離をダッシュしてペナルティエリアの外にこぼれるボールをダイレクトでシュートする姿をイメージできるし、ジダンが移民二世であることも実際に試合中に心臓麻痺で死んだ選手がいることも知っている。その私にとってこの本は星は5つ(7つでもいい)だが、それはこの本と私の相性がよかった(趣味が合っていた)からだと思う、そうではない人の方が多いわけだから一つ減らさせてもらいました。 最後に余談ですがテレビの実況で「イタリアの選手は調子がよくないですね、3人しか攻め上がりません」とか、2006年独W杯でジダンがマテラッツィに頭突きをして話題になり有名な芸能人がテレビで「試合中にそんな挑発をしているなんて思いませんでした。」見たいな事を言っていましたが、そういう人にこそこの本を読んでもらいたいとも思います。プロレスとは違う種のエンターテイメントが存在すると言うことをメレーニアは示していると思います。 | ||||
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イタリアセリエAメレーニアのMFは日本代表のエース夜羽冬次だ。冬次はユベントス戦で2得点というセンセーショナルなデビューを飾った。そして、日本代表でも日本を初のW杯出場へと導く活躍をしていた。一方、作家の矢崎はひょんなことから冬次と知り合い、以来友人関係を続けていた。そして、あるとき冬次から心肺機能を高めるドーピング薬の話を聞かされる。そして、そのアンギオンという薬の調査をすることになった矢先に、欧州でプレーするEU圏外の選手が相次いで心臓麻痺で死亡していた。事態は急速に展開し、矢崎はアンギオンに絡んだ黒い陰謀に自ら足を踏み入れていく。やがて、その黒い魔の手は冬次にも襲いかかろうとする。そして、A残留をかけたメレーニアと優勝がかかっているユベントスが最終戦で激突することに。メレーニアは残留できるのか? 冬次はアンギオンの魔の手から逃れられるのか!? | ||||
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サッカーに関しての描写、表現力はさすがです。興奮しました! しかし、小説としてのこの作品は駄作じゃないんでしょうか? わざわざ小説にしなてもいいような、、、 | ||||
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この小説は、中田英寿さんのサイト上で連載されたものだそうで、 準備段階から中田さんが協力をしているとのこと。著者の村上龍さんとサッカー選手の中田英寿さんは友人で、 小説に登場する夜羽は中田さんをモデルに そして矢崎は村上さん自身をモデルにしているのだと思います。巻末には中田さんの解説もあります。ジダン、デル・ピエーロ、インザーギなど セリエAの実在選手も登場し、 クライマックスの試合シーンは112ページに渡り綿密に描かれています。サッカーファンの方にはぜひ、お勧めします。 サッカーファンでない私でも十分に楽しめました。村上さんのサッカーへの愛情が感じられました。 読み終わった後に、セリエAの試合が見たくなります。 | ||||
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これほどまでにサッカーを主体にした小説を読んだのは初めてだった。サッカー&小説好きなら読めるが、それ以外の人は結構つらいと思う。それだけサッカーの描写が凄いということ。スタジアムの温度、観客の熱気がありありと伝わってくる。おまけに日本人選手・夜羽冬次のチーム以外、選手・チーム名すべて実名で登場。 ちなみに、著者・村上氏は友人の中田英寿選手からサッカーにまつわる話を聞いて書いたらしい。 | ||||
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日本を代表するサッカー選手、夜羽冬次(ハヤネトウジ)がセリエAを舞台に 活躍します。 あるゲームで選手が薬(アンギオン)を服用します。この薬は運動能力を高め、 その試合に活躍できるが、その後亡くなってしまうという不可解なことが次々に起こります。 冬次も狙われるんじゃないかとドキドキしながら読みました。それと試合を忠実にとてもリアルに再現し実際にスタジアムにいるかのような臨場感が味わえます。 サッカー好きな人が読むと更に想像が膨らむでしょう。是非読んでみてください。 | ||||
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メレーニアという架空のチーム、そこに属する架空の日本人選手と、主人公である多趣味な中年男性の話です。ちょっと昔のパルマ、フィオレンティーナ、ユヴェントスの選手が実名で出てきて試合をしています。初めはメレーニアの選手の名前がなかなか覚えられず、苦労しました。ですが、最後のほうのメレーニアVSユヴェントスのセリエA最終節は100ページを越える内容になっており、かなり読みごたえがあり、そしてすごい興奮しました。文字を読んで、映像が頭に流れる。実在する選手の顔などを覚えている人はなおさらです。 ですが、半分は推理小説なので、サッカーは好きだけど活字はちょっとという人はつらいかもしれません。僕がまさにそれでした。。。 | ||||
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サッカーはある程度知っていますがほとんど興味がありませんでした。 それなのに。サッカーを知らなかった私は、ひょっとして人生の楽しみで、すごい損をしているのではないかという気にさせられてしまいました。 Wカップの時期に合わせてこの本が出た時には、いかにもすぎて、全く読む気が起こらなかったのですが。 こんなにドキドキしたのは久しぶりです。サッカーに興味がない人も、読んでみてほしいです。 (サッカーが好きな人にとっては、どんな感想を持つのかはまったくわかりませんが) | ||||
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この小説ですごいのがサッカーの描写です。まるでスタジアムにいるかのような臨場感があり、文体にもサッカーのスピードが感じられます。逆にサッカーにまったく興味ないと、分かりづらいか面白くないかもしれない。特にイタリアのスタジアムの描写が、まるで自分がそこにいるかのような感じがします。僕はサッカーも好きですが、野球のそれも阪神タイガースの大ファンです。 物心ついた時にはすでに阪神ファンでした。野球を見に行くとやたら興奮し、目の前で敵チームの応援されるとマジでむかつきます。球場に向かう時に敵チームのユニフォームを見るだけでムカムカします。阪神が勝って、六甲おろしを歌っている時が至福の瞬間ですね。この小説に出てくるイタリアのサポーターには同じにおいを感じました。とにかくテレビで見るよりもイタリアのサッカーを近くに感じることができた気がします。 | ||||
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正直言ってあまりサッカー好きとは言えない僕だから、この本のレビューを書いてはいけないのかもしれないけれど、「言葉で展開するサッカー」というのは、僕の頭の中では展開しきれなかった。例えて言うのも変だけれど、将棋の棋譜を読むような読解力がないと最後のシュートシーンしか楽しめないんじゃないかな。 でも、前半から中盤にかけての主人公自体が言うスパイ映画みたいな展開は、なかなか楽しめました。特に美人女史と会う辺りはワクワクしました。だからこそ、後半の怒濤のサッカーシーンで、肝心のドーピング剤は誰が何の目的で実行していたのかをうやむやにした終わり方が、とても残念です。 最後に解説の中で、中田英寿が「愛と幻想のファシズム」の主人公のトウジに憧れていたことを書いているけれど、あらゆる災難をはねのけ自分で解決できる男って、まさにミッドフィルダーに求められる資質なんだろうね。中田にエール送りたいです。 | ||||
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一応、長編ではあるがストーリーはそれほど濃くはない。 村上のサッカーに対する薀蓄を読む本だといってよい。 試合の描写はかなり細かく、サッカー経験者にしか実感できないような部分もある。 選手も実名を使っているのでサッカーを見ない人には読みづらいだろう。しかしこの本の裏の顔はヨーロッパ紀行本なのだと思っている。フィレンツェ、ローマ、ナポリ、マドリード、パリ等ヨーロッパの歴史を感じさせる街の描写が挿入される。 どの街の男も女も土地のクラブを愛し、勝負に一喜一憂する。 サッカーが文化として浸透していることがよくわかる。 村上の飾らない書き口もすっきりしていて楽しく読める。ああ、イタリアに行ってピザ食って飲んでサッカー見たい。旅心をくすぐる本であった。 | ||||
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前半から中盤は、たいしたナゾ解きも無いサスペンス仕立ての旅行記。歴史あり文化あり、 料理あり風景ありで。 でも終盤で一変した。これは一流のサッカー“実況”小説だと思う。 これが実際の試合を見ながら書いたのなら、それ程驚かなかったかも知れない。でも、頭で試合を組み立てて選手一人一人の動きを想像し、ジダンのフェイントやらゴール前の混乱やらをあれだけ 克明に書くなんて、スゴイの一言。設定やストーリーなんてどうでも良いよ、ホント。 | ||||
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ネット連載されていて気になったので買ってみた・・・ 細かい描写について所々興味を惹いたが、読み終わっての感想は「グルメツアー」と言う感じだった・・・ しかも終わり方がノホホンってな感じで拍子抜けだった気がする。 期待していたのだが、イマイチ納得できないストーリーで残念だった。 | ||||
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「これがサッカを描いた小説だと言えるものを書こうと思って書いた」 と本人が語っているように、小説の最後のユベントス戦は、実際にスタジアムで観戦していると錯覚してしまうくらいの緊張感と迫力がありました。興奮とカタルシスという観点から物語を書くことの出来る作家で村上龍ほど 素晴らしい作家を僕は知らない。 | ||||
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文章という表現方法でここまでサッカーを書けるってすごいことだなと感動した。村上龍がサッカー経験者かどうかは知らないけどもし未経験者だったらこれは本当にすごいこと。 これだけ誉めて星3つなのはほかに見るべきところが無いから。でもそれは伏線的なものなのかも。 | ||||
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