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ベイジン
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ベイジンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全108件 1~20 1/6ページ
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違和感を感じたのは三点。 -タイトルはベイジンだが、実際は大連のシーンが多い。オリンピックより、原発が話の中心だと思われ、このタイトルは違和感あり。 -米国育ちの映画監督の思考や行動にはあまりリアリティを感じなかった。そもそもいなくてもいいくらいなのだが。 -鄧が田嶋にあそこまでの友情を感じるのは少し唐突に感じる。あそこまで冷徹なリアリストが、そう簡単に心を許すとは思えない。 ただ、エンタメとしては最高で、一気に読ませる。 他でも言われているように、この頃この話を書けたというのは信じられない先見である。私は原発には詳しくないが、オリンピックの頃の中国にいたこともあり、当時の空気感みたいなものが本当によく描けていると感じた。 | ||||
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原発、中国という非常にデリケートなテーマで一般の人には馴染みがない舞台だが、緻密な取材に基づいたリアリティ溢れる描写は真山氏ならではのもの。上巻とは違い、下巻はスピード感溢れる展開だ。 中国人の主役?の心情変化と日本人との絆が強固になっていくさまは胸が熱くなる。 ラストは【あ~】という感じで終わる。ちょっと残念。 | ||||
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中国での汚職摘発、世界最大の原発開発をめぐるストーリー。 上下巻に分かれており、上巻は導入部。徐々に物語が盛り上がっていく。 中国人の名前は読みにくく、覚えづらいが中国における権力闘争や都市と農村出身者、男女の絡みが複雑に絡み面白さを増してくる。 下巻に期待したい。 | ||||
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真山仁作品の中では富永検事が好きなのですが、ここに登場する田嶋は同じくらい魅力的で 感情移入しながら読みました。 中国の原発建設に携わる日本人田嶋とその責任者である中国共産党のエリート登。 それぞれがいろんな試練に立ち向かいながら紅葉原発の運開を北京五輪開幕に合わせられるか、 をストーリーの本筋としているものの、私は映画fukushima50を見ているかのような臨場感で 読み進めました。いろいろな意味づけでこの本を語ることができますが、 私は単純に田嶋の魅力を知ってもらいたい気持ちが一番。 | ||||
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改めて考えさせられました。 311以降の時代では原発への不信感は当り前と言ってもいい感情になっていますが、この小説は311以前に書かれていながら、原発の怖さや弱点を的確に描き、まるで予言のようにトラブルを克明に記しています。 私自身は反原発ではありませんし、原発推進でもありません。そんな人こそ読むべき小説なのではないかと感じました。 | ||||
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フィクションの世界なのに、リアルすぎてまるで過ごした一部、思い出のような感覚になりました。 | ||||
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真山仁さんの本です。 2011年に3.11がおこったのですが、これはそれを先取りしているような本ですね。単行本だったのですが、2008年出版ですからね。 原発ネタと北京オリンピックネタですね。 基本は三人の人間の視点から話がすすんでいきます。 一人は、日本人の田嶋で、原発の技術者。中国の大連に作られる原発の技術顧問になっている。 一人は、中国人の鄧で、中央規律委員で、いわば不正や腐敗を告発する内部警察のような仕事をしているのですが、大連に赴任し、そこで作られる原発の責任者になる。 一人は、楊という女性(中国人)で、映画監督で名声を得るが、天安門事件を扱いたいと言いだしてからは仕事がなくなり、北京オリンピックの記録映画を作ることに。 という感じで、大連の紅陽に作られる世界最大の原発を開発する話です。 そこに、中国の政治腐敗ネタがからんでくる、という感じです。 また、日本人の田嶋の視点から、日本人と中国人の違いが際だって描かれる、という感じです。 しかし、田嶋の前任者が、中国に赴任してボロボロになって帰ってきて、引き継ぎしようかと思ったら、「殺されるぞぉ」とか叫ばれるって、どうなるんだろう、という期待をあおります。 ただ、中国って、腐敗がすごいんだなあ、と感じましたね。 こんなんで、原発動かせんのぉ、というなかで、それでも動かさないと、という田嶋の頑張りが良く描かれています。 | ||||
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下巻では、対立していた田嶋と鄧の間で絆が生まれていくものの、原発を完成させるために一揉めも二揉めもある。 また、大連市長の不正腐敗を暴くために暗躍していた鄧の上司馬も、どうやら順調。 と、すったもんだのあげく、北京オリンピックに間に合い、原発の運転までこぎつけるが…はたして… ちなみに、鄧は出世のためにわがままな宋という女と結婚しているのですが、この宋の父親が逮捕されて、宋は半狂乱になるんですが、この夫婦のことも、ほとんどでてこないんですよね。 鄧の女性秘書朱は秋波をおくって、やがて二人はどうやら男女の関係をむすぶのですが、宋とのことも投げっぱなしジャーマンで、朱との仲についても、ちゃんと描かれなくて、 これまた投げっぱなし。 最後に、原発が暴走するのですが、これもどうやら終息できずに、かなりヤバいのですが、途中で終わってますし、 なんかすべてが中途半端な感じで終わってるんですよね。 最後の方なんか、福島第一よりもひどいことになっているっぽくて、これじゃあ、北京でオリンピックどこじゃねえぞ、という話のはずなんですが、ここでぶった切ってますからね。 さらに、最後の方になると「希望」「希望」と、やたら「希望」を言いだすんですけど、終わり方が希望のキの字もない終わり方ですし…。 また、田嶋の奥さんのことなんかも描かれてなくて、この登場人物たちの人間くささもないです。みんな仕事のことばっか。いえ、いいんですけど、キャラの肉付きがされてないですね。 終わり方も強引だし、キャラにもさほど魅力はありません。 ただ、原発のさまざまな蘊蓄や、中国人の気質や、政治については、かなりよく調べていて、そこだけはリアリティはかなりあります。 いかんせん、そのバランスが良くないので、あまり面白くは読めませんでした。 まあ、暇つぶしにはいいですけどね。 | ||||
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最終的に原発は完成するが、最後、事故が起こってそれに対して田嶋と鄧は対応する場面で終了する。 中国の文化、原発などが良く描かれている。 文庫版のあとがきで、環境問題からの後押しもあり、作者は原発への可能性を述べているが、その後福島での事故が起こり、世界・世間の原発への評価が一変したのは皮肉としか言いようがない。まったく毛色は違うが、福島以前の原発小説、しかも中国が舞台という点では、勝谷誠彦の”ディアスポラ” も名作 | ||||
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結局、最後はどうなったのか、が気になりました。この作品を読んでいて、原発というものが何処の国にでも簡単に作れるような甘いものではないと痛感させられます。作品は中国が舞台ですが、日本ならいいのかといえば、、考えさせられる物語でした。 | ||||
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この作者の作品の中でも秀逸かと思います。上下巻、一気に読みました。ただ、この作品だけではなく全体にいえることですが、妙なロマンスなど入れずに、硬派の小説に徹していただきたかった。男性の登場人物は悪役も含め、たいへんにリアリティがありますが、女性の登場人物は、類型的で、リアリティが感じられず、せっかくの、おそらく、丹念な取材に基づいた、作品そのもののリアリティを薄めてしまっています。惜しいです!! | ||||
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中国という得たいの知れない国に派遣された日本人原発技術者が安全性を厳しく求めてもなかなか理解してくれない現場労働者とだんだん理解し合えるようになる。運開直後、火災事故がおき、原因が持ち込みを禁止した電気製品の不具合だったことや工事そのものの杜撰さなどとても考えられないものだった。火災がどうなったか気になるところだが、希望という言葉がようやく理解し合えたことが今後の二人の関係を強固なものにすることを信じたい。 | ||||
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原発の建設を題材に中国の覇権主義、国内での特権階級の横暴、一方で、汚職の摘発の困難さ、上流階級への絶対服従など、平和が当然と感じている日本人では想像できないようなことが平然と行われる中国が現在も続いていうように思える。もし、中国で原発事故が起きればと考えると恐ろしくなる。 | ||||
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この作品を読了したのは東日本大震災の前でした。 (ネタばれ注意) 著者が描こうとした事象の背景や原因とは異なるが、 最悪な結果が起こったのが、彼の国ではなく我が国とは・・・ | ||||
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後半のスピード感はとても良い。最後は何とも言えない結末が待っていた。 | ||||
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真山仁さんはネットにあるインタビュー記事で"ひと"を描くにはドキュメンタリーより小説が最適だ。だから小説を書き続けるのだといっています。真山さんの文庫解説者は、彼の取材、追及の深さ、広さに驚嘆しています。経済素人でありながら「ハゲタカ」を書き上げ、そのすばらしさゆえにNHKの連続のドラマに採り上げられました。日本人技術者が全力をあげて現地の人たちと取り組んだ天津原子力発電所建設。そして原発事故。福島以前の作品ですが、迫力があります。むずかしい中国人の中で天津等の役人や多くの役人、怪しい原発会社。ここで原発建設を完成させようと必死で"粉骨砕身"飛び込んでいる日本人技術者。真山さんはどこに飛び込んでこれだけの作品を書き上げたのでしょうか。登場するそれぞれの中国人の考え方。建設中の多くの場面。すばらしい作品を作り上げるのは"ひと"を追及し続けているのが原動力でしょうか。小説のテーマを探すときに心がけていることは「プライド」の解説で浅川芳裕さんが丁寧に紹介しています。 | ||||
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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どんな小説なのかと不安でしたが、最初からハラハラドキドキ!面白くてしかも為になる。 人物描写の描き方も深い!読んで良かった。 | ||||
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物語は、原発を建設し、運転することがいかに厄介なことであるかということ、日本人と中国人が仕事を共にする上での摩擦、中国における権力闘争の過酷さの3つの軸が交錯しながら進む。どの軸も読ませる。そして、クライマックスを迎える終盤。どう終わるんだろう…とドキドキしていると、いきなり終わってるよ!ええええええ!!なにこの尻切れトンボっぷりは!!!愕然…もったいなさすぎるだろ…著者の意図を越えた何かがあったのかと思わざるを得ないこの不自然な終わり方。読者を置いてきぼりにしてるだろーこれ。 | ||||
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中国の実像をとらえるには むつかしいとおもう。 二人の主人公 日本人の技術顧問としての田嶋。 特命副書記 鄧学耕。 『切れすぎる刃物は、切れない刃物より使いにくい。』 というが、二人は 切れすぎながら 切れないような見事なキャラクター。 田嶋は 先頭に立って 行動する現場主義者。 中国人と融合して,中国人の面子も守りながら,根回しする。 鄧学耕は 情報収集能力があり、分析力や局面判断が巧みだ。 そして,クールでもある。規律もしっかり守る。 このような 中国人がいること自体が おそれおおい。 2008年に オリンピックがあり、 それに会わせて,世界最大級の原子力発電所をつくると言う。 ズサンで,手抜き工事が多く,品質を問題としない 同時に 安全という概念がない中国での日本の技術者の悪戦苦闘。 上から目線や中国人への蔑視がある日本人は,叩きのめされる。 それを 『希望』 という言葉で,深く結びつこうとする 鄧学耕。 遼寧省の書記 朱克明 は 李克強。共青団 大連市市長 趙凱陽 は 薄煕来。解放軍に力があるオトコ。 がモデルになっているのかな。 李寧寧という 紅陽市の女帝が どんな風になるのか? それにしても 鄧学耕は、信念のオトコであり, 妻に罵倒されようと ただひたすらガマンする。 中国人的ではないような気もするが。 物語の幅を ひろげている。 | ||||
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