雪の女
評判
雪の女の評価:
3.14/5点 レビュー 14件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1〜4 1/1ページ
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雪の女の評価:
3.14/5点 レビュー 14件。 D ランク
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訳者あとがきによれば、1990年代初頭から書き継がれているマリア・カッリオシリーズの第3作にあたる作品です。フィランドではテレビドラマ化もされたほど著名なミステリーだとか。ヘルシンキの空港内書店でこのシリーズのペーパーバックが確かに並んでいて、最新作は昨2013年に出たとありました。
邦訳は昨2013年1月に、そして9月に、第4作が訳出されました。近々第5作の翻訳が出版される予定とのことです。
事件の真相そのものに私自身は大きな驚きを感じなかったので、ミステリーとして手放しでほめるほどのクオリティがあるとは言い難いでしょう。ですがそれでも私は、事件を追うこの主人公には大きな魅力を感じたのです。
気温がぐっと下がり、日照時間も限られた北欧で、傷を抱えた女性たちと切り結んでいくマリア。警察という男社会で女が伍していくことの厳しさも味わいながら奔走する、若い彼女の人物造形はなかなか見事です。署内の、女には厳しい同僚警察官の、ほんの一時見せる弱さや優しさも粋に感じさせるところがあって読ませます。訳者である古市真由美氏のフィンランド語から日本語への移設も違和感が一切なく、こうした翻訳家が日本にいてくれていることにも感謝の念が湧いてくるほどです。
マリアは今回の事件の途上で、新しい生命を宿したことに気づきます。邪悪な行いに手を染める人間が今後も必ず立ち現われてくるだろう。それでも彼女はそうした世界に新しい命を産み落としていく決意を胸に歩き続けるのです。そのラストシーンのマリアの凛とした姿には、清々しい読後感を得られました。