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(短編集)
日曜日の夕刊
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日曜日の夕刊の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 21~40 2/3ページ
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もし、日曜日に夕刊があったら、シゲマツワールドで埋め尽くして欲しい。 本書には、「うーん」という作品もあるけれど、基本的には「さかあがりの神様」など 「シゲマツ標準」(へんな言い方だけど)を逸脱する作品はない。 やっぱり、どこか琴線に触れる作品が多い。 | ||||
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重松節満開の短編集12編です。 40台の男性を主人公に描くことが多い著者ではありますが、この作品集はいろいろな年齢のいろいろなシチュエ−ションの男女が登場します。 しかしながら、やはり個人的には同世代の男性の悲哀を描く作品に惹かれ、中でも ”さかあがりの神様”の暖かさに感動し、 ”サマ−キャンプへようこそ”のアウトドアで何もできない父親に自分を投影し、 ”卒業ホ−ムラン”の父親の苦悩に同調しました。 中には、サイコホラ−とも取れる”桜桃忌の恋人”と言う、重松作品には異色なものも収録されており、バラエティ−に富んでいる。 1作ずつは40Pほどですので、場所を選ばず読め、心洗われること間違いなし。 | ||||
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重松氏の作品はもっぱら短編集ばかりですが「ビタミンF」のころから、何冊か読み続けています。 彼の作品はいろんな魅力にあふれていますが、私が一番気に入っているのは、押し付けがましさのなさです。 いわゆる「泣ける小説」は巷に数あると思いますが、 「さあ、泣きなさい!」といわんばかりの作為が見え見えのものが多く鼻白んでしまうことが多々あります。その点、氏の作品は 描写や台詞に大人の抑制が効いている、というのか絵画に喩えるとコテコテの油彩ではなく、 淡い水彩画のようで、暑苦しさを感じないのですね。 この短編集はあとがきでも本人が述べているようにやや甘い御伽話的な香りが若干漂っていますが、 それも鼻をつくようないやらしいニオイではなく、あくまで淡く上品なセンスよいものです。 この本も、べとべとしないさらさらの涙を流せる作品集だと思います。 | ||||
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さすが!の一言に尽きます 数十ページでこんなに幸せな気分になれるなんて、やっぱさすが重松清って感じです 「今の(未来の)子供たちが実際にこんなことを考えているとしたら」将来子供ができたときのための一つのバイブルにしたいかも 「わかってないよ、お父さん」とは言われたくないんで… これ読んでちょっとでもいいなって思ったら、もう立派な重松清中毒者でしょう | ||||
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重松節に彩られた12編の短編集。 12編の主人公たちは、それぞれに人生を背負っていて、 とても小さな、でも人間くさい悩みを抱えている。 基本、ハッピーエンド。 でも、それは「めでたしめでたし」ではなく、 もっと「そうだよなぁ」って空気の、 どこにでもありそうな幸せの姿。 「サンタにお願い」が一番好き。 | ||||
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家族の物語を書くと、重松さんはやっぱり素晴らしいですね。12編の短編が収められた作品です。 「サマーキャンプへようこそ」のダメ親父ぶりは、思わず微笑んでしまいました。 「柑橘系パパ」の娘に嫌われてしまう父親には思わず同情してしまいました。 その他にも「後藤を待ちながら」、「さかあがりの神様」など心に響く作品が収められているので、皆さんも是非読んでみてください。 | ||||
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切なく心温まる短編12編。 夫婦、恋人、親子・・・アメリカのホームコメディとは違い、ときには憎々しかったり、疎ましかったりと、いつもいつも良いものではありません。でも、最後には分かり合えるもの、必要とするもの、それが家族だと、この本を読んでつくづく実感します。 理想化されていない、ちょっとした日常のワンシーン。ふとしたきっかけで気付く家族のあたたかさ。僕たちが普段見過ごしているものに気付かせてくれるあたかかさに満ちた作品。 日曜夜の「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」的な癒しをどうぞ。 | ||||
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短編なので、とても読みやすいです。 どの作品も『共感』するものがあり 心温まる とてもいい話です。 この本で、心に潤いを与えてみませんか? | ||||
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「家族」を書かせたらこの人の右に出る人はいないでしょうね。12編の短編集ですが、「カーネーション」「サマーキャンプへようこそ」「後藤を待ちながら」「卒業ホームラン」など、親子の関係を描いたものが秀逸でした。家族の問題がきれいに解決されるわけではないのに、なぜか温かい気持ちになるのは不思議です。 家族ものではないですが、「チマ男とガサ子」、爆笑でした。重松氏、こんなものも書くんだぁ〜とまた好きになりました。 | ||||
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小説の決定版でしょ。 サマーキャンプの話が印象深い。 キャンプに参加するが、何もできなくて惨めな親子。ひたすら不機嫌な息子に、気落ちするちちおや。 これだけかけてれば、十分素晴らしいです。 | ||||
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何気ない日常のできごとに目を向ける作者の温もりが伝わってくるようです。誰の心にもある悩みや苦しみをていねいに見つめ、それをやさしく包み込んでいます。読んでいくと、そこには必ず自分の心と重なる何かを感じずにはいられないでしょう。幼い日の自分、学生の時の自分、昨日の自分、様々な自分の姿が見えてきます。 「世の中を埋めつくす暗いニュースや悲観的なメッセージのすき間を見つけて、ふわっとした手触りのささやかなおとぎ話が書けないか。」そんな作者の思いは大成功!思わず拍手です! | ||||
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N研のデータベースによると、中学入試過去3年間国語素材文に出題された作者の第一位が重松清(因みに出題件数53件)。娘に読ませようと「エイジ」「ビタミンF」「ナイフ」などを読んでみたが、ウーンどうしたものか、「この本、面白いよ」と気軽に渡せる本が意外と無い。 本書も「さかあがりの神様」や「卒業ホームラン」などは小学生にぴったりだが、なかなか悩ましい作品も入っている。しょうがないから、読んで欲しいところだけポストイットを付けて渡してみるか。そうじゃないところばかり読まれそうだが。 | ||||
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すしくいねー、には泣けたね。 | ||||
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書名にもある通り、市井の人たちの「或る日曜日」を切り取った短篇集です。息子の誕生日、予算1万円で素敵な一日を送ろうとした親子の顛末。25年ぶりに再会することになる中学時代の同窓会、彼の心にあるわだかまり・・・。母の日、電車の網棚に乗った一輪のカーネーションの花束を見つめる人たち。小学生の草野球チームの最終試合、父であり監督である彼の心の移ろい・・・。近所の公園でさかあがりの練習をする少女とそれを見守る父親の少年時代の回想etc.すごくドラマティックではないけれど、さりげない様々な挿話の積み重ねで読了後、心に何かがひっかかる重松印のやさしい本です。明日は日曜日。何かが待っているかも知れないし、何もないかも知れない。でも日曜日というのは1週間のうちでもささやかだけれど特別な一日、と言えるのではないでしょうか。 | ||||
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この本は「日曜日の夕刊」というタイトルが漠然と示すとおり、家族を題材にしたものが多いです。 重松清は、いつも読んでいて思うのですが、40代過ぎの夫婦や小学生以下の子ども、1970年代の子どもを描くのは 本当に上手いと思います。微妙な体の動き、心の動きまでを的確に捉えることができる共感者だと思います。 でも、「今どきの若者」を描く時、しゃべり、行動がステレオタイプ過ぎて不自然な感じはぬぐえない気がします。 そうした世代の多く登場するこの作品では、非常に現実感のない共感不足の作品がいくつかありました。ただ、そのギクシャクした感じを楽しめばなんとなく楽しい作品でもあります。なんだかいかにも作ったような 物語なんですが、たまにはそういうのを読みたいときもありますね。重松清の読者を引き込む巧さとカラクリ感が 完全に同居している作品だと思うのです。 また、「さかあがりの神様」や「卒業ホームラン」「後藤を待ちながら」などは非常に上手で心に残る 作品でしたし、太宰治をめぐる「桜桃忌の恋人」は息をつかせぬ展開に引き込まれました。一部の方に対するレビューになりますが、重松清と言えば、直木賞を受賞した翌年、中学入試に首都圏だけでも 10校が出題し、小学生に非常に読まれる作家になっています。ただ、「日曜日の夕刊」は所々に大人向けの性的な 表現が入っていて、また、話の内容も子ども向きではないような気がします。実際にこの本を読んで重松清を 避けてしまった子もいました。 小学生の子、重松清を初めて読む方は「きよしこ」「半パンデイズ」「熱球」などの心に染み入る作品、 「リビング」「エイジ」のようなアクティブな小説を読んだほうがいい気がしました。 | ||||
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個人的に気に入ったのが「柑橘系パパ」でした。 とても解かりやすく共感しやすく 主人公の同じ年齢の時に抱いてた感情を思い出しました。半分ぐらい家族の話ですが とても読みやすく、共感しやすく 何かをふと思い出させる力があります。 それは重松さんの本だから得られる感情だと思っています。 | ||||
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はっきり言うとこの人の作品はあまり好きではありません。なぜならあらゆる作品の登場人物が、愚痴を言っていたりする場面が多く、登場人物にほとんど魅力を感じることが無いのです。しかし、それらの登場人物の心情の動きなどが絶妙なタッチで表現され、読者をひきつける魅力と言うものをこの人の作品には感じられるのです。特にこの日曜日の夕刊はそれぞれの話に様々な主人公が登場して現実にとても近いストーリーの中で、自然な形で展開して行く方向性の強いつい手にとって読んでしまう作品。 | ||||
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異色な感じがしました。重松清さんの著書としては。 個人的に重松清さんの作品は好きでよく読みますが、この短編集は暗闇に燈る暖かい灯火の様。「ほんわ~」とした気持ちにさせてくれます。それはきっと多くの人が体験するであろう「切なさ」と、その中に内包されている「希望」が描かれているからでしょう。 ぜひ、一読を! | ||||
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僕がこの本を読んだのは中3の受験の時期でした。何も受験の時期に・・・と思ったけど、見事にハマった。それまで小説なんて読破どころかマトモに読んだことすらなく、すぐ投げ出していましたが、これは違いましたよ。一章読むごとに、心が暖まって、おそらく読んでいる僕の顔はニヤけていたことでしょう。とにかく、人目を憚らずニヤけてしまった。そんな小説です。 そんなにたくさん本を読んでいるわけではないからあまり偉そうな書評じみたことは書けないけど、とにかくいい本です。たまに元気が欲しいとき読んだりしてます。 | ||||
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出会いは友達の一言だった。 「これ読んでみなよ。」そういって渡された一冊の本。それが日曜日の夕刊でした。軽い気持ちでチラッと読み始めて、気が付いてみると終わりまであっという間だった。しかも、自然と笑みを浮かべていたのに後で気付かされた。なんかこういうのも照れくさいけど、癒されるなぁ。この本には。特に「さかあがりの神様」にはやられました。親と子、両者の葛藤が手にとるように想像することができて。自分は親でも子供でもない年齢ですが、どちらにもすんなりと感情移入することができてた。 ちょっぴり切なくて、ちょっぴり温かい気持ちになるいい本に出会えました。 | ||||
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