ソロモンの偽証

評判

ソロモンの偽証の評価:

3.91/5点 レビュー 509件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.91pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全519件 421〜440 22/26ページ
No.99
(5pt)

続きが気になって仕方ない!

公立中学校で起きた、不登校生徒の飛び降り自殺?事件。
これに端を発した、様々な怪事件。

これから先どういう展開になるんだろう、とまったく予断を許さない展開。

しかも第1部だけでもものすごい分厚い内容で、これと同じボリュームがあと2冊も続くっていったいどんなストーリーなんだよ!と思わずにはいられません。多分多くの読者が同じ思いを抱いているのではないでしょうか?

個人的には著者の現代ミステリーの最高峰は『模倣犯』だと思っていますが、これを読み終わったときには評価がかわってるかも、、、そんな予感を抱いています。

主人公は、物語開始当初は中学2年生。第1部終了時点では3年生に進級していますが、中学生ならではの多感さ、傷つきやすさなどをあますところなく描いてて、なんとなく懐かしい気分にもなります。

骨太のミステリーを読んでみたい人にお薦めです。
ソロモンの偽証 第I部 事件 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第I部 事件より
4103750103
No.98
(4pt)

堪能しました

宮部みゆき大好きです。気力が落ちた時には「ぼんくら」「日暮し」を読みます。最近はそれに「おまえさん」が加わりました。特に歴史物が好きですが、現代物では、短編集「地下街の街」が私の中ではベスト1。1部の「事件」は、読み進めるのに時間がかかりました。2部は一気に。3部は宮部小説ではいつものことですが、読み終えるが惜しい、でも読み進めたい・・・の葛藤。結末の想像はついていましたが、それでも3部も読み応えがありました。「模倣犯」でも感じましたが、最後がちょっと物足りない感じはしました。あれだけ広がってしまうと仕方ないのかなとも思います。これで終わり?!と思ったところで最後の野田君の話。ほわっとした気持ちで読み終えることができました。さすがです。2部と3部では、知らず知らずの内に涙を出している自分がいました。もう一度、今度はゆっくりと読みます。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.97
(4pt)

宮部作品好きです

期待通り面白い。
三部まであるので、今後どんな風に話がすすんでいくのか
期待したい
ソロモンの偽証 第I部 事件 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第I部 事件より
4103750103
No.96
(5pt)

流石に宮部さん・・・

長編でしたが、本当に一気に読み終えました・・
色々と(仕事・週刊誌・月刊誌)犠牲にしましたが。。。
ちょっと他のものは置いといて  という感じで読みました。

2巻で少しだれたかなと思いましたが、3巻はとても良かったです。
ずっと丁寧に一人一人を描いてきていて 最後に実を結ぶというところです。

中学生だから 良いのでしょうか。。
大人の設定だとこのような純な気持ちには成り難いし
おかしいですものね・・・

人間の揺れ動く心を利害抜きに描けるのは中学生ですかね・・
性と金という 二大欲望を抜きにして 人間・人生を考えると
このように成るのかも知れません。。

宮部さんは「欲望」に目を向けずに人間を描きたいのでしょうか?・
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.95
(5pt)

第二部へと繋がる壮大なプロローグ!

一人の少年の死をきっかけに動き出す物語。

この少年の死をきっかけにして起こる事件が複数あり、
様々な謎を残したまま第一部は終わるので第二部への期待を膨らませる、
700ページにもわたるプロローグと言えるのではないだろうか。

また、登場人物一人一人の心理描写が細かく、人間の汚い部分や良い部分がリアルに表現されている。
そのため物語にリアリティを与え没頭して読んでいくことが出来る本でした。

事件に立ち向かう少年少女たちの動向、、
第2部に期待です!
ソロモンの偽証 第I部 事件 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第I部 事件より
4103750103
No.94
(4pt)

これは現代のメルヘンか?

第1部のときは、さまざまな人物の視点から描かれていたけど、
今回は2人の中学生の視点から描かれている。

学校内裁判を企画し、
そのための準備をしていくっていう内容なんだけど、
ミステリーだと思って、読むと、拍子抜けするよ。
まあ、中学生の活動を描いた青春もの、学園もの、と思って読んだらいいかも。
そこに、ちょっと、ミステリー要素が加わってる、っていうぐらいの。

いや、これはある意味、メルヘンか?
だって、こんな中学生いないでしょ。
大人より、人生について分かってる。

「五年ぶりの現代ミステリー巨編!」なんて、うたい文句が見られるけど、
むしろこれは、宮部みゆきの「ブレイブストーリー」とか、
「英雄の書」とかの流れの中にある作品なのでは?

そして、第3部への伏線と思われる表現が今回あちこちで見られるんだけど、
そこから、何となーく、もう結末が見えちゃったかなっていう…

いやいや、宮部みゆきなんだから、
私の予想を裏切る展開が待ってるはず。
たとえ、結末が私の予想通りだとしても、
そうまとめたか、っていうストーリーになってるはず。

ということで、早く第3部が読みたいです。
ソロモンの偽証 第II部 決意 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第II部 決意より
4103750111
No.93
(4pt)

確かに長い・・

長編の第二部です・・

確かに長いですが、読み続けています・・
一人一人を丁寧に描くと 長くなってしまうのでしょう。
丁寧に描いているので 飽きることなく付いて行っています・・

早く3部が読みたいです・・・
今日から読み始めます^^^楽しみです・・・

宮部さんに 是非大人を描いて欲しい。。

涼子と和彦の 大人になった 対決・恋 に野田君が絡んでいくと
面白いと思いますが^^^
ソロモンの偽証 第II部 決意 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第II部 決意より
4103750111
No.92
(5pt)

長い長い

皆さんのレビューを読めばわかる通り、長い。 人物描写が細かい。

私は嫌いじゃないが、つまらないと言う人もいるだろう。

裁判などの設定は、1990年のあの時代でもありえないだろう。

でも、昔の学校はあんな感じだったな。

あの頃もいじめや不登校もあった。あんな先生や親も大人もいた。あの電器屋のおじさんみたいな人いたなあ。

三部作、個人的には嫌いな内容ではない。多少無理な設定もあり、途中でなんとなく予想はできたが、悪くない結末だった。理想はあの終わりかた。

久しぶりに宮部さんの作品を読んだが、こういう話は好きだ。

元々、短編が好みなんで、読むのにちょいと疲れた。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.91
(5pt)

懐かしの学生時代

分厚い本なのに、一気に読めた。

1990年の中学生達のお話。あの時代(私は高校生)の学校はこんな感じだった。学校の体制も生徒も先生も親も今とは少し違う。人間だから根本は同じだろうが、時代が違った。まだバブルははじけてなかった。

他にもたくさんのレビューがあるので、あえて内容には触れない。

この分厚い三部作読むのは大変だろうが、読む価値はある。あった。

作中の登場人物のような子供達や先生や大人がまだいた。個人的にはそんなにいい学生生活ではなかったが、今よりはよかった気がする。

あの頃学生だった人も、今学生の子達にも是非読んでもらいたい。がんばって三冊とも。
得るものはあると思う。

あの子供達やあの先生達、あの大人達が現代の学校にも居ることを願う。
ソロモンの偽証 第I部 事件 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第I部 事件より
4103750103
No.90
(4pt)

流石に宮部さん・・

久し振りに「宮部さん」を読んでいます・・
長いので 読み始めるのに勇気が要りますが^^^

でも 読んでいくと 一人一人を丁寧に描くとこれぐらいの長さになるのだと
思えてきます。。二部・三部が楽しみです。。

宮部さんは、時代物と中高生までしか 描かないことが多くなったように思っています。
現代の大人を描くのが 嫌になったのでしょうか?
宮部さんが 大人になるのを拒否しているのでしょうか・・・
その代わりといってはなんですが、大人びた中学生は天下一品です。。

やはり 面白いのは間違いありません・・

長さを楽しみましょう・・
ソロモンの偽証 第I部 事件 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第I部 事件より
4103750103
No.89
(2pt)

長すぎ。

'1部は劇的な展開で、”早く'2部が読みたい!”と思いましたが、
一転、こういう感じなのね・・と失望。

宮部さんの同じようなジャンルの長編というと、
「模倣犯」「理由」そしてこれかと、
私は思うのですが、だんだん質が劣化しているような。

登場人物が多いうえに、一人一人を細かく描きすぎていて、
ただただ長い、ひたすらに長い!と思ってしまいました。
そして主人公を中学生に持ってきたことで、
現実感がなかった気がします。
結末や重要人物も予想通りで、
驚きがなかったことも、満足感を得られなかった原因かと。

先日、宮部さんの初期の短編を読む機会があったのですが、
これがまた短い中にテーマだったり、
個々の人間が持つ特質まで、
ほんとうにぎゅっと詰め込んでいて、
さすが!と思いました。
こんな次回作を期待します。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.88
(2pt)

小さく纏まってしまった

第一部ではグイグイ読み、第二部では違和感は感じるものの佳作であると感じたのですが、これだけのページを
使った物語として結末はお粗末な印象を受けました。残念というか・・今までの時間がもったいなく感じてしまった。
第一部で感じた期待感は最後で見事にはじけてしぼんだ。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.87
(4pt)

学校という閉塞感

クリスマス・イブに一人の男子学生が学校で自殺(?)した。
そこから、繋がっていく悲しみや苦しみの連鎖。

いくつもの家庭や家族に焦点を当て、その人たちの心理描写を描く。

基本、大人たちは、どこまでも自分勝手であり、事なかれ主義。
そんな大人たちに、子供たちは翻弄されながらも、生きなくてはならない。
また、子供たちは子供たちで、多かれ少なかれ“いじめ”だけでなく“妬み”や“嫌悪”といった負の感情の中にある。

少なくとも第1部の主人公は、登場人物である中学生全員だと感じた。
それぞれが、学校という逃げ場のない箱の中で、必死に平穏に生きようとしている。

しかしながら、第1の事件に引き続き、第2・第3の事件が起こる。
これらは、繋がっているのか?繋がっていないのか?
それは、第2部以降を読むしか分からない。
ソロモンの偽証 第I部 事件 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第I部 事件より
4103750103
No.86
(5pt)

多少不満はあっても5点以外つけられない。

宮部みゆきの5年ぶりの大作ということで即座に購入、非常に期待して、3日で1〜3部を読み通した。
登場する中学生たちの年に似合わない言動があり、また途中からある程度結末が読める、宮部みゆきの初期の作品に充満していたハラハラ感が少ない、等々の点で、噛み付く人がいるかもしれないという気はする。
しかし、これだけのプロットを考え出し、数多くの登場人物を書き分け、それら登場人物それぞれに共感を覚えさせる。さらに笑わせるところでは笑わせ、泣かせるところでは泣かせ、破綻なく最後まで行き着かせる作者の力量は尋常ではない。さすが稀代のストーリーテラーと感服した。
多少の不満はあるとしても、そのレベルの高さから5点をつけざるを得ない。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.85
(4pt)

感動的な超大作!!

ついに学校内裁判が始まった!さまざまな人物の証言から、しだいに今回の事件の真相が
明らかになっていく。涼子が最後に証人申請した人物が証言台に立ったとき、そこにいた
すべての者たちに衝撃が走った。この裁判が行き着く先には、いったい何が待ち受けて
いるのか?

学校内裁判では、さまざまな人たちが証言台に立った。中には、絶対に証言しないだろうと
思われていた者もいた。彼らは、いろいろな角度からこの事件について語り始める。そして、
柏木卓也の人物像も徐々に明らかになっていく・・・。
法廷内での緊迫したやり取りは、中学生が行っている裁判だということをしばし忘れさせる。
まるで本物の裁判かと思ってしまう。はたしてこういう裁判が中学生に可能かと少々疑問に
感じるが、私個人としてはやはり中学生でなければならなかったのだろうと思う。子供以上
大人未満の中学生だからこそ、物事を純粋に受け止め、大人とは違って打算のないストレートな
感情を出すことができるのだと思う。
最大の関心事は、「この壮大なストーリーを作者はどう完結させるのか?」ということだった。
中学生の彼らを傷つけずに、この裁判を終わらせることが可能なのか?途中からずっと謎だった
ある少年の行動や、そこに隠された事件の真相。それらをどう収束させるのか?不安と期待が
入り混じった複雑な気持ちで読み進めた。そしてラスト!それは、読み手の期待を裏切らない
感動的なラストだった。
単行本3巻、2000ページ以上の超大作だった。だが、のめり込んだ。長さはまったく感じ
なかった。これほど夢中にさせてくれる作品はめったにない。読後感もよかった。つらい事件を
乗り越え、成長していく子供たち。彼らの未来が、輝きあるものでありますように。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.84
(4pt)

ページをめくる手が止まらない・・・

藤野涼子が決意する。「真相を究明するために学校内裁判を開廷する!」その決意は周囲の
者たちを驚愕させた。柏木卓也の死は自殺か?それとも、告発状に書かれていたように
大出俊次に殺されたのか?他校の生徒だが、卓也の塾での友だちだったという神原和彦が
弁護人に名乗り出た・・・。

学校内裁判。それは体裁や体面ばかりを考える学校にとっては好ましくないことだった。
阻止しようとする学校側とあくまでも真相を追究しようとする涼子たちとの間にいさかいが
起こる。だがついに、学校内裁判は開廷されることになった。柏木卓也が死んだ12月24日。
その日にいったい何があったのか?大出俊次は柏木卓也を殺したのか?検事側も弁護側も、
真実を求め奔走する・・・。
さまざまな生徒たちが登場する。そして、さまざまな生徒たちの家族や家庭が描かれる。
神原和彦、大出俊次、野田健一、浅井松子、三宅樹里、そして柏木卓也。彼ら自身や彼らの
家族の描写には読んでいてつらいものがあった。子供を持つ親なら、誰でもそういう感情を
持つのではないだろうか。まだ中学生だ。抱え込んだものが大き過ぎて、つぶされそうに
なることもあるのだ。彼らの心の叫びが聞こえてきそうで胸が痛い。渦巻く悪意の中から、
はたして涼子たちは真実をすくい上げることができるのか?ページをめくる手が止まらない。
第3部「法廷」へ!
ソロモンの偽証 第II部 決意 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第II部 決意より
4103750111
No.83
(5pt)

勇気と感動をありがとう。

私は別に宮部みゆきさんのファンではありません。今まで女史の作品は「ブレーブ・ストーリー」しか読んでいません。
 だから逆にこの作品あんせにある意味冷静に入れたと思います。今、第三巻を読み終えて、私は震えています。こんなすごい法廷小説は読んだことがない。確かに、他の方のレビューで言われる通り、中学生がと思うところはあります。しかし、現在現実の大人たちのしていることは、この小説の中学生たちを架空だと笑えるでしょうか。
 大人だから偉いのでしょうか?子供は勉強して、いい大学に入り、一流企業に入り等々。まるで自分たち大人が偉いとでも思うような発言をします。果たして、今の大人にそんな偉そうなことを言えるほどの気概があるのでしょうか? もっと現実を今の自分と周囲の他人たちを顧み、反省し慈しむ気持ちが必要なのではないか。私はこの長編小説を読み終えた今思いました。私自身、計算高く生きています。損得で物事を見ていることもあります。反省しました。
 この小説は、私に反省する機会とまっすぐ生きていこうという勇気を与えてくれました。ありがとう。
 蛇足ながら、この小説を是非ドラマ化していただきたい。民放ではなく、NHKかwaowaoで。全20回ぐらいでしてほしい。
 映像化された藤野涼子さんと神原和彦君を見たいとおもいました。
ソロモンの偽証 第III部 法廷 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第III部 法廷より
410375012X
No.82
(2pt)

ごめんちゃい

宮部さんの作品大好きでした
「理由」辺りまでは新作がそれはもう楽しみで・・・でもいつの頃からか、「楽しみ感」が薄れてしまって。
「名もなき毒」「誰か」とかは暗澹たる印象しかないし、「楽園」には明らかにガッカリしてしまって。本作も、迷った挙句中古を購入しました(お金が無いってこともあるんですが)。
第1巻まではぐいぐい引き込まれましたが、ココに来て「学校内裁判」という???な展開になりました。
神原君の言動により、なーんとなく真相は予想されてしまいました。
第3巻はスッタモンダの挙句(大出君が暴れたり、三宅さんが皆の前でボロクソになるとか)に行き着くところに行きつくのかしら、みたいな感じがして・・・そうなると、急速に「第3巻読みたい!」て気持ちが薄れてしまいました。
私の意欲が無いってことかもしれませんが、多分第3巻は読まないと思います。すみません・・・
最後に、帯は「5年ぶりの現代ミステリー」と鳴り物入りで歌われていますが個人的印象としては「ミステリーを絡めた大人向けラノベ」ですね。
普通なのかもしれませんが、なんか煽りすぎの気がします。
ソロモンの偽証 第II部 決意 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第II部 決意より
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No.81
(4pt)

時代設定がミソ

3部作4700枚を一気に読ませる筆力に脱帽!

クリスマスの深夜、校内で男子中学生が転落死する。
大人の世界ではすぐに決着のついた事件だったが…
風評・風評を裏付ける目撃者を名乗る人物からの怪文書・新たな女子中学生の死。
混迷の中、一人の女子中学生が立ち上がり、子供たちだけの学校内裁判が行われる。
被告は疑われた問題児。罪名・殺人

裁判シーンを読んでいて、
こんなの中学生には無理だな、と思った。同様に感じた方もおられるのでは?
作者自身が書いていて、こんな中学生ってあり? と担当編集者に訊いたという。
訊かれた編集者はゴーサインを出した。
リアリズム小説でありながら、本質的にファンタジーなのだ。
子供たちよ、困難に遭って、かくあれよかし、という作者の祈りなのだ。

ソロモンの偽証とは、賢い者によるニセの証明。
検事役をかって出て、内心信じていることとは逆の証明に邁進することで、
事件の真実を炙り出していこうとする女子中学生のことだろう。

時代設定をバブルの弾ける直前にした。
それをストーリーは活かしているのだが、
本当の目的は、高度情報化社会の中で生きている今どきの中学生の話にすると、
この物語が成立しにくいからだ。
遠くの駅に投函しに行く怪文書だって、今ではメールやtwitterで広範囲に一気にばらまける。
引きこもりの学生だって、ネットで外の世界につながれる。
なにより公衆電話じゃなくて(公衆電話がけっこう重要なんです、この話)今は携帯。
バブリーな時代だったとはいえ、ある意味、まだまだ長閑だったのです。
その懐かしき長閑な時代設定ではなく、
今2012年に、
私たちはどんなふうに子供たちを励ます物語が語れるのだろう…暗澹。
ソロモンの偽証 第I部 事件 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第I部 事件より
4103750103
No.80
(4pt)

圧倒的な迫力の作品

12月24日、ひとりの少年が学校の屋上から飛び降り、命を絶った。事件性がないことから、
14歳の少年の死は自殺だと思われた。だが、匿名の告発状が状況を一変させる。告発状により
次々に広がっていく疑惑の波紋は、やがて大きな波となり否応無しに周りの人間たちを飲み込んで
いった。少年の死には、いったいどんな真相が隠されているというのか・・・?

柏木卓也の死は、クラスメイトである城東第三中学校2年A組の生徒たちに大きな衝撃を与えた。
自殺!なぜ?さまざまな憶測が飛び交い、さまざまな思惑が入り乱れる。ひとりの少年の死が
いろいろな人たちの運命を変えてしまう。そして、送られてきた告発状が事態をより深刻なものに
変えていく。最初は小さかった悪意が集まり、ねじれるように合わさり巨大化していく。誰にも、
悪意の連鎖は止められないのか!3年生になった藤野涼子ら卓也の元クラスメイトたちは、真実を
知りたいと願う。だが、学校関係者たちは必死に体裁を取り繕うのみだった。「大人たちに任せては
おけない!」ついに涼子たちが行動を起こす・・・。
すごい!!最初から最後まで目が離せない圧倒的な迫力のストーリーだ。また、数多くの人物が
登場するが、作者はひとりひとりを緻密に描写している。彼らの苦悩、怒り、悲しみ、とまどい・・・
多種多様な感情が、読み手の心にダイレクトに伝わってくる。よくこれだけていねいにそれぞれを
描けるものだ。この緻密な描写が、この作品をより面白いものにしている。これからの涼子たちの
行動は?否応無しに第2巻への期待は高まる。
ソロモンの偽証 第I部 事件 Amazon書評・レビュー: ソロモンの偽証 第I部 事件より
4103750103