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蘇える金狼
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【この小説が収録されている参考書籍】
蘇える金狼の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
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完結編の初出単行本。表紙は大塚清六。大藪春彦のお気にいり絵師だった彼は、アサヒ芸能への連載時から挿絵を担当していた。本作品は幾度も映像化されたが、いまだに大塚の描いた朝倉と京子のイメージが一番好きだ。つくづく挿絵がないのが惜しい。作品に関してはあらためて書くまでもないが、ひとことだけ付け加えておきたい。表紙にサラリーマン・ハードボイルドとあるのは、アサヒ芸能の連載枠の名称である。 | ||||
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これが「蘇える金狼」の記念すべき初出単行本。のちに紙型を援用して徳間書店から大藪春彦活劇選集の一冊として刊行された。テキストはアサヒ芸能連載時のものを用いていて、シャープな大塚清六の表紙画(朝倉)にも時代を超越した魅力がある。製本も糊付けではなく糸かがりなので、丈夫で背割れがしにくい。しおり紐も付いている。 | ||||
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この優作さんは遊戯シリーズの‥‥。 持っているのはS&W44マグナム ではないの? | ||||
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若い頃には普通に読んで興奮しましたが、寄る年波に細かい字が気に成りました . | ||||
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期待通りの商品で良かったです。只今、読書中です。早く、完結編に進みたいと思っています。 | ||||
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これはプレゼント用に購入しました、あげた方は凄く喜んで読まれていました。本の値打ちって、すぐこの価格になるんですね! | ||||
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大藪文学、中期の作品、理詰めの長編ハードボイルドを読みたい人にはお勧め、とにかく他の大藪作品にも通じる食事、自動車の描写や、平和な一般社会へ対する不信といらだち、この作品が楽しめる間は、肉体は老いてても心は若いと思う。 | ||||
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内容はともかく、表紙が「松田優作」を期待していたが、「香取慎吾」であった。 平成十一年四月五日 四十六版発行と記載があるから当然か、その頃「香取慎吾」主演でテレビドラマ化。 まあ、表紙にこだわるなら出品者に問い合わせた方がいいだろう。 内容は言うまでもなく、傑作だ。..... | ||||
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子供の頃に角川映画になる原作本を読みまくった。本書もなんだかよくわからなかったが、人間の二面性を描いていた。ハードボイルドという言葉があったが、大藪春彦のためにある言葉である。ゆでたまごと教わったが、中学の先生も英語の時間に解説をしていた。恐るべし大藪春彦。松田優作が演じていたが、本書にあるディテールはなかなか読み応え有る。文章が小気味よく切れている。ハードボイルドとはそうゆう文章の書き方なのだろう。 | ||||
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大藪春彦といえば、「野獣死すべし」の伊達邦彦、「狼シリーズ」の西城秀夫などのシリーズキャラの人気が高いようだが、大藪モノは単発小説もすごい!松田優作、香取慎吾と映像化されきたが、「ホンモノの面白さ」を味わいたいのなら原作が一番。 朝倉哲也、29歳。昼はマジメ社員、夜は野望のために凶暴化する狼――。 会社という果物にむさぼりつき、甘い汁だけを吸う蛆虫の姿に拳を握り締める。 彼の計画は、自分も会社を食い物とする一人になることだ。強靭な肉体と様々な特殊能力を駆使して、駆ける野獣。 これだけかっこいい主人公もそうそういない。デビュー6年で発表されたものだが、すでに大藪氏の小説に対する力には、恐れ入ったとしか言いようがない。 | ||||
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テレビで、香取慎吾主演の「蘇る金狼」を見て興味をもった。小説の内容そのまま放送したら、女性蔑視とクレームがきそうだ。 内容は、サラリーマンの仮面で人と世を騙し、裏で己の野望のために、ひた走る!作者の本当の意図に共感を覚えた。人の本能とは?そして、男の生き方、価値とは?を説う傑作だ! | ||||
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大藪氏の作品の中でも個人的にはイチオシです。 今までどれほど読み返したことか。 約40年程前の作品なのですが、全く古さを感じさせません。 主人公の朝倉が目的達成のために頼るのは己自身。 運や偶然に頼ることなく、実力で階段を上っていく姿を詳細なデティールで描いています。そのため読後は、自分自身が知恵を凝らし、駆け回ったかのごとく疲労を感じてしまうほどです。 この作品から直接的あるいは間接的に影響を受けたと思われるドラマやマンガは今も後を絶ちません。 (犯罪は別として)何か行動を起こさねば!と思っている方には特にすすめたい作品です。きっとエネルギーが沸いてくるに違いありません。 | ||||
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企業戦士といえば聞こえがよいが、実際は牙を抜かれ、社畜と成っているものが多いサラリーマン社会。主人公朝倉はその壮大な計画のために、あえて目立たぬサラリーマン生活を送っている「フリ」をしている。昼の顔と夜の顔、全く違う生活を送っているのだ。壮大な計画の一歩である現金輸送車襲撃は成功したかに見えたが札番号はすべて控えられたホットマネーだった。彼は資金浄化をヘロインへの換金というプロセスで行う。やがて会社の上層部へ、ヘロイン武器に食い込んでゆき、経営陣と肩を並べるまでに上り詰めるが、そのあたりが実にリアルに描かれている。30年以上も前に刊行されたが、古臭さは微塵もない。映画化もされており、内容は比較的忠実に再現されている。強いていえば小説では身代わりを焼死させ、海外へ無事逃亡を図るのに対し、映画では情婦に刺され、海外への航空機内で意識が朦朧とし、意味不明のことを口走るあたりが絶妙である。昨今TVドラマ化された香取クン主演のアレは全くの別モノといった感である。 | ||||
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「野獣死すべし」に見られる企業小説の要素を深めたのが本作品だと言える。腐敗した企業を踏み台にいかにのし上がっていくかという点が良く描かれている。 もちろん大藪の持ち味である自動車や銃器のメカに関する描写も充実している。 目的のためには手段を選ばないと言う主人公はラスコリニコフ的とも言える。しかし、主人公・朝倉哲也は愛する女性達には決して救われないし、そもそも人間的な救いは求めない。鍛錬した肉体を武器に生死の境で駆け引きし、勝ち抜けることでしか充足を得られないのだ。 「野獣死すべし」を気に入ったなら、是非読んでみていただきたい。 | ||||
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