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K・Nの悲劇
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K・Nの悲劇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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思わぬ妊娠に対し中絶を決意した夫婦に,妻の不可思議な変化が生じる. 休職中の精神科医がその治療に当たるが・・・. 怪奇現象をあくまで精神症状としてとらえる精神科医は 医師としてのプロフェッショナルの姿でもあり, また,根底にある母性を精神科医の言葉として表現するストーリーにもなっている. 設定や展開にはやや強引なところもあるものの, 作者の真摯なメッセージを伝えようという意図が感じられる. 一方,後先考えずに避妊を怠り,怪奇現象が怖いから中絶を取りやめるという夫の行動には浅薄さは否めない. このあたりがテーマ性を減じる一因になっているような気がする. また,いくつかの謎が解決されていないマイナスポイント. | ||||
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13階段が素晴らしかったので、他も読みたい!という衝動にかられて何冊か一気に読んだ。 共通して思うのは、メッセージを作品を通して読者に伝えようという意思がとても感じられるという点。 本作はオカルト風の色合いを帯びていて、あまり馴染めなかったが、中絶というテーマについてのメッセージ性を伝えるという意味では成功しているのかなと思う。ただ、氏の作品は「説教くさく」なくて、白黒つけがたい問題を、無理矢理白にしてしまったり黒にしてしまったりするのでなくて、読みながら一緒にどうしたものかと悩ませてくれるところが好きだ。 | ||||
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なんだかいろいろと微妙。 ネタバレしたくないので内容は書きませんが、いろいろと中途半端。 詰め込みすぎてこうなってしまったのかな? 他の作品は面白い作家さんなので残念。 | ||||
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たった一度避妊具を使用しなかったことにより、妻が妊娠。幸せ絶頂の夫婦だった夫婦が、中絶という問題を巡って味わう、凄まじい闘病生活と死霊の恐怖を描いています。憑依現象の描写が非常に恐ろしくて、読んでいて背筋が寒くなるような気がしました。読者の怖がらせ方は、逸品でした。 しかしこれをサスペンスやミステリーとして読むと、がっかりさせられるように思います。妻の異常は霊の憑依現象なのか、科学で説明のつく病気なのか、ぎりぎりのラインで話が進むのかと思いきや、途中からは霊現象と思わせる方向に進んでしまいます。 また、。「男は、子供ができたら責任をとれ」と主人公に語らせたり、多額の住宅ローンを抱えていながら、フリーランスで収入不安定な夫と無職の妻が、中絶を辞めて出産という道を選んだことを非常にポジティブに描くetc、違和感を感じました。 「中絶」という問題に対する筆者の意見や考え方(主人公の夫や医師を通して語られる)は、余りにも薄っぺらだと思います。中絶を批判する正義感も、随分独断的に感じました。 まだ若く未熟で、経済的にも困窮した状態の親が起こす虐待事件は、近年社会問題ともなっています。男性側が、責任のとりようがないようなケースも世の中には多々あり、こんな綺麗ごとや浅はかな正義感だけでは白黒つけられない問題かと思います。 また、避妊に対する責任や、産んで育てることへの責任は男女双方が追うべきだと思いますが、筆者は常に「男が悪い」のスタンスのように感じました。霊となった女性が、妊娠した自分と結婚という道を選ばず、中絶するように頼んだ男を、(憑依した人を通して)刃物で刺す。男は自分が悪いから仕方ない語る、めでたしめでたし。というくだりなど、余りに一方的な女性目線で、感情移入しようがなかったです。 | ||||
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飛鳥ちゃんをあやした者の存在ですべてが救われたような気がする。 命よりも快楽、人間よりも物質。 生きるために何を選択するのかということが、男と女では根本的に違うのだろう。 わかり合えるようでわかり合えない。 そんな現実を考えさせられた。 | ||||
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「凄い怖い本読んだよ」と、家人から勧められて読んでみました。 怖いというか…不妊に悩む人とか堕胎経験のある人とか死産の経験がある人には「痛い」小説だと思います。それが心の傷になっている人は読まない方がいい…と思う。 女性と出産。男と女。生と死。憑依なのか精神病なのか…そんな感じのテーマではあるのですが…。全体的に薄いです。うーん…キャラも薄くてイマイチ魅力的じゃないし、着眼点はいいけど掘り下げが浅くて薄味です。 男性が読んだら怖いのかな…妊娠出産&女性というものに対する畏怖…みたいなのがあったら怖いのかもしれません。 つまらなくはないんですけど…一気に読めたし。でも、感動はないなあ…新鮮味もないし…という感じ。 でも、男性はこれ読んで、男のエゴとか、女性を思いやる気持ちとか、考えられたらいいかもしれない。 「避妊は大事だよな」って、ちょっとでも考えてくれたなら、この本にはとても価値があるかもしれません。 | ||||
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「凄い怖い本読んだよ」と、家人から勧められて読んでみました。 怖いというか…不妊に悩む人とか堕胎経験のある人とか死産の経験がある人には「痛い」小説だと思います。それが心の傷になっている人は読まない方がいい…と思う。 女性と出産。男と女。生と死。憑依なのか精神病なのか…そんな感じのテーマではあるのですが…。全体的に薄いです。うーん…キャラも薄くてイマイチ魅力的じゃないし、着眼点はいいけど掘り下げが浅くて薄味です。 男性が読んだら怖いのかな…妊娠出産&女性というものに対する畏怖…みたいなのがあったら怖いのかもしれません。 つまらなくはないんですけど…一気に読めたし。でも、感動はないなあ…新鮮味もないし…という感じ。 でも、男性はこれ読んで、男のエゴとか、女性を思いやる気持ちとか、考えられたらいいかもしれない。 「避妊は大事だよな」って、ちょっとでも考えてくれたなら、この本にはとても価値があるかもしれません。 | ||||
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精神の異変か、死霊の憑依か―というオビ通りの内容に、妊娠中絶に対する社会問題を絡めたことで問題提起に成功している。 特に中絶は30万人、胎児が人と認められれば日本人の死因は中絶がトップに躍り出るという一文は衝撃的。 だが、表面的とはいえ肝心の心霊/病変については、科学では説明しきれない事象にはいくらでも「常識」らしい理屈をつけることができると両方の立場に立った記述をしながらも、一気に結末に向かうにあたって「死霊」寄りになるのが唐突。そのためラストシーンには、もう一つあるものと思っていたが…TV作家と知って納得。 作者の経歴紹介と持ち上げのみに終始する名ばかりの「解説」には辟易。 | ||||
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精神の異変か、死霊の憑依か―というオビ通りの内容に、妊娠中絶に対する社会問題を絡めたことで問題提起に成功している。 特に中絶は30万人、胎児が人と認められれば日本人の死因は中絶がトップに躍り出るという一文は衝撃的。 だが、表面的とはいえ肝心の心霊/病変については、科学では説明しきれない事象にはいくらでも「常識」らしい理屈をつけることができると両方の立場に立った記述をしながらも、一気に結末に向かうにあたって「死霊」寄りになるのが唐突。そのためラストシーンには、もう一つあるものと思っていたが…TV作家と知って納得。 作者の経歴紹介と持ち上げのみに終始する名ばかりの「解説」には辟易。 | ||||
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フリーライターの修平は、幸福の絶頂にいた。著書がベストセラーとなり、その収入で若くしてマンションも手に入れた。愛する妻とも仲睦まじい。だが、その妻が妊娠し、将来を考え中絶を考えたとき、妻に新たなる人格が憑依して…。『13階段』はミステリ、『グレイヴディッガー』は疾走感溢れるサスペンスと来て、今度はホラー。高野和明も随分と器用だなぁ…なんて思ってしまった。ホラーと言っても、単純に幽霊がどうのこうのって言うわけじゃなくて、精神医学の「憑依現象」か、それとも「心霊現象」なのか、その辺りを行ったり来たりしながら加速度的に進行していく。その中に、妊娠中絶などの問題も盛り込まれており、考えさせられることも多かった。「ミステリ」ではない、ということもあるのか、終盤の解決が予定調和的でアッサリし過ぎかな? という感じはしたのだが、その頃にはストーリーのものが一気に畳み掛ける状態で最後まで一気に読まされてしまった感じがする。そういう意味では、構成の巧みさにやられた、とも言えるかもしれない。 | ||||
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フリーライターの修平は、幸福の絶頂にいた。著書がベストセラーとなり、その収入で若くしてマンションも手に入れた。愛する妻とも仲睦まじい。だが、その妻が妊娠し、将来を考え中絶を考えたとき、妻に新たなる人格が憑依して…。 『13階段』はミステリ、『グレイヴディッガー』は疾走感溢れるサスペンスと来て、今度はホラー。高野和明も随分と器用だなぁ…なんて思ってしまった。 ホラーと言っても、単純に幽霊がどうのこうのって言うわけじゃなくて、精神医学の「憑依現象」か、それとも「心霊現象」なのか、その辺りを行ったり来たりしながら加速度的に進行していく。その中に、妊娠中絶などの問題も盛り込まれており、考えさせられることも多かった。 「ミステリ」ではない、ということもあるのか、終盤の解決が予定調和的でアッサリし過ぎかな? という感じはしたのだが、その頃にはストーリーのものが一気に畳み掛ける状態で最後まで一気に読まされてしまった感じがする。そういう意味では、構成の巧みさにやられた、とも言えるかもしれない。 | ||||
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刑務所、臓器移植と様々な展開の著書ですが、今回の精神医学についても勉強になります。人口中絶にまつわる、母体の葛藤とオカルト、神経学が一つにつながり息もつかずに一気読みでした。精神医学と心霊現象は人という支点をおいてシーソーのようなバランスを保っているといった印象を受けました。人がもつ力は、やはりまだまだ未開拓で、それを説明しようとすれば、どうしてもオカルト的なものになってしまうようです。物語りもやはりその辺りの主人公の葛藤が描かれており、とても面白いです。結局は白でも、黒でもなく灰色なんでしょうか。 | ||||
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刑務所、臓器移植と様々な展開の著書ですが、今回の精神医学についても勉強になります。 人口中絶にまつわる、母体の葛藤とオカルト、神経学が一つにつながり息もつかずに一気読みでした。 精神医学と心霊現象は人という支点をおいてシーソーのようなバランスを保っているといった印象を受けました。人がもつ力は、やはりまだまだ未開拓で、それを説明しようとすれば、どうしてもオカルト的なものになってしまうようです。 物語りもやはりその辺りの主人公の葛藤が描かれており、とても面白いです。 結局は白でも、黒でもなく灰色なんでしょうか。 | ||||
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