■スポンサードリンク
13階段
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
13階段の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全312件 161~180 9/16ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
社会的影響力の強いミステリー。世間の人々が漠然と抱く死刑のイメージを一変させる。ずらっと並ぶ参考文献なんかを見る限りでも 明確な意図を感じる。他人行儀で素知らぬフリを続けたり、ましてや認知自体の貧困さに対して警鐘を鳴らすため書かれた作品なのだろう。 ただそう言うと、難しい専門知識や専門用語が並ぶ堅苦しい作風を想像するかもしれない。ご心配なく。あくまでストーリーの流れに 沿うように、それらは織り交ぜてあってとても読みやすい。というより、あまりに映像的。あまりに真に迫っているので一気に通読だ。 また推理的な嗜好を満足させる展開に次ぐ展開も秀逸。掛け値なしにラストシーンにいたるまで息も吐かせません。一読して損のない名作 なので興味のある方は是非どうぞ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いやあ、これは文句ナシに素晴らしい。 今まで自分が読んできた推理小説作品の中では最も面白かった。 死刑制度に対しても深い洞察が成されており、推理ゲーム以外の面での読み応えも充分である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いやあ、これは文句ナシに素晴らしい。 今まで自分が読んできた推理小説作品の中では最も面白かった。 死刑制度に対しても深い洞察が成されており、推理ゲーム以外の面での読み応えも充分である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
死刑囚の冤罪を晴らそうとする前科者と刑務官。期限はあと三ヶ月…… 二人が手がかりを追って真相に迫っていく過程も、二人の間に生じる友情の描写も、 飽きが来ずに読み進められるがそれだけではない。死刑が執行されるまでの手続き (いや、手続きにとどまらず、生々しい執行の様子までも)が克明に語られており、 ミステリとしてのエンターテインメント性のみならず、死刑制度のあり方について、 かなり切実に考えさせられる作りともなっている。また、刑務所から出所した人間の、 社会復帰の困難さや、取り巻く人間の不幸についても理解が深まる (まあ、この辺は他にもいろんなミステリが出ておりますよね)。 ラストのどんでん返しや真犯人の意外性など、加速度的なストーリーの盛り上がりも 強烈な魅力。プロットが作り込まれているなあ、と、素人ながらに頷かずにはいられない。 苦いものが残る終わり方は悪くはないが、「こういう落ち付け方しかなかったのかなあ」と いう、心情的な引っかかりが残る。まあこの辺は好みでしょう。 あの人には幸せになって欲しかったなあ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
死刑囚の冤罪を晴らそうとする前科者と刑務官。期限はあと三ヶ月…… 二人が手がかりを追って真相に迫っていく過程も、二人の間に生じる友情の描写も、 飽きが来ずに読み進められるがそれだけではない。死刑が執行されるまでの手続き (いや、手続きにとどまらず、生々しい執行の様子までも)が克明に語られており、 ミステリとしてのエンターテインメント性のみならず、死刑制度のあり方について、 かなり切実に考えさせられる作りともなっている。また、刑務所から出所した人間の、 社会復帰の困難さや、取り巻く人間の不幸についても理解が深まる (まあ、この辺は他にもいろんなミステリが出ておりますよね)。 ラストのどんでん返しや真犯人の意外性など、加速度的なストーリーの盛り上がりも 強烈な魅力。プロットが作り込まれているなあ、と、素人ながらに頷かずにはいられない。 苦いものが残る終わり方は悪くはないが、「こういう落ち付け方しかなかったのかなあ」と いう、心情的な引っかかりが残る。まあこの辺は好みでしょう。 あの人には幸せになって欲しかったなあ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ともすると重くなりそうなテーマを、タイムリミットという要素を付け加えることで、テンポ良くスリリングな読み物にした作品。 随所に工夫を凝らし、丁寧な伏線と練りに練ったストーリーで読者を一気読破へ導いてくれる。作者の渾身の気持がズドンと胸に響いてくるようだ。 犯人も意外で推理小説の面白さを全て集めたとも言える傑作。乱歩賞のみならず、日本推理小説に残る傑作と言っても良い。最後の後味の悪さが欠点か……。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ともすると重くなりそうなテーマを、タイムリミットという要素を付け加えることで、テンポ良くスリリングな読み物にした作品。 随所に工夫を凝らし、丁寧な伏線と練りに練ったストーリーで読者を一気読破へ導いてくれる。作者の渾身の気持がズドンと胸に響いてくるようだ。 犯人も意外で推理小説の面白さを全て集めたとも言える傑作。乱歩賞のみならず、日本推理小説に残る傑作と言っても良い。最後の後味の悪さが欠点か……。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初から最後まですいすい読め 登場人物の恐怖や悲しみなどが 手に取るようだった 展開も飽きさせる事無く最後まで楽しめた。 最後の犯行動機の解説がやや手抜きな感じがして もったいなかったがそれを抜いても よくできた作品だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんとなく犯人が分かりそうで分からない、それが本書の特徴です。何重にも包まれた謎のベールを「階段」というキーワードのみで解いていく刑務官と前科者の三上の二人。 加害者が被害者となったり被害者が加害者となったりといった心理状態を巧みに織り交ぜながら描かれてあり、非常に読み応えがあります。また、人が人を裁く裁判や裁判における政治的な力、冤罪の有無等についても言及しているので非常に参考になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんとなく犯人が分かりそうで分からない、それが本書の特徴です。何重にも包まれた謎のベールを「階段」というキーワードのみで解いていく刑務官と前科者の三上の二人。 加害者が被害者となったり被害者が加害者となったりといった心理状態を巧みに織り交ぜながら描かれてあり、非常に読み応えがあります。また、人が人を裁く裁判や裁判における政治的な力、冤罪の有無等についても言及しているので非常に参考になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現役の刑務官が服役を終えた若者と組んで事件当時の記憶を失ったひとりの死刑囚の冤罪を晴らそうという話。 こういう重たいテーマを扱った作品によくありがちなのが 作者の「書きたい」という気合いがあまりにも前面に出すぎて読みながらなんとなく疲れてしまう・・というパターン。 しかしこの作品は、この国の死刑執行の現実、犯罪者と被害者の遺族との間柄など、 非常に難しい問題がリアルに描かれているにも関わらず、 「押しつけられてる」感じが全くなかった点が本当に素晴らしいと思う。緊張感はあるのだが圧迫感がない。 更に、もとは"刑務官と受刑者"の間柄であった南郷と三上、 この2人の間に徐徐に芽生えてくる信頼関係、明かされてゆく彼らの過去と人間性、 そして本筋である冤罪晴らしのミステリー、 それぞれのバランスがものすごく良いので安心して読み進められる。 死刑執行の現場の少々苦しい描写も、最後まで読むとやはり必要不可欠なものであったと感じた。 「死刑」というものについて本当に深く考えさせられながら、人間が本来持っている"純心"や"優しさ"にも触れることが出来る、 なかなかひところで表現しづらい名作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現役の刑務官が服役を終えた若者と組んで事件当時の記憶を失ったひとりの死刑囚の冤罪を晴らそうという話。 こういう重たいテーマを扱った作品によくありがちなのが 作者の「書きたい」という気合いがあまりにも前面に出すぎて読みながらなんとなく疲れてしまう・・というパターン。 しかしこの作品は、この国の死刑執行の現実、犯罪者と被害者の遺族との間柄など、 非常に難しい問題がリアルに描かれているにも関わらず、 「押しつけられてる」感じが全くなかった点が本当に素晴らしいと思う。緊張感はあるのだが圧迫感がない。 更に、もとは"刑務官と受刑者"の間柄であった南郷と三上、 この2人の間に徐徐に芽生えてくる信頼関係、明かされてゆく彼らの過去と人間性、 そして本筋である冤罪晴らしのミステリー、 それぞれのバランスがものすごく良いので安心して読み進められる。 死刑執行の現場の少々苦しい描写も、最後まで読むとやはり必要不可欠なものであったと感じた。 「死刑」というものについて本当に深く考えさせられながら、人間が本来持っている"純心"や"優しさ"にも触れることが出来る、 なかなかひところで表現しづらい名作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常に面白かった。 死刑制度に関する議論にも、物語後半の一気に畳み掛けるような展開にも、ぐいぐい引き込まれます。 ただ、物語の鍵となる「階段」というモチーフの存在が弱いことが残念。 樹原の階段の記憶に対する恐怖が、もう少し丁寧に描かれていればと思います。 それと後半部分、やや都合が良すぎるかな?と感じられるシーンもありました。 しかし、そういった点を差し引いても十分な面白さのある一冊だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常に面白かった。 死刑制度に関する議論にも、物語後半の一気に畳み掛けるような展開にも、ぐいぐい引き込まれます。 ただ、物語の鍵となる「階段」というモチーフの存在が弱いことが残念。 樹原の階段の記憶に対する恐怖が、もう少し丁寧に描かれていればと思います。 それと後半部分、やや都合が良すぎるかな?と感じられるシーンもありました。 しかし、そういった点を差し引いても十分な面白さのある一冊だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
傷害致死の前科を持つ青年が、服役中に世話になった元刑務官と一緒に、殺人罪で死刑宣告を受けている無実の人間を救い出すために真犯人を探そうとするのだが・・・良く練られたミステリーだ。 死刑制度という、一般人にとっては謎の部分が多い世界を垣間見られる点もこの小説の面白さだ。死刑執行の生々しい描写には背筋がゾクゾクする。また死刑制度が抱える矛盾や曖昧さ、実際に執行する刑務官の「殺人者」としての苦悩などもリアルに描かれている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
傷害致死の前科を持つ青年が、服役中に世話になった元刑務官と一緒に、殺人罪で死刑宣告を受けている無実の人間を救い出すために真犯人を探そうとするのだが・・・良く練られたミステリーだ。 死刑制度という、一般人にとっては謎の部分が多い世界を垣間見られる点もこの小説の面白さだ。死刑執行の生々しい描写には背筋がゾクゾクする。また死刑制度が抱える矛盾や曖昧さ、実際に執行する刑務官の「殺人者」としての苦悩などもリアルに描かれている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これほどいろいろな職業について考えた作品はない。 一つは「刑務官」。金額の問題でないのは百も承知で書くが、たった2万円かそこらの特別報酬で人の死に直接かかわらせられる彼らの苦しみは想像を絶する。死刑制度の是非は、こういう方面から考える必要もあるのではないか。 もう一つは「保護司」。よく叙勲や表彰の対象になり、少年犯罪を扱ったものには当たり前のように出てくるが、これほど曖昧な立場もちょっとないだろう。ボランティアのようなものだから監視機関もない。選考基準の「人格が高潔で」云々というのも、どういう基準で選ぶのかといえば、元校長だったからとか、自治会長を長年やっているからとか、笑ってしまうような基準があるだけだ。前々から疑問に思っていたので、その問題を提起した作品は、貴重だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これほどいろいろな職業について考えた作品はない。 一つは「刑務官」。金額の問題でないのは百も承知で書くが、たった2万円かそこらの特別報酬で人の死に直接かかわらせられる彼らの苦しみは想像を絶する。死刑制度の是非は、こういう方面から考える必要もあるのではないか。 もう一つは「保護司」。よく叙勲や表彰の対象になり、少年犯罪を扱ったものには当たり前のように出てくるが、これほど曖昧な立場もちょっとないだろう。ボランティアのようなものだから監視機関もない。選考基準の「人格が高潔で」云々というのも、どういう基準で選ぶのかといえば、元校長だったからとか、自治会長を長年やっているからとか、笑ってしまうような基準があるだけだ。前々から疑問に思っていたので、その問題を提起した作品は、貴重だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一度読み始めたら、読みやすくまたその世界観に入ってしまい、どんどん読み進めることが出来ました。展開の嵐に、全く息を付く暇もなく、退屈することは有りませんでした。 死刑という社会性のあるテーマを取り上げ、そのことを読者に考えさせる力を持っています。 しかし、それだけに留まらず、あらゆる所に敷いた伏線の回収から、色々な人物が絡み合うので、ラストは驚きの連続でした。 なんというか、大どんでん返しを更に大どんでん返しされたような気分になります。 これほど素晴らしい小説が書ける高野さんは、本当に優秀な作家だと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一度読み始めたら、読みやすくまたその世界観に入ってしまい、どんどん読み進めることが出来ました。展開の嵐に、全く息を付く暇もなく、退屈することは有りませんでした。 死刑という社会性のあるテーマを取り上げ、そのことを読者に考えさせる力を持っています。 しかし、それだけに留まらず、あらゆる所に敷いた伏線の回収から、色々な人物が絡み合うので、ラストは驚きの連続でした。 なんというか、大どんでん返しを更に大どんでん返しされたような気分になります。 これほど素晴らしい小説が書ける高野さんは、本当に優秀な作家だと思いました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!