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13階段
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13階段の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全312件 101~120 6/16ページ
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「ジェノサイド」を読んで非常に面白かったので、こちらの作品の評価も高かったので読んでみました。 最初から最後までテンポがよく、一気に読めました。 後半散りばめられた謎が一気に収束していくのはいいんですが、少々強引すぎやしないかな? 真犯人の罠。あの場所がなんでわかったの?しかも、あそこを見つけてもらえる保証ないような… 最後もなんで都合よくあの場所に登場するのか… 読みやすくて面白いとは思いましたが、以上の点が疑問でした。 | ||||
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4分の3を読み終えた時点で、残りのページ数で収拾がつけられるのかと思いましたが、終盤もの凄いスピード感で結末まで持っていかれました。登場人物が少ないこともあり、真犯人の予想はついていましたが、意外な結末でアッと驚く要素もあり、推理小説として満足のいく内容でした。死刑制度という重いテーマを深く掘り下げていながら、作者の主張の押し付けのようなものが感じられなかったところも好印象でした。 | ||||
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死刑囚の冤罪を晴らすために、 (元)刑務官と前科者の青年が事件を調査。 果たして事件の真相は…!? どんでん返しミステリーが大好きな私。 オチが読めてしまうような簡単なお話ではないだろうと期待しつつ、 途中一度裏切られ、 いや、でもまだページ数あるし!まだまだ…と再期待。 ラストまで読んで、面白かった!と言える一冊でした。 | ||||
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刑務官側からの死刑執行が垣間見れます。あと、所々、刑法の講義かと思うような高度で肝心なことを言います。 読んだ後、2、3日凹みましたが、裁判員制度が開始している現在、死刑の現実を生々しく知ることができる、素晴らしい作品だと思います。オススメです! | ||||
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あまりの面白さに、空き時間に一気に読んでしまいました。 本屋で珍しいタイトルだと思い偶然手に取った「幽霊人命救助隊」を読み、高野和明という 作家を初めて知りました。 一つのテーマに対してすごく細かい研究をしてる作家だなあという印象を持ち、裏表紙を見てみたら 江戸川乱歩賞作家でした。本作品はその江戸川乱歩賞の選考委員の宮部みゆきや赤川次郎らをうなら せた傑作作品の一つ。 とにかく死刑制度とその制度背景、犯罪学、犯罪社会学に対し、造詣が本当に深い。まるで学術本の娯楽化に 成功したような感じの印象を受けました。 そして散々犯人の足跡を辿っていった矢先の、まさかの展開。他のレビュワーと同様に、 ページをめくった瞬間、思わず電車の中で「え!!??」と言ってしまいました(笑) こんなに読みやすくてスリリング、かつ奥が深い推理小説は初めてでした。 | ||||
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僕はやっぱりこの手のミステリーサスペンス小説が大好きなようです。「心のある警官もしくは看守はたまた弁護士VS犯人」っていう構図が 一番スリリングで、スピード感があっていいですね!安牌で定石な内容です。 宮部みゆき大絶賛と書いてあったので非常に興味を持っていたのですが、今日の今日まで読まずにきてしまいました。 さっそく読んでみるとページを進める手が止まりません。 内容はネタばれしちゃうとレビューを読んだ人の読む楽しみを奪ってしまうので、あえて触れません。 しかし、この本を読んだあとで、現実のニュースでえん罪による逆転勝訴のニュースなどをみると、 人が人を裁くって本当に恐いよなぁ〜。一体今まで、何人の罪のない人が真犯人の代わりに処刑されてしまったのだろうか・・・ と、勘ぐりたくなるのは請け合いです。 | ||||
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冤罪と思われる死刑囚の死刑執行を食い止めるため、刑務官と前科を負った青年が調査に乗り出す。 第47回江戸川乱歩賞受賞作品。 評価が高かったので期待して読み始めた。 当初の期待値が高かったため、物語中盤まではやや物足りない印象。 文体が極めて簡素。この味気ない筆致では、ストーリーが相当に面白くないことには惹きこまれない。また、主人公の刑務官南郷、相棒の三上青年、両者は共に魅力的な登場人物とは言い難い。その他の登場人物も同様である。 色々と物足りない点を挙げてみたが、それらは後半に殆ど消化された。 中盤までの緩慢さは、全体として見た場合、佳境の急展開を引き立てる絶妙なバランスとなった。 簡素な文体、個性的すぎない人物像は、キャラクターへの過度な感情移入を防ぐ。そして、各登場人物の背景を俯瞰し、それぞれが抱えた事情に深く同情することができる。 また、ミステリーの探偵役としては凡庸な部類の南郷、三上であるが、調査の依頼人を予断するあたりの手抜りと整合性が取れており、誠に自然。矛盾の見当たらない精緻な構成は卓抜の一言である。 日本の死刑制度周辺に横たわる様々な矛盾や不備を、実に効果的に、被害者・加害者双方の視点から示してくれた。ただ、その意図が表に出すぎている感は否めない。 読み終えて感じたことは、著者は基本的に人間の善意を信じているのだろう、ということだ。南郷が、三上や室戸の改悛の情を信じたように。作中で描かれる死刑制度を実行する立場にある者たちの苦悩は、著者が性善説に依っている証明のように思われる。 私は応報刑思想を支持しているし、どちらかと言えば性悪説寄りの考えを持っている。しかし、南郷と三上の姿を通じて垣間見たのは、人間に善意があるからこその苦悩だった。最後の一文に、思わず呻った。拭い難い余韻を残す結末。 レトリックを楽しむことは、私が読書するうえで最も重視すべき点の一つではあるものの、解説の宮部みゆき氏曰く「平明且つ重厚」な文章こそ難しい、のだそうだ。「13階段」を読了し、その意味が少し理解できた気がする。 | ||||
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別格の乱歩しょう作品で、重いーおもいテーマを人間の尊厳も含めて見事に描いてみせてくれている作品です。少し話しに無理な点はありますが、それを差し引いても、たいへんな、傑作です。人生を考えざる得ない本で、無理しても読む価値のある作品です。 | ||||
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読みごたえは十分だった。 ラスト付近で、都合がよすぎる展開がいくつか見られたのが残念。 | ||||
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志の高さと、物語としての完成度が見事に両立した傑作。 江戸川乱歩賞受賞作とのことだが、デビュー作とは思えないクオリティーの高さ。 これは、凄い。 今まで読んだ中で衝撃を受けた作品としては、東野圭吾『容疑者Xの献身』、貴志祐介『黒い家』の2作が思い浮かぶが、本作はそれらに勝るとも劣らないと思う。 二転三転どころではない、凝りに凝った、練り上げられたストーリー。散りばめられた話の断片が、物語に絡め取られていくさまは、見事としか言いようがない。 淡々とした静かなラストに、東野『容疑者X』『さまよう刃』のようなカタルシスはないが、死刑や刑法・司法制度に対する洞察は圧倒的に深く、思わず読み返した。じわじわと、水圧に押し潰されるような感覚… 読後の余韻は、高村薫『レディージョーカー』や横山秀夫『半落ち』に匹敵する。 著者の狙い通り「低俗でなく」、さりとて高尚すぎもせず、「誰の身にも迫りうる危機」のように読者を引き込んでいく手腕に脱帽。 今や「ちょっと古い」小説になってしまったかもしれないが、未だに色あせない本物。 自信を持ってお勧めする。 | ||||
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”埋もれたお寺”って見たことありますか? ないでしょう。 ここに無理を感じますが、その他は文句の付け所がなく本当に面白い小説です。 誰もが希望を持てるエンディングもよいです。 | ||||
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「ひとはひとをなぜ殺してはいけないのですか?」 と子供から質問されありきたりの答えしか出せず答えに窮しまったときにこちらの本を紹介されました。 直接その答えとつながるかは別としても、人の命の重さが少しわかったというか今までよりももう少し考えるようになりました。 リアルな描写や警察の捜査と主人公たち任務遂行のやりとりのスピード感。犯人はあの人ではないかとところどころ思わせながらの展開の変化。 それと刑務官の実務のことが詳しく書かれていて、普段ニュースでいろいろな事件がたくさん起きているけど、それだけの犯罪にかかわって働いているひとたちがいるのだとあらためて知ることができました。 | ||||
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最初から最後まで楽しんで読める。エンタメ小説として、ハイレベルな作品に間違いない。 ただ、最初からハッピーエンドになることが分かりきっている点が辛い。 文章力、リーダビリティ共に申し分なく、新人賞以上の価値ある作品。 | ||||
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力作ではある。 前書きがあって、面白いものをとにかく求めたいというようなことが書いてあるが、 なかなかどうして、犯罪、死刑、更正といった問題を正面から取り上げて、 この作者なりの『罪と罰』とでも言える作品に仕上がっている。 江戸川乱歩賞だけあって、娯楽小説としてのプロットもしっかりしている。 まず、死刑制度の是非に悩む刑務官が、仮出所中の殺人犯の若者を助手に、 死刑囚の冤罪晴らしに奔走するという設定が魅力的だ。 犯罪自体の謎のほかに、読者は人間像の謎も提供され、 犯罪が明らかにされると同時に、人間関係のあっと驚くトリックが明らかにされることを知って、 不安を交えた期待感とともに先を読み進めることになる。 しかし、そこはデビュー第1作ということなのか、 表現にしても構成にしても、ややバランスの悪さが見受けられるように思う。 犯罪の組み立てにおいて、手が込みすぎて、いささか真実味に欠けるきらいがあるのではないか。 罪と罰のテーマと謎解きの興味も、これらが寄り添うような展開が理想的だろうが、そこまではいっていない印象がある。 というわけで、読んでいる間の楽しさに比べると、読後感はもう一つだったような気もする。 とはいえ、真摯なテーマといい、ぐいぐい読ませる力感といい、 今後の飛躍への可能性を大いに感じさせる作品である。 そして実際、その後の作者の活躍を見れば、磨きをかけて大きくなっているのは明らかだろう。 ますます面白いものを読ませてくれるよう期待したい。 | ||||
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死刑、報復という限りなく重いテーマを 元刑務官南郷と仮釈放中の三上のコンビが死刑囚の冤罪を晴らすということを通して描かれる。 展開がスピード感あがありドンドン読めていく。 重いテーマではあるが、読み終えたあとに爽やかさが残るのは南郷という人物の描き方が 秀逸のためか。 | ||||
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2度目の本書でした。 一番最初に読んだのは本作が乱歩賞を取った ばかりの頃なので、もうずいぶん経ちますね。 かなり(というかほとんど)筋を忘れていたので、 まるで初回のように(笑)楽しめました。 死刑囚を救うための調査に刑務官と もと受刑者が弁護士事務所の依頼を受けて 動く、という本流のストーリーに、 刑務官、受刑者のそれぞれの過去、 現在が伏流のようなストーリーとして 語られ、それらがうねって合流するという まさに物語を読む醍醐味を味あわせてくれる 一冊という感をあらたにしました。 ジェノサイドは毀誉褒貶かまびすしい 騒動になっていますが、これにはこれで 罪と罰とか、死刑と無期懲役とか、 国家による刑罰の意味とか、 いろいろなことをテーマとして含みつつ、 しかし全然そういうことを離れても スリリングな映画のような楽しみ方が できるし、小説というのは 割り切っていえばそういうものだろうと 思っています。おすすめです。 | ||||
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この作品ほど期待どおりに面白かった作品はありません。 非常によかった、衝撃的な展開と秘められた真実。 江戸川乱歩賞を受賞したことに疑う余地はありません。 驚くことにデビュー作です。これで。 殺人トリックよりも、人間が殺人を起してしまう理由、動機が何なのか。 冤罪はどのようにして起きてしまうのか。 その中で死刑という法の下による殺人についても考えさせらてました。 予想外の展開と、応援したくなるような南郷と三上の心理描写がよくて入り込めました。 殺人にしても強盗にしても、動機や理由の重さが、ぴったりと読者を納得させる場合に ストーリーの幹がしっかりとしてよい作品になるんだと改めて感じました。 また数年後に読んでみたいと思う作品です。 おすすめです。 | ||||
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真犯人が気になって一気に読んでしまいました。 結末にはびっくり! また死刑に至るまで段階がこんなに多いとは驚いた。 今まで数多くの極悪犯罪で死刑判決が下され、 それは当然と思っていたけど、そんなに単純な考え方では浅かったと思います。 実際に日本の絞首台が以前公開されたことや映画グリーンマイルを思い出された。 南郷さんの結末は切なかったです。 | ||||
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とにかく素晴らしい。『グレイヴディッガー』で「ただ者じゃない‥!」と思い 本作でもそう思いましたよ。 ミステリファンが求めているのはまさにこれです。 | ||||
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面白かった。 久々に満足のできるミステリーを読んだ! と感じた。 文章が上手で、引き込まれる。 それに無駄な文章がない。 それが私にとっては大変うれしいことである。 高野さんのデビュー作であり、江戸川乱歩賞を受賞 した作品だそうだが、解説で宮部みゆきさんが書い ておられるように、とても新人作家が書いたとは思 われない重厚さを感じるミステリーである。 また、殺された被害者家族に対する罪の償いとは 何か。死刑制度は・・・・。 大いに考えさせられた小説だった。 素直に面白かった! | ||||
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