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夏と花火と私の死体
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夏と花火と私の死体の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全139件 21~40 2/7ページ
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独特な世界観があり、緩急の付け方がすごい。文才を感ぜずにはいられない。 年齢を考慮するなら星5をつけたいところだが、物語を評価する上での巧さを見る場合あまり意味をなさないと考えて星4。 | ||||
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この話の語り手は、9歳の私しかし既に死体である。 その私の死体を隠そうとしているのは私を殺した友人の弥生ちゃんと妹の罪を隠そうとする兄である。 その様子を私は淡々と語る。 夏休み、うだるような暑さ、蝉の声。 村祭りと花火大会。ひんやりと冷たいアイス。 実際にその場に居合わせているかのように五感に訴えてくる。 何度も「私の死体」が見つかりそうになるスリル。ドキドキ感が良い。 読者はいつのまにか加害者側の心境になっている。 誰もが持っている子供の頃の郷愁と夏の思い出とともに、 ふとした出来心で人を殺してしまうという恐ろしさ。 隠そうとすればするほど罪を深くしてしまう恐ろしさ。 そしてこの結末。 この小説ができたとき、著者はまだ16歳だったという。 新感覚の恐怖本である。 | ||||
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友人を殺してしまい、何とか死体を隠そうと頑張る兄と妹の数日間を描いたブラックで奇妙な味わいの物語。 何か行動を起こそうとするたびに突発のトラブルが次々発生。衝動的に友人を殺してしまって怯えるばかりの妹よりも、ゲーム感覚で事態を切り抜けていくお兄ちゃんが恐い。 語り手が死体(!)というシュールな設定ですが、何しろ死人なもので、時間も空間も超越して、他人の心まで覗き込んだりする万能設定であります。 併録『優子』もシンプルな構成ながら、耽美な語り口+ホラーだと思っていたらミステリーだったというプロットが絶品。 | ||||
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乙一 さんの作品との事で読んでみました。 目線が死体の女の子路線なんで、読んでいてとても斬新な感じで良かったです。 優子もいい話でした。 | ||||
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なんだろう、凄く懐かしく切なく感じる夏小説です。 夏や田舎の雰囲気が伝わって来るので、夏好きにはたまらないかもしれません。 また、内容もとても読み応えがあり飽きさせません。そのまま止まらずにスラスラ読む事ができます、 語り手も斬新なのでお楽しみに。 | ||||
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夏の夜読むのに最適なお話であった。田舎の風景が静かな郷愁をさそう。 | ||||
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驚きました。 予想をしていくのですが、いつも え?となる乙一さんの作品にはまり、これで二作目。次はどの小説にしようか考えてます。 | ||||
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『夏と花火と私の死体』 美しく心惹かれるが、どこか寂しげなタイトルにガツンと衝撃を受けた。 当時、乙一先生は15歳。中学三年生。 その年齢では有り得ない程の、洞察力と文才に度肝を抜かれた。 死体になった少女目線で、ストーリーが進むという、これまでにない斬新な手法を使い、読者を引き込む力が本当に凄いです。 本の表紙としては、このアニメっぽいイラストより、以前の、森の神社へと続く長い階段のワンシーンのイラストの方が好みです。 夏景色に潜む、冷たさ、冷酷さが、表現されていて、内容にマッチしていたと思います。 | ||||
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漫画と攻略本しか読まなかった私が、小説で初めて読んだ作品です。 小説を知らない私にとっては、文章もすごく読みやすく厚さも丁度よかったです。 「死体」という言葉がタイトルに入っていて抵抗がありましたが、内容や文章からグロさは感じません。 死んだ「私」の視点で話が進んでいくのがおもしろい! 隠された私の死体が見つかりそうになるドキドキハラハラ感で夢中になって読んでしまいました。 | ||||
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書き手の視点が突飛でユニークなことはもちろん オチまで丁寧に書かれた読み応えのある作品でした 当時16歳の作者が書いたというのは本当にビックリ ホラーが大の苦手なわたしですが これは恐くないので平気でした (表題作の他にもう1話入っているのですが こちらは少し恐かったかな。。) ともあれ ホラーの苦手な人にもオススメできます | ||||
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とにかく田舎の風景がすごい。 旅行とかでしか見た事のない、強烈な田畑が目の前にリアルに広がるから、びっくりした。 そうこうするうちに、まるで自分が死体になった気分がしたから、またびっくりした。 周りからは、この小説の矛盾点を色々聞いたけれど、私は気にしない。 だって 死体になった気分になれる死体なんて、なかなかないから。 | ||||
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友達に殺され死体となった少女視点で進んでいく不思議なお話。 特別難しい表現もトリックもつかってないのに、とにかく続きが気になって、ピンチの時には毎回冷や冷やさせられました。 読みやすいし、話がわかりやすいので人にも薦めやすい作品だと思います。 結末もいい感じに締められていて、程よく不気味で奇妙な読後感にひたれます。 同時収録の「優子」も短いけど含みのある終わり方で、こういう雰囲気の話が好きな自分は気に入りました。 物語にひきこまれ、いろんな可能性を考えながら読みすすめて、最後には「なるほど」と思える作品です。 その後でもう一度読み返して納得できるという点もおもしろいです。 | ||||
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この作品には様々な恐怖が凝縮されている。 ・死体となった五月ちゃんの目線で描かれるストーリー。 ・主人公の弥生ちゃんは、五月ちゃんを殺して泣き叫ぶが、 自分の未来の事を悔やんでいるだけで、五月ちゃんのことは度外視。 ・弥生ちゃんの兄、健君の死体の隠蔽工作を楽しむサイコパス的な思想。 ・姉の存在。 近年の社会問題として共感能力の欠如が挙げられるが それを、恐らくだがテーマに掲げ、10年前に10代の若さで書き上げた乙一氏の才能に献杯。 | ||||
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九歳の夏、「私」は同級生の弥生ちゃんに殺されてしまった。二歳上の弥生ちゃんのおにいちゃん 健くんは、おろおろする弥生ちゃんに、「私」の死体を隠そうと持ちかける。近頃出没する誘拐犯にさらわれたよう偽装しようというのだ。はたして、健くんと弥生ちゃんは「私」の死体を始末することができるだろうか ・・・ 私は子供の死を扱ったものは苦手だ。作品がリアルであるほど、冷静でいられなくなるのだ。でも、本書は読んでいてそれほど嫌な思いをしない。死んでしまった「私」=五月が語り手になっているからか、現実感がとても希薄なのだ。五月は、死んでしまったことを恨むでもなく、嘆くでもない。淡々と二人の行動を語っていく。まるで、かくれんぼをしている子が、おにの様子を窺っているようだ。健くんの視点でストーリーが進行すると、ただの悲惨な話になっただろう。気味の悪い夢ぐらいにとどめてしまっているところに、若き乙一さんのストーリーテラーとしての力を垣間見ることができる。 同時収録『優子』は、ありがちな話を、ありがちじゃない結末にしたミステリ作品。 | ||||
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表題作は斬新な手法でなかなかおもしろく読ませてくれるが、私個人としては、同時収録の「優子」がより気に入っている。 ラストのオチ(種明かし)の部分の描写はややひっかかるが、あえて狙ったのかも知れない。 (ただし、あまり期待しないで読んだからおもしろかったのであって、期待して読むとどうかはわからない) 解説を小野不由美が手掛けているが、作品への敬意と若い作者への温かいまなざしが感じられてよい。 | ||||
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それくらい16才としたら文章がきちんとしていたと思います 情景がイメージしやすかったです 引き込まれました 違う本も読んでみたいと思った作家さんです。 | ||||
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乙一氏の著作はこれまでに何冊か読みました。面白いものが多かったし、普通にファンになりました。ただこの作品だけは氏のデビュー作、しかも17歳時のものということで敬遠していた。なぜか? 17歳の若者が書いた小説が面白いとは思えなかったのだ。しかし、そんな私の価値観を覆す程度には、この本は面白かったです。 表題の夏と花火と私の死体。説明どおりに序盤で『わたし』が殺されるわけですが、その後も『わたし』の視点で語られるというのが興味深い。普通そういうのって三人称とかで進めるじゃないですか。どうなってるのこれ? なんて疑問をとっかかりに作品世界へと引き込まれていきました。特別すごいどんでん返しがあるわけではないものの、熱気が伝わってきそうなド田舎の情景描写や犯人たちの年齢相応の稚拙な行動など、読ませる力は流石ですね。 もう一遍の優子という小説も期待以上には楽しめました。こちらは乙一さんの作品らしく見事に騙されました。才能のある方はいくつでも面白いものを考えられるのだと感服しました。 どちらも土の匂いが漂ってきそうなドがつく田舎を舞台にしているのが個人的にストライクでした。夏の田舎はホラーの王道ですしね。テンポがよく難しい表現もないので読書の入口におすすめです。 | ||||
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視点がとにかくおもしろい! 新感覚+ちょっとゾッとする感じがたまらない1冊。 | ||||
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まず、題名からして惹かれました。 読んでみると、死体の私が主人公じゃありませんか。 今までに読んだことのない内容です。 なので、真剣になってしまいました。 私も、こんな作品を書けたらいいのに と、日々思っています。 | ||||
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最後の最後…ブワッと鳥肌が立ちました(;'д`) 死体を隠そうと悪戦苦闘する兄弟にハラハラドキドキし、犯罪者(?)な兄弟をいつの間にか応援してしまったり…(笑) そして死体目線で進む物語圧巻です! このような物語を今まで読んだ事が無く、久しぶりにハマりました。 ところで文章云々にケチをつける人は何様ですか? 『夏にぴったりなホラー小説』という雰囲気で楽しめば良いと私は思います。 ちなみにまだ優子は読んでません(笑) | ||||
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