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機龍警察 暗黒市場
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機龍警察 暗黒市場の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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自爆条項のライザのエピソードが素晴らし過ぎたため、ユーリ・オズノフのエピソードに失望しないか心配でしたが、流石の出来でした。 テーマはパトレイバー的な機動兵装でありながら、しっかり人間のドラマが書かれているのが素晴らしく、ユーリのロシア警察時代の描写はそれだけで一級の警察小説として通用する読み応えです。 特捜メンバーに、敢えて夏川・由紀谷という通常捜査員を加えてるあたりが、ただのロボットものじゃないという作者の拘りでしょうか。 文句なくお勧めです。 | ||||
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シリーズ3作目。3人目の龍機兵パイロット・元ロシア警察ユーリの過去と再生の話。 ソビエト時と同じくロシアの国家並びに警察の腐敗=狂気の土壌の恐ろしさを知れて勉強になったし、ユーリが過去から救われて良かった! 前作と今作は世界の国家で(日本を遥かに越える)システム=国や警察や司法そのものが狂う恐ろしい現実の、土壌や歴史をたっぷりと教えてくれた点が心底素晴らしく、 そんな凄まじい現実と見事にリンクした現在の事件も見事に面白く、シリーズ煽りフレーズの通りに【世界最先端、最高水準の警察】神作品でした! 極上過ぎて、年間どころか人生のベストシリーズとして是非オススメです(^-^*)/ | ||||
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相変わらずの高い完成度。裏切りとその裏の真実。ベタでありながら、非常に読ませる文章力。とても完成度の高い作品だった。 | ||||
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警察官という職業に誇りを持っていながら、どこか冷めた感情を抱く理由が明らかになります。過去の疑念や囚われていた負の感情から解き放たれたユーリの今作以降の行動や思考にどんな変化が現れるのか楽しみになりました。 | ||||
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機龍警察は「火宅」以外全て読んでいますが、 この「暗黒市場」は冒頭から終盤まで緊張感みなぎる展開で、 これほどスリルがありハラハラさせられるストーリー展開は シリーズ中随一と言って間違いないかと思われます。 なんせ、あらすじにいきなり「警視庁との契約を解除された ユーリ・オズノフ元警部は、旧知のロシアン・マフィアと組んで 武器密売に手を染めた」なんて書いてある訳で・・・後は読んでのお楽しみ。 龍機兵を始めとする、機甲兵装のバトルも十分堪能できます! | ||||
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前作(機龍警察 自爆条項)では、ライザの過去が交錯したが、今回は、もう1人の主人公であるユーリ・オズノフの過去が交錯する。前作に比べて、この交錯した部分の効果が少し薄れている。前作と同じパターンなので、自分の過去に復讐されるという小説のパターンもまたわかってしまうからである。 だからといって、面白いわけではない。少し強引な展開になりそうだとは思いつつも、読まされるだけの筆力はさすがである | ||||
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月村了衛さんの作品はすらすらと読めるのは何故なのでしょうか? 廻りくどくなく無駄な修飾語を省いた文章構成、意味不明な比喩や空想などが がなく言葉がそぎ落とされているからなのでしょうか。 とにかく読みやすい文体だからこそファンも多いのでしょうね。 私は中高生時代から大藪晴彦作品を読み耽っていて、本と言えばハードボイルドが基本でした。 機龍警察作品は間違いなく大藪晴彦に影響を受けている点がありますね。 だから自ずと私の評価は高くなってしまいます。 特に本作ではその特色が発揮されていると感じるのは私だけなのでしょうか。 主人公のユーリーに絡んで姿にライザが大立ち回りの大活躍といったエンターテイメント風に なっていない、武器商人達と警察・警視庁と公安部の非情な世界が繰り広げられている点が良いのです。 そして何より龍機兵についてマニアックに語られ過ぎない点も良いのですねえ。 ところで「機龍警察」は映画化されるのでしょうか? いきなり実写は至難だと思うので、まずはアニメと言うことなのでしょうね。 されどファンが個々に想像する独特の世界を映画で映像化して大失敗とならないよう 気をつけていただきたいです。 | ||||
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シリーズが進むにつれて面白さが増していると思いました。 好きな作家です。 | ||||
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腐ったロシア警察の中で、どこまでも尊敬すべき父。 まっすぐ父の姿を追っていたユーリは、国家レベルの陰謀につかまってしまう。 仲間はなぜ裏切ったのか、恋人にも、尊敬する上司にも裏切られ、どこまでも闇に沈むユーリ。 龍騎兵バーゲストの名は、黒い犬の怪物だという。 犬とののしられ、しかし痩せ犬の魂を誇る屈折したユーリの魂は、よみがえるのか。 ちなみに、龍騎兵にはその国の魔物の名をつけるらしい。 日本製の龍騎兵だと、「河童」とか「ぬらりひょん」になるの?それはイヤだなあ。 | ||||
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自爆条項がよかっただけに、レビューの評価が過大過ぎない?と心配したが、杞憂だった。 謎解きのところもあり、えぇ~!という所も。 しかし部長はどこでこんな人材をみつけてくるんでしょうね~。 昨今いわれる外務省への見方がすこし変わることもこの作品のいいところ。 | ||||
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もうこれまでの「機龍警察」シリーズをお読みの方は予想できると思いますが、今回はオズノフの物語です。ロシア警察における汚職、裏切り、流転の物語です。「自爆条項」は上下2冊でしたが、本作は1冊なので、比較的コンパクトに話は進みます。しかし、ソ連崩壊後のロシアや、アジア各国に置ける裏社会の描写は鬼気迫るモノがあり、また、アクションシーンもとても迫力があります。沖部長も今回はかなり危機(?)に側すこととなり、物語としてとても面白いです。本シリーズをお好きな方には必読の書です(「自爆条項」のレビューでも書きましたが(笑))。ただ、こうやってシリーズが進むということは、次回作は沖の外務省時代の物語になりそうな予感がします。それはそれで良いとは思うのですが、この辺で一度初心にかえって、ストレートに事件が進む作品も読みたいと思ってしまうのは、私だけかもしれません。 | ||||
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機甲兵装が活躍する場面が少ない気もするが、ま、今回はオズロフさんのお話ってことで、ま、いっか。 | ||||
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機龍警察というタイトルが初めて見るとSFとして見ても警察ものとして見ても中途半端な感があり手に出しづらかった。内容がSFと警察ものとが融合してどちらの要素も残したいという意図を感じるようになった。本作はシリーズ第3作だが第2作機龍警察 自爆条項 (上) (ハヤカワ文庫JA)を読んでしまうともう文庫化を待つことができず即買いした。本作は第3の機龍兵搭乗者元ロシア民警ユーリ・オズノフの物語である。1作目では違和感のあった多国籍搭乗者3人であったがそれぞれしっかりとした物語が繰り広げられるのであれば、納得である。 ロシア警察いうと、チャイルド44 上巻 (新潮文庫)のレオ・デミドフ三部作を思わせるが、その描写は決して負けておらず腐敗っぷりも申し分ない。なぜユーリが日本に辿り着いたかも飛躍していない。前作まで露出が少ないながらもバックグラウンドの伏線が張られており作者の周到さがにくい。 他の2人に比べ、ウエット、ナイーヴ、日本人的な印象のユーリだが、ラストにはやってくれた。次回作が早く読みたい。 | ||||
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機龍警察というタイトルが初めて見るとSFとして見ても警察ものとして見ても中途半端な感があり手に出しづらかった。内容がSFと警察ものとが融合してどちらの要素も残したいという意図を感じるようになった。本作はシリーズ第3作だが第2作機龍警察 自爆条項 (上) (ハヤカワ文庫JA)を読んでしまうともう文庫化を待つことができず即買いした。本作は第3の機龍兵搭乗者元ロシア民警ユーリ・オズノフの物語である。1作目では違和感のあった多国籍搭乗者3人であったがそれぞれしっかりとした物語が繰り広げられるのであれば、納得である。 ロシア警察いうと、チャイルド44 上巻 (新潮文庫)のレオ・デミドフ三部作を思わせるが、その描写は決して負けておらず腐敗っぷりも申し分ない。なぜユーリが日本に辿り着いたかも飛躍していない。前作まで露出が少ないながらもバックグラウンドの伏線が張られており作者の周到さがにくい。 他の2人に比べ、ウエット、ナイーヴ、日本人的な印象のユーリだが、ラストにはやってくれた。次回作が早く読みたい。 | ||||
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大変よくできたミステリーです。 警察物翻訳ミステリーのお勧めですといわれても違和感無いぐらいにロシアを舞台にした章もすばらしい。 小説家としてのキャリアは短いかもしれないですが、物語を書いてきたキャリアが長いせいか人物の個性描写、ストーリとも安定感抜群。 ただSFという帯で売る必要があるのかどうか?。 どちらにしても読んで損は無いです。 | ||||
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本作のメインは、1とことなり、アクションではない。 2作目がライザの過去と織り交ぜて、現在に戻っていく スタイルでしたが、そのユーリ版であり、アクション(だけ)で 読ます場面は減りました。 その分、暗くしかし熱い男の歴史が全編を貫く。 少し込み入った構成に人物が割り当てられて、 彼らが動き語ることが、カットバックを重ねて、 次第に収斂していく気持ちよさ。 読み返したらさらにおもしろそうです。 ライザ編の2とは違った熱い温度を持つ傑作。 4も読みますね、これは。決定です。 | ||||
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第一作を読了し、第二作をパスして今回となったのだが、物語が桁外れにパワーアップしているのには驚かされた。 2011年に大ヒットとなった高野和明氏の[ジェノサイド]にも匹敵する迫力の近年の日本の冒険活劇の傑作だろう。 そればかりか、最近はやりの(例えば[相棒])日本の警察機構内の暗闘を描いた小説としても秀逸。 物語の最終盤の機甲兵装同士の戦いなんかは、作者が楽しみながら描写しているのが伝わってくるようで、 この種SFの映画化ではハリウッドに遠く及ばないまでも、活字では十二分に対抗出来ていると感ぜられ嬉しい限り。 物語の大元(オオモト)での設定が、上記[サイボーグ・ブルース]に酷似していると評者には感ぜられたのだが、どこかで インスピレイトされたのだろうか? 一度本作の作者月村さんに伺ってみたい気がする。 ([サイボーグ・ブルース]は[8マン]となり、米映画[ロポコップ]がパクッた、と言われているが...) | ||||
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このシリーズは本当に読ませる。 しかもハードボイルドな内容であるにもかかわらず読後感が爽やかなのも良い。 SF的な部分と、兵器名の羅列となる非常に渇いた戦闘シーンは読む人を選ぶかもしれないが、この部分がOKの人間なら最高に楽しめるエンターテイメント小説であると思う。 個人的にはこの著者の描く人間ドラマが本当に素晴らしいと思う。挿入されるエピソードがどれも粒ぞろいで感心してしまう。さすが脚本家出身と言ったところか。 クォリティの高いこのシリーズを年1冊ペースで発表するのも大したものだと思うが、間違いなく世間から「傑作」の評価を得るであろうこの3作目のあと、今後どういう展開が待っているのか本当に楽しみだ。 | ||||
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ページをめくる手が止まらなかった。 秋の夜長も手伝って気づいたら明け方近くといった具合に。おかげで次の日は仕事にならなかったが、それくらい時間が経つのを忘れた。 機龍警察、自爆条項、そして「暗黒市場」と、みるみるハマってしまっているが、巻が新しくなるごとに、倍、いや、二乗、三乗でおもしろくなっていってると感じる。 特に今作は、謀略と罠の連続で、緻密でスリリングな場面が多く、スパイ小説のおもしろさだ。 警察小説としても、警察組織の腐敗のなかで、ジレンマにもがきながら、それでも自分の信じる正義をどうにか貫こうとする警察官たちの男の生き様も泣きに泣けた。電車で読んでたら大変だった。 機甲兵装での1対1のデスマッチは、前作、前々作のような最新鋭のテクノロジーと持って生まれた才能が合わさった圧倒的な強さ・華麗な勝利といったものではなく、状況的にも精神的にも勝ち目のない戦いで、そのなかで一瞬の判断と痩せ犬の勘でギリギリに仕留めるところは、剣豪の強者と強者の対決シーンのような緊迫感があった。 それにしても言葉の大海のなかからよくこんなにも的確な言葉を選べるなと思う。シーンの空気、人物の機微から異国の情景までもが映像を見ているように浮かんでくる。それが作家という仕事なのかもしれないが、ここまで分厚い本でそれが凝縮されていると、ほんと半端じゃないなと思う。それは技術だけではなく、旧ソ連というとても閉鎖的な国家の体制や歴史、生活模様の深い知識に至るまで。 次の巻は誰が主人公になるのか、どこの国の物語か、そこからもう楽しみで仕方がない。 | ||||
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“機龍警察”シリーズは、警視庁特捜部と契約した3人の傭兵のうち、元ロシアの警察官だったユーリが主人公である。ユーリが警察組織に抱く複雑な思いは前二作でも描かれていたが、第三作目の本書では、その原因となったロシアでの出来事が紹介されるが、その筆致が良い。今回では、彼は再び警察組織から離脱し、過去の人間関係にからめとられてゆく。国際的謀略と恩讐が錯綜するバトルのなかで、ユーリが”警察官とは何か“という問いへの答えに到達するクライマックスは最高。 | ||||
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